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異世界生活の始まり
4 スキルを決めました
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どうやら、転生先には魔王なんかは居ないけれど、モンスターは存在するらしい。
だから、剣やら魔法やらのスキルが必要なわけか。
「討伐で生きていこうと思わないなら、あまり強い攻撃手段は要らないだろうけど、身を守れるくらいの強さのスキルはあるといいわね、あとは、生活に必要なものとか」
女神は親切に必要なスキルについて考えてくれている。何これ、学生課の職員さんじゃないよね?
「異世界生活の目的って、何かあるんですか?」
目的があるならそれに沿ったスキルが欲しいところだ。
「目的ねぇ…、特に私から指定するものはないのよねー。あえて言うなら、杏奈が楽しく人生を歩んでくれれば。20歳という若さで一度は人生終わってしまったところに、こんな実技研修の対象にしちゃって、しかも杏奈はあまり異世界転生で喜んでるわけでも無さそうでしょう?せめて楽しく生きていけるように手助けしたいわ」
女神が、女神らしいことを言ってる。そうか、そうだよなー、私、もう大学にも行けないし、友達にも家族にも会えないのか…
そう思うと、ちょっと涙が出てきた。
「泣かないで、杏奈…。大丈夫よ、特別に私が前に転生させた子と同じところに転生させてあげる!日本の子だし、杏奈も共通な話題を持った子がいたら安心するでしょう?やけにこういうことにも詳しそうだったし。それに、あれだけ強くしてあげたんだから、しっかり仕事してもらわないとね!あの子の側ならきっとアンナも安心できるわ!」
たしかに転生仲間がいたらありがたいかも。でも、女神様の有無を言わせない迫力に押されたという気もしなくはないけど、まあいいか!
◇◇
色々考えて、最終的にスキルを選んだ。
収納空間(時間変化操作可)
合成/精製分離/解析
生活魔法
基礎魔法(火、水、風、土)
剣術基礎
護身術基礎
マッピング
これに、自分が持っていたスマホを、その中にファイルとして残っている情報だけでも見れればいいからずっと使えるようにしてくれとお願いした。
写真とか、思い出沢山あるから、寂しくなったら見たりしたいなと思って。
転生先の世界の人が見るとあまり良くなさそうだから、私以外の人には真っ黒な画面しか見えないようにするみたい。
本当は検索機能も欲しいけれど、流石に難しいかなと思って言わないでおいた。
収納は、内部の時間や温度操作を可能にしたら容量が無限にはならないそうだ。ノエルが『私の力及ばずでごめんなさいね』って謝ってくれたけど、それでも10m四方分位は余裕で入るらしいから十分だと思ってたら、
「だって、ドラゴンとか倒したら入らないでしょ?」
「いや、倒しませんから」
なんなの、転生先の世界…。
合成/精製分離/解析のスキルは、私が化学実験の授業が好きだったから、そういうのやりたいなと思って考えてつけてもらった。異世界で興味あるものを見つけたら、調べたり実験したいなと思って。
大学では食品系の研究室に入りたかったし、私程度じゃ学生実験の延長ぐらいしか出来ないかもしれないけれど。前の世界みたいに分析機器なんてないと思ったから、そういうのが欲しいと言ったら解析スキルで代用できるみたい。
あとは生活に便利に使える生活魔法だけで、貰えるスキルはいいかなと思っていたんだけど、ノエルが何かあった時に、せめて身を守れるだけの力はあった方がいいとのことで、その他はいい感じに選んでくれたようだ。なんか物騒だよね、でも、モンスターとかいるんだもんね…。
あれ、そう言えば、スキルは私が決めたやつだけつけなきゃダメなのって言ってたの誰だっけ?まあいいか。
◇◇
「本当にこれでいいのね?もっと付けられる余裕はあるのよ?」
女神様、なんて優しいんだろう。
…ってか、今までの転生者、どんだけ女神に甘えてスキルもらってたの?
「きっと大丈夫です、魔法も使えるようにしてもらえたし、ほかの転生者の人にも会わせてもらえるし。…あ、もし出来るなら、女神様にまたいつか会えると嬉しいです」
「そんなこと言ってくれたの、杏奈だけだわ。そうね、何かあれば教会で祈りを捧げてみてね、私の仕事が空いているときなら、またこうしてお茶の時間くらい取るわ」
ニッコリと微笑むノエル。1時間も話してないだろうけど、既に姉みたいに思えてくるから不思議。女神様を姉なんて、失礼にも程があるだろうけど。
だって、神様なのに仕事とか研修とか言ってる時点で、なんか、ねぇ…。
転生先では冒険者で生計を立てている人も多いらしいが、私はそれ以外で職を探して生活しようと考えていた。転生の先輩がいるなら、なにかいいのがないか教えてもらおう。もしかしたら、職安みたいな所もあるかもしれないし。私ってば、なんて前向き。
「ステータスは、転生先ではデフォルトで見れるようになっているわ。では、あなたの第二の人生が、良きものでありますように…」
そう言って、ノエルは立ち上がると私に手をかざした。何だか頭がぼーっとしてくる。
「あ、言い忘れてたけど、転生のお仲間さんの見た目は黒髪メガネ美人さんよ、そんな人を探してね、名前は…」
ああ。そう言えば転生仲間の名前聞くの忘れた、なんて思ってたら、意識が薄れる中でそんな女神の声が聞こえた。
なにそれ、黒髪メガネ美人?転生者って、女の子なんだ。友達になれるかな?黒髪メガネ男子だったら私の好みだけど。ああ、まだ読みかけだったメガネ男子の漫画、よみたかったなぁ…でも、メガネ女子もいいよね、美人なんて最高。あれ、そうだ、名前…聞き逃した…?
…そんなことを考えてる間に、私は1度意識を手放した。
だから、剣やら魔法やらのスキルが必要なわけか。
「討伐で生きていこうと思わないなら、あまり強い攻撃手段は要らないだろうけど、身を守れるくらいの強さのスキルはあるといいわね、あとは、生活に必要なものとか」
女神は親切に必要なスキルについて考えてくれている。何これ、学生課の職員さんじゃないよね?
「異世界生活の目的って、何かあるんですか?」
目的があるならそれに沿ったスキルが欲しいところだ。
「目的ねぇ…、特に私から指定するものはないのよねー。あえて言うなら、杏奈が楽しく人生を歩んでくれれば。20歳という若さで一度は人生終わってしまったところに、こんな実技研修の対象にしちゃって、しかも杏奈はあまり異世界転生で喜んでるわけでも無さそうでしょう?せめて楽しく生きていけるように手助けしたいわ」
女神が、女神らしいことを言ってる。そうか、そうだよなー、私、もう大学にも行けないし、友達にも家族にも会えないのか…
そう思うと、ちょっと涙が出てきた。
「泣かないで、杏奈…。大丈夫よ、特別に私が前に転生させた子と同じところに転生させてあげる!日本の子だし、杏奈も共通な話題を持った子がいたら安心するでしょう?やけにこういうことにも詳しそうだったし。それに、あれだけ強くしてあげたんだから、しっかり仕事してもらわないとね!あの子の側ならきっとアンナも安心できるわ!」
たしかに転生仲間がいたらありがたいかも。でも、女神様の有無を言わせない迫力に押されたという気もしなくはないけど、まあいいか!
◇◇
色々考えて、最終的にスキルを選んだ。
収納空間(時間変化操作可)
合成/精製分離/解析
生活魔法
基礎魔法(火、水、風、土)
剣術基礎
護身術基礎
マッピング
これに、自分が持っていたスマホを、その中にファイルとして残っている情報だけでも見れればいいからずっと使えるようにしてくれとお願いした。
写真とか、思い出沢山あるから、寂しくなったら見たりしたいなと思って。
転生先の世界の人が見るとあまり良くなさそうだから、私以外の人には真っ黒な画面しか見えないようにするみたい。
本当は検索機能も欲しいけれど、流石に難しいかなと思って言わないでおいた。
収納は、内部の時間や温度操作を可能にしたら容量が無限にはならないそうだ。ノエルが『私の力及ばずでごめんなさいね』って謝ってくれたけど、それでも10m四方分位は余裕で入るらしいから十分だと思ってたら、
「だって、ドラゴンとか倒したら入らないでしょ?」
「いや、倒しませんから」
なんなの、転生先の世界…。
合成/精製分離/解析のスキルは、私が化学実験の授業が好きだったから、そういうのやりたいなと思って考えてつけてもらった。異世界で興味あるものを見つけたら、調べたり実験したいなと思って。
大学では食品系の研究室に入りたかったし、私程度じゃ学生実験の延長ぐらいしか出来ないかもしれないけれど。前の世界みたいに分析機器なんてないと思ったから、そういうのが欲しいと言ったら解析スキルで代用できるみたい。
あとは生活に便利に使える生活魔法だけで、貰えるスキルはいいかなと思っていたんだけど、ノエルが何かあった時に、せめて身を守れるだけの力はあった方がいいとのことで、その他はいい感じに選んでくれたようだ。なんか物騒だよね、でも、モンスターとかいるんだもんね…。
あれ、そう言えば、スキルは私が決めたやつだけつけなきゃダメなのって言ってたの誰だっけ?まあいいか。
◇◇
「本当にこれでいいのね?もっと付けられる余裕はあるのよ?」
女神様、なんて優しいんだろう。
…ってか、今までの転生者、どんだけ女神に甘えてスキルもらってたの?
「きっと大丈夫です、魔法も使えるようにしてもらえたし、ほかの転生者の人にも会わせてもらえるし。…あ、もし出来るなら、女神様にまたいつか会えると嬉しいです」
「そんなこと言ってくれたの、杏奈だけだわ。そうね、何かあれば教会で祈りを捧げてみてね、私の仕事が空いているときなら、またこうしてお茶の時間くらい取るわ」
ニッコリと微笑むノエル。1時間も話してないだろうけど、既に姉みたいに思えてくるから不思議。女神様を姉なんて、失礼にも程があるだろうけど。
だって、神様なのに仕事とか研修とか言ってる時点で、なんか、ねぇ…。
転生先では冒険者で生計を立てている人も多いらしいが、私はそれ以外で職を探して生活しようと考えていた。転生の先輩がいるなら、なにかいいのがないか教えてもらおう。もしかしたら、職安みたいな所もあるかもしれないし。私ってば、なんて前向き。
「ステータスは、転生先ではデフォルトで見れるようになっているわ。では、あなたの第二の人生が、良きものでありますように…」
そう言って、ノエルは立ち上がると私に手をかざした。何だか頭がぼーっとしてくる。
「あ、言い忘れてたけど、転生のお仲間さんの見た目は黒髪メガネ美人さんよ、そんな人を探してね、名前は…」
ああ。そう言えば転生仲間の名前聞くの忘れた、なんて思ってたら、意識が薄れる中でそんな女神の声が聞こえた。
なにそれ、黒髪メガネ美人?転生者って、女の子なんだ。友達になれるかな?黒髪メガネ男子だったら私の好みだけど。ああ、まだ読みかけだったメガネ男子の漫画、よみたかったなぁ…でも、メガネ女子もいいよね、美人なんて最高。あれ、そうだ、名前…聞き逃した…?
…そんなことを考えてる間に、私は1度意識を手放した。
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