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33 自由
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四肢が凍りついたように動かなくなった魔人は、羽根をもがれた蝶を連想させた。
「さて、名前から聞かせてもらうか」
「僕から情報を引き出そうとしても無駄だ。エルゴガーデン様は裏切りを許さない」
ドーグが情報を吐いてすぐに始末されたことを思い出す。
(エルゴガーデンは裏切りを許さない非情な神とか言ってたっけな)
魔人を鑑定し、リクという名前であることを知った。魔人としてのクラス適正はA+で、能力的にもかなり上位の魔人なんだろうと思う。
俺であれば始末することは簡単だが、それだと情報が抜き取れない。
どうしたものか悩んでいると、俺の探知範囲に新たな魔人が転移してきた。
(お仲間か?)
アイスゲートによって付近一帯の転移は阻害している為、合流には数分を要するだろう。
「よかったな。仲間が来てくれたぞ」
「まさか、アルシュか……。来ちゃ駄目だ。今の僕達では敵うはずがない」
魔人も人間と同じように仲間意識は持つらしい。
これは利用できそうだな。
「良かったじゃないか。仲間に助けてもらえるぞ」
「ご無事ですか! リク様!」
想定していたより遥かに速いご到着だ。加速の魔法でも使ったか。涙ぐましい努力だが、飛んで火に入る夏の虫だな。
「来るなアルシュ! 僕達じゃこいつには勝てない!」
「綺麗じゃないか」
現れたのは美貌の魔人だった。スラリと手足が伸びた長身の魔人だ。肩に掛かるくらいの髪は漆黒で、宵闇を思い起こさせた。
しかし、無防備だな。仲間の無事を発見して安堵したのか、隙だらけになっている。俺は即座に停止の権能を働かせ、アルシュの四肢を潰してやった。
「……え?」
「残念だったなアルシュ。お前達よりも遥かに俺の方が強いらしい」
「アルシュは関係ない! 彼女に手を出すな!」
「お前の恋人か?」
「大事な幼馴染なんだ! 彼女はまだ修行中で戦う力もない。どうか見逃してくれ!」
「それはお前の態度次第だ。エルゴガーデンはどこにいる」
「答えてはいけません! 神がお許しになりません!」
「南の果てにいる。……どうかアルシュだけは見逃して欲しい。あなたに攻撃を仕掛けたことは謝罪する」
リクは女を見逃してもらう為に、膝をついて頭を深々と下げた。
地面に額がつくことも気にしていない。
そして、恐らくは自分の命すらも……。
こういう男は嫌いじゃない。
「有益な情報が手に入るまで交互に質問をしようかと思ったが、見逃してやる。アルシュ、お前は逃げるがいい」
「……そうか。君に感謝する」
見逃してやると言ったが、アルシュは逃げる素振りを見せない。
まさか――
「エルゴガーデンの能力について話します。ですから、彼のことは見逃してください」
「馬鹿な……。死にたいのか! エルゴガーデンの能力は支……かふっ」
リクが吐血する。
(来たな)
俺は即座に鑑定を使い、リクの状態を調べた。主要な臓器に見慣れない刻印が刻まれている。どうやらこれが悪さをしたらしいな。
「うっ……」
アルシュも同じように呻き声を上げたので鑑定し、刻印の位置を特定する。
俺は破壊の権能を用いて刻印を同時に破壊してやった。
胸を抑えていた二人がいくらか楽そうになる。
「これは……息が楽になった」
「あなたが救ってくださったのですか?」
ここから先は二人の出方を探りながらの対応だ。
俺は二人に治癒魔法を施してやった。
「さて、まだ戦う意思はあるか?」
「いや……僕達は君に命を救われた。君は師の仇だが……アルシュにも情けを掛けて見逃してくれようとした」
「そうか。ならばリク、敵を見誤るな」
言いながら停止の権能を解除してやる。
「同じ時代に生を受けながら互いに命を奪い合うなど、俺に言わせれば兄妹でナイフを突きつけ合うようなものだ。あまりに虚しいと思わないか。お前が尊敬する師が、そんな不毛な戦いを望んでいたと思うか?」
「我が師は戦いが終わることを望んでいた……。だけど、エルゴガーデンの持つ『支配』の権能がある限り、魔人達に自由は訪れない」
「本心では自由を求めるんだな。なら、俺達は『解放』という名の旗の下で共に戦うべきなんじゃないか?」
自分でもうすら寒いことを言っている自覚はあるが、二人は俺の話に興味を持ったようだった。戦意が削がれているのを感じる。
「まさか、僕達を味方に引き込むつもりなのか?」
「俺はこの国の次期国王だ。もしお前達が望むなら、同じようにエルゴガーデンの呪縛に苦しむ者を救ってもいい。俺の持つ破壊の権能でな」
「君もエルゴガーデンと同じように権能を持っているんだな……」
ああ、持っているとも。それも二つな。
「よく考えるといい。生まれながらの奴隷であるお前達が救われる最後のチャンスになる。だが、同時にリスクのある賭けでもあるだろう」
「いや、僕は決めたよ。この戦いが終わるまで、君に命を預けたい。今、こうして僕は初めて自由を得た。この感覚、この感動を仲間と分かち合いたいんだ」
「私も、見逃していただいた恩義を返したいです」
決まりだな。今日、この瞬間に得たチャンスを逃がしたくないという真剣さを感じる。この決断力は買うべきだな。
「まずはエルゴガーデンについて知っている限りの情報をくれ。それをもとに解放作戦を考えよう」
「さて、名前から聞かせてもらうか」
「僕から情報を引き出そうとしても無駄だ。エルゴガーデン様は裏切りを許さない」
ドーグが情報を吐いてすぐに始末されたことを思い出す。
(エルゴガーデンは裏切りを許さない非情な神とか言ってたっけな)
魔人を鑑定し、リクという名前であることを知った。魔人としてのクラス適正はA+で、能力的にもかなり上位の魔人なんだろうと思う。
俺であれば始末することは簡単だが、それだと情報が抜き取れない。
どうしたものか悩んでいると、俺の探知範囲に新たな魔人が転移してきた。
(お仲間か?)
アイスゲートによって付近一帯の転移は阻害している為、合流には数分を要するだろう。
「よかったな。仲間が来てくれたぞ」
「まさか、アルシュか……。来ちゃ駄目だ。今の僕達では敵うはずがない」
魔人も人間と同じように仲間意識は持つらしい。
これは利用できそうだな。
「良かったじゃないか。仲間に助けてもらえるぞ」
「ご無事ですか! リク様!」
想定していたより遥かに速いご到着だ。加速の魔法でも使ったか。涙ぐましい努力だが、飛んで火に入る夏の虫だな。
「来るなアルシュ! 僕達じゃこいつには勝てない!」
「綺麗じゃないか」
現れたのは美貌の魔人だった。スラリと手足が伸びた長身の魔人だ。肩に掛かるくらいの髪は漆黒で、宵闇を思い起こさせた。
しかし、無防備だな。仲間の無事を発見して安堵したのか、隙だらけになっている。俺は即座に停止の権能を働かせ、アルシュの四肢を潰してやった。
「……え?」
「残念だったなアルシュ。お前達よりも遥かに俺の方が強いらしい」
「アルシュは関係ない! 彼女に手を出すな!」
「お前の恋人か?」
「大事な幼馴染なんだ! 彼女はまだ修行中で戦う力もない。どうか見逃してくれ!」
「それはお前の態度次第だ。エルゴガーデンはどこにいる」
「答えてはいけません! 神がお許しになりません!」
「南の果てにいる。……どうかアルシュだけは見逃して欲しい。あなたに攻撃を仕掛けたことは謝罪する」
リクは女を見逃してもらう為に、膝をついて頭を深々と下げた。
地面に額がつくことも気にしていない。
そして、恐らくは自分の命すらも……。
こういう男は嫌いじゃない。
「有益な情報が手に入るまで交互に質問をしようかと思ったが、見逃してやる。アルシュ、お前は逃げるがいい」
「……そうか。君に感謝する」
見逃してやると言ったが、アルシュは逃げる素振りを見せない。
まさか――
「エルゴガーデンの能力について話します。ですから、彼のことは見逃してください」
「馬鹿な……。死にたいのか! エルゴガーデンの能力は支……かふっ」
リクが吐血する。
(来たな)
俺は即座に鑑定を使い、リクの状態を調べた。主要な臓器に見慣れない刻印が刻まれている。どうやらこれが悪さをしたらしいな。
「うっ……」
アルシュも同じように呻き声を上げたので鑑定し、刻印の位置を特定する。
俺は破壊の権能を用いて刻印を同時に破壊してやった。
胸を抑えていた二人がいくらか楽そうになる。
「これは……息が楽になった」
「あなたが救ってくださったのですか?」
ここから先は二人の出方を探りながらの対応だ。
俺は二人に治癒魔法を施してやった。
「さて、まだ戦う意思はあるか?」
「いや……僕達は君に命を救われた。君は師の仇だが……アルシュにも情けを掛けて見逃してくれようとした」
「そうか。ならばリク、敵を見誤るな」
言いながら停止の権能を解除してやる。
「同じ時代に生を受けながら互いに命を奪い合うなど、俺に言わせれば兄妹でナイフを突きつけ合うようなものだ。あまりに虚しいと思わないか。お前が尊敬する師が、そんな不毛な戦いを望んでいたと思うか?」
「我が師は戦いが終わることを望んでいた……。だけど、エルゴガーデンの持つ『支配』の権能がある限り、魔人達に自由は訪れない」
「本心では自由を求めるんだな。なら、俺達は『解放』という名の旗の下で共に戦うべきなんじゃないか?」
自分でもうすら寒いことを言っている自覚はあるが、二人は俺の話に興味を持ったようだった。戦意が削がれているのを感じる。
「まさか、僕達を味方に引き込むつもりなのか?」
「俺はこの国の次期国王だ。もしお前達が望むなら、同じようにエルゴガーデンの呪縛に苦しむ者を救ってもいい。俺の持つ破壊の権能でな」
「君もエルゴガーデンと同じように権能を持っているんだな……」
ああ、持っているとも。それも二つな。
「よく考えるといい。生まれながらの奴隷であるお前達が救われる最後のチャンスになる。だが、同時にリスクのある賭けでもあるだろう」
「いや、僕は決めたよ。この戦いが終わるまで、君に命を預けたい。今、こうして僕は初めて自由を得た。この感覚、この感動を仲間と分かち合いたいんだ」
「私も、見逃していただいた恩義を返したいです」
決まりだな。今日、この瞬間に得たチャンスを逃がしたくないという真剣さを感じる。この決断力は買うべきだな。
「まずはエルゴガーデンについて知っている限りの情報をくれ。それをもとに解放作戦を考えよう」
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