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1章:最悪の旅立ち
女神と奴隷の役割 03
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なんだか恥ずかしくなって目を逸らすと、それで落ち込んでいると勘違いされたのか、また肉串を差し出されてしまった。今度は食べさせてもらうのではなく、受け取って自分の手で食べる。
「むぅ……。話を続けるけど、【女神の奴隷】は、女神がいてこそ輝く加護なの。だから、与えられた加護の力は、あんたもちゃんと持ってる」
なぜか不満そうな顔をして、自分も肉をがつがつ頬張り、メリスはアイルが気になって仕方なかったことを説明してくれる。
それを聞いてアイルは、自分にちゃんと力があったことに安堵しながらも、同時に疑問が生まれる。加護の力がちゃんと備わっているなら、はたして【女神の奴隷】で扱える力とは、どのようなモノなのだろう、と。
女神がいてこそ輝く加護とは……アイルは、はやる気持ちを抑えつつ、尋ねてみた。
「それって、具体的にはどんな力? どんなアーツが使える?」
「んー……。そうねえ……」
その質問にメリスは腕組みをして考え込む。
彼女の中でどう説明したものか悩んでいるのか、しばらくそうしていたが、やがて何かを思いついたように、ぱあっと顔を上げて、テーブルに身を乗り出す。
「じゃあ、ちょっとやってみよっか」
「え? ここで?」
「百回語るより証拠一個見せた方が早いでしょ? あ、その煮込み一口ちょうだい♪」
「あ……うん、いいけど……」
慌ただしいメリスに言われて、アイルは牛乳煮込みを一口掬ってを差し出す。図らずも、先程の肉串のお返しをするような形になった。
メリスは、それに笑顔でかぶりつくと、満足げに飲み込んだ。
「もぐ……。それで、まずはその加護の使い方だけど、ちょっとわたしに触れてみて」
「触れる?」
「そう。どこでもいいから、とりあえず触って?」
そう言って、メリスはひょいと片手をこちらに差し出してくる。
いきなりそんなこと言われても……と思いながらも、アイルは手を伸ばし、そっと指先を絡めるような形に握ってみた。この流れだと、差し出された手を握るのが正解のような気がしたからだ。
「わっ、あんたって……そういうことできるんだぁ」
メリスはアイルの手を握ったまま、絡められた指先を見て意外そうに目を丸くした。
「え? どういう意味? もしかしてぼく、何か間違えた……?」
「ううん、なんでもない。これで合ってるから――これからあんたの加護を使うときは、こういう感じで手を握ろっか♪」
「う、うん……?」
どこか疑問が残る様子で返事するアイルだったが、メリスはむしろ嬉しそうで、ぎゅっと手を握り返して話を続ける。
「じゃあ、よーく見てて。わたしが、こうやってあんたと体を触れ合わせることで――」
瞬間。テーブルの上、メリスの空いている方の手にアーツの光が奔り――
「――フェニキス」
やがて、光が収まると、彼女の手には荘園でも見せたあの奇妙な“杖”が握られていた。
こうして間近で見る機会は初めてで、アイルはそれをまじまじと見つめる。
白銀に輝く細長い杖――のようなもの。表面はすべすべとしていて、全体に、まるで鳥の翼を広げたような形の装飾が施されている。
手で握るグリップの部分はやけに広く、直角のある三角形になっている。さらに先端をよく見てみると人差し指くらいの穴が空いており、どうやら中が空洞になっているようだと予想できる。しかし、なぜこんな形なのかはわからない。
「その杖って……」
「杖? これは銃――じゃなくて、弓……いや、槍かなぁ。 弓と同じくらい遠くまで攻撃できる槍って考えた方が、案外近いかもね。とにかく、これはわたしが持つ女神としての力を形にしたようなものよ」
ニンゲンの使うアーツとはまた違うものね、とメリスは補足する。
そして、その“杖”――もとい槍を、再び光とともに一瞬で消してみせた。まるで最初から、何も持っていなかったかのように。
それを見て、アイルは思わず感嘆の声を漏らす。
そんな反応が面白かったのか、メリスはどこか楽しそうにしながら説明を続ける。
「でも本来、女神は地上だと上手く力を扱えないの。だから、さっきみたいな武器は――わたしのはフェニキスって名前だけど、これを具現化させるには、ちょっとニンゲンから力を貰う必要があるってわけ。で、それが――」
そこで、彼女はアイルに視線を向ける。
【女神の奴隷】は、女神が地上で力を扱うために必要な存在ということらしい。
「もちろん、他の力だってそう。わたしは今、こうしてあんたに触ってるから使えるけど、もしあんたが離れてたら、いくら念じても使えないわ」
「……じゃあ、つまりぼくは……」
アイルは複雑な思いを抱く。要するに、自分は女神にとって都合よく利用されるだけの存在なのではないか、と。
だが――メリスはそんなアイルの胸中を察したようで、明るく笑って言った。
「そんな顔しないの! あんたが【女神の奴隷】になったのは運命なんだから」
「運命……」
「そう。女神が力を貰う相手って、誰でもいいってわけじゃなくて……相性っていうか、運命で自然と選ばれるの。だから、もっと誇っていいんだよ?」
そう言って、両手でアイルの手を包みこむようにして握りしめてくる。
彼女の手の温もりを感じて、なんだか妙に気恥ずかしくなる。
確かに、この加護は自分が望んで得たものではない。それでも、これがメリスのために自分に定められたものだとしたら――。
そう思うと、何だか少しだけ気が楽になったような、不思議な気持ちになる
「そういえば、初対面でぼくに触れてきたけど……ひょっとして、あれも力を貰うため?」
「ああ、あれは関係ない」
もしかしたら、と思ったのだが――メリスはあっさり否定する。
そして、こう続けるのだ。
「あのときはね……あんたのことが――すぎて、つい」
「え? 今、なんて……」
つい反射的にアイルが聞き返すと、メリスはなぜか頬を赤らめ、照れくさそうにそっぽを向いてしまう。
「なんでもなーい!」
「えぇ……」
困惑していると、誤魔化すように三度目の肉串を差し出された。受け取ろうとしたが、最初と同じようにそのまま手を引っ込められてしまう。どうやら、また食べさせてくれるつもりらしい。
二度目ともなれば多少なり抵抗は減るもので、仕方なく口を開くと、そこにすかさず肉が突っ込まれた。咀しゃくすると、今度は香辛料の効いた旨味が、舌の上で広がる。その刺激が、体に染み渡っていくようだった。
「もぐ……んく……美味しいです」
「よろしい。はい次」
またも、口に放り込まれる。このやり取りが気に入ったのだろうか……。
しかし、やはりすぐには飲み込むことができず、しばらくモグモグと噛む羽目になってしまう。そのせいで、口の中がいっぱいに頬袋が膨らんでしまう。
そんな様子に気付いたのか、メリスはおかしそうに笑いながら言う。
「アハハ……ごめん、詰め込みすぎちゃった」
「親鳥に餌を詰め込まれる雛鳥って、こんな気分なのかな……」
喉が渇いていたこともあり、一気に水を流し込んで一息ついてからアイルは答える。
続けて、ふと疑問に思ったことを尋ねてみた。
「そういえば、メリスはぼくに旅についてきてほしいって言ってたよね。旅の目的は何かあるの?」
「むぅ……。話を続けるけど、【女神の奴隷】は、女神がいてこそ輝く加護なの。だから、与えられた加護の力は、あんたもちゃんと持ってる」
なぜか不満そうな顔をして、自分も肉をがつがつ頬張り、メリスはアイルが気になって仕方なかったことを説明してくれる。
それを聞いてアイルは、自分にちゃんと力があったことに安堵しながらも、同時に疑問が生まれる。加護の力がちゃんと備わっているなら、はたして【女神の奴隷】で扱える力とは、どのようなモノなのだろう、と。
女神がいてこそ輝く加護とは……アイルは、はやる気持ちを抑えつつ、尋ねてみた。
「それって、具体的にはどんな力? どんなアーツが使える?」
「んー……。そうねえ……」
その質問にメリスは腕組みをして考え込む。
彼女の中でどう説明したものか悩んでいるのか、しばらくそうしていたが、やがて何かを思いついたように、ぱあっと顔を上げて、テーブルに身を乗り出す。
「じゃあ、ちょっとやってみよっか」
「え? ここで?」
「百回語るより証拠一個見せた方が早いでしょ? あ、その煮込み一口ちょうだい♪」
「あ……うん、いいけど……」
慌ただしいメリスに言われて、アイルは牛乳煮込みを一口掬ってを差し出す。図らずも、先程の肉串のお返しをするような形になった。
メリスは、それに笑顔でかぶりつくと、満足げに飲み込んだ。
「もぐ……。それで、まずはその加護の使い方だけど、ちょっとわたしに触れてみて」
「触れる?」
「そう。どこでもいいから、とりあえず触って?」
そう言って、メリスはひょいと片手をこちらに差し出してくる。
いきなりそんなこと言われても……と思いながらも、アイルは手を伸ばし、そっと指先を絡めるような形に握ってみた。この流れだと、差し出された手を握るのが正解のような気がしたからだ。
「わっ、あんたって……そういうことできるんだぁ」
メリスはアイルの手を握ったまま、絡められた指先を見て意外そうに目を丸くした。
「え? どういう意味? もしかしてぼく、何か間違えた……?」
「ううん、なんでもない。これで合ってるから――これからあんたの加護を使うときは、こういう感じで手を握ろっか♪」
「う、うん……?」
どこか疑問が残る様子で返事するアイルだったが、メリスはむしろ嬉しそうで、ぎゅっと手を握り返して話を続ける。
「じゃあ、よーく見てて。わたしが、こうやってあんたと体を触れ合わせることで――」
瞬間。テーブルの上、メリスの空いている方の手にアーツの光が奔り――
「――フェニキス」
やがて、光が収まると、彼女の手には荘園でも見せたあの奇妙な“杖”が握られていた。
こうして間近で見る機会は初めてで、アイルはそれをまじまじと見つめる。
白銀に輝く細長い杖――のようなもの。表面はすべすべとしていて、全体に、まるで鳥の翼を広げたような形の装飾が施されている。
手で握るグリップの部分はやけに広く、直角のある三角形になっている。さらに先端をよく見てみると人差し指くらいの穴が空いており、どうやら中が空洞になっているようだと予想できる。しかし、なぜこんな形なのかはわからない。
「その杖って……」
「杖? これは銃――じゃなくて、弓……いや、槍かなぁ。 弓と同じくらい遠くまで攻撃できる槍って考えた方が、案外近いかもね。とにかく、これはわたしが持つ女神としての力を形にしたようなものよ」
ニンゲンの使うアーツとはまた違うものね、とメリスは補足する。
そして、その“杖”――もとい槍を、再び光とともに一瞬で消してみせた。まるで最初から、何も持っていなかったかのように。
それを見て、アイルは思わず感嘆の声を漏らす。
そんな反応が面白かったのか、メリスはどこか楽しそうにしながら説明を続ける。
「でも本来、女神は地上だと上手く力を扱えないの。だから、さっきみたいな武器は――わたしのはフェニキスって名前だけど、これを具現化させるには、ちょっとニンゲンから力を貰う必要があるってわけ。で、それが――」
そこで、彼女はアイルに視線を向ける。
【女神の奴隷】は、女神が地上で力を扱うために必要な存在ということらしい。
「もちろん、他の力だってそう。わたしは今、こうしてあんたに触ってるから使えるけど、もしあんたが離れてたら、いくら念じても使えないわ」
「……じゃあ、つまりぼくは……」
アイルは複雑な思いを抱く。要するに、自分は女神にとって都合よく利用されるだけの存在なのではないか、と。
だが――メリスはそんなアイルの胸中を察したようで、明るく笑って言った。
「そんな顔しないの! あんたが【女神の奴隷】になったのは運命なんだから」
「運命……」
「そう。女神が力を貰う相手って、誰でもいいってわけじゃなくて……相性っていうか、運命で自然と選ばれるの。だから、もっと誇っていいんだよ?」
そう言って、両手でアイルの手を包みこむようにして握りしめてくる。
彼女の手の温もりを感じて、なんだか妙に気恥ずかしくなる。
確かに、この加護は自分が望んで得たものではない。それでも、これがメリスのために自分に定められたものだとしたら――。
そう思うと、何だか少しだけ気が楽になったような、不思議な気持ちになる
「そういえば、初対面でぼくに触れてきたけど……ひょっとして、あれも力を貰うため?」
「ああ、あれは関係ない」
もしかしたら、と思ったのだが――メリスはあっさり否定する。
そして、こう続けるのだ。
「あのときはね……あんたのことが――すぎて、つい」
「え? 今、なんて……」
つい反射的にアイルが聞き返すと、メリスはなぜか頬を赤らめ、照れくさそうにそっぽを向いてしまう。
「なんでもなーい!」
「えぇ……」
困惑していると、誤魔化すように三度目の肉串を差し出された。受け取ろうとしたが、最初と同じようにそのまま手を引っ込められてしまう。どうやら、また食べさせてくれるつもりらしい。
二度目ともなれば多少なり抵抗は減るもので、仕方なく口を開くと、そこにすかさず肉が突っ込まれた。咀しゃくすると、今度は香辛料の効いた旨味が、舌の上で広がる。その刺激が、体に染み渡っていくようだった。
「もぐ……んく……美味しいです」
「よろしい。はい次」
またも、口に放り込まれる。このやり取りが気に入ったのだろうか……。
しかし、やはりすぐには飲み込むことができず、しばらくモグモグと噛む羽目になってしまう。そのせいで、口の中がいっぱいに頬袋が膨らんでしまう。
そんな様子に気付いたのか、メリスはおかしそうに笑いながら言う。
「アハハ……ごめん、詰め込みすぎちゃった」
「親鳥に餌を詰め込まれる雛鳥って、こんな気分なのかな……」
喉が渇いていたこともあり、一気に水を流し込んで一息ついてからアイルは答える。
続けて、ふと疑問に思ったことを尋ねてみた。
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