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第86話
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あれから数度モンスターの襲撃があったがどのモンスターも今の俺からすると格下のモンスターで二人の冒険者を見張りながらでも対処は出来ていた
魔境から出ると外はだいぶ日が暮れ始めてもうそろそろ夕日になりそうだ
「急がないと日が暮れる。今から走るから付いてこいよ。分かったか」
後ろの襲ってきた冒険者たちにそう言うと震えながら返事を返してきた
「ヒスイ、コイツらが遅れたら後ろから叩いてやれ」
『わかった!』
「行くぞ」
日が暮れる前に町に戻りたいので冒険者たちを縛っている魔法で作った蔦を引っ張りながら走り始める
最初は付いて来れていた冒険者たちも段々と走るスピードを落としていき遅くなってきた。そうすると後ろからヒスイが身体を伸ばした触手で背中を叩き痛みで強制的に走らせていく
後ろで痛みを訴えてくる冒険者たちを無視して引きずりながらなんとか夕日が落ちる前に門まで着くことができた
「そこで止まれ!こっちに来い!」
門まで来ると門兵が止めてきて門兵のところまで向かう
「それで後ろの縛られている奴らはなんだ?」
「魔境で襲われたので倒して連れて来ました」
俺は門兵の質問に正直に答える。門兵は俺の返事を聞いた後後ろの冒険者たちに話しかけた
「そう言っているがお前らは襲ったのか?」
「襲ってない!コイツがスライムを使って襲わせたんだ!!」
「そうだ!コイツらいきなり俺たちを襲ってきて!それにビンスを殺したんだ!」
冒険者たちは門兵の質問に対して嘘をついて答えていく。襲ってきたのはお前らだろうと苛つき身体から魔力が感情と共に身体の外に放出されていく
「ひいぃ!」
「殺さないでくれっ!」
「落ち着いてくれ!その威圧を抑えてくれ!」
『ハルト、魔力の放出をやめてください』
どうやら苛つきと共に魔力を使用した威圧を放っていた様だ。ナビィの言う通りに魔力の放出を止めると辺りに放っていた威圧がなくなっていった
「ふぅ、いきなり威圧するのはやめてくれ!……それでコイツらとは話が違うが何かあるか?」
「そいつらが嘘をついているだけでしょう」
「う、嘘じゃない!」
冒険者たちを見てそう言うと一人は完全に怯えて黙っているがまだもう一人は怯えながらも反論してくる
「どっちが言っている方が正しいのか真偽の結晶を使うから少し待て……おーい真偽の結晶を持ってきてくれ!」
(ナビィ、真偽の結晶ってなんだっけ?)
『真偽の結晶は嘘を見破る事ができる結晶ですよ。ほら、最初に町に入る時に使用したでしょ』
(思い出した!アレのことか)
どうやら最初にこの町に来た時に使った真偽の結晶を使うようだ。それから少し待ち別の門兵が真偽の結晶を持ってきた
「これを持って質問をするぞ。この冒険者たちとお前が殺した冒険者が襲って来たんだな」
「はい、そうです」
答えると渡された結晶が青い光を放った
「お前は嘘を言っていないようだな。次はお前たちだ!」
真偽の結晶を門兵に返すと今度は襲ってきた冒険者たちに使わせていく
「お前らがあの冒険者を襲ったのか!」
「俺たちは襲ってねえ!」
反論してきた冒険者がそう返答すると真偽の結晶は赤く光を放った
「嘘をついているな。次はお前だ!お前も襲ったのか!」
「ああ、そう、だ」
怯えている冒険者が言うと真偽の結晶は青い光を放つ
「どうやらお前たちが襲ったようだな。おい!コイツらを連れて行け!」
「違う!俺は襲いたくなかったんだ!ビンスの奴が!!」
「…………」
反論していた冒険者は騒いで連れて行かれているがもう一人は項垂れて何も言わずに連れて行かれた
「アイツらがお前のことを襲ったようだな。アイツらはなにも装備をしていないが魔境に捨てたのか?」
「ここに入っています」
アイテムボックスのスキルはバレたくないから収納袋を叩いて門兵に教える
「なるほど収納袋か……その中に冒険者ギルドカードがあれば渡してくれ。アイツらは盗賊として処理するから盗賊の討伐の証として使う」
「分かりました」
収納袋から出す振りをしてアイテムボックスから三つの冒険者ギルドカードを渡した
魔境から出ると外はだいぶ日が暮れ始めてもうそろそろ夕日になりそうだ
「急がないと日が暮れる。今から走るから付いてこいよ。分かったか」
後ろの襲ってきた冒険者たちにそう言うと震えながら返事を返してきた
「ヒスイ、コイツらが遅れたら後ろから叩いてやれ」
『わかった!』
「行くぞ」
日が暮れる前に町に戻りたいので冒険者たちを縛っている魔法で作った蔦を引っ張りながら走り始める
最初は付いて来れていた冒険者たちも段々と走るスピードを落としていき遅くなってきた。そうすると後ろからヒスイが身体を伸ばした触手で背中を叩き痛みで強制的に走らせていく
後ろで痛みを訴えてくる冒険者たちを無視して引きずりながらなんとか夕日が落ちる前に門まで着くことができた
「そこで止まれ!こっちに来い!」
門まで来ると門兵が止めてきて門兵のところまで向かう
「それで後ろの縛られている奴らはなんだ?」
「魔境で襲われたので倒して連れて来ました」
俺は門兵の質問に正直に答える。門兵は俺の返事を聞いた後後ろの冒険者たちに話しかけた
「そう言っているがお前らは襲ったのか?」
「襲ってない!コイツがスライムを使って襲わせたんだ!!」
「そうだ!コイツらいきなり俺たちを襲ってきて!それにビンスを殺したんだ!」
冒険者たちは門兵の質問に対して嘘をついて答えていく。襲ってきたのはお前らだろうと苛つき身体から魔力が感情と共に身体の外に放出されていく
「ひいぃ!」
「殺さないでくれっ!」
「落ち着いてくれ!その威圧を抑えてくれ!」
『ハルト、魔力の放出をやめてください』
どうやら苛つきと共に魔力を使用した威圧を放っていた様だ。ナビィの言う通りに魔力の放出を止めると辺りに放っていた威圧がなくなっていった
「ふぅ、いきなり威圧するのはやめてくれ!……それでコイツらとは話が違うが何かあるか?」
「そいつらが嘘をついているだけでしょう」
「う、嘘じゃない!」
冒険者たちを見てそう言うと一人は完全に怯えて黙っているがまだもう一人は怯えながらも反論してくる
「どっちが言っている方が正しいのか真偽の結晶を使うから少し待て……おーい真偽の結晶を持ってきてくれ!」
(ナビィ、真偽の結晶ってなんだっけ?)
『真偽の結晶は嘘を見破る事ができる結晶ですよ。ほら、最初に町に入る時に使用したでしょ』
(思い出した!アレのことか)
どうやら最初にこの町に来た時に使った真偽の結晶を使うようだ。それから少し待ち別の門兵が真偽の結晶を持ってきた
「これを持って質問をするぞ。この冒険者たちとお前が殺した冒険者が襲って来たんだな」
「はい、そうです」
答えると渡された結晶が青い光を放った
「お前は嘘を言っていないようだな。次はお前たちだ!」
真偽の結晶を門兵に返すと今度は襲ってきた冒険者たちに使わせていく
「お前らがあの冒険者を襲ったのか!」
「俺たちは襲ってねえ!」
反論してきた冒険者がそう返答すると真偽の結晶は赤く光を放った
「嘘をついているな。次はお前だ!お前も襲ったのか!」
「ああ、そう、だ」
怯えている冒険者が言うと真偽の結晶は青い光を放つ
「どうやらお前たちが襲ったようだな。おい!コイツらを連れて行け!」
「違う!俺は襲いたくなかったんだ!ビンスの奴が!!」
「…………」
反論していた冒険者は騒いで連れて行かれているがもう一人は項垂れて何も言わずに連れて行かれた
「アイツらがお前のことを襲ったようだな。アイツらはなにも装備をしていないが魔境に捨てたのか?」
「ここに入っています」
アイテムボックスのスキルはバレたくないから収納袋を叩いて門兵に教える
「なるほど収納袋か……その中に冒険者ギルドカードがあれば渡してくれ。アイツらは盗賊として処理するから盗賊の討伐の証として使う」
「分かりました」
収納袋から出す振りをしてアイテムボックスから三つの冒険者ギルドカードを渡した
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