上 下
59 / 69

59 褐色メイド

しおりを挟む
 メスにしたアサカを連れて馬車に戻ると、女達が一斉に引いた顔をした。

「あんた……本当に手が早いわね」
「一応言っとくけど、魔人ってそんな簡単に手懐けられるものじゃないんだからね? ハジメは本当に規格外だなぁ」

 フレアとシロナが呆れてる。

「まあ、色々あって奴隷になった。魔剣騎士団の内勤にすると思う」
「アサカです。よろしくお願いします」
「ちゃんと挨拶ができて偉いですね。私はクアラ・ミア・トリテインです」

 和やかに挨拶が始まるなか、一人だけ思い詰めた顔をした騎士がいた。

「陛下、先ほどは御身を危険に晒してしまい申し訳ありませんでした」

 シディアが跪く。
 俺は二人きりで話を聞く為、時間を止めてやった。

「急にかしこまってどうした」
「御身の盾となるはずが、逆に守られてしまいました。これでは騎士失格です」
「俺とユウスケをけしかけて戦わせた女とは思えない発言だな。お前、全部脱いで横になれ」

 ベッドを再現する。街道のど真ん中にベッドってのはシュールな光景だが、ケジメは必要だろう。

「綺麗だな」

 シディアはプラチナブロンドの女騎士だ。身長が高く鍛えている感じがあるが、何よりもスイカサイズの巨乳に目を惹かれる。

「日に焼けているな」
「いえ、これは違うんです。私の身体にはダークエルフの血が流れています」
「ダークエルフ……。エルフとは異なる種なのか?」
「数は少ないですが、性欲が強くアソコの具合がいいと言われてます。奴隷にできれば高値で売れますが、森の奥深くに身を潜めていてなかなか姿を見せない。そんな種族です」

 貴族がダークエルフの妾に孕ませた子供……と言ったところか。

「こんなに綺麗だと言い寄られることも多いんじゃないか?」
「私は……魔法と武技の両方が使えます。相手が勇者でなければ勝てるので、自分の身は自分で守ってきました」
「まあいい。使ってやるから横になれ」

 さっきアサカを抱いたばかりだが、もうガチガチだ。
 割れ目にあてがって挿入するが、シディアはつらそうに顔を歪めた。

「ん? まさか、処女か?」
「今日まで守ってきました……」
「なるほど。それが、ティッシュみたいに使われて残念だったな? こんなクズに抱かれるくらいなら好きな男としておけば良かったんじゃないか?」
「言うな……! 私の誇りを穢す気か!」

 生意気な女め。好感度を500にして感度を上げてやる。
 処女を散らされても毅然としていたシディアだが、肉体の感度が上がるとあっさりオホ声を上げた。

「オ゛ッオ゛ッオ゛ッオ゛ッ」
「もう少し性格が可愛ければハーレムに加えたんだが、お前とは一回きりだな」
「あがぁぁぁぁぁ!!!!」

 美人な女騎士を抱いていることに興奮するが、そこ止まりだ。
 プライドが高く男を従わせることに慣れ過ぎている。
 だから、とっさにあんなにキツイ口調が出るんだ。

 さっさと終わらせて王都に向かおう。
 そんな思いで早めにラストスパートをかける為、彼女の腰を掴んでピストンする。

「ぐっうっ屈しないぞ!」

 お前が屈しなくても俺は中に出してスッキリするだけだ。

 いくら外見がよくても、中身がこの粗雑さだとな。
 セックス中に命令口調で言われると気分が乗らない。
 この分だと婚期も遅くなりそうだ。

「落ち着いたら停止を解くぞ」
「そ、掃除を……」
「ん?」

 自発的にフェラをしてくれた。……少し見直したな。そこまで気が回る女だとは思ってなかった。と思っていると、フェラをしながらシディアが泣き始めた。

「お、おい。泣く程嫌ならしなくていいぞ」
「違うのです! 今の、セックスの時の陛下の顔を見ていて悟ったんです。私は陛下を満足させることができなかったのだと」

 あ、やべ……顔に出てたか。

「昔から女らしくないとよく言われていました。でも、私だって、愛してもらえればちゃんと女の子としての部分を見せられると……すみません。陛下には関係のないことでした」
「なるほどな……」

 女らしくないと言われ、内心では気にしていたと。
 セックスの機会があれば、自分だって可愛いがってもらえるんだと。
 そんなことを考えていたのか。

 いや、なかなか内面は繊細で可愛らしいじゃないか。

「もっと口が悪くなければな」
「そうですね。とっさに出てしまうのです」
「まずは外見から変えてみるのはどうだ?」
「と言いますと……?」
「これだ」

 メイド服を再現してやる。

「フリルをあしらった可愛らしいモデルのものだ」
「こんな高価なもの、セックスには使えません」
「俺が許すんだ。使ってみよう」
「……もう一度、私を抱いてくださるのですか?」
「別に気を遣ってるわけじゃないぞ? お前の可愛い内面を知れたからな。これからはむしろギャップ萌えに……まあ、何でもない。練習だと思って気楽にしよう」

 練習と言いつつ中には出すが……。

「ありがとうございます。陛下はお優しいですね……」

 メイド服を着たシディアは秋葉原の新米メイドみたいで可愛かった。

「語尾に『にゃん』をつけて話してくれるか?」
「分かりましたにゃん……」
「シディア……ッ」
「……んっ」

 褐色メイドシディアの口内に舌をねじ込む。

「んふっ……ん……れろぉ」
「はぁ……ちゅぱ……可愛いぞシディア」
「んんんっ」

 キスだけで達したのか? よくできたメイドじゃないか。
 俺はシディアを跨らせ、抱き合い密着する形で行為に及んだ。
 二回戦のシディアは顔が必死で、涙目になりながら腰を振ってる。

「すごいです……にゃん……はにゃぁ」
「シディア……キス」
「にゃぁ」

 チュパチュパと唇を吸いあう。
 ペニスを埋め込まれたシディアは、俺の肩を抱きながら頑張って腰を振っている。
 彼女の内面を知ると、健気で可愛らしく見えるから不思議だ。

「好きですにゃん……」
「俺もだ……愛してる」

 そうか。セックスに必要なのは互いを思いやる心だったんだ。
 シディアを生意気なティッシュだと思っていた俺。
 求められて義務的に応じていただけのシディア。
 それじゃあダメだったんだ。

「しゅき……しゅきぃ……」
「可愛い……好きだ……俺だけのメイドになれ……!」
「他の男にはマンコ使わせないですにゃん……! にゃぁぁぁぎぃぃぃぃ」

 興奮してチンコが暴発した。
 シディアの中に出し切り、俺は満足した。

「可愛かったぞ」
「はい。満足いただけてよかったですにゃ」

 褐色ダークエルフのメイド猫語セックス満足度高すぎるわ……。
 旅行って新しい一面が見れていいもんだな……。
 当然ながら彼女は俺の妻に加えることにした。
 帰国したら寿退社だ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜

仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。 森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。 その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。 これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語 今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ! 競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。 まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

処理中です...