世界樹を巡る旅

第98話

　昨日は綺麗な光を放っていた発光蛍の繁殖行動を見てから結界をより強度を上げて夜ふかしすることなくすぐに眠りについた

　目が覚めて起きたがまだ薄暗く空を見上げると東の方角の空が白くなっているのが見えたがここは森の中なので暗い

　「おはよう。ナビィ、ヒスイ」

　『おはようございます。ハルト』

　『ハルト。おはよう』

　ナビィと俺の手の上でもぞもぞと動いているヒスイに挨拶して動き出す

　アイテムボックスから世界樹の棒を取り出すと光魔法で明かりを付けて昨日、焚き火をした場所にアイテムボックスから木の枝などを取り出して置くと火を付けて光魔法を止める

　「まだ早いけど朝食を作り始めるかな」

　『何を作るのです、ハルト！』

　「屋台で買ったソーセージと卵をスクランブルエッグにしてパンと食べるだけだぞ」

　『そうなんですか』

　何を朝食に作るのかと聞いて来た時と比べて教えるとナビィは上がっていたテンションが下がり始めた

　「デザートにはナビィが好きなものでいいぞ」

　『いいのですか？ありがとうございます、ハルト。それならオオカンを食べましょう』

　「分かった。オオカンを食べよう」

　テーブルの上に食材をアイテムボックスから取り出して置いていくと竈門に火を付けて調理を始めていった

　ソーセージは屋台で購入していて焼けているのでスクランブルエッグをフライパンにオリーブ油を入れて調理していく

　スクランブルエッグが出来る前にパンを釜戸の近くに置いて温めていった

　木皿に調理した料理を盛っていくとヒスイの分の朝食の用意を済まして朝食を食べていった

　『熟しているオオカンは美味しかったですね、ハルト』

　「そうだな」

　『ヒスイもオオカン、おいしかった！』

　朝食を食べ終わると浄化魔法を使用して片付けてを終わらせるとアイテムボックスに戻していく

　「午前中はどうするかな」

　『モンスターの狩りをしてレベル上げをするのはどうですか？』

　「それはいつでも出来るだろう。スキルのレベル上げの方がいいと思うんだよ。でもヒスイが昨日やっていたのは午後にする事になっているからどうしようかなってさ」

　『なるほど、別に午前も午後もやればいいのではないでしょうか？』

　「それもそうだな。ならさっそく始めるか」

　『始めましょう。ヒスイも一緒にやりますよ』

　『はーい！』

　テーブル、椅子、釜戸を土魔法を使用してテントの近くに移動させるとアイテムボックスから俺の装備を取り出して着替えて練習の準備をしていく

　広くなった結界内を移動してテント周りにもう一つ物理、魔法を防ぐ結界を張って昨日練習にヒスイが作り出していた土の柱を土魔法で作っていく

　『ハルト、土の柱はなるべく壊れないように圧縮して強度を上げるといいですよ』

　「了解」

　結界の外から土を持ってきて土の柱を強化して硬くしていく

　『土の柱はこれでいいでしょう。魔脈に魔力を流して身体活性、強化までしてください』

　魔脈に魔力を流してナビィの言う通りに身体強化までしていく

　『身体強化を負荷がかかるまで上げてから始めましょう。柱にする攻撃は属性魔力弾と世界樹の棒での攻撃を動き続けて与えてください。それを私が止めるまで続けて行ってください』

　「分かった。じゃあ始まるよ」

　身体強化を負荷がかかるまで魔力を使用して身体能力を上げていき練習を始める

　世界樹の棒に込める魔力を低くして火、風、水、土、闇、光、氷、雷、木の属性魔力弾をそれぞれ順番に土の柱に放ちながら土の柱の周りを最初は歩き少しずつ歩くスピードを上げて最終的には走りながら魔力弾を放ち続けていく

　属性魔力弾をそれぞれ放ち続けるのに慣れてきたら土の柱に接近して世界樹の棒を振るって土の柱に攻撃をしていきながら世界樹の棒の形を変えて至近距離で属性魔力弾を放ったりと世界樹の棒の装備スキルを使いこなせるように練習をナビィに止められるまで続けていった