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第87話
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三つの冒険者ギルドカードを門兵に渡すと門兵はギルドカードを確認しているようだ
「確かに確認した。これから盗賊討伐の証明証を渡すからそれを冒険者ギルドの受け付けで渡してくれ。少ないだろうが報酬が貰えるだろう」
「分かりました」
襲ってきた冒険者を返り討ちにしても盗賊として処理されるようだ
「お前はアイツらが襲ってきた理由が分かるか?」
「どうやら契約したヒールスライムと収納袋がアイツらの狙いだったみたいです」
「なるほどヒールスライムと収納袋か。それは狙われるな」
ヒールスライムウォーターやヒールスライムジェル、ヒールスライムコアはかなりの高額で売買されるし収納袋があれば多くのモンスター素材を入れられるからな
「もう行っても大丈夫だぞ」
「分かりました。お仕事頑張ってください」
門兵のおじさんに頭を下げて町の中に入る。解体場に入ると列に並んで解体場での用事を済ませると次は冒険者ギルドに向かった
冒険者ギルドでも人が多く並んでいつも利用するセシリアの列に並んで待つ
俺の順番が来ると依頼書と冒険者ギルドカード、盗賊討伐証明書をセシリアに渡した
「盗賊討伐証明書ですか。ハルトさん、襲われたのですね。怪我はありませんか?」
「無傷で返り討ちにしましたから」
「それなら良かったです。ハルトさん、これでハルトさんはCランクになる為の条件が達成出来ました。ランク昇格試験を受けることが出来ますが受けますか?」
盗賊を討伐するのが条件の一つだったからな。ランクは上げておいた方が良いし試験を受けないとな
「お願いします」
「では明日の二の鐘が鳴る時間帯に冒険者ギルドに来てください」
「分かりました」
後ろに他の冒険者も並んでいるのでその後はセシリアが受け付けの仕事をしてから依頼報酬と冒険者ギルドカードを受け取り冒険者ギルドを出て大熊亭に帰った
大熊亭に帰るといつもの様にサーヤと一緒に夕食を食べて部屋に戻った
『ハルト、今日の反省会をしませんか?』
「反省会?」
『はい、今日の冒険者たちとの戦闘の反省会です』
ゴブリンとの戦闘と変わらずに楽に倒せたと思うんだけど何かミスがあったかな
「ダメだったところがあったか?」
『ほとんどありませんよ。相手が油断していたとしてもほとんど何もさせずに制圧出来ていましたからね』
じゃあ何が悪かったかと思い出しているとビンスの拘束時に短剣で襲われた時のことを思い出した
「もしかしてビンスを拘束する時のことか?」
『そうです。ハルトが油断していなかったから攻撃を防げましたがあそこでハルトは相手が動くことが出来るのかを確認してから拘束しに行くべきでしたね。他の二人の冒険者とは違い相手は逃げることが出来るくらいのダメージでしたから』
ヒスイの攻撃で倒れたけどヒスイも死ぬほどの威力を出していた訳ではないし確かめるべきだったかな
「じゃあ次は動けないふりをしているか確かめてからにするか」
『そうしてください。さてハルト今から私がハルトにしている罪悪感などを鈍くしている精神操作を解きますから気をしっかり持ってくださいね』
そういえばビンスを殺した時にそんなことをナビィは言っていたな
「それを今するのか?」
『はい、これからも人を殺すことはあるでしょうからね。今のうちに慣れている方がいいでしょう』
これからも確かに旅をすれば盗賊との戦闘はあるだろうと覚悟を決めてナビィに言う
「そうか、じゃあやってくれ」
『分かりました。ヒスイ、ハルトの側に居てください』
『わかった!』
隣に移動してきたヒスイを膝の上に下ろしてムニムニと触って精神を落ち着かせる
『ハルト、やります』
ナビィがそう言った瞬間に今まで感じていなかった感情が湧いてきた。けれどものすごい罪悪感を感じて死にたくなるほどかと思ったがそれほど人を殺したのに罪悪感がなかった。そのことにショックを受けたがそれだけだった
「罪悪感をあまり感じないんだけどもしかして俺がおかしいのか?」
『そんなことないと思いますよ。今まで沢山のモンスターを殺していますからね。人もモンスターと変わらず生き物でしたからそこまで罪悪感がなかったのでしょう』
「そう、だな。確かにモンスターを沢山殺していたもんな」
『(精神耐性のスキルは切っていないので精神的なストレスに耐性があるのでしょうね)ではいつも通りにスキルレベルをあげる練習をしていきましょう』
「よし明日の試験もあるし練習するか!」
「確かに確認した。これから盗賊討伐の証明証を渡すからそれを冒険者ギルドの受け付けで渡してくれ。少ないだろうが報酬が貰えるだろう」
「分かりました」
襲ってきた冒険者を返り討ちにしても盗賊として処理されるようだ
「お前はアイツらが襲ってきた理由が分かるか?」
「どうやら契約したヒールスライムと収納袋がアイツらの狙いだったみたいです」
「なるほどヒールスライムと収納袋か。それは狙われるな」
ヒールスライムウォーターやヒールスライムジェル、ヒールスライムコアはかなりの高額で売買されるし収納袋があれば多くのモンスター素材を入れられるからな
「もう行っても大丈夫だぞ」
「分かりました。お仕事頑張ってください」
門兵のおじさんに頭を下げて町の中に入る。解体場に入ると列に並んで解体場での用事を済ませると次は冒険者ギルドに向かった
冒険者ギルドでも人が多く並んでいつも利用するセシリアの列に並んで待つ
俺の順番が来ると依頼書と冒険者ギルドカード、盗賊討伐証明書をセシリアに渡した
「盗賊討伐証明書ですか。ハルトさん、襲われたのですね。怪我はありませんか?」
「無傷で返り討ちにしましたから」
「それなら良かったです。ハルトさん、これでハルトさんはCランクになる為の条件が達成出来ました。ランク昇格試験を受けることが出来ますが受けますか?」
盗賊を討伐するのが条件の一つだったからな。ランクは上げておいた方が良いし試験を受けないとな
「お願いします」
「では明日の二の鐘が鳴る時間帯に冒険者ギルドに来てください」
「分かりました」
後ろに他の冒険者も並んでいるのでその後はセシリアが受け付けの仕事をしてから依頼報酬と冒険者ギルドカードを受け取り冒険者ギルドを出て大熊亭に帰った
大熊亭に帰るといつもの様にサーヤと一緒に夕食を食べて部屋に戻った
『ハルト、今日の反省会をしませんか?』
「反省会?」
『はい、今日の冒険者たちとの戦闘の反省会です』
ゴブリンとの戦闘と変わらずに楽に倒せたと思うんだけど何かミスがあったかな
「ダメだったところがあったか?」
『ほとんどありませんよ。相手が油断していたとしてもほとんど何もさせずに制圧出来ていましたからね』
じゃあ何が悪かったかと思い出しているとビンスの拘束時に短剣で襲われた時のことを思い出した
「もしかしてビンスを拘束する時のことか?」
『そうです。ハルトが油断していなかったから攻撃を防げましたがあそこでハルトは相手が動くことが出来るのかを確認してから拘束しに行くべきでしたね。他の二人の冒険者とは違い相手は逃げることが出来るくらいのダメージでしたから』
ヒスイの攻撃で倒れたけどヒスイも死ぬほどの威力を出していた訳ではないし確かめるべきだったかな
「じゃあ次は動けないふりをしているか確かめてからにするか」
『そうしてください。さてハルト今から私がハルトにしている罪悪感などを鈍くしている精神操作を解きますから気をしっかり持ってくださいね』
そういえばビンスを殺した時にそんなことをナビィは言っていたな
「それを今するのか?」
『はい、これからも人を殺すことはあるでしょうからね。今のうちに慣れている方がいいでしょう』
これからも確かに旅をすれば盗賊との戦闘はあるだろうと覚悟を決めてナビィに言う
「そうか、じゃあやってくれ」
『分かりました。ヒスイ、ハルトの側に居てください』
『わかった!』
隣に移動してきたヒスイを膝の上に下ろしてムニムニと触って精神を落ち着かせる
『ハルト、やります』
ナビィがそう言った瞬間に今まで感じていなかった感情が湧いてきた。けれどものすごい罪悪感を感じて死にたくなるほどかと思ったがそれほど人を殺したのに罪悪感がなかった。そのことにショックを受けたがそれだけだった
「罪悪感をあまり感じないんだけどもしかして俺がおかしいのか?」
『そんなことないと思いますよ。今まで沢山のモンスターを殺していますからね。人もモンスターと変わらず生き物でしたからそこまで罪悪感がなかったのでしょう』
「そう、だな。確かにモンスターを沢山殺していたもんな」
『(精神耐性のスキルは切っていないので精神的なストレスに耐性があるのでしょうね)ではいつも通りにスキルレベルをあげる練習をしていきましょう』
「よし明日の試験もあるし練習するか!」
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