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一章 本命じゃないくせに嫉妬はやめて!
38、隠された気持ち(ウル視点) ☆
しおりを挟む一人でできるからのウル視点です。
もう1話続きます。微エロ。
ー ー ー ー ー
昨日、身代わりじゃないと伝えてから、俺は少し焦っていた。
だからここを離れる前に、少しでも気にして欲しくて何度も抱きしめてしまったのだ。
しかしどうやら俺は、デオに話し合いをすると言われてからさらに焦ってしまい、ちょっかいを出しすぎてしまった。
そしてとうとうデオを怒らせてしまったようだ。
「これぐらいの依頼、一人でもできるからウルは絶対についてくるなよ!!」
可愛くそう言うとデオは走り去っていってしまった。
すぐに追いかけても良かったのだけど、居場所はすぐにわかるし問題ないと思っていた。
そう思った俺が馬鹿だった。
デオの位置を確認しながら呑気に歩いていた俺は、デオが森の奥へと入ってしまったのを確認して、慌ててその後を追い始めていた。
ギルドのお嬢さんは今、森の奥には強い魔物が確認されていると言っていた。
デオは確かに強いが、一応王宮で過ごしていた温室育ちの坊ちゃんだ。
自然界にいる自分のテリトリーで戦うモンスターは、地形を有利に使うこともあるため一人で対処しづらいこともある。
だからこそ変な魔物につかまってない事を祈りつつ、俺は先を急いだ。
そして、ようやく見つけたデオは案の定、魔物に捕まっていた。
よりにもよってなんで、シーメトレントなんかに捕まってるのかな……?
シーメトレントは精液を吸収して栄養を手に入れる、少し変わった魔物だが……人が干からびるまで精液を搾り取る、ある意味恐ろしい魔物だ。
そのため被害にあった冒険者などは、大体がミイラのような遺体で見つかる。
俺は善がるデオを見ながら、木の根元に防具と一緒に落ちている容れ物を見つけてしまった。
デオったらよりにもよってあのクリームを今塗ったの?
あれは俺がデオのために買った、唇に塗る用の保湿クリームだった。
しかも、ただの保湿クリームなんかじゃない。
あれは舐めたりでもしたら、すぐに発情してしまうクリームなのだ。
と、言うことは……発情してオナニーしようとしたところを、精液の匂いにつられたシーメトレントに捕まったといったところかな……?
根本は俺が悪いのかもしれないけど、いまだに気持ちよさそうに喘ぐデオのその姿を見て、俺以外の手で汚されることにやはり耐えられなくなってしまう。
俺ってば、今度は魔物に対して嫉妬するとか……今までだったら絶対にありえなかったのにねぇ。
本当、デオのことになると全てが許せなくなっちゃうよ。
そう思いながら、デオの中に汚い枝を入れようとしているその木に対して、膨大な殺気を放ってしまった。
デオの中に入れていいのは、俺だけだ……。
そして今魔物を牽制してデオの前に出た俺は、さらに激しく怒っていた。
何故なら薬漬けで理性の飛んでいるデオは、
「他の人にお願いしてもいいんだな?」
なんて言ってきたのだ。
え?俺以外の人としても良いなんて思ってるの?
そう思った瞬間、デオに向けて信じられないほどの殺気を放ってしまっていた。
震えるデオは、どうやら恐怖で何をしでかしたのか理解したようだ。
でも、もう遅い。デオが俺以外とできなくなるように、俺のことしか考えられなくなるほどしっかりと刻み込まないと….…でもその前にやる事がある。
「デオが俺以外とできなくなるように、しっかりと躾けてから出発しないといけないよね?」
「躾けて……?」
「じゃあ、まずはその木に手伝ってもらおうかなぁ~」
俺はデオに向かって歩きながら、魔物に魔法をかける。悪魔な俺は殺気で戦意を無くすような弱い魔物は簡単に使役できる。
だから驚いているデオに簡単に説明してあげながら、シーメトレントに指示をだす。
デオを俺の前に移動させると、いまだに何かを入れて欲しくて堪らなそうなそこを見て、凄く美味しそうだと俺は唇を舐めてしまう。
「デオの、ここはヒクヒクしてて可愛いね?誰のが欲しくてこんなにさせてるのかな?」
シーメトレントには媚薬、精力促進、感度増量などの効果をもつ液体を分泌させる事ができる。
デオにとにかく俺を求めて欲しくて、全ての液体を飲ませたり体にかけたりしてしまう。
そして早く俺が欲しいと言って貰うために、デオを煽る。
「さあ、早く言ってくれないと、頭がどんどんおかしくなっちゃうよ?」
「い、いうからぁっ!これ以上おかしくするなぁっ!!」
「それなら早く言ってごらんよ?誰の何が欲しいのかって……。だけどもったいないな~、この姿ならずっと眺めていても飽きなさそうだよ?」
本当、この姿をすぐに解放するにはもったいない。
だからもう少しだけ、いじめてあげる方法を俺は思いついてしまった。
「そんなの、むりだぁっ!だからぁ、言うから!俺はぁっ、う、ウルのお……おちんちんが欲しぃ……っはぁ……んぁっ」
デオが初めてその名を言ってくれた事に、俺はその興奮を止められなくなってしまった。
まだ、まだダメだ……。
どんなにデオが狂っても、俺以外の物を求めないようにしてあげないと……。
「ウルのだけ、ウルのしかいれない!!!」
だからそう言われてもまだ俺は入れてあげないよ?
「ならさ、俺以外にこんな事されても我慢できるようにならないといけないよね?」
「……え?話がぁちがぁう……ぁんっ!」
「大丈夫大丈夫、おかしくなっても俺がなおしてあげるからね~」
そうだ、おかしくなっても俺がなおしてあげれば良いんだよね……。
そう思い、デオの疼いて仕方がないだろう体をシーメトレントを使って撫でまわす。
しかし絶対的に足りない快感にデオは喘ぎながら苦しそうに叫び始めていた。
「ぁっ、やぁ……全然たりないからぁ!もっとはげしいのっ頂戴!!乳首触ってぇ!!ウルの大きいので俺の中、ズボズボしてほしぃ!ウルが足りないっ!!ウル!ウルゥっぁっ!!」
「そうだよ。誰に盛られても俺の名前以外を呼んだらダメだよ?俺をもっと求めて、俺に貫かれる喜びだけを求めて……俺以外でも良いなんて言えなくしてあげる……さあ、おれを求めて?」
「ウルっ!!ウル!!!」
叫ぶその声は心地良い。
デオの声をもっと聞きたい。もっと名前を呼んで欲しい。俺を愛して欲しい……!
そう思ってしまった俺は、デオに問いかけていた。
「ねぇ、デオは俺のこと好き?」
「やぁっ!!ウルっ!ウル、好きっ!」
好きと言われて俺の胸がドクンと跳ねる。
それなのに、デオは続けて言うのだ。
「ウルとのエッチがっ、俺はぁっ……好きだからぁっ!!」
「そっかぁ、デオは俺とのエッチが大好きなんだね?」
何故か少しガッカリしてる俺がいて、その感情を隠すように俺はさらにデオを追い詰めていった。
「このまま放置されても、他の人としない?」
「ぁあっ!しなぁいっ、はぁっん……ウルのがいいからぁっ!!!」
「じゃあ、他の人に無理矢理されちゃったら?」
「そんなの、ダメだぁっ……ウルしか、ウルのじゃ無いと……」
「じゃあ、絶対に俺の名前を呼んでね?そうしたらすぐに助けに言ってあげるから……」
そう言いながら俺はデオにコソッと魔法をかける。
デオが心から俺の助けを願ったときに、すぐに気がつくようにと……。
感知器程度の魔法だけど、必ず助けに行くから俺の名前を心から呼んでよね。
そして俺は可愛いデオの喘ぎ声を聞きながら、暫くデオの姿を堪能したのだった。
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