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57 対立

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 俺達がダイババと別れた翌日、奴は広場に引き立てられ処刑台で首を落とされた。
 ダイババは死ぬ間際まで、広場に来た俺をジッと睨んでいた。

「あいつは俺が守る……!」

 青臭い言葉だ。しかし、言わずにはいられなかった。
 群衆の中から投げかけられた俺の宣言を受けて、ダイババがニヤっと笑った。

「ありがとうよ!」

 それが、奴の最期の言葉だった。

 処刑台の男達はそれをダイババの皮肉と受け取った。
 それでいい。これは俺とダイババだけが分かっていればいいことだ。

 それから、俺が屋敷に戻ると玄関にアルジャンの姿があった。

 俺達の動きを嗅ぎつけてノコノコ訪ねてきたらしいな。
 おおかた、姫を取り戻そうという算段だろう。

「何の用件だアルジャン」
「姫様と共に暮らしてると伺いまして……。様子の確認に」

 屋敷に入ろうとしたアルジャンだが、結界に阻まれて入れなかった。
 どういう結界かは伝えてないので本人には分からないだろうが、これには俺以外の邪悪を払いのける効果がある。
 具体的に言うと戦力値が130程度はないと侵入することすら出来なくなる。

 仕方なく、こいつとは庭園に出てお茶会形式で顔を合わせることになった。

「しかし、俺の予想していた通りだな。この屋敷の結界には邪悪を払いのける効果がある。お前の邪念が結界に伝わったんじゃないか?」
「御冗談を。この場には姫もおりますのに」

 そう、この場にはレイナ姫も呼んである。
 アルジャンは気まずそうに額の汗を拭っている。

「どうした。何をそんなに慌てている。お前が姫に邪な感情を抱いてることは彼女も承知の上だ。何も慌てる必要などないぞ」
「……ッ!?」

 決定的な一言だった。
 レイナは冷たく元臣下の男を睨んでいる。
 彼はようやく、姫から冷然とした態度を取られる理由に思い至ったようだった。

「まさか、私を裏切ったのですかな?」
「これ程に笑える冗談があるか? アルジャン、お前が裏切りを責めるとは俺も思わなかった」
「……ぐっ」
「息が詰まっているようですね。ですが安心してください。あなたを裁くのは当日、誕生日記念パーティーの場と決めています。せいぜい首を洗って待っていることです。新たな主人と共に」
「姫は誤解なさっております。このタクマこそアルニス派の逆臣! 私は姫のことを幼少より支えて参りました! 私は貴女様を実の娘のように思っております!」
「気味が悪いですね。あなたは実の娘でも強姦できるのですか?」

 ダン……! とアルジャンが強く机を叩いた。

「こんなところにいては良からぬ噂が立ちますぞ。さあ、私と共に屋敷へお戻りください」
「良くない噂ですか。どうぞ、ご自由に立ててください」
「何……ですと?」
「言葉通りです。私はもう王位継承権に拘りません。レオニード王子はもうこの世にいないんです。ご愁傷様ですね」
「貴様の入れ知恵か……!」

 アルニスやアルジャンが揃って暴こうとした罪を消してやっただけだ。

「姫、どうかお考え直しください。レオニード王子の無念を共に晴らしましょう。姫様は男装すべきです」
「驚きました。アルジャンは男装した少女を犯す願望があったのですね」
「私にそのような願望はありません……! タクマ殿、いったい姫に何を吹きこまれたのだ!」

 アルジャンに強く睨まれた。
 俺は言い返してやった。

「お前から聞いたこと、全てだ」
「この屈辱、忘れはせぬぞ! レイナ姫、必ずお迎えに上がります」
「え、困ります。もうタクマ様とセックスもしましたし」
「は……? 今なんと……」
「タクマ様に中出しされちゃいました。妊娠しちゃってるかもしれません」

 姫の挑発はアルジャンを揺さぶるには十分過ぎたようだった。

「馬鹿な……。ひ、姫は私の子を……」
「ありえません。私はタクマ様の女です」
「姫様……私は……私は……」

 レイナが俺の元に来て証拠を示すようにキスをする。ついでに腕を引っ張って胸も揉まされた。
 俺は堪らなくなって姫を抱き寄せ、彼女にテーブルに手をつかせてバックで犯し始めた。

「見て、アルジャン。犬みたいでしょう? あなたと同じね」

 一流の皮肉だな。
 パンパンと姫の尻肉が俺にぶつかる音が響く。

「いつ入れても最高の締まりだ」
「ああっ! タクマ様、アルジャンなどもうどうでもいいです! いっぱいパンパンして私を気持ちよくしてください! 元臣下の前で種づけされたいです!」
「とんだ淫乱だ……ッ!」

 ピストンの動きを加速する。
 奥まで刺さる度にゴツゴツと鈍い音がした。

 俺はドレスの中に手を突っ込んで胸を揉みまくる。

「あっあっ。タクマ様、すごい。私、タクマ様のでイケるようになりました!」
「ならイってみせてくれ」
「オチンポォ! オチンポすごい! オチンポすごい! オチンポすごい!」

 レイナの背中が弓なりになる。
 物凄い締まりになり、俺はあえなく彼女の膣で射精した。

 事前に話し合っていたが、この締まりは打ち合わせになかったものだ。
 本気で腰が蕩けそうになり、姫に刺したまま興奮に悶えてしまった。

 ジュポジュポと音を立てていた雌穴から白い精液が下りてくる。
 俺は役目を終えた竿をアルジャンに見せつけてやった。

「ほら、お前のやりたかった種づけを代行してやったぞ。少しは生きがいになったか?」
「悪魔。畜生め……。貴様は勇者ではない」

 レイナが膝をついて掃除を始める。

「口マンゴ掃除サービスです……じゅるるるる」
「必ず姫はもらい受ける!」
「じゅるるる」

 アルジャンを無視してレイナがしゃぶりまくる。
 姫の頭を掴んでパコパコ道具のように動かすと、烈火のごとくアルジャンが切れた。

賤民せんみんが弁えよ……!」

 弁えるつもりは一切ない。
 俺は姫の頭を動かしながら、自分が気持ちよくなるようパコパコ腰を打ちつける。

「アルジャンにはすまないが、これは気持ちよすぎるな。姫の口マンコは良すぎるぞ」

 俺は姫の口でイってしまった。

「じゅる……ん…………」

 レイナはイッた後も亀頭から口を外さず吸いまくる。
 尿道の中まで掃除しようとして、流石は一流の娘だ。

「見てくださいアルジャン。こんなに出してくれました」

 レロォと姫が舌を突き出すと、そこには俺が出した子種がたっぷり残っていた。

「ひ、姫ぇ……!」

 興奮のあまりアルジャンのズボンが盛り上がっている。

「ん……ごく。下がりなさい、駄犬。私はタクマ様の犬になります。あなたと私、どちらの飼い主が勝つか見物ですね」
「必ずお迎えにあがります」
「だから無理だと言ってるでしょう。仮にタクマ様が負けても私はその場で自害するだけですし、あなたが私に触れる機会は一生ないと思いなさい」
「私は……何の為に……」

 あまりのショックに感情が抜け落ちている。
 レイナ考案の罰は、相当堪えたようだ。

 ふらついた足を引きずり、アルジャンは表に停めた馬車へ吸い込まれていった。

「ふふ、楽しみすぎてしまいました」
「可哀想にな。酷すぎる寝取られだ」
「え? 寝取るも何も私は最初からタクマ様だけのモノですよ? 寝取られはアルジャンの被害妄想です」
「それもそうか。しかし、もう前日だな」

 レイナと手を取り合う。

「もし勝ったら結婚します?」
「すまないが魔王を倒すまでは結婚できない」
「そうですか。残念です。ではタクマ様が早く魔王を倒せるよう協力しますね?」
「まずは、目の前の勝利が優先だけどな」

 俺達に勝利を……。
 罪深き狼には鉄槌を――
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