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学園編
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◆
学園へ着き、見張りの先生に挨拶をする。
今日の先生は見た事がない先生、
「「おはようございます。」」
「おはよう!俺はダビーだ宜しくな!」
よ!と顔の横に片手を上げて挨拶をする。
茶短髪でネズミ色の目を細くし、爽やかに白い歯をキラリと光る。肩幅が広く体格もガッチリしている。これは体育会系だな、熱い人でない人の事を祈る。
私達はペコリと頭を下げ、転移魔法陣部屋を出る
「また寮でね」
「はい先輩!寮で!」
エリーゼと別れ廊下を歩き教室に入り、いつもの席へと座る。・・・?
キョロキョロと辺りを見回すが、アウラが居ない、この時間には来てるはずなのに・・・。
アウラがいつも居る席を見てしまう。頭の隅に放り投げたあの言葉を思い出し、1人で赤面しながら筆記用具を出し、下を向いて先生が来るのを待ち、1人授業を受けお昼休みになった。
1人食堂で食べるのも寂しくて、1人で屋上に向けて歩く、上に向かって歩くだけだから迷子にならない、上にと階段を登っていると、ラケルタが階段で会う、
「ラケルタ先輩」
「トゥカーナ様・・・!これを」
ラケルタは私の側に来ると手紙を手渡す。
私は手紙を受け取り裏側を確認する。
王家の蝋印がしてあり、アウラからの手紙なのかも?しれない
王家の家紋は左右に広げた2枚の翼に、その翼の真ん中に盾と剣、
「トゥカーナ様・・・随分探しました。食堂にいらっしゃると思ってましたので、」
「ラケルタ先輩・・・。ありがとうございます。アウラ様はどうされたのです?」
「それは手紙を見て頂ければと思います。私はこれで失礼します。」
ラケルタは頭を下げると、階段を降りて行く、私は軽く頭を下げ、階段を登り続け屋上に着く、屋上は小さな花畑、丁寧に看板まである。
『見学はご自由にどうぞ、ここの花、木は下の園庭に植え用』
「植える用の予備?みたいな場所なのかな、えーっと座る場所・・・」
よく見ると少し影になっていて、ここの花をゆっくりと見られるベンチがあり、そこへ行き座る。
「手紙はなにが書いてあるのかしら?」
ここにペーパーナイフが、ある訳では無いので、花を見るが気が気じゃない、私は立ち上がると、教室に帰る。
教室へ戻ると、1人の女子生徒にラケルタが探していた事を告げられるが、会った事を伝えると、頭を下げ戻って行った。ここにも来てくれたのね、会えてよかったと思うと席へと戻り、筆記用具からペーパーナイフを取り手紙を取り出し読む、
「カーナ、僕も調べ物を手伝う事にした。2日は学園に行けない、大事カーナを失いたくはない、帝国の城の近くに湖がある事が判明して、そちらの事も再度も確認したい、心配しないで必ずカーナを守る。3日後は学園が休みだから、王城へ来て欲しい、その頃には僕や宰相達の調べ物が終わる、愛してるよ僕のカーナ」
手紙がラブレターに見えてしまうのは、どうしてかしら?最近私がドキドキするのは、アウラが最近ストレートに、私への気持ちを言ってくるからなのかな・・・
それにしても3日会えないのね・・・。私はそのままボッーとしてしまう、しばらくすると始業のカネが鳴り、午後の授業が始まる、
私は授業を聞きノートに授業内容を書く、授業は魔法学で魔力の循環と仕組み、私の事で休んでまで調べ物をしてくれているアウラに、ノートを渡せる様に、今私ができる事はこれ位しか無い、私はノートを書く事で寂しさを和らげる、今日の授業が終わる。
私は寮へと戻り、夕食も食べ自室でぼんやりとさていた。
エリーゼとも喋ったのだが、何の話しをしていたのかも覚えていない程。
起きていても仕方がないと、シャワー浴びて寝る事にした。
◆
夢を見ている・・・。小さい頃の夢・・・。
私の傍には父様、母様が居る・・・。小さな私。
「アルゲティおいで今日は飛ぶ練習だよ」
「うん!待って母様!父様!」
父様と母様と一緒に飛ぶ練習をする。パタパタと翼を動かして飛ぶのだけど、上手く飛べない
「アルゲティおいで」
「母様待って!」
母様の後を飛ぶけど、追いつかない・・・涙が沢山出てくる。
「父様・・・」
「アルゲティおいで」
父様は優しく私を抱きしめると、一緒に飛ぶ、父様大好き!嬉しくて父様の胸に抱きつく、
それを見た母様は甘やかして将来、飛べなくなったらどうするの?!怒ってた。
「父様と一緒に飛ぶから大丈夫だよね?」
「アルゲティと一緒なら、いつでも飛んであげるよ」
私は父様と一緒に笑うと母様は呆れて笑う
「本当に親バカになったわね・・・。私も充分親バカだけどね」
その後父様から母様に私は抱っこされて飛ぶ。母様は優しい香りがして好き、母様は私の頭を撫でて、寝なさいと背中をトントンと優しく撫でる、私は母様の子守唄で眠る。
学園へ着き、見張りの先生に挨拶をする。
今日の先生は見た事がない先生、
「「おはようございます。」」
「おはよう!俺はダビーだ宜しくな!」
よ!と顔の横に片手を上げて挨拶をする。
茶短髪でネズミ色の目を細くし、爽やかに白い歯をキラリと光る。肩幅が広く体格もガッチリしている。これは体育会系だな、熱い人でない人の事を祈る。
私達はペコリと頭を下げ、転移魔法陣部屋を出る
「また寮でね」
「はい先輩!寮で!」
エリーゼと別れ廊下を歩き教室に入り、いつもの席へと座る。・・・?
キョロキョロと辺りを見回すが、アウラが居ない、この時間には来てるはずなのに・・・。
アウラがいつも居る席を見てしまう。頭の隅に放り投げたあの言葉を思い出し、1人で赤面しながら筆記用具を出し、下を向いて先生が来るのを待ち、1人授業を受けお昼休みになった。
1人食堂で食べるのも寂しくて、1人で屋上に向けて歩く、上に向かって歩くだけだから迷子にならない、上にと階段を登っていると、ラケルタが階段で会う、
「ラケルタ先輩」
「トゥカーナ様・・・!これを」
ラケルタは私の側に来ると手紙を手渡す。
私は手紙を受け取り裏側を確認する。
王家の蝋印がしてあり、アウラからの手紙なのかも?しれない
王家の家紋は左右に広げた2枚の翼に、その翼の真ん中に盾と剣、
「トゥカーナ様・・・随分探しました。食堂にいらっしゃると思ってましたので、」
「ラケルタ先輩・・・。ありがとうございます。アウラ様はどうされたのです?」
「それは手紙を見て頂ければと思います。私はこれで失礼します。」
ラケルタは頭を下げると、階段を降りて行く、私は軽く頭を下げ、階段を登り続け屋上に着く、屋上は小さな花畑、丁寧に看板まである。
『見学はご自由にどうぞ、ここの花、木は下の園庭に植え用』
「植える用の予備?みたいな場所なのかな、えーっと座る場所・・・」
よく見ると少し影になっていて、ここの花をゆっくりと見られるベンチがあり、そこへ行き座る。
「手紙はなにが書いてあるのかしら?」
ここにペーパーナイフが、ある訳では無いので、花を見るが気が気じゃない、私は立ち上がると、教室に帰る。
教室へ戻ると、1人の女子生徒にラケルタが探していた事を告げられるが、会った事を伝えると、頭を下げ戻って行った。ここにも来てくれたのね、会えてよかったと思うと席へと戻り、筆記用具からペーパーナイフを取り手紙を取り出し読む、
「カーナ、僕も調べ物を手伝う事にした。2日は学園に行けない、大事カーナを失いたくはない、帝国の城の近くに湖がある事が判明して、そちらの事も再度も確認したい、心配しないで必ずカーナを守る。3日後は学園が休みだから、王城へ来て欲しい、その頃には僕や宰相達の調べ物が終わる、愛してるよ僕のカーナ」
手紙がラブレターに見えてしまうのは、どうしてかしら?最近私がドキドキするのは、アウラが最近ストレートに、私への気持ちを言ってくるからなのかな・・・
それにしても3日会えないのね・・・。私はそのままボッーとしてしまう、しばらくすると始業のカネが鳴り、午後の授業が始まる、
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私は寮へと戻り、夕食も食べ自室でぼんやりとさていた。
エリーゼとも喋ったのだが、何の話しをしていたのかも覚えていない程。
起きていても仕方がないと、シャワー浴びて寝る事にした。
◆
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「うん!待って母様!父様!」
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「アルゲティおいで」
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「父様と一緒に飛ぶから大丈夫だよね?」
「アルゲティと一緒なら、いつでも飛んであげるよ」
私は父様と一緒に笑うと母様は呆れて笑う
「本当に親バカになったわね・・・。私も充分親バカだけどね」
その後父様から母様に私は抱っこされて飛ぶ。母様は優しい香りがして好き、母様は私の頭を撫でて、寝なさいと背中をトントンと優しく撫でる、私は母様の子守唄で眠る。
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