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異世界生活の始まり
18 パーティー
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ギルドの『タグ』と『プレート』の表記が混在していたので、タグに表記を統一しました。
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一夜明けた朝。
ユキとギルド前で待ち合わせして、依頼を受けにギルドに入る。
入口から入って左右の壁に依頼表が貼ってあるが、初期の依頼は殆どが薬草採取などの常時依頼である。
「薬草採取とはいえ、薬草にもいろんな種類あるからな。種類ごとの重さで買取額が決まる仕組みだよ。ま、タグもらえるまでは買取額は半分しかもらえないけどな。」
依頼表にはポーション用の薬草や、解毒用、麻痺状態を治す用など、各種の買取額が記載されていた。ほかの依頼を受けるついでに、その場所で採れる薬草を取ってくる人が多いそうだ。
「今日は近くで採れるやつな。どうする?討伐も受けるか?」
「うーん、そういうの詳しくないからなぁ。ユキが倒しちゃダメなんでしょ?」
そんな私たちの会話を聞いていたのか、受付からアリーナさんが声をかけてきてくれた。
「アンナちゃんにユキさん、今日は依頼ですか?」
「アリーナさん、おはようございます。はい、薬草採取受けようと思うんですが、効率よく登録までのポイント貯めるのに、討伐も受けるか悩んでて」
アリーナさんの受付はちょうど空いたところのようだ。アリーナさんのところへ行き、とりあえず薬草採取の依頼表を渡す。
「ユキさんは一緒に行きますか?…もし、しばらく一緒に行動するなら、パーティーを組むことも出来ますが、アンナちゃんが正式登録になるまでは討伐の依頼料はその間出なくなります。その分、パーティーメンバーの誰が倒したか、は問われないですけれどね。素材の買取料も薬草と同じく半分になるので、アイテムボックスや収納魔法があれば、正式登録になってから売った方が良いですよ。ユキさん、持ってますもんね?」
パーティーを組むなら、仮登録の冒険者の身元をパーティーメンバーで保証しろ、という措置なのだろうな。
「それでいいです、しばらくアンナの面倒見ることにしたんで、パーティー登録してください。」
「…分かりました。ユキさんが居るなら、ウルフとワーム討伐も入れておきますか?どちらも薬草の採れる近くの森に出てくる魔物ですし。」
ニコッと営業スマイルで処理をするアリーナさん。それでお願いします、とユキが返事をしたあと、アリーナさんは私に向けてちょいちょいと手招きしてくる。
それを見て、気を利かせたのかユキはまた依頼表を見に行ったようだ。他の男性冒険者に話しかけられている。
おっと、いけない。ついユキを目で追ってしまった。慌ててアリーナさんのところに近づく。
「アンナちゃん、良かったら今度一緒にご飯でも食べに行きません?お友達になりたいと思っていたのよ。」
「わー、ありがとうございます!嬉しいです!」
この世界初のお友達!嬉しい!
「…フフ、私も嬉しいわ。ユキさんとの関係とか聞きたいわね。あの謎めいた彼、どうやって落としたのかとか…。彼、この町の女性の間でも結構有名なのよ?見た目が珍しいってのもあるけれど、カッコイイって専らの噂だし…。あ、でも私の好みではないから安心していいわよ。」
「ち、ち、ちがいます、そんなんじゃないですから!!!」
「そうなの?彼が女性に優しくしているところなんて見たことないけどね。女性パーティーに誘われても断っていたし。…はい、じゃあこれで手続きはOKよ。今日の依頼分と、そうね、採取依頼をあと2、3回すれば、正式登録分のポイント溜まると思うわよ。よかったわね、彼に手伝ってもらえて。」
『彼』をどんな意味合いで使っているのかはあえて聞かなかった。
…それにしても、どこの世界でも、女子はこういう話題が好きなんだなってことは分かった。
ユキに声をかける。話していた冒険者らしい男性は、私を見て残念そうに肩を竦めた。
「ま、気が変わったら声掛けてくれよ。俺はレオン。今、ユキにパーティーの誘いをかけてたんだけど、断られたところだよ。君の手伝いも一緒にしても構わないって言ったんだけどね」
前半はユキに、後半は私に向けて話してくれたようだ。
「えと、アンナです、はじめまして」
名乗られたので、私も挨拶を返す。ユキの知り合い…でいいのかな?友達?
それにしても、レオンさんって、ラグビーとかの体育会系って感じだなぁ。私はレオンさんのがっしりした体格をつい観察する。背はユキと同じくらい、髪はオレンジがかった色をしていた。
「悪いな、しばらくはアンナの付き添いする約束だからな。もし何かあればまた頼むわ。じゃ、アンナ行くぞ。」
ユキにグイッと腕を引っ張られる。
「ちょっと、引っ張らなくても…、あの、じゃあ、レオンさん、また機会があれば。」
ユキに引っ張られながら、レオンさんに挨拶する。ギルドの扉から出る時、後ろからニヤニヤしてるアリーナさんの視線を感じた…気がした。
◇◇◇
薬草採取できる森へ向かっているのだが…なんだかユキが不機嫌な気がする?
気の所為かな?
「ユキ?何かあった?」
私に話しかけられて、ユキは私と目を合わせる。
「…アンナは、ああいうのが好み?」
「は?何が?」
「…レオンのこと」
ああ、そう言えば私レオンさんのことじっと見てたからなー。ただ単に、人を観察する癖があるだけなんだけどね。
「いや、まあ、いい体格してるなーとは思って見てたけど。好みかどうかと言われると…」
…ユキの方が好みだ、と言いそうになったのでやめた。外見で近づいてくる女の子が苦手、みたいな話をしてたしね。
まあ、確かにユキはカッコイイけど、中身はちょっと残念なところもある。それも含めて、逆に好感が持てると私は思っているけれど、言葉にすると嘘っぽく聞こえそうだから私には上手く伝えられそうになかった。
まだ会って3日目の私に言われても、過去の出来事の気休めにもならないだろうしね。
「…レオンさんは、そんなに私の好みではないよ、なんて、私が偉そうに言える立場ではないけどね~、何様だよって言われそう」
適当に誤魔化して、ユキに笑顔を向ける。
なんだかユキがほっとした顔をしてるのは気の所為かな?
「そう言えば、レオンさんとにパーティー誘われてたんだよね?一緒に組んだことあるの?」
「ああ、Eランク以上のパーティー限定の依頼があった時に、1回一緒に組んだんだよ。レオンはCランクでね、その時から誘われてるんだ。魔物が強くなると、あまりソロで活動するヤツは少なくなってくるからな。」
なるほどなぁ、確かに、普通の冒険者は特にそうなんだろな。
「そっかー、私のせいでごめんね?」
「いや、ちょっと待て。そんなことないから。ずっと一緒に行動してたら、さすがに普通と違うって怪しまれるだろ?異世界から来たこととか、完全に秘密にしなきゃならないってことは無いかもしれないけど、相当信頼出来る相手じゃないと言えないしな。まだレオンとはそこまでの仲ではないし、単発以外ですぐに誰かとパーティー組む気は元々なかったからな。そんな言い方するなよ?あと、パーティー組むの、アンナは特別だからな!」
そう言ってまた頭をぽんぽんしてきた。
もー、なんでこの人はそういうことするかな!
特別…か。
諸々の食べ物類が目当てだとは分かってても、ちょっと嬉しく思ってもいいかな?
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一夜明けた朝。
ユキとギルド前で待ち合わせして、依頼を受けにギルドに入る。
入口から入って左右の壁に依頼表が貼ってあるが、初期の依頼は殆どが薬草採取などの常時依頼である。
「薬草採取とはいえ、薬草にもいろんな種類あるからな。種類ごとの重さで買取額が決まる仕組みだよ。ま、タグもらえるまでは買取額は半分しかもらえないけどな。」
依頼表にはポーション用の薬草や、解毒用、麻痺状態を治す用など、各種の買取額が記載されていた。ほかの依頼を受けるついでに、その場所で採れる薬草を取ってくる人が多いそうだ。
「今日は近くで採れるやつな。どうする?討伐も受けるか?」
「うーん、そういうの詳しくないからなぁ。ユキが倒しちゃダメなんでしょ?」
そんな私たちの会話を聞いていたのか、受付からアリーナさんが声をかけてきてくれた。
「アンナちゃんにユキさん、今日は依頼ですか?」
「アリーナさん、おはようございます。はい、薬草採取受けようと思うんですが、効率よく登録までのポイント貯めるのに、討伐も受けるか悩んでて」
アリーナさんの受付はちょうど空いたところのようだ。アリーナさんのところへ行き、とりあえず薬草採取の依頼表を渡す。
「ユキさんは一緒に行きますか?…もし、しばらく一緒に行動するなら、パーティーを組むことも出来ますが、アンナちゃんが正式登録になるまでは討伐の依頼料はその間出なくなります。その分、パーティーメンバーの誰が倒したか、は問われないですけれどね。素材の買取料も薬草と同じく半分になるので、アイテムボックスや収納魔法があれば、正式登録になってから売った方が良いですよ。ユキさん、持ってますもんね?」
パーティーを組むなら、仮登録の冒険者の身元をパーティーメンバーで保証しろ、という措置なのだろうな。
「それでいいです、しばらくアンナの面倒見ることにしたんで、パーティー登録してください。」
「…分かりました。ユキさんが居るなら、ウルフとワーム討伐も入れておきますか?どちらも薬草の採れる近くの森に出てくる魔物ですし。」
ニコッと営業スマイルで処理をするアリーナさん。それでお願いします、とユキが返事をしたあと、アリーナさんは私に向けてちょいちょいと手招きしてくる。
それを見て、気を利かせたのかユキはまた依頼表を見に行ったようだ。他の男性冒険者に話しかけられている。
おっと、いけない。ついユキを目で追ってしまった。慌ててアリーナさんのところに近づく。
「アンナちゃん、良かったら今度一緒にご飯でも食べに行きません?お友達になりたいと思っていたのよ。」
「わー、ありがとうございます!嬉しいです!」
この世界初のお友達!嬉しい!
「…フフ、私も嬉しいわ。ユキさんとの関係とか聞きたいわね。あの謎めいた彼、どうやって落としたのかとか…。彼、この町の女性の間でも結構有名なのよ?見た目が珍しいってのもあるけれど、カッコイイって専らの噂だし…。あ、でも私の好みではないから安心していいわよ。」
「ち、ち、ちがいます、そんなんじゃないですから!!!」
「そうなの?彼が女性に優しくしているところなんて見たことないけどね。女性パーティーに誘われても断っていたし。…はい、じゃあこれで手続きはOKよ。今日の依頼分と、そうね、採取依頼をあと2、3回すれば、正式登録分のポイント溜まると思うわよ。よかったわね、彼に手伝ってもらえて。」
『彼』をどんな意味合いで使っているのかはあえて聞かなかった。
…それにしても、どこの世界でも、女子はこういう話題が好きなんだなってことは分かった。
ユキに声をかける。話していた冒険者らしい男性は、私を見て残念そうに肩を竦めた。
「ま、気が変わったら声掛けてくれよ。俺はレオン。今、ユキにパーティーの誘いをかけてたんだけど、断られたところだよ。君の手伝いも一緒にしても構わないって言ったんだけどね」
前半はユキに、後半は私に向けて話してくれたようだ。
「えと、アンナです、はじめまして」
名乗られたので、私も挨拶を返す。ユキの知り合い…でいいのかな?友達?
それにしても、レオンさんって、ラグビーとかの体育会系って感じだなぁ。私はレオンさんのがっしりした体格をつい観察する。背はユキと同じくらい、髪はオレンジがかった色をしていた。
「悪いな、しばらくはアンナの付き添いする約束だからな。もし何かあればまた頼むわ。じゃ、アンナ行くぞ。」
ユキにグイッと腕を引っ張られる。
「ちょっと、引っ張らなくても…、あの、じゃあ、レオンさん、また機会があれば。」
ユキに引っ張られながら、レオンさんに挨拶する。ギルドの扉から出る時、後ろからニヤニヤしてるアリーナさんの視線を感じた…気がした。
◇◇◇
薬草採取できる森へ向かっているのだが…なんだかユキが不機嫌な気がする?
気の所為かな?
「ユキ?何かあった?」
私に話しかけられて、ユキは私と目を合わせる。
「…アンナは、ああいうのが好み?」
「は?何が?」
「…レオンのこと」
ああ、そう言えば私レオンさんのことじっと見てたからなー。ただ単に、人を観察する癖があるだけなんだけどね。
「いや、まあ、いい体格してるなーとは思って見てたけど。好みかどうかと言われると…」
…ユキの方が好みだ、と言いそうになったのでやめた。外見で近づいてくる女の子が苦手、みたいな話をしてたしね。
まあ、確かにユキはカッコイイけど、中身はちょっと残念なところもある。それも含めて、逆に好感が持てると私は思っているけれど、言葉にすると嘘っぽく聞こえそうだから私には上手く伝えられそうになかった。
まだ会って3日目の私に言われても、過去の出来事の気休めにもならないだろうしね。
「…レオンさんは、そんなに私の好みではないよ、なんて、私が偉そうに言える立場ではないけどね~、何様だよって言われそう」
適当に誤魔化して、ユキに笑顔を向ける。
なんだかユキがほっとした顔をしてるのは気の所為かな?
「そう言えば、レオンさんとにパーティー誘われてたんだよね?一緒に組んだことあるの?」
「ああ、Eランク以上のパーティー限定の依頼があった時に、1回一緒に組んだんだよ。レオンはCランクでね、その時から誘われてるんだ。魔物が強くなると、あまりソロで活動するヤツは少なくなってくるからな。」
なるほどなぁ、確かに、普通の冒険者は特にそうなんだろな。
「そっかー、私のせいでごめんね?」
「いや、ちょっと待て。そんなことないから。ずっと一緒に行動してたら、さすがに普通と違うって怪しまれるだろ?異世界から来たこととか、完全に秘密にしなきゃならないってことは無いかもしれないけど、相当信頼出来る相手じゃないと言えないしな。まだレオンとはそこまでの仲ではないし、単発以外ですぐに誰かとパーティー組む気は元々なかったからな。そんな言い方するなよ?あと、パーティー組むの、アンナは特別だからな!」
そう言ってまた頭をぽんぽんしてきた。
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特別…か。
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