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真相

そして…4

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トゥカーナの生誕祭(3月に出す予定だった)を書いてたら、なぜか闇堕ちしたアウラが暴走し全てボツになりました。違う話でその内アップするかもしれません、
クルミの暴走がまだまだ止まらないから、もしかしたら引きずられたのかな...( ==)トオイメ、





「そりゃそうだよ、始まりの乙女ミクの生まれ変わりは祈りの乙女アルゲティ、その次の転生は悪役令嬢トゥカーナって設定したんだった!どーしよう……そうなると姉さんが生まれるのはかなり先の話、うわー祈りの乙女の最後どう回避したらいいのよー!」


「ミュー、やはりクルミは気が狂ったのか?これが今の空の人族……クルミの親達の教育方針か?ワシも子を育てたことがあるから、教育方針には何も言わんが、これは親としてどうなんにゃ?」


「ララ様残念ながらあれがいつもの事なの、でもまだマシな方なのよ、ライラ達は娘に激甘だけど流石にあれが教育方針ではないの、ライラ達がまだまともだからミューはまだいい方なのよ、ライラ達まであんなんだったらミューは契約しなかったの、まぁ出会った時に契約しちゃったから、ライラ達が残念でも後の祭りだったのかもなのよ、」


「あれでまだマシなのか?末恐ろしい奴にゃ、ワシにニャール5本で許そう。」


「ララ様が餌付けさせれるの、」


クルミを眺め2人同時にため息をつき、コソコソ話してると、クルミはなになにどーしたの?とミューとララ君の間に顔を出した。ララ君とミューを交互に頬ずりをする。ミューは慣れてるのか隙間をスっと抜けたが、ララ君は捕まりグリグリと頬ずりするクルミの頬を離そうと肉球でグリグリする。しかし効果はないようで、クルミは更に肉球を感じようと頬を押し付けニヤニヤしだして逆効果だ。仕方なしに爪を出し引っ掻いた。クルミはララ君が反抗的!と頬に治癒魔法を掛けてるが、反抗的と言いながらもララ君が細い爪で引っ掻いても、更に嬉しそうな顔をするクルミ事は見なかった振りをした。逆らってはダメだと教えこまれてるみたいで腹が立つが仕方がない、


「えぇい!離れるにゃクルミ鬱陶しい!嬉しくはにゃい!だから更に頬をスリスリするにゃ!」


「えーそこに肉球があるのが悪い、私は肉球ハムハムしたいだけ、フッフッ私は引っかかれても懲りない女、前世でどれだけララ君と戦い勝ってきた……あっ!思い出した!私今日猫吸いしてない!ララ君猫吸いさせて!あれしないと栄養が取れない!」


「アホ抜かせ!させにゃいわ!」


ピョンピョンと高い位置に飛び移ると、高ぶった気持ちを誤魔化す為に、まずは爪の手入れをしようと手から爪を出して舐めるが、尖った爪は自分の舌も容赦なく傷をつけ痛かった。気持ちを切りかえ即座に仕舞い何も無かったと肉球をペロペロして気持ちを落ち着かせる。ついでにクルミにもみくちゃにされ乱れた顔もついでに洗うと何となく落ち着いてきた。
クルミはその間にミューに叱られたらしく、文字通り指をくわえてララ君を恨めしそうにこちらを見上げていたが、クルミにキッと睨むとミューがすかさず間に入った。ミューはどっちの味方だとララ君が睨めば、ミューは怒り心頭の様子でこちらに仁王立ちして、ついでにクルミに視線が向かない様にして言う、これではまた話が進まないのよララ様も少しは反省して欲しいのですの、と飛び火がきてしまったと、ララ君はまた顔を洗い話を受け流す。


「あーもう2人とも!もう止めるの!クルミもララ様から手を離す!そしてさっきの話を進めるのよ!で、さっきの話だと、始まりの乙女はアルゲディの生まれ変わりってどういう事?それと次は悪役令嬢?って悪者になるのかしら?」


「なんだと?!おいクルミ!ワシの最愛になにしてくれるにゃ!はよう元に戻せ!」


ララ君はこうしてやる!とクルミに飛びつこうと高くジャンプをしてピンク色の肉球から鋭い爪を出すが、ミューはララ君の背中を引っ張った為不発で終わった。ジタバタするララ君をミューは大きくなる事でララ君が暴れるのを押さえるが、スルリと抜けられてしまった。全身の毛を逆立て机の上でフーフーと声にならない威嚇をする。クルミが落ち着かせようと手を出せば威嚇しながら噛み付こうとするので、機嫌を直して貰おうとチュールを出すと、素早い動きでチュールを奪わうと、そのままミューの前に出し封を開けてもらうと、クルミを睨み威嚇しながら食べる。その姿を見てニヤニヤするクルミは椅子に座り、ミューは呆れてクルミとララ君の間に座り話の続きを目線で促した。


「あー小説でそう書いちゃったからなんだ。私は全てを知る者だと言ったのは自分が書いたことまでの事を知ってるだけ、だから私は近いうちに空に帰ると思うんだ時期は空の人族が成人して少ししてから、だけど私は最後の最後まで悪あがきはしたいと思ってる、私は今生も長生きしたいし姉さんにも会いたい、それに悪役令嬢と言っても会心してるから悪い事をする訳じゃないんだ、それに悪役令嬢の事は話せば長くなるよいい?」


聞いてやるにゃ、とララ君がニャールを食べながらふんぞり返ったがひっくり返ったが、ミューがすかさず後ろに回り倒れそうになる背中を支え、ミューは安堵のため息をついた。


「始まりの乙女ミクはララ君も知っての通りだけど、一応おさらいの為に説明するね。
とある帝国にある綺麗な湖で休憩をしていた大精霊王ラグエルは、ピンク色の髪と瞳を持つ1人の少女ミクと出会い恋に落ちた。
ミクの家は貧しく働きに出てる母親と病弱気味の妹とまだ幼い弟がいて、家族を支える為と病弱な妹を看病する為にミクが全てこなしていた。
大精霊王は全てを捨て行こうと言うが、ミクは家族を捨てられないと言う、ラグエルはこっそりミクの後をつけ家を特定すると、1人の精霊を生み出し言う、「お前の名はクロ今から使命を言う、ミクの家族を1人残さず空に返しワシの元に帰って来い、けしてミクに手を出すな」とね。結果的にクロはミクの素直さや優しさに触れ空に返す=寿命が来るまで、クロが家族に手を出すこと無く平和に暮らしす。段々と美しくなるミクを見た大精霊王は人の一生はとても短いと悟った。恋心を強くした大精霊王は強硬手段にでる。魔力を固めた小さな飴を渡し食べさせた。魔力を食べること数回ミクの華奢な背中から真っ白な翼が生え、人の世界に居られないと泣きながら大精霊王ラグエルと一緒に旅立つ事にした。クロに家族を守って欲しいと手紙を残してね。これが始まりの乙女の大まかな話しわかった?」


話が終わるとなんだか胸の中で、ホッとしてる自分が居ることに気がついた。なるほどこれが始まりの乙女の魂か、私の中にいるのは本当なんだ。と撫で下ろした胸を優しく摩った。


「クロあいつ許さんにゃ、このワシを裏切ったのか?報告に来た時は家族には逃げられた等と許さんにゃ、そ…それにワシは人族の事など知らん、ワシは最愛と共に生きたかった…それだけにゃ。ミクもそれでいいと言っておった、最後の日までワシらは2人で寄り添い幸せの日々だったにゃ、」


「ラ…ララ様それは本当ですの?ミューは精霊だから人族の事をあまり知らない、けどミューはアルゲディの契約精霊になって分かったことがあるの、精霊に家族はいないけど、同種族を思う気持ちはあるのよ、
ライラとタブエルとアルゲディを見れば家族がどーゆうものか分かるの、ライラはアルゲディやタブエルを信じ行動し、タブエルはアルゲディが可愛いばかりに暴走するけどライラと同じと分かるの、アルゲディ今はクルミだけど、しょっちゅう暴走はするけどライラとタブエルの言うことは聞き、日々成長してると思うのよ、それがライラがよく言っている、家族は共に助け合い成長する。ってことだと思うの、
だからミューは感じたの、家族とはお互いを思い合い助けるものだと、知った今だから言えるの、ララ様の行動は流石のミューもドン引きするのよ、」


「この性格もクルミが書いた事なのにゃ!ワシは最愛の事を無くす位なら、最愛と共に…」


「わーその先は止めるのミューが悪いのよ、ララ様ごめんなさい。」


ララ君が衝撃な事実を話すと、ミューは驚愕するのと同時にドン引きをする、
クルミはミューのその気持ち分かると共感してると胸の中がざわざわとした。どこか納得した様なこの感じがする、もしかしたら最愛ミクはララ君がしてた事を知っていたのかもしれない、なぜそう思うのかというと始まりの乙女編はノート2枚にも満たない、そこからアルゲティ編を書き、悪役令嬢編へと書き換えてしまったのだ。真実を言えば始まりの乙女編を書いてる最中に、ミク姉さんを天使にする事を思いついた、その頃の私が知る天使=祈りの乙女アルゲティだった為だ。納得したのか胸の中のざわざわしていたものが落ち着いた。もしかしたらミクと会話が可能になるかもと考えた、傍から見れば二重人格みたいになるかもしれないだがこれも1つの方法だろう、とそうクルミは考えた。外に出てもいいの?と中の子が首を傾げ聞いてる気がする、クルミは良いよとも言えず曖昧に微笑むだけにし、


「ミュー人聞きの悪いことを言わないで、私は暴走なんてした事ないよ、そりゃあちょっとはした事あるけど、左眼が疼くのはカッコイイから仕方がないじゃないの、因みに左手はカッコイイから包帯を巻いてるわけじゃなくて、封印されし邪龍が私を内側から攻撃するのは本当だから……ね!」


胸の中の感情を人物にするなら、頭にクエッシが沢山浮べ首をかしげキョトンとしてる感じだ。可愛い、ララ君の愛は激重だったはずなのに、真っ直ぐな気持ちのままだ。もし逆に始まりの乙女がクルミだったら、とっくの昔にララ君に反発をして、行方をくらませてるだろう、


「ミュー、クルミはどうしたんにゃ?先程ワシを見て言っていた戯言よりも酷いにゃ。邪龍など居らんし、そもそもその左手には何も持っておらん。やっぱりクルミは……、」


「ララ様、あれが先程言っていたあの子の普通なのよ、慣れれば大丈夫なの慣れれば大丈夫……なの、」



ミューの苦労はまだまだ続く、ララ君はまだ知らない、遠い未来この役目が自分に来ることを、
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