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第3話(くっ!我は死んだのか…!)

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   フェンリル(白いもふもふ)side

    我はフェンリルの王、ミル・レイグだ。

    今、天界にいるということは我は死んだのか?

    だとしたら、この光景にも納得がいく…。

    納得したくはないがな(  '-' )。

   「ケサランパサランが喋ったぁぁあぁあああ!!!」

    「『ビっクッ!』」

    恐らく、人間?が叫んでいる。

    我は人間に殺された…。 

    だから、ちょっぴりホントーにちょっぴりだが恐れを抱くのは仕方ないのだ。

   ……。本当だからな?

  ちょっぴりしか怖がってない。

  我を疑うのか?

  そうか(´・ω・`)シュン……。

  『ミルさん。怜奈さん。二人して情緒不安定過ぎます。(ボソッ)人選(犬選)間違えたかな?』

   「あっすいません。ところでケサランパサランさん。ここどこです?」

   『ケサランパサランではありませんっ!私は神の一柱ナドミーヤです。ちなみに怜奈さんのいた地球の神ではありません。こちらのミルさん、フェンリルのいた世界です。いわゆる異世界ですね。』

   一瞬ぽかんとしていたが急にガッツポーズをとった人間にビビりながら(あっ、少しだけだからな?ほんとにちょっぴりだからな?)後ろにさがる。

   そんな我を神ナドミーヤは見逃さず、すぅーっと近くに来て言った。

   『申し訳ありません。ミルさんが今回死んだのは我々神の落ち度です。本当に世界が滅んだとしても一度あったら凄いくらいの確率だったのですが……。怜奈さんも似たような感じですね。』

   「そうだったのですか……。」

   『前回もありましたね。次からないように気をつけます。』

    我が死んだのは神達のミスらしい。

   しかしなぜここに、我の肉体はもう魂とはくっつけないはず…。

   「はっ!」

   正気に戻った人間が近寄ってくる。

  なんかさすがに慣れてきた。

  『あっ、正気に戻りましたね。じゃあ説明します。怜奈さんはミルさんの体を媒介に世界に転移します。ミルさんは体を用意するのが難しいため霊体でしばらくお願いします。あとは、こちらの世界に慣れているミルさんに聞いてください。では、時間が無いため送ります。』

   「「えっ?」」

   声を上げた瞬間足が宙に浮いて落ちる感覚がした。

    「うぇわぁぉああっ!」

    「ワゥウッ!」

    『かなり強い力を持ってるので世界を滅ぼさないよう気をつけてくださいね。』

    その声を最後に視界が暗くなり意識も途絶えた。

   

  

    
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