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真相

今年のハロウィン1

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書けしだい投稿(ちっとも書けてない、)もせず、ハロウィン物を書いてるのは誰だい?私だよ!(っ・д・)≡⊃(゚∀゚オババ )←反省の色なし(笑)

だって書きたかったんだよー!トゥカーナを巻き込んだあの人達の絡みが書きたかった。
念願のもけ耳幼女も出したよ( ᐛ )パァ.*・゚.゚・*.
えっ?ララ君がヒト科(女の子)になってる?き、気のせいなのデス!
後クルミの発言で危ない発言があるけど、遠くから愛でるか、身内なら近づいてガン見する。だけですので御安心下さい←

もちろん今回も時列系は無視です。
明日も更新します。なろうさんの方は1日遅れで更新します。




ライラ達家族は久しぶりに3人でお昼を食べ終わりゆっくりお茶をした後、「私たちはまだやることがあるから
、お父さんは先にトゥカーナの行って着替えを渡してきて欲しいわ、」と言うと沢山の荷物を空間ポッケから出しそれを入れたタブエルをトゥカーナの所に送り出した。居なくなったことを確認をすると、ライラは視線でアルゲティに合図を送った。2人して取り囲む様にしてララ君の前と後ろに立つ、異様に嬉しそうな顔をしたライラがアルゲティに指示を出し有名な言葉を言う、それは魔法少女物語で聞いていた。魔法少女にいつものやられ役3ポンコツの1人、変な仮面を被ったセクシーダイナマイトのお姉さんが言うセリフだ。


「アルゲティいつものあれでやっておしまいなさい、」


「なんじゃ主ら!」


「姐さんあらほら〇っさー!」


ライラは逃げようとするララ君の脇を両手で優しく捕まえる、ライラの腕の中で暴れるララ君にすかさずアルゲティはニャールを1つ取り出し目の前でチラつかせる、するとあら不思議、ニャールを右に寄せればララ君の顔が右に、ニャールを左に寄せれば顔も左に、ララ君の視線の先は完全にニャールだけを見ている。


「ララ君今日1日だけ私のお願いに付き合って、それに今日だはトゥカーナにトリックアトリートって言えば、ニャール食べ放題だよ、欲しいよね!欲しいでしょ!」


「ニャール!くれ!くれ!食べ放題!今すぐ行こうトゥカーナの所に!ライラ今すぐ行こう!」


食べ放題と聞いて突然暴れだしたララ君、胸元で暴れだしたからライラは抱えきれず手を離してしまった。アルゲティはすかさず手で待ての指示をすると、ララ君はピタリと止った。毎日ニャールで特訓してただけの事はある。ララ君も上手に出来れば、アルゲティがニャールをくれると分かっているからできる事だ。


「まだまだやることがあるんだから少し待って、」


そう言うとアルゲティは瞳を閉じ両手を合わせる。翼がピカピカと光ったり消えたりして、祈りが不適合な事がわかる。なぜなら祈りの乙女が迷っているから、何をされるのかわからないララ君からしたら、今の状況はたまったものではないが、目の前にニャールがあるから動けない、


「大精霊王ラグエル様祈りの乙女アルゲティは願う、この黒猫ちゃんを人型に、ボクっ娘否!おとこの娘が1番いい!」


「おとこの娘!良いわね!あの子みたいじゃない、そうそう私とても良いドレスを作ったの、どこにあったかしら?」


クルミは片目を開けライラに賛同する。


「でしょ母様やっぱわかるよね!他にもいるのね!おとこの娘めっちゃ楽しみ!」





「クルミ勝手にワシの名を使うな!ワシは許可してないぞ!こら待たんか!その前にボクっ娘やおとこの娘とはなんだ?!ライラ教えんか!」


空間ポッケから様々なドレスを探す事に夢中なライラと、部屋の中で翼を広げ祈りに入ろうとしていたアルゲティ、その2人は自分たちのやる事に集中しながら息のあったタイミングで言う、


「「秘密」だよ、」


「秘密なんかい!親子だから息ぴったりだな!ワシもう疲れた。何とでもしてくれ、」


似た者親子の2人にララ君は激しくツッコミを入れるが、ライラは空間ポッケから次から次へとドレスを出しあーでもないこーでもないと言っている。ララ君の抗議も虚しくスルーされてしまった。
アルゲティもといクルミは真剣に祈りに入る。1日だけ目の前の猫を幼い人族にして欲しい、願った途端に光がララ君を包み込んだ。
段々と身体が大きくなっていきおへそが見えてきた頃、お腹を冷やさないようにライラがすかさずパチンと指を鳴らし、柔らかいがレースがたっぷりの可愛らしい肌着をララ君に着せ、またドレス選びをし始めた。

それよりもララ君は自分の背丈が伸びたことと、久しぶりの手足の感覚が掴めず座り込んでしまう、ペタンと座り込んだ格好でライラとアルゲティ(中身はクルミ)を見上げると、「なんでワシこうなってるん?」と回らない頭を回転させやっと思い出した。状況が分かってきたララ君は目を釣り上げ大声を出した。


「待て!ニャンだこれはー!」


どこかの刑事ドラマの様なセリフを吐く、すると目の前に居るライラが空間ポッケから取りだし背中にさっと隠した。とても嫌な予感がする。直感を信じたいララ君はライラが隠したそれが気になって仕方がない、


「ライラ、後ろに隠したそれはなんじゃ?」


ライラの後ろに隠した物が何なのか気になり右に左に揺れ見るが見えない、ライラは勿体ぶりながらドレスを前に持ってきた。


「ジャジャーン!さぁララ君これを着て、トゥカーナが小さな頃に着ていたドレス!でもお揃いだとあの婚約者が発狂しそうだから、リッシュの毛皮はララ君の浅黒い肌が映える様に明るい金色にしたわ、可愛い三角のお耳には赤いリボンを結んで魔法で取れないようにすればはい完成!」


「ライラ何をした?なぜワシは幼女になぞになっておる?ワシはこれでもオスだ!それに耳に飾りなぞ付けられると擽ったいのぅ、それとアルゲティ?いやお前はクルミか...しかしなぜワシを見て拝んでおるのだ?!」


アルゲティ否(クルミ)がララ君の姿を見て『ありがたやーありがたやー!やっぱおとこの娘って良いよね!』と拝んでいる。ララ君は怪訝な顔をしてアルゲティを見て、なんでか知らないが自分の手や足にはいつもの黒い毛皮はなくまるで人肌の様になっている、手や足が心做しかスースして落ち着かない、

しっぽをブンブンと振り回し背中を見れば、しっぽはスカートから出せる構造らしい、ここまで確認して元に戻せとライラを見上げるが、ライラは手で額を拭いやり切った感を出している。しかし実際は指パッチンをしてドレスを着替えさせ、手でした事と言えばララ君の耳を触りたいがゆえにリボンを付けただけである。光の精霊が飛んでいるのを見つけ手招きすると、光の精霊は素早い動きでララ君の前に来た。ララ君はリボンを指さし頼み込んだ。


「これ取れんのぅ...光のこれ取れんか?」


ララ君は光の精霊に頼んだが光の精霊は上下に揺れ、心なしか光が弱くなる。


『ごめんなさい、私ここのおうちの雰囲気好き、それに昨日までのライラはお祭り楽しみって毎日楽しそうだから、今日だけは何も出来ない、でも明日は頑張るよ、』


「そうか頑張れ、」


と光の精霊に断られ、自分も不思議と光の精霊を応援してしまった。
大精霊王の威厳もへったくれも無い、ララ君は諦め何とか耳の飾りだけでも取れないかと手で取ろうと格闘していると、先程まで自分の姿を見て拝んでいたアルゲティ(クルミ)が鼻息荒くやってくるのが見てた。近づいてもアルゲティ(クルミ)の鼻息が荒いのには変わりは無い、身の危険を感じたララ君は素早くライラの後ろに隠れると、ライラは「あらあら困ったわね、」と言いながらもララ君をアルゲティから遠ざけてくれた。ララ君がホッとしたのもつかの間で、顔をあげれば興奮して瞳孔が開きかけてるアルゲティがララ君の目の前にあった。ライラは守るようにギュッとしてくれてるのだけが救いだが、スカートから出しているしっぽは大きくなった。


「ララ君私(クルミ)だよ!怖くないよー、ねぇお願いがあるの『耳は触っちゃダメニャ!』って言ってみて、ショタっ子も良いけど、オトコの娘も良いよね!」


「う、うむ、クルミやヨダレが出ておるぞ、」


「うん。可愛い子を見ればこれは自然なこと、仕方がないよね!」


ララ君がそれを指摘すると、クルミは素早い動きで空間ポッケからハンカチを出し口元を拭いた。しかし、拭く間も視線はララ君から離れない、
昔どこかの娘っ子が言っていたセリフを思い出した。「男は狼なのよ」否、女の子もだろう、それにしてもクルミの発言に身の危険を感じるとは、言うことを聞いた方がいい、そう判断したララ君は涙目でクルミを見上げ先程言われたセリフを言う、


「い、言えば良いのかにゃ?み...耳は触っちゃダメにゃ!」


「...ショタのおとこの娘!太ももの絶対領域が見られないのは残念だけど、まだ堪能指せてもらうわ、今日1日ララ君だけを見てるよ、ララ君よく言えました。ご褒美にこれどーぞ、」


『もう、クルミの悪く癖が出た。』


アルゲティが頭の中で話しかけてくるが、クルミはそれどころではない、目の前のオトコの娘をガン見し、背中の大きな翼を生かし上から横から後ろからじっくりと観察している。


「ニャール!お前良い奴だにゃ!美味いにゃ!」


「もう、ララ君はすぐものに釣られる、」


クルミは物語に自分の好きな事を書き、自分の同士ももちろん書いていたが、まさか今世の自分の母親だとは思わなかった。親子で同じ趣味も悪くない、それに両手でニャールを掴み必死で食べる姿は正に猫だ。


「美味いにゃ!美味いにゃ!」


「ニャールを必死に食べるなんて、本当にこれ凄いのね!アルゲティはまだそのクルミって名前使っているの?確か趣味で書いた小説のペンネームじゃなかったかしら?」


ライラがとぼけた顔で言えばクルミは「えっと…あはは」と笑うしかない、前世で流行った話を今世で売ってみたが全く売れなかった苦い思い出が蘇った。ライラと昔話をしながらララ君が食べ終わるのを待っていると、ララ君は手に着いたニャールを名残惜しそうに残さず食べる。


「美味しかったにゃ!もっとにゃ!もっと欲しいにゃ!」


「まぁララ君、フフ...今は女の子だからララちゃんね、」


ちなみにライラはララ君の事を少し変わった猫としか思っていないし、ララ君も自分が大精霊王だと名乗るつもりも無いらしい、ララ君はもっとくれ!とクルミにせがむが、クルミは祭りが終わった頃ニャールを渡すと言いもっとくれ!とクルミに抱きつくララ君を落ち着かせると、ライラはララ君を膝に乗せ優しく頭を撫でながら、収穫祭であるハロウィンの祭りの説明をする。


「野菜の収穫がひと段落するとひと息つけるようになると、地の人族はいつもと違う格好をして、沢山採れた野菜と手伝ってくれた精霊達に感謝を示すわ、精霊は楽しい事が大好きだから一緒にお祭をして楽しむ、
その習慣に習い私達も混ざっていつもと違う格好をして楽しもう!って事、
今回どうしようとトゥカーナと話をしたわ、去年は今まで作ってあった衣装で間に合わせたけど、衣装がバラバラだったの、まぁそれはそれで楽しいけど、今年はテーマを決めようと思って相談をし決めようと思ったけど、トゥカーナは「今回はライラさんがテーマを決めてください。私は優柔不断なのですぐには決められません。」ってお任せされた訳、それで今年のテーマは男女逆転にしようって、まず最初に去年は参加してない新入りのララ君からよ、」


ララ君が白と赤の水玉のドレスをヒラヒラさせクルクル回ると楽しくなってきた仮にもララ君は大精霊王だ。こんな事もたまにはいい、ララ君がそう思っていると、あちこちから小さな精霊達が出てきて一緒に回り始めた。辺りは色とりどりな精霊が飛び交い幻想的な雰囲気を醸し出している。
クルミは母様の横に行き昔話をする。初めて話した言葉はパパ、次はママだった。
アルゲティの人格を持つ前の自分の話をし始め幼少時の事自分でもよく覚えているな、と苦笑いをしながら語る。両親から祈りの乙女だと言われ何となくモヤが掛かっていた感じがしたが、それから長い時間考え思い出したのが、前世で過ごした家族の顔だ。今の家族も自分の事をとても大切にしてくれている。まさか空の人族の1年が前世で過ごした10年だと誰が思うだろうか、


「へぇーハロウィンかぁ!昔コスプレしたね!ねぇねぇ母様去年はなんのコスプレをしたの?私もコスプレしたい!」


「昔アルゲティがいつもと違う服が着たい!って駄々をこねて...フフッあの頃が懐かしいわね。あなたが前世の記憶がとか言い出して、えっと黒魔術?とか言い出した時に私が黒魔法ならあるじゃないって言った事覚えてる?左手に包帯巻きつけて左目に黒い眼帯まで付けてたわよね?あなたが空の上からそのまま足から降りてくるから、スカートめくり上がっちゃっておへそが丸見えになってたわね、お父さん(タブエル)が怒って紺色のダブダブのズボンを履かせたわね。なんだったかしら?
『左目は真実を見抜くために使うから封印している。先程から左手が疼く汝の願いをひとつ私に聞かせればこの左手が解決するだろう、』あとは、左手が疼くとか言っていたわよね?もう可笑しくてフフ、もちろん姿絵は描いたわよ見る?
それに次はアルゲティが考えてみて結構楽しいわ、もちろん衣装のデザインは一緒に考えるわ、裁縫もやってみると楽しいわよ、アルゲティも一緒に裁縫しましょ!」


「あっわわわ母様!その話をここでしないで!あの頃の私はとても無邪気だったの!私も次は考えてみたい楽しそう!...ミシンがあればレオニス様の衣装が作れる!」


『もうクルミったら!私の黒歴史みたいになってるじゃない!』


クルミは空に向かって苦笑いして頬をかく、前世出来なかった事をしようと思ってた時のことだ。教会で祈りの勉強が終わってうちに帰り、包帯の代わりに白い布を巻き、裁縫が得意な母様に黒い眼帯を作ってもらい、いそいそと眼帯を着け楽しんでいたし、あの頃の私(クルミ)は厨二病を患っていた。あの頃はこれが悪カッコイイと本気で思っていた。大人になった今ならとても苦い思い出だ。


『ごめんアルゲティ!あれは若気の至りなの!思い出すともぅ恥ずかしい...』


頭の中でアルゲティに謝っている、ため息をついたライラは空間ポッケから洋服を出しクルミの前に出す。クルミはパァーと満面の笑顔になった。それは昔下手くそな絵を描き母様に作ってと強請っていたレオニスの衣装だ。もちろんクルミはアルゲティに絵を描かせればよくわからない絵になるのを知っているため、覚えたての拙い魔法で肩の飾りや胸元の王家の紋章などの形を表現した。それを自分の衣服に着けライラに作ってと何度も強請っていた。
きらびやかな飾りやアルゲティの背丈は低いためミニマムな感じはする。アルゲティもスラリとした体格だから似合わない訳ではない、少し肩や胸元はゴテゴテと飾りをつけている為重いが憧れのレオニス様の衣装が着られる。むしろ今世に生まれて良かったとクルミは考え自然と笑顔になった。


「覚えてくれていたの?!ありがとう母様大好き!」


「アルゲティ私もあなたが大好きよ、あなたが昔お絵描きをしていて描いた絵を見せてくれた時に、絵の中の王子様はレオニス様と何度も言っていたのを思い出して、これが完成したらあなたのお墓にお供えしようってそう思っていたの、アルゲティが居なくなってから寂しくて何か作っていた方が気持ちも和らいだわ、ずっと手持ち無沙汰だったのもあるけどね。それにトゥカーナの婚約者はその王子様でしょ?でもあの子では色や雰囲気が合わないなぁ。って感じたのだからあの子の叔父さんを参考にさせてもらったわ、」


(これが本物!やっぱり素材が違う!模造品とは言え推しの服!母様)


本物ソックリに作られた衣装をじっと見つめる、それから1度ギュッと衣装を抱きしめてからさっそく指パッチンをして着てみると衣装はピッタリだった。着脱の魔法はとても便利だ。この魔法はサイズが合わなければ着られないのは前世と一緒だ。サイズが合わなければ折りたたんだ状態で手の上に乗る。だがキチンとサイズが合えばシワシワな服でもピンとアイロンを掛けたようになる。前世にこんな機能が欲しかった。魔法は洗濯等はしなくても脱いだ時点で洗浄魔法が自動で掛かる。それを踏まえた上でクルミは嬉しさで翼を出してしまう、翼と腕で大事に抱えニッコリと母様に笑った。


「ありがとう母様、」


『ねぇそれってクルミが言ってた人の?えっと最愛の推しなの?その色アウストを思い出すね。』

「...うん、あの人レオニス様そっくりだったからね。性格は乱雑だったから私は好みじゃなかったわ、でもまさかアルゲティが本気の恋に落ちるなんて思わなかった。」


「アルゲティ行くわよ、」


頭の中でアルゲティと話していたらふいに母様に手を握られそのまま転移した。着いた場所は綺麗なキッチンだった。火元を見ると空の人族のコンロとは違う、水周りもあれでは不便だろう、地の人族に空の人族独自の火付けの魔法や水魔法を教えたら便利になるのではないか?と考えてると誰かが調理をしてるらしい、ララ君がクンクンと匂いをかいでドレスの上からお腹を摩っている。


「アルゲティあれ見て、フフッあの子面白い格好してるわね。あんな所で何をしてるのかしら?」


「母様あれは魔女よ、私が物語で書いた魔法少女物語りの悪役バージョンでヒロインに怪しいリンゴを渡す奴、」


「あぁあれね。リンゴを食べた魔法少女がおばあちゃんになっちゃう話しよね、あれは小さな子が聞いたら確かに怖いわね。」


「えぇだからね母様、面白そうだからもう少し見てましょう。」


どこかで聞いたことがある童話系をこちらでアレンジし転写の魔法で本を出した。切っ掛けは些細な事だとても暇だった。最初は1日数冊という不甲斐ない結果だが自分で稼いだ事に喜びを覚えたのをおぼえている。数ページだけの見本の本を置いてからの売れ行きは早かった。来る日も来る日も自分の部屋で複写の魔法をして、間に合わないからミューにも手伝ってもらった。


そして娯楽に飢えていた空の人族の間で空前の大ヒットとなった。男女比はヒロインに憧れる女の子は小さな子供が多く、成長するにつれ不思議と男の人が多くなる、そこはあえて前世と同じく大きなお友達と呼んだ。ファンはこのことを喜んだ。それに気を良くした作者はプリントされた服や可愛らしいスティクを発売すると、たちまち評判が評判を呼び発売すれば直ちに売り切れになる。飛ぶ鳥を落とす勢いとはこの事だろう、
魔法少女の物語りを書いたのは何を隠そうクルミだった。そんな事を考えているとアルゲティがしみじみと語りかける。

『最初は暇つぶしの趣味だったのにね。クルミは本当にのめり込んだらオタクだよね。でもクルミの書く話しは私好きだよ、』

「ありがとう、あなたは私のファン1号だよ、でも言っておくけどあなたも立派なオタクよ、私1人だけなんて寂しいこと言わないで、」


『ごめんね。クルミがいてくれて良かった。』


作者はクルミだがその中でも1番のファンはアルゲティだ。今では立派なオタクの1人だ。そんなアルゲティに毒を吐きながらもクルミは照れながら感謝する。自分が祈りの乙女と聞かされた日の夜、ここは乙女ゲームの中だと思い出す。乙女ゲーム自体はヒーローを決めたりしてとても楽しかった。だから願ったんだあの頃の家族ともう一度会いたいって、


「私もアルゲティがいてくれて良かった。私ひとりじゃ本当の家族を見つけられず途方に暮れていたかもしれないから、」


一心不乱にスープをかき混ぜる姉の後ろ姿を見ている、その姉の後ろからそーっと近づく王子と、先に行かせないと牽制する女の子を見て嬉しそうに笑う、


「もし姉(ミク)さんがこの世界が嫌で帰りたい。と言ったらどうしようかと思ったけど幸せそうで良かった。」


この国の王子とこの世界の家族に囲まれ、顔を赤くしたり青くしたりしてるが、前世の姉さんは嫌なことは嫌だとはっきり言っていた、今の状況も姉さんは嫌だと言ってない、つまり楽しんでいるのだろう、クルミは勝手に解釈した。

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