5 / 21
5話
しおりを挟む
ぐぐぐ、と先のほうから中に入り込んでいく。入れてるんじゃなくて、入っていくっていうこの感じ。堪らない。
ハルさんは俺の腹に両手をついて、ゆっくりと腰を揺らしている。良い眺め。ゆさゆさ。毛先が揺れてる。汗のせいだろうか、毛先が束になっている。浴衣、もう全部脱いでしまえばいいのに。
「ハルさんエロいね」
「ん……ぁ 、はっ、気持ちいい?」
上下に揺れながらハルさんはちょっと笑ってる。楽しそうだ。
「うん、気持ちいい。イっていい?」
「まだ、だめ……」
両手でバランス取ってるみたいだったから、俺が右手でハルさんのを握ってやると、あっ、と声を漏らして、尻がそれはそれは敏感に反応した。ぎゅうっと締め付けてくる今のは、良い。
「ハルさんさあ、昼にこの浴衣見つけてから、ずーっとこうやってしようと思ってたの? アイス買ってきた時も、散歩してる時も、飯食ってる時も?」
「っ、……そう、だよ」
「すけべ」
「ふはっ、昼間……っからサカってきたやつには、言われたくねえな」
「それもそっか」
そっからはもう、腰掴んで、下からわざと無茶苦茶に突き上げて無理矢理イかせてやった。ハルさんは声を抑えるのに必死で、自分の身体を支えきれなくなったのか俺に倒れかかってきてから、耳元で精一杯荒い呼吸を繰り返していた。時々漏れる堪えきれなかった音が、耳に直接響いてくる。
俺も勢い余ってそのまま中に出してしまったけど、ハルさんは特に文句も言わなかった。
ふたりでもっかいシャワーで軽く流して、ハルさんは浴衣が気に入ったらしく、またさっきと同じそれを着ていた。今度はちゃんと布団綺麗に敷いて、並べた布団で真ん中寄りに横になって手ぇ繋いで寝た。
扇風機の風が気持ちいい。疲れたし、これはよく眠れそう。
朝起きたらハルさん向こう向いてたけど。
起き上がって見てみたら掛け布団被ってねえし、浴衣はだけて太ももまで丸出しだし、朝は弱いみたいでいつまで経っても寝惚けてるみたいだし。
「ハルさん起きた?」
「……うーん……おきてない」
「あっそ」
トイレ行こ。
トイレから出て冷蔵庫の水飲んでから部屋に戻ったら、ハルさんが布団に寝そべって寝惚けたまま、電話をしていた。
扇風機が昨夜からずっと動いたままでいる。俺は襖を閉める音を極力消すようにして、ゆっくりと動かした。相手に察しがついたから。
「もしもし、うん、うん? うん、寝てた。あー、ごめん、今ちょっとね、人と旅行にきてて、うん。寝てたから祥太郎さんの電話気づかなかった、ごめんね。……んー、えっと、そうだな、一週間くらいしたら帰るから、また電話して。うん、大丈夫だと思う。…………、そうだね、うんじゃあ、またね」
ハルさんが電話を切るのを確認してから、隣の自分の布団の上に座っておはよ、と声を掛けると、ハルさんはスマホを丁寧に枕の横に置いてから、さっきよりはいくらかちゃんとした声でおはよう、と返してきた。
「電話きてたんだ?」
「うん、今も掛かってきて、起こされた」
ハルさんは俺の腹に両手をついて、ゆっくりと腰を揺らしている。良い眺め。ゆさゆさ。毛先が揺れてる。汗のせいだろうか、毛先が束になっている。浴衣、もう全部脱いでしまえばいいのに。
「ハルさんエロいね」
「ん……ぁ 、はっ、気持ちいい?」
上下に揺れながらハルさんはちょっと笑ってる。楽しそうだ。
「うん、気持ちいい。イっていい?」
「まだ、だめ……」
両手でバランス取ってるみたいだったから、俺が右手でハルさんのを握ってやると、あっ、と声を漏らして、尻がそれはそれは敏感に反応した。ぎゅうっと締め付けてくる今のは、良い。
「ハルさんさあ、昼にこの浴衣見つけてから、ずーっとこうやってしようと思ってたの? アイス買ってきた時も、散歩してる時も、飯食ってる時も?」
「っ、……そう、だよ」
「すけべ」
「ふはっ、昼間……っからサカってきたやつには、言われたくねえな」
「それもそっか」
そっからはもう、腰掴んで、下からわざと無茶苦茶に突き上げて無理矢理イかせてやった。ハルさんは声を抑えるのに必死で、自分の身体を支えきれなくなったのか俺に倒れかかってきてから、耳元で精一杯荒い呼吸を繰り返していた。時々漏れる堪えきれなかった音が、耳に直接響いてくる。
俺も勢い余ってそのまま中に出してしまったけど、ハルさんは特に文句も言わなかった。
ふたりでもっかいシャワーで軽く流して、ハルさんは浴衣が気に入ったらしく、またさっきと同じそれを着ていた。今度はちゃんと布団綺麗に敷いて、並べた布団で真ん中寄りに横になって手ぇ繋いで寝た。
扇風機の風が気持ちいい。疲れたし、これはよく眠れそう。
朝起きたらハルさん向こう向いてたけど。
起き上がって見てみたら掛け布団被ってねえし、浴衣はだけて太ももまで丸出しだし、朝は弱いみたいでいつまで経っても寝惚けてるみたいだし。
「ハルさん起きた?」
「……うーん……おきてない」
「あっそ」
トイレ行こ。
トイレから出て冷蔵庫の水飲んでから部屋に戻ったら、ハルさんが布団に寝そべって寝惚けたまま、電話をしていた。
扇風機が昨夜からずっと動いたままでいる。俺は襖を閉める音を極力消すようにして、ゆっくりと動かした。相手に察しがついたから。
「もしもし、うん、うん? うん、寝てた。あー、ごめん、今ちょっとね、人と旅行にきてて、うん。寝てたから祥太郎さんの電話気づかなかった、ごめんね。……んー、えっと、そうだな、一週間くらいしたら帰るから、また電話して。うん、大丈夫だと思う。…………、そうだね、うんじゃあ、またね」
ハルさんが電話を切るのを確認してから、隣の自分の布団の上に座っておはよ、と声を掛けると、ハルさんはスマホを丁寧に枕の横に置いてから、さっきよりはいくらかちゃんとした声でおはよう、と返してきた。
「電話きてたんだ?」
「うん、今も掛かってきて、起こされた」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
専業種夫
カタナカナタ
BL
精力旺盛な彼氏の性処理を完璧にこなす「専業種夫」。彼の徹底された性行為のおかげで、彼氏は外ではハイクラスに働き、帰宅するとまた彼を激しく犯す。そんなゲイカップルの日々のルーティーンを描く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる