8 / 248
第8話
しおりを挟む
ギルドカードを首にかける。立てかけた世界樹の棒を持ち依頼ボードを見に行く
(どんな依頼があると思う?)
『近くに魔境があるので魔境関係の依頼はあるでしょうね』
人のいない依頼ボードの前に立ち今ある依頼を確認する。一番依頼が多くある場所が目についてそこから見ていく
(街内の依頼が思ったよりあるな)
『冒険者に憧れてなる人たちは狩猟の依頼を受けるのかもしれません。なので街内での依頼は受けない者が多いいのでしょうね』
(街内の依頼の内容も清掃や荷運び、雑用がほとんどだしな。こういった依頼も受けた方がいいと思うか?)
『冒険者ギルドからしたら受けて欲しいのでしょうけど強くなる為には今は受けなくてもいいと思いますよ。今のハルトの能力はレベル1での最大値ですので依頼を受けても能力が上がりませんからモンスターの狩猟などでレベルが上がる依頼を受けないといけませんよ』
(なら狩猟の依頼を確認するか)
街内の依頼の隣にある狩猟の依頼ボードを確認する為に移動する
(ゴブリンとかスライムなんかのファンタジーって感じの名前もあるな。今の俺のランクはGだから受けられる依頼はFランクまでだな。Fランクの依頼で戦闘するモンスターはウサギやネズミ、スライムだけだな。常駐の狩猟依頼はネズミとスライムみたいだな)
『そうみたいですね。ハルトなら1レベルでも最大値まで能力があるのでウサギやネズミ、スライムでも倒せるでしょうが難しい依頼もありますね』
(そうか?倒して収納袋やアイテムボックスに入れて解体場に持って行けばいいんだから難しくないんじゃないか?)
『まあ、そうですね。ですがほら右下にあるこの依頼のスライム皮はスライムの身体の中の水分を減らしてから倒さないといけなかったり他にも無傷のスライムコアの依頼もあったりと依頼はよく見てからじゃないと苦労しそうな物が多くありますから』
ナビゲーションに言われた依頼を確認してみる
(無傷のスライムコアとかあるな。本当によく見ないと大変なことになりそうだな。俺でもスライム皮とかスライムコアをスライムから取れると思うか?)
『スライムコアなら苦労するか運次第でできますがスライム皮は魔法を覚えないとダメですね』
火の魔法かなんかでスライムの水分を蒸発させて倒すのか?
(金策にも苦労しそうだな。どうしたらいいか)
『ウサギやネズミの肉の納品もありますし採取の方も確認してからでいいんじゃないですか。狩猟の常駐依頼を受けながら採取の依頼も受ければいいですし』
(そうだな)
今度は採取の依頼を確認する
(Gランクでもできる採取の常駐依頼は回復草や生命草の依頼だけみたいだな。他の採取依頼はスタミナ草や発泡草、粘着草なんかの植物採取の依頼や魚の採取の依頼だな。どんな植物かナビゲーションはわかるか?)
『わかりますよ。探す時に教えます』
(これらの依頼で宿代くらい稼げると思うか?)
『できると思いますができなかった場合は薬師ギルドでも行きましょうか』
(なんで薬師ギルドなんだ?)
『ポーションを作ればいい稼ぎになると思います。常駐依頼の回復草、生命草ひと束大銅貨一枚です。この回復草や生命草の依頼のひと束は十本でひと束です。初級ポーションは回復草や生命草を五本使い作ります。初級ポーション作り方がわかり作れれば常駐依頼よりは稼げると思います。ですがその場合は依頼達成回数が増えませんからランクを上げるが大変になるでしょう』
お金を取るかランクを上げるのを取るかどっちかって事か
(何日か依頼を受けて稼げるかを確認してからでいいか。でもポーションを自分で作れるのはいいかもな)
『そうですね。ポーション代も減りますし調合道具に初期費用はかかりますけどアイテムボックスがありますからポーションは幾らあっても困りませんしね』
(そうだな。他の依頼ボードを確認していろいろな道具を見に行くか)
街内の依頼ボードの隣にある護衛の依頼ボードのところまで行き確認する
(村から都市、王都までいろんなところまでの護衛依頼があるな)
『そうですね。町から町に移動するのに護衛依頼を受けるのもいいかもしれません』
(そうかもな……でも護衛依頼って事は護衛対象を守らなくちゃいけないからな。自分の命だけじゃないし他人の命まで守る責任を取るような事はしたくないな)
『そうですか。ならパーティーを組めそうにないですね』
(あーうん……そうだな組めそうにないな。よっぽどな事がない限り組まないと思う)
『なら一人でも強くなれる様に私も精一杯サポートしますね』
(頼むよナビゲーション。じゃあ最後の討伐の依頼ボードを見てみるか)
討伐依頼ボードを見てみるとこの辺りの盗賊の討伐はない様だ
(ナビゲーション、これこの町からの依頼はない様だけどこの町から行ける町の依頼はないのか)
『ないですね。どの依頼も最低二つは離れているので早々会わないと思いますよ。この町から離れる時にもう一度確認した方がいあですね』
(そうか……じゃあもう今日は冒険者ギルドには要はないし行くか)
その後緊急の依頼ボードを確認して今ある依頼ボードにはなにも依頼表紙はないのを確認して冒険者ギルドを後にした
(広場の串焼きでも買いに行くか。それにしても何を買えばいいんだ)
『武器は世界樹の棒がありますから防具と解体用のナイフにポーション類や生活必需品を買いに行きましょう』
(なるほどな。防具は防具屋でポーションは薬屋でいいとして解体ナイフや生活必需品はどこで買えばいいんだ?)
『解体ナイフは武器屋でしょうね。生活必需品は雑貨屋でしょうか』
(なるほどね。そういえばどこにどの店があるのかわからないけどわかる?)
『わかりません。ですので串焼きの屋台で場所を聞いてみればいいと思いますよ』
広場に着いて串焼きの屋台を探すと串焼きだけでも何個かあった
(どの串焼きがいいと思う?)
『まだまだこのリコプスの町に居ますし全ての店に行くのはどうでしょう』
(まあ、全部を回るのはいいけど今食べるのがどの屋台かが問題なんだけど近くの串焼きでいいか)
一番近くにある串焼きの屋台に行くとそこの肉はネズミの肉だった
「いっらしゃい。串焼き何本?」
「一本ください」
「銅貨2枚だよ」
2枚の銅貨を収納袋から出してカウンターに置く
「ちょいと待っててね」
屋台の店主が焼いていたネズミの串焼きにタレを塗り始めタレが焼け美味しそうな匂いが漂い始めた
「聞きたい事があるんだけど聞いてもいいですか」
「焼けるまでもう少しかかるからいいぞ」
「ありがとう。武器屋と防具屋と薬屋と雑貨屋の場所を知りたいんだ」
「おお!結構聞くな!構わないぞ。武器屋と防具屋、雑貨屋は魔境の門の反対にある門までの大通りにあるぞ。看板もあるしわかるだろう。薬屋は外に川がある方の門側の大通りにある薬師ギルドがあるからそこで薬やポーションを買えるぞ」
「なるほど教えてくれてありがとうございます」
「おう!気にすんな。ほれ焼けたぞ。うちの串焼きはネズミだがタレにこだわりがあってな美味いぞ」
ネズミの串焼きを渡されさっそく食べみる
「じゃあさっそく……いただきます」
ネズミと聞いて少し躊躇ったが一口食べてみる。熱く口の中でハフハフしながらよく噛み締め味わう。醤油ベースの甘辛いタレの味とパサパサなのかと思った肉は思いの外ジューシーでタレと合い美味しい
『これが食事ですか!肉に若干の臭みがありますがタレに使われている香草が臭いを減らしているのでしょうか?それに肉の歯応えそこから溢れる肉の旨味がタレと混ざり合う!これが美味しいと言う事でしょうかハルト』
(ネズミの肉かと思ったけどこの串焼きは美味しいぞ)
ナビゲーションの食事での感動のリアクションを聞きながら店主に御礼を言う
「店の場所教えてくれてありがとう」
「おう!また買いにでもきてくれ」
残りの串焼きを食べながらまずは武器屋、防具屋、雑貨屋から回ろうと店のある大通りに向かい歩く
(どんな依頼があると思う?)
『近くに魔境があるので魔境関係の依頼はあるでしょうね』
人のいない依頼ボードの前に立ち今ある依頼を確認する。一番依頼が多くある場所が目についてそこから見ていく
(街内の依頼が思ったよりあるな)
『冒険者に憧れてなる人たちは狩猟の依頼を受けるのかもしれません。なので街内での依頼は受けない者が多いいのでしょうね』
(街内の依頼の内容も清掃や荷運び、雑用がほとんどだしな。こういった依頼も受けた方がいいと思うか?)
『冒険者ギルドからしたら受けて欲しいのでしょうけど強くなる為には今は受けなくてもいいと思いますよ。今のハルトの能力はレベル1での最大値ですので依頼を受けても能力が上がりませんからモンスターの狩猟などでレベルが上がる依頼を受けないといけませんよ』
(なら狩猟の依頼を確認するか)
街内の依頼の隣にある狩猟の依頼ボードを確認する為に移動する
(ゴブリンとかスライムなんかのファンタジーって感じの名前もあるな。今の俺のランクはGだから受けられる依頼はFランクまでだな。Fランクの依頼で戦闘するモンスターはウサギやネズミ、スライムだけだな。常駐の狩猟依頼はネズミとスライムみたいだな)
『そうみたいですね。ハルトなら1レベルでも最大値まで能力があるのでウサギやネズミ、スライムでも倒せるでしょうが難しい依頼もありますね』
(そうか?倒して収納袋やアイテムボックスに入れて解体場に持って行けばいいんだから難しくないんじゃないか?)
『まあ、そうですね。ですがほら右下にあるこの依頼のスライム皮はスライムの身体の中の水分を減らしてから倒さないといけなかったり他にも無傷のスライムコアの依頼もあったりと依頼はよく見てからじゃないと苦労しそうな物が多くありますから』
ナビゲーションに言われた依頼を確認してみる
(無傷のスライムコアとかあるな。本当によく見ないと大変なことになりそうだな。俺でもスライム皮とかスライムコアをスライムから取れると思うか?)
『スライムコアなら苦労するか運次第でできますがスライム皮は魔法を覚えないとダメですね』
火の魔法かなんかでスライムの水分を蒸発させて倒すのか?
(金策にも苦労しそうだな。どうしたらいいか)
『ウサギやネズミの肉の納品もありますし採取の方も確認してからでいいんじゃないですか。狩猟の常駐依頼を受けながら採取の依頼も受ければいいですし』
(そうだな)
今度は採取の依頼を確認する
(Gランクでもできる採取の常駐依頼は回復草や生命草の依頼だけみたいだな。他の採取依頼はスタミナ草や発泡草、粘着草なんかの植物採取の依頼や魚の採取の依頼だな。どんな植物かナビゲーションはわかるか?)
『わかりますよ。探す時に教えます』
(これらの依頼で宿代くらい稼げると思うか?)
『できると思いますができなかった場合は薬師ギルドでも行きましょうか』
(なんで薬師ギルドなんだ?)
『ポーションを作ればいい稼ぎになると思います。常駐依頼の回復草、生命草ひと束大銅貨一枚です。この回復草や生命草の依頼のひと束は十本でひと束です。初級ポーションは回復草や生命草を五本使い作ります。初級ポーション作り方がわかり作れれば常駐依頼よりは稼げると思います。ですがその場合は依頼達成回数が増えませんからランクを上げるが大変になるでしょう』
お金を取るかランクを上げるのを取るかどっちかって事か
(何日か依頼を受けて稼げるかを確認してからでいいか。でもポーションを自分で作れるのはいいかもな)
『そうですね。ポーション代も減りますし調合道具に初期費用はかかりますけどアイテムボックスがありますからポーションは幾らあっても困りませんしね』
(そうだな。他の依頼ボードを確認していろいろな道具を見に行くか)
街内の依頼ボードの隣にある護衛の依頼ボードのところまで行き確認する
(村から都市、王都までいろんなところまでの護衛依頼があるな)
『そうですね。町から町に移動するのに護衛依頼を受けるのもいいかもしれません』
(そうかもな……でも護衛依頼って事は護衛対象を守らなくちゃいけないからな。自分の命だけじゃないし他人の命まで守る責任を取るような事はしたくないな)
『そうですか。ならパーティーを組めそうにないですね』
(あーうん……そうだな組めそうにないな。よっぽどな事がない限り組まないと思う)
『なら一人でも強くなれる様に私も精一杯サポートしますね』
(頼むよナビゲーション。じゃあ最後の討伐の依頼ボードを見てみるか)
討伐依頼ボードを見てみるとこの辺りの盗賊の討伐はない様だ
(ナビゲーション、これこの町からの依頼はない様だけどこの町から行ける町の依頼はないのか)
『ないですね。どの依頼も最低二つは離れているので早々会わないと思いますよ。この町から離れる時にもう一度確認した方がいあですね』
(そうか……じゃあもう今日は冒険者ギルドには要はないし行くか)
その後緊急の依頼ボードを確認して今ある依頼ボードにはなにも依頼表紙はないのを確認して冒険者ギルドを後にした
(広場の串焼きでも買いに行くか。それにしても何を買えばいいんだ)
『武器は世界樹の棒がありますから防具と解体用のナイフにポーション類や生活必需品を買いに行きましょう』
(なるほどな。防具は防具屋でポーションは薬屋でいいとして解体ナイフや生活必需品はどこで買えばいいんだ?)
『解体ナイフは武器屋でしょうね。生活必需品は雑貨屋でしょうか』
(なるほどね。そういえばどこにどの店があるのかわからないけどわかる?)
『わかりません。ですので串焼きの屋台で場所を聞いてみればいいと思いますよ』
広場に着いて串焼きの屋台を探すと串焼きだけでも何個かあった
(どの串焼きがいいと思う?)
『まだまだこのリコプスの町に居ますし全ての店に行くのはどうでしょう』
(まあ、全部を回るのはいいけど今食べるのがどの屋台かが問題なんだけど近くの串焼きでいいか)
一番近くにある串焼きの屋台に行くとそこの肉はネズミの肉だった
「いっらしゃい。串焼き何本?」
「一本ください」
「銅貨2枚だよ」
2枚の銅貨を収納袋から出してカウンターに置く
「ちょいと待っててね」
屋台の店主が焼いていたネズミの串焼きにタレを塗り始めタレが焼け美味しそうな匂いが漂い始めた
「聞きたい事があるんだけど聞いてもいいですか」
「焼けるまでもう少しかかるからいいぞ」
「ありがとう。武器屋と防具屋と薬屋と雑貨屋の場所を知りたいんだ」
「おお!結構聞くな!構わないぞ。武器屋と防具屋、雑貨屋は魔境の門の反対にある門までの大通りにあるぞ。看板もあるしわかるだろう。薬屋は外に川がある方の門側の大通りにある薬師ギルドがあるからそこで薬やポーションを買えるぞ」
「なるほど教えてくれてありがとうございます」
「おう!気にすんな。ほれ焼けたぞ。うちの串焼きはネズミだがタレにこだわりがあってな美味いぞ」
ネズミの串焼きを渡されさっそく食べみる
「じゃあさっそく……いただきます」
ネズミと聞いて少し躊躇ったが一口食べてみる。熱く口の中でハフハフしながらよく噛み締め味わう。醤油ベースの甘辛いタレの味とパサパサなのかと思った肉は思いの外ジューシーでタレと合い美味しい
『これが食事ですか!肉に若干の臭みがありますがタレに使われている香草が臭いを減らしているのでしょうか?それに肉の歯応えそこから溢れる肉の旨味がタレと混ざり合う!これが美味しいと言う事でしょうかハルト』
(ネズミの肉かと思ったけどこの串焼きは美味しいぞ)
ナビゲーションの食事での感動のリアクションを聞きながら店主に御礼を言う
「店の場所教えてくれてありがとう」
「おう!また買いにでもきてくれ」
残りの串焼きを食べながらまずは武器屋、防具屋、雑貨屋から回ろうと店のある大通りに向かい歩く
93
お気に入りに追加
290
あなたにおすすめの小説
勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!
石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり!
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。
だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。
『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。
此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に
前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
救世主パーティーを追放された愛弟子とともにはじめる辺境スローライフ
鈴木竜一
ファンタジー
「おまえを今日限りでパーティーから追放する」
魔族から世界を救う目的で集められた救世主パーティー【ヴェガリス】のリーダー・アルゴがそう言い放った相手は主力メンバー・デレクの愛弟子である見習い女剣士のミレインだった。
表向きは実力不足と言いながら、真の追放理由はしつこく言い寄っていたミレインにこっぴどく振られたからというしょうもないもの。
真相を知ったデレクはとても納得できるものじゃないと憤慨し、あとを追うようにパーティーを抜けると彼女を連れて故郷の田舎町へと戻った。
その後、農業をやりながら冒険者パーティーを結成。
趣味程度にのんびりやろうとしていたが、やがて彼らは新しい仲間とともに【真の救世主】として世界にその名を轟かせていくことになる。
一方、【ヴェガリス】ではアルゴが嫉妬に狂い始めていて……
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる