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18 勇者と聖女

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「浮気性の兄さんとは寝ません」
「ちょっとは恥を知れよ」
「仲直り頑張ってちょうだい」

 俺は三人の女から拒絶されて、寂しい一夜を過ごした。

 カナミとネリスからは浮気性のリスク管理もできない男だと罵られてしまった。
 ああ、俺は何て愚かな男なんだろう。

 しかし、それでも――

「ちょっと、歩いてる最中に揉まないでちょうだい」
「うるさい。奴隷は大人しく俺のものになってろ」

 王都への道中、俺は隣を歩くセラの胸を揉みしだいた。
 もうやけくそだ。

「ちょっと何をしてるんですか兄さん」
「お前、恥ずかしくないの?」
「恥ずかしくなんかない。これは俺が勝ち取ったものだ」

 たとえクズだと罵倒されようとも、俺は一歩も譲るつもりはない。

「仕方ないわね。お例も兼ねて、木陰で少し抜いてあげるから」

 王都への道のりは長い。
 もてあました性欲を解放して集中力を高めるのも、旅には必要なことだと思う。
 しかし、冷静になるとセラに対して申し訳なくなってしまった。

「いや、すまない。頭が冷えたら自分のアホさ加減にうんざりしてきた。先を急ごう」
「おかしい人ね。でも、こんな気持ち初めて。可愛いから楽にしてあげるわ」

 俺は木陰に連れ込んだセラに逆に襲われてしまった。
 背中を木に預けたセラに誘われ、彼女に胸に覆い被さる。

「いいのか?」
「あなたに貰って欲しい」

 覚悟を決めてくれたんだな……。

 俺は彼女の気持ちに応える為、両手を木につかせてケツを向けさせた。

「は、初めてだから……」
「ああ、分かってる」
「え!?」

 いきなり穴を舐めたから驚いたのだろう。俺はピチャピチャとセラの穴を舐める。
 セラは何も言わなくなったが、背中が小刻みに震えている。
 未知の快感にもだえているようだ。

 俺は適度に濡らしてから入口にペニスを当てた。

「これが今から入るぞ」
「は、はい。分かってるから大丈……う゛」

 後ろから見るとセラの身体は壮観だ。男を誘うしなやかな腰と、ダークエルフのような褐色の肌。
 尻の肉づきも程よく、足も適度に筋肉がついていて美しい。そして、何よりカナミを超える巨乳だ。
 これで処女だと言うから驚きだな。

 最初だから優しくするはずだったが、あまりの具合の良さにパンパンと腰を打ちつけてしまう。
 セラのケツに俺の股が当たる度、彼女はくぐもった嬌声を上げた。

「感じてるのか?」
「そ、それなりには……」

 無理をしてるのが丸分かりな声だ。どうして我慢してるんだろうな。
 不思議に思いつつ、セラのケツを揉む。

「や、やめて……。セックスと関係ないことは……」
「もっと楽しめよ」

 セラを草むらに押し倒し、ディープキスをしながら猿のように腰を振る。
 正直、セラの色気に俺は負けた。加減なんて思いつかないくらい、マンコを刺し貫くことに夢中になってしまった。

「ちゅむ……ちゅ……レロ……んふぅぅぅ」

 口で息をするのが難しいからだろう。
 鼻息の荒くなったセラを突き続けてしまう。

 セラが俺の肩を押し返そうとするが、膣をゴリゴリ削ると股を開いた状態で脱力してしまった。
 酸欠かと思い口を離す。

「ち……ちんこが挟まったまま……キスしないで」
「無理な相談だな」
「ぶちゅぅぅぅ」

 今まで以上に唇を強く吸いながら高速ピストンをする。
 もうセラに抵抗の力はなく、力が抜けきった状態でペニスを咥えこんでる。
 脱力してるが膣が狭まってるので気持ちよくイケそうだ。

 俺はセラの腰を持ち上げると、種づけするように上から刺し貫いて達した。

「あひぃぃぃぃ……」
「はぁ……最高だった」

 妹とネリスからの冷たい視線が背中に突き刺さるが、あとで日本の風習だと言って誤魔化しておこう。
 行為に及んだ後、俺は満足げなセラを木陰で休ませた。

 まだ全然出来るが、もう一戦やるって言ったら二人が切れるだろうしな。
 そう思っているとネリスが木陰にやってきた。

「あのさ、そういうの見せられるとこっちもムラムラすんの。責任取れよな」

 ぶっきらぼうに言ってネリスが近づいてくる。
 これは……いいってことだよな?

 小柄なネリスを抱きしめる。
 あんと小さく喘いで可愛かった。
 普段は自分を強く見せようと男勝りな喋り方をするネリスだが、二人きりになると途端に無防備になる。
 ……いや、カナミとセラにはバッチリ見られてるんだが、ネリスの瞳にはもう俺しか映っていないようだ。

「切ないんだ。いっぱいしてくれよ」
「甘えて可愛いな」
「ん、立ったまま入れる?」
「そうだな。ネリスは小さいからどんな体勢でも出来て可愛いな。持ち歩きできそうだ」
「アホなこと言うなよっ」

 抱き合ったまま挿入し、小柄な体を両足ごと持ち上げる。
 ヌルヌルに興奮した膣を下から突きあげると、ネリスの脚がプラプラと揺れた。
 本当に軽くて可愛い女の子だ。

「この格好恥ずかしいって!」
「全部見えるもんな。斜めにするとケツの穴も見えるぞ? ヒクヒク開いて可愛いよな」
「やめてぇ!」

 言葉遣いまで女の子になってしまったネリスを下から突いて犯す。

「あっあっタクマ駄目! 持ち上げてズボズボしないで! あっあっ!」
「お前みたいなの、俺の世界じゃオナホって呼んだんだ。オナニーする為の穴って言ってな。そういう道具があるんだよ」
「やだぁ! オナホ扱いしないでぇ!」
「冗談だ。お前は俺の大切な女だよ」

 あんまり嫌がるから俺は腰を下ろし、向かい合ってネリスを犯すようにしてやった。

「あああ。タクマ。タクマぁー」

 苛めるのもいいけど素直に甘えさせるのも可愛いよな。

「ほら、腰を振るんだ」
「んっんっんっ。タクマの大きいよぉ。あたしのチビ穴グリュグリュしてる」
「可愛いぞ……うっ」

 ユラユラと腰を揺らすネリスのなかで穏やかにイってしまった。
 はぁ……。最高だ。毎回最高って言ってる気がするが、他に言葉が見つからない。

「あ、あたしもイクからっ!」

 可愛い穴を絞めてネリスも達した。
 小柄な身体を潰れるくらい抱きしめて、俺は残った子種も吐きだす。

 ひとしきり出し終えた俺は、可愛い彼女を草むらに下ろす。
 頭を撫でて口づけをすると、ネリスは幸せそうにヘラヘラと笑っていた。
 本当に可愛い……。

 と、満足していると妹が文句を言いにきた

「兄さん、本当に、何をしているんですか。ここは宿じゃなくて旅人の往来もある林道なんですよ? 常識的に考えて……」

 文句を言ってきた妹の口を塞いで木に押しつける。

「いや、放してください」

 そう言われて放す俺ではない。
 なぜなら妹の抵抗が非常に弱かったからだ。
 嫌がってるフリをしているが、妹は俺の身体を押し返すことすらしない。
 ただ両手を俺の肩に乗せているだけだ。

 なんだこの貧弱な腕は……?
 猫の手のように軽い両手からは、抵抗の気配など微塵も感じられない。
 口では嫌々言いながらこの状況を受け入れているだけだ。

 カナミの大きめの胸を揉む。

「もう、兄さん怒りますよっ。そんなに強く揉んだらっ」

 は? 怒ってる? じゃあどうして口元が笑ってるんだよ。
 目だって思いきり発情して興奮してるじゃないか。

 下着に手を伸ばすと当然のようにびっしょり濡れている。
 これはもう確信だ。妹は期待して俺の元に来ているのだ。

 俺は妹の手を引いてセラと同じように両手を樹木につかせると、片足を担いでペニスをねじ込んだ。

「ひん!」と獣のような声で鳴く妹。

「やめてください……」

 まだ抵抗するフリを続けるのか。
 俺はだんだん楽しくなってきた。

「すげえ締まってるぞ。もう準備万端じゃないか」
「気のせいです! 今日の兄さんキモ……んぅぅぅ」

 カナミの口を塞ぐ。

「やめて、兄さんやめてください! 私と兄さんは兄妹なんです!」

 ――なるほど。そういうシチュエーションか。

 カナミにピストンする腰を早める。

「あっあっ! 何でそんなに早く……まさか、妹に出すつもりですか!?」
「もう何度も出してるだろ……。おら、イクぞ」
「ああああっ! そんな、トイレでもするみたいに……」
「はぁ……お前の穴で拭ってやるよ」

 股間を穴でゴシゴシされた妹が泣き崩れる。
 もちろん嘘泣きだ。

 俺は泣き崩れた演技をする妹を草むらに倒し、バックからケツを掴んで挿入しなおした。

「もう、気が済んだでしょう。離してください」
「一回イッたくらいで終われるかよ!」
「いやあ、やめてえ! 兄さん放してぇー!」

 ケツを掴んで突きまくる。
 これ、見ようによっては完全に強姦だぞ。
 しかし、幸い誰も注意をする者は出てこない。

「いいケツだな。今度から部屋にいる時はずっとケツ出しとけよ」
「嫌です! 兄さんなんかに二度と身体を許しません!」
「マンコ汁止まらない癖にイキがってんなよ」
「イギィィィ!」

 深々と貫いてプレスしてやるとカナミはだらしなく口を開いた。
 と、同時に物凄い締まりがきて中で出してしまう。

「おおっ」
「あ、ダメ、イグ……馬鹿マンコ、イギます」

 この妹馬鹿だな……。
 そんなことを思っていると、往来の方で何やら騒がしい音が聞こえた。

 見ると豪勢な馬車が止まっていて、そこから一人の青年が飛び出してくるところだった。それを追うように神官らしい恰好をした少女も馬車から出てきた。

 や、やばいところを見られた。

 青年の方は酷く怒っているようで、俺を睨みつけて剣まで抜いていた。

「その女性を放せ! この強姦魔め!」

 顔を真っ赤にして、カナミの方をチラチラ見ながら吠えてくる。

 鑑定すると、戦力値が115もあった。

(なんなんだこいつら……)

 傍らの神官っぽいのも鑑定してみる。
 すると、戦力値――121だと!?
 馬鹿な……!

 思わず少女を見つめる。
 俺に見つめられた少女は顔を真っ赤にして目を逸らした。
 ああ、しまった。竿をしまってなかったな。

 俺はズボンを引き上げる。
 妹もモジモジと身なりを整えようとするが、股から色々垂れているので無理だった。

「この犯罪者め! 王国において強姦罪は死罪に相当する! 大人しく観念しろ!」
「あのな、誤解されても仕方がない場面だが、違うんだ。俺は合意の上で妹とセックスをしていただけだ」
「そこにいる小柄な娘と奴隷は何だ! き、貴様、そんな小さな娘にまで強引に手を出したのか!?」

 ネリスとセラのことまで咎められる。

 ああ、弱ったな。頭をガシガシ掻きながらどうしようかと思ってると、顔を真っ赤にした妹が俺を弁護してくれた。

「あの、本当なんです。この人は私の兄ですが血は繋がってません。私は彼に惚れていて、こうして一緒に旅もしています。さっきは兄さんに無理やり襲われて……という、その状況をイメージして楽しんでいただけでして、決して無理やりとかそういうのでは……」
「脅されて言わされているに決まっている! 君、もうこんな男に従う必要はないよ。僕は聖剣のクオン。この世界を救う勇者だ! 君をこの悪しき男から解放してあげよう!」

 話を全然聞かないクオンという青年。顔は中性的で悪くないが、若すぎる。
 まあ戦力値115なら魔剣の力でいなして――と思っていたが、剣を抜いた瞬間、いきなりクオンの雰囲気が変わったような気がした。

 まさか、と思いつつ鑑定する。
 すると、クオンの戦力値が145まで上昇していた。

(はぁ!?)

 武器の効果か!? クオンの武器を鑑定する。
 武器の名称は聖剣、効果は――戦力値+30だと!?
 レアリティは神話級。

 今の俺の戦力値は魔剣を加味しても122。
 その差は23……!

 あまりに戦力値に差がありすぎた。
 最早、満足に抵抗さえできない。

 クオンは躊躇なく剣を突き入れてきた。
 速い! 知覚してから回避するまでの時間が足りない!
 俺は心臓を貫かれた。
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