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しおりを挟むその仕草をご覧になった御主人様は、子猫ちゃんにお声を掛けられた。
「その体勢では難しいようなら、好きに動いても構わないよ。そのソファの上であれば、どんな格好でも構わないことにしよう。但し、前も後ろも直接触るな。乳首だけだ」
「はい、ありがとうございます、御主人様」
子猫ちゃんはそろりと身体を動かし、どうしようか躊躇った末に、尻を突き出すようにして四つん這いの格好になった。
頭をソファに押し付けるようにして乳首を擦る度に、尻の穴がむずむずと疼いて仕方ない。御主人様がふっと鼻で笑われたのが耳に入ったが、もうどれだけ恥ずかしくてもどうにも構っていられないのだ。もどかしくて堪らない。腰が勝手に揺れてしまう。
「随分とはしたない格好をするんだな、子猫ちゃん」
「あ……ごめんなさい……」
「いや、構わないよ。とても可愛い。それは、尻の穴に俺の指でも入れてもらいたいのかい」
御主人様が楽しそうに目を細められる。
そうなのだ。そこに刺激が欲しい。いつもみたいに丁寧にほぐして欲しい。それから沢山好き勝手に弄って、酷いことをされてもいい。
「昨日のことをちゃんと覚えているのかな。まずはゆっくり舐めてほぐしてやっただろう」
御主人様がそう仰った途端に、子猫ちゃんのそこはきゅううっと激しく反応した。ぬるぬると舌で舐め回された感触を思い出したのだ。
「あっ、あっ、」
穴がひくひくと震える。ねっとりと、熱い舌で舐め上げられ、それから舌先を使って擽るようにつつかれる。じわじわと這うような気持ち良さに子猫ちゃんはいつもくったりとして力を入れられなくなってしまう。そしてとろとろに溶かされたところに、ぐにっと指を突き入れられるのだ。
「あ、う……」
触っていないのに、触られていないのに、想像しただけでリアルなほどの指の感触を感じることが出来る。
初めは浅いところを軽く抜き差しされ、それがどんどん深くなっていく。一本だった筈の指は次第に増やされ、ぐちゃぐちゃと聞くに耐えない音を響かせる。
子猫ちゃんはゆるゆると腰を動かした。凄い。入ってないのに入ってるみたいだ。おかしい。気持ち良い。もっと欲しい、もっと、奥まで、激しく突き立てて欲しい。
「気持ち良さそうだね」
「きもち……きもちい……御主人様ぁ、さわって」
「駄目だよ、俺は今君のその恥態を眺めるのに忙しいんだ。俺も早く君の中に入れたいんだから、頑張って早めにイっておくれ」
「あ、ん、でも……」
「どうした? 俺のが君の中に無理矢理捩じ込んで奥まで穿つのを思い出せないのか?」
「あっ、あ、あ、」
「そう。お利口だ」
子猫ちゃんはソファに爪を立ててへこへこと腰を揺らし続けた。何度も何度も御主人様のものが激しく奥の方まで押し込まれる。子猫ちゃんはひたすらか細い喘ぎを続けながら想像の中の快感に身を寄せていた。
すると御主人様が、いつもよりも低いお声で突然仰った。
「気絶するまでガン突きしてやる」
「あ゛ッ!!」
それは昨日耳元で囁かれた言葉だった。宣言通り本当に意識が飛ぶまで執拗に攻め立てられた。苦痛にも似たその時の衝撃を思い出して、子猫ちゃんの身体は激しく反応した。ぎゅううっと腹の内側を締め付けるようにしてビクビクッと長く痙攣を繰り返す。御主人様はそれを呆れたようにご覧になっていた。
「こらこら、誰がドライでイけと言ったんだ。俺は射精をしなさいと言ったんだよ」
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