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真相
そして...7
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すいません。クルミの話しをカットしたの忘れてました(´;ω;`)ボケてる。
世間はゴールデンウィーク?なにそれ美味しいですか?_( _´ω`)_
◆
ララ君は窓から飛び出しくるりんぱとはいかず、地面にベシャリと着地する。クルミが見ていたら「猫ってくるりんぱで着地出来るはずだけど、前世のララ君は太ってなかったのに運動神経は鈍かったんだよね。よくキャットタワーから落ちてたし、まぁそこがララ君の可愛いところなんだけどね、」と言われてたに違いない、だがここにサラリと毒を吐くクルミはいない、
「ぐぬぬ...目が覚めたばかりだからか、身体があまり動かないにゃ、」
着地が失敗した事を隠すようにペロペロと身体を舐め気分を落ち着かせる。ララ君は目を閉じ眉間に皺を寄せ考える。自分も祈りで色々としてきた。ぺろぺろしていた手は今は黒く小さい、小さな両手を合わせ祈ってみる、元はと言えば祈りの乙女はララ君が権限を与えただけの者だ。権限は渡したがラグエル自身も使える。でないと最愛を守ることも寿命を伸ばすことも出来ない、
「ククとメメここに来るにゃ、」
遠い過去に自分が祈りで生み出し、従者にした者を呼び出そうとしたが反応は無い、昔はククもメメもラグエルが呼べばすぐに来た。
「やっぱりククもメメも反応がない、それにしても以前は溢れるくらいあった魔力が足りない、これからなんとかするしかないにゃ、
ワシが何度も試みて何も変化がなかったミクの魂も、今はクルミの中で修復されてるから大丈夫にゃ、
それにしても嘆かわしい、ワシがここにいた頃は空の人族は皆教会に行きワシに祈りを捧げ何処も彼処も魔力に溢れていたが、今は思ったよりも空気中の魔力が少ないにゃ、なんとかして祈りが集まる場所で魔力の補充がしたいにゃ...にゃにゃ、そこの精霊ワシの前に止まるがいいにゃ、」
「もしや困った事でもあると?それなら仕方がないですね、ふっふっふっならこの私が教えて差し上げましょう!」
ふわふわと飛んでたのは人型の闇の精霊だ、眠そうに目を擦りララ君を見るなりニヤリと笑う、そしてクルミに教えられたポーズを取った、
「私の名はチャンチャン、クルミは我が師匠にして第1の弟子、そこの魔物我に何か?...さては...この私の手に邪悪な龍を封印してるのがバレたのか?なかなかやるな、」
「お主恥ずかしくないのか?それにしてもまたクルミか、黒歴史になるからやめておけにゃ、」
「我にそんな言葉は通用しない、私は闇に生きる者、黒歴史は知らないけど、黒とは闇属性の黒だ、」
ララ君は闇の精霊だからそうだろう?むしろ闇でなければなんにゃ?と頷くが、闇の精霊チャンチャンは満足気に頷く、
その闇の精霊の遊び相手はクルミ、何を隠そうクルミと厨二病ゴッコをして遊んでいた精霊なのだが、そんな事はララ君は知らないため今回は割愛する、
闇の精霊は黒いがその自分よりも黒い存在ララ君に困惑し、幼い精霊の様に上下に揺れ動揺する、
「...ワシの事を分からんか?これもクルミが決めたことなのかにゃ。」
「初めて見る魔物?精霊?でもないだと?そうね君この私に仕える気はある?」
意味の分からないことを言う闇の精霊だが、ララ君はすぐに察した。この片手で顔を隠し変な感じを知っている、先程闇の精霊チャンチャンはクルミと言っていたが、ララ君も先程別れたばかりだ。
動揺を悟らせないように顔を舐め背中を舐め気分を落ち着かせる。なぜかこうしてると落ち着くので、この動物の本能なのだろうそう思うと、段々落ち着いてきた。
それに...もしここで動揺等したら、舐められたら負ける、さらに言えばクルミの様に暴言を言われれば地に落ちた精神が更に凹む、本音を言えばクルミの本音にとても傷ついた。
「何も望まない、ワシの願いは最愛と共に生きる事のみにゃ、」
自分の名前を言おうとしたが言うのを止めた。魔力が戻ったら最愛ミクと静かに2人で過ごせればいい、子供を産ませても自分の無限の命を渡せなくて、最愛にここに居て欲しいと魂を縛り付けても、輪廻転生をして空に帰ってしまえば二度とミクには会えない、
子供の輪廻転生を追えるこれは空の人族だけの話では無い、精霊も同じく分かる全ての精霊はラグエルの魔力から生まれる、したことは無いが、今はここにいないクロ、元々は身の回りの事を任せたくて願った。ラグエルの祈りから生まれてるから追うことが出来る、
親子関係でもないから次回転生先も分からなくなる、そこで終わりなのをララ君は知っているから、ミクの魂をそのまま自身の願いと魔力で自分の元に留めたに過ぎない、ララの願いのために必要な魔力量は50年分、それをたったの10年で貯めるとすると、頻繁に祈りを捧げる場所で魔力を貯める方が効率的だ。信仰心=ラグエルの魔力に変わる事を知る人はいない、もしかしたらこれもクルミの設定なのかもにゃ。とララ君は考えた。
ラグエルが異空間に居ても魔力は補充されていた。それはシルクが真摯に祈り捧げ魔力を使っていたから、
祈りの乙女シルクが空に帰ってから空気中の魔力が少ない、だがもしここで眠りについても変わることは無いだろう、
ララ君はふと考えつく、それなら少しでも魔力の濃いところに行きたい、精霊なら少ない魔力で生きていけるが、精霊王となると話は別になる。契約精霊は契約者から魔力を貰うため別の扱いになるが、何とかやっていけてるのだろう、そこまで考えた。なんせクルミの小説の中となんともよく分からない状態、精霊王も代替わりをしてるようだが、魔力が無いからと消滅してないらしい、
だがララ君は知らない、今時の小さな精霊達の魔力補充場所は空の人族であり地の人族である事を、そして人々を手伝ったお礼や成長の糧として、魔力を貰ってる事をまだ知らない、
「よく聞くがいいワシの名はラ...ララ君だ。まぁいい、精霊よ大精霊王ラグエルに魔力を捧げ祈る場所を場所を教えて欲しいにゃ、」
闇の精霊は大精霊王ラグエルを呼び捨てにしたララ君にイラッとし、ジタバタして怒りを表す。
「大精霊王様を呼び捨てにするな!大精霊王ラグエル様!でもラグエル様はこの世界から姿を消して長いと精霊王様達から聞いたよ、大精霊王様に会いたいならラグエル様の像がある場所は教会だよ、そこに行けばいつでも会えるんだ。」
「ではにゃ、」
ララ君は颯爽と立ち去ろうとしたが、チャンチャンに身体を引っ張られ手を差し出される。ララ君は何が何だか分からず小首を傾げチャンチャンを見るが、チャンチャンは無言で手を出してるのみ、
「ちょっとまだお礼貰ってないんだけど!早く魔力頂戴!私はクルミの生き様に憧れました。これからは闇の眷属として生きると誓ったのです、属性は闇なので今までと変わりませんがクルミは私を見た時に教えてくれたのです。闇属性は闇に紛れ闇に隠れ生きるものだって。とても素晴らしいと思いませんか?」
「闇の精霊は暗闇が好きにゃ、またクルミか...精霊の生き方なぞ好きにすればいいにゃ、お礼にま...魔力頂戴だと?!残りの魔力が残り少ないんにゃ!そ、それにワシはラグエルにゃ!」
「クルミをご存知ですか?流石ですね。もしやあなたも闇属性に興味があるのですか?ですがそれはそれで尚更です!そうですね自分がラグエル様と騙るんですね、クルミは初めて教会に行った時、偉大な我らが大精霊王ラグエル様の像に向かい、胡散臭いオッサン呼びしてたんだ。それって絶対君のことだよね?違うんですか?そうですか、ではあなたが大精霊王ラグエル様と認めましょう、全ての精霊の父がお礼もできないんですか?」
「またクルミか、...その言い方はズルイにゃ、」
無言で手を出し続ける闇の精霊に根負けし、ララ君は魔力を少し与えると、ウキウキしながらどこかに飛んで消えて行き、闇の精霊が飛んで消えていく姿をぼんやり見てたララ君は、ガックリ肩を落とし理解した。
「こんなに魔力が薄くても精霊が生き生きしてるのは、そう言うことなのかにゃ、」
と納得し歩く、空が暗いが歩けない訳では無い、とぼとぼと歩き教会に着くと、ラグエルの像にたどり着いた、ここはまだ魔力が濃いらしい、
人目につかないように器用に像の手の上に飛び乗るとそのまま丸くなって眠り始めた。全ては最愛ミクの為、魔力を貯めてその時を待つ、クルミとミクの魂の交換のその時を、器が無いなら作ればいい、それは短い時間クルミと接したララ君が考え出したもの、
カツカツと靴音が聞こえる。ララ君が下を覗き見るとまだ若いシスターが1人ラグエル像に近づき、静かに祈りを捧げ始めた。
「人々が何事もなく幸せに過ごせます様にお願いいたします。日々の平穏はラグエル様に守られてるお陰です。私のこの気持ちと感謝を魔力にして捧げます。
そしてようやく祈りの乙女が生まれ、修行の歳を迎えました。少々困った発言もありますが、まだ成人しておらず祈りの乙女としてお披露目は出来ません、ですが人々を助けようと日々修行に励んでおります。やっと...先代祈りの乙女シルク様のご意思をお伝えできます。」
(クルミはどこ行っても変わらんまったく困った奴にゃ、だがそれももうすぐにゃ。)
純粋な祈りだ久しぶりの綺麗な魔力は美味しいにゃ、とララ君は上機嫌にしっぽをフリフリと上下に振ると目を閉じ眠り始める、自分と最愛の未来は明るいと信じて眠る、10年という月日は短い、だが魔力はあっという間に溜まる、なぜならクルミが毎日魔力を使い切ると魔力の器が大きくなる気がする、と勘違いした方法をしたからだ。クルミの魔力で呼び出されたララ君は魔力を吸い成長する、寝てる間にぐんぐんと大きく成長してる事をララ君は知らない、
目覚めて自身の成長した身体を見て、なんじゃこれはにゃー!と叫ぶまで残り10年、地の人族の感覚で10ヶ月の感覚の空の人族の感覚はとても短い、
世間はゴールデンウィーク?なにそれ美味しいですか?_( _´ω`)_
◆
ララ君は窓から飛び出しくるりんぱとはいかず、地面にベシャリと着地する。クルミが見ていたら「猫ってくるりんぱで着地出来るはずだけど、前世のララ君は太ってなかったのに運動神経は鈍かったんだよね。よくキャットタワーから落ちてたし、まぁそこがララ君の可愛いところなんだけどね、」と言われてたに違いない、だがここにサラリと毒を吐くクルミはいない、
「ぐぬぬ...目が覚めたばかりだからか、身体があまり動かないにゃ、」
着地が失敗した事を隠すようにペロペロと身体を舐め気分を落ち着かせる。ララ君は目を閉じ眉間に皺を寄せ考える。自分も祈りで色々としてきた。ぺろぺろしていた手は今は黒く小さい、小さな両手を合わせ祈ってみる、元はと言えば祈りの乙女はララ君が権限を与えただけの者だ。権限は渡したがラグエル自身も使える。でないと最愛を守ることも寿命を伸ばすことも出来ない、
「ククとメメここに来るにゃ、」
遠い過去に自分が祈りで生み出し、従者にした者を呼び出そうとしたが反応は無い、昔はククもメメもラグエルが呼べばすぐに来た。
「やっぱりククもメメも反応がない、それにしても以前は溢れるくらいあった魔力が足りない、これからなんとかするしかないにゃ、
ワシが何度も試みて何も変化がなかったミクの魂も、今はクルミの中で修復されてるから大丈夫にゃ、
それにしても嘆かわしい、ワシがここにいた頃は空の人族は皆教会に行きワシに祈りを捧げ何処も彼処も魔力に溢れていたが、今は思ったよりも空気中の魔力が少ないにゃ、なんとかして祈りが集まる場所で魔力の補充がしたいにゃ...にゃにゃ、そこの精霊ワシの前に止まるがいいにゃ、」
「もしや困った事でもあると?それなら仕方がないですね、ふっふっふっならこの私が教えて差し上げましょう!」
ふわふわと飛んでたのは人型の闇の精霊だ、眠そうに目を擦りララ君を見るなりニヤリと笑う、そしてクルミに教えられたポーズを取った、
「私の名はチャンチャン、クルミは我が師匠にして第1の弟子、そこの魔物我に何か?...さては...この私の手に邪悪な龍を封印してるのがバレたのか?なかなかやるな、」
「お主恥ずかしくないのか?それにしてもまたクルミか、黒歴史になるからやめておけにゃ、」
「我にそんな言葉は通用しない、私は闇に生きる者、黒歴史は知らないけど、黒とは闇属性の黒だ、」
ララ君は闇の精霊だからそうだろう?むしろ闇でなければなんにゃ?と頷くが、闇の精霊チャンチャンは満足気に頷く、
その闇の精霊の遊び相手はクルミ、何を隠そうクルミと厨二病ゴッコをして遊んでいた精霊なのだが、そんな事はララ君は知らないため今回は割愛する、
闇の精霊は黒いがその自分よりも黒い存在ララ君に困惑し、幼い精霊の様に上下に揺れ動揺する、
「...ワシの事を分からんか?これもクルミが決めたことなのかにゃ。」
「初めて見る魔物?精霊?でもないだと?そうね君この私に仕える気はある?」
意味の分からないことを言う闇の精霊だが、ララ君はすぐに察した。この片手で顔を隠し変な感じを知っている、先程闇の精霊チャンチャンはクルミと言っていたが、ララ君も先程別れたばかりだ。
動揺を悟らせないように顔を舐め背中を舐め気分を落ち着かせる。なぜかこうしてると落ち着くので、この動物の本能なのだろうそう思うと、段々落ち着いてきた。
それに...もしここで動揺等したら、舐められたら負ける、さらに言えばクルミの様に暴言を言われれば地に落ちた精神が更に凹む、本音を言えばクルミの本音にとても傷ついた。
「何も望まない、ワシの願いは最愛と共に生きる事のみにゃ、」
自分の名前を言おうとしたが言うのを止めた。魔力が戻ったら最愛ミクと静かに2人で過ごせればいい、子供を産ませても自分の無限の命を渡せなくて、最愛にここに居て欲しいと魂を縛り付けても、輪廻転生をして空に帰ってしまえば二度とミクには会えない、
子供の輪廻転生を追えるこれは空の人族だけの話では無い、精霊も同じく分かる全ての精霊はラグエルの魔力から生まれる、したことは無いが、今はここにいないクロ、元々は身の回りの事を任せたくて願った。ラグエルの祈りから生まれてるから追うことが出来る、
親子関係でもないから次回転生先も分からなくなる、そこで終わりなのをララ君は知っているから、ミクの魂をそのまま自身の願いと魔力で自分の元に留めたに過ぎない、ララの願いのために必要な魔力量は50年分、それをたったの10年で貯めるとすると、頻繁に祈りを捧げる場所で魔力を貯める方が効率的だ。信仰心=ラグエルの魔力に変わる事を知る人はいない、もしかしたらこれもクルミの設定なのかもにゃ。とララ君は考えた。
ラグエルが異空間に居ても魔力は補充されていた。それはシルクが真摯に祈り捧げ魔力を使っていたから、
祈りの乙女シルクが空に帰ってから空気中の魔力が少ない、だがもしここで眠りについても変わることは無いだろう、
ララ君はふと考えつく、それなら少しでも魔力の濃いところに行きたい、精霊なら少ない魔力で生きていけるが、精霊王となると話は別になる。契約精霊は契約者から魔力を貰うため別の扱いになるが、何とかやっていけてるのだろう、そこまで考えた。なんせクルミの小説の中となんともよく分からない状態、精霊王も代替わりをしてるようだが、魔力が無いからと消滅してないらしい、
だがララ君は知らない、今時の小さな精霊達の魔力補充場所は空の人族であり地の人族である事を、そして人々を手伝ったお礼や成長の糧として、魔力を貰ってる事をまだ知らない、
「よく聞くがいいワシの名はラ...ララ君だ。まぁいい、精霊よ大精霊王ラグエルに魔力を捧げ祈る場所を場所を教えて欲しいにゃ、」
闇の精霊は大精霊王ラグエルを呼び捨てにしたララ君にイラッとし、ジタバタして怒りを表す。
「大精霊王様を呼び捨てにするな!大精霊王ラグエル様!でもラグエル様はこの世界から姿を消して長いと精霊王様達から聞いたよ、大精霊王様に会いたいならラグエル様の像がある場所は教会だよ、そこに行けばいつでも会えるんだ。」
「ではにゃ、」
ララ君は颯爽と立ち去ろうとしたが、チャンチャンに身体を引っ張られ手を差し出される。ララ君は何が何だか分からず小首を傾げチャンチャンを見るが、チャンチャンは無言で手を出してるのみ、
「ちょっとまだお礼貰ってないんだけど!早く魔力頂戴!私はクルミの生き様に憧れました。これからは闇の眷属として生きると誓ったのです、属性は闇なので今までと変わりませんがクルミは私を見た時に教えてくれたのです。闇属性は闇に紛れ闇に隠れ生きるものだって。とても素晴らしいと思いませんか?」
「闇の精霊は暗闇が好きにゃ、またクルミか...精霊の生き方なぞ好きにすればいいにゃ、お礼にま...魔力頂戴だと?!残りの魔力が残り少ないんにゃ!そ、それにワシはラグエルにゃ!」
「クルミをご存知ですか?流石ですね。もしやあなたも闇属性に興味があるのですか?ですがそれはそれで尚更です!そうですね自分がラグエル様と騙るんですね、クルミは初めて教会に行った時、偉大な我らが大精霊王ラグエル様の像に向かい、胡散臭いオッサン呼びしてたんだ。それって絶対君のことだよね?違うんですか?そうですか、ではあなたが大精霊王ラグエル様と認めましょう、全ての精霊の父がお礼もできないんですか?」
「またクルミか、...その言い方はズルイにゃ、」
無言で手を出し続ける闇の精霊に根負けし、ララ君は魔力を少し与えると、ウキウキしながらどこかに飛んで消えて行き、闇の精霊が飛んで消えていく姿をぼんやり見てたララ君は、ガックリ肩を落とし理解した。
「こんなに魔力が薄くても精霊が生き生きしてるのは、そう言うことなのかにゃ、」
と納得し歩く、空が暗いが歩けない訳では無い、とぼとぼと歩き教会に着くと、ラグエルの像にたどり着いた、ここはまだ魔力が濃いらしい、
人目につかないように器用に像の手の上に飛び乗るとそのまま丸くなって眠り始めた。全ては最愛ミクの為、魔力を貯めてその時を待つ、クルミとミクの魂の交換のその時を、器が無いなら作ればいい、それは短い時間クルミと接したララ君が考え出したもの、
カツカツと靴音が聞こえる。ララ君が下を覗き見るとまだ若いシスターが1人ラグエル像に近づき、静かに祈りを捧げ始めた。
「人々が何事もなく幸せに過ごせます様にお願いいたします。日々の平穏はラグエル様に守られてるお陰です。私のこの気持ちと感謝を魔力にして捧げます。
そしてようやく祈りの乙女が生まれ、修行の歳を迎えました。少々困った発言もありますが、まだ成人しておらず祈りの乙女としてお披露目は出来ません、ですが人々を助けようと日々修行に励んでおります。やっと...先代祈りの乙女シルク様のご意思をお伝えできます。」
(クルミはどこ行っても変わらんまったく困った奴にゃ、だがそれももうすぐにゃ。)
純粋な祈りだ久しぶりの綺麗な魔力は美味しいにゃ、とララ君は上機嫌にしっぽをフリフリと上下に振ると目を閉じ眠り始める、自分と最愛の未来は明るいと信じて眠る、10年という月日は短い、だが魔力はあっという間に溜まる、なぜならクルミが毎日魔力を使い切ると魔力の器が大きくなる気がする、と勘違いした方法をしたからだ。クルミの魔力で呼び出されたララ君は魔力を吸い成長する、寝てる間にぐんぐんと大きく成長してる事をララ君は知らない、
目覚めて自身の成長した身体を見て、なんじゃこれはにゃー!と叫ぶまで残り10年、地の人族の感覚で10ヶ月の感覚の空の人族の感覚はとても短い、
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