28 / 175
幼女編
26
しおりを挟む
私達は微笑み合戦をしている。アウラも言っていたがババ抜きは心理戦だ。顔に出したら負け!負けなのだ!貴族で流行りそう貴族って顔に出さず微笑む。これが専売特許でしょ?
ゲームは終盤私はジョーカーを持ってない。目の前には微笑むアウラ。私は悩みに悩んだカードを選び取る憎たらしい事にジョーカーだ。見事に騙したアウラは悪い笑顔だ。
私は最後のカード2枚をシャッフルをする。そして差し出す2枚のカードを見比べ、私の目を見るアウラがジョーカーを掴むとニッコリと笑い、すかさず隣のカードを掴み取る。
アウラが手元のカードと掴んだカードを2枚見せ、手を空にした。キラキラ嬉しそうに笑っている。私はジョーカーを手にあ然とした。
「カーナって顔にすぐ出るよね?」
「えっ?!私顔に出てました?」
私は顔をペタペタして、表情筋を解す。それを見てアウラも真似する。止めて!ババ抜きする前にテーブルの周りは人払いはしてる、その内に護衛の人や庭の片隅に居るメイドと目が合うから。その前に私達いつの間にかにらめっこしてるの?
フッと互いの目が合う。アウラが笑い始め、つられて笑う。
「この遊び面白いね!誰が考えたの?」
「私この遊びは夢の中で遊んだ物なのです。」
夢の中?アウラは首を傾げる。この設定の許容範囲は、家族、使用人と王家迄だ。お父様と馬車の中で相談した結果だった。多分この話もお父様に行く、それでもアウラがメイドや護衛に言わない様、更に口止めをする。
「はい。でも家族以外は、アウラ様は婚約者なので教えますが、本当は内緒なのです言わないで下さいね?しーぃーですよ?」
「分かった。しーぃーだね!」
人差し指を立てて自分の口に当てる。そしてこの前と逆ですね?と微笑んだ。アウラは歳相応に指を口に当て笑っていた。
◆◇◆◇
結果はババ抜きは5敗
神経衰弱は4敗1引き分け
ロッテが迎えに来て、お茶会は終了になり別れの挨拶の後、トランプを気に入ったアウラが是非買うと言い出す。
「でもこれは渡せませんよ?」
貴族面倒臭いシリーズの一つに、目上の立場の人間に自分が使用した物を渡せない。これがある為に、アウラには渡せないのだ、ロッテが明らかにホッとしている。絵はロッテお手製だものね。
「どうしたら手に入る?」
「明日無地のカードを持って来ましょうか?絵は絵師の方がジョーカーの絵も個性が出て良いと思いますよ?」
「そうか!じゃあ明日待ってる。」
「では、このトランプは忘れて行きますね」
私はトランプをテーブルの上に置く。
「明日無地をアウラ様渡しに来ます。そこで初めて忘れ物に気がつくのです。これなら大丈夫でしょ?」
ニッコリ微笑む平和的解決だ。さよなら不敬罪
アウラは微笑み
「ありがとう。忘れ物は大事に預かるよ」
「お願いします。」
私は再度別れの挨拶をし、ロッテと共に帰る
◆◇◆◇
家に着き、今回は何事も無く戻りの挨拶を、兄様と姉様した。兄様はなぜ姉様に睨まれているのですか?不思議に思いながら、少し雑談をする。夕食後のお茶の時間に、ゆっくり話をします。と言い。着替える為に自室に戻った。
◆◇◆◇
着替えが終わり、緑茶を飲みながら窓から見える庭を見る。庭の状態は冬の花が終わり春の花がちらほらと咲いている。花を愛でる、ゆっくりとした気持ちで緑茶を音もなく啜る。気分はおばあちゃんだ。
ロッテは庭師の所へ行き、私は今日の一人反省会をした。何故素人相手に負けたのだろう。アウラ頭良すぎ・・・深く考える時間もなくロッテの手に数セットの無地カード。何かあったのだろうか?
「お嬢様。無地カードを庭師に渡されました」
「えっ?何で?」
「カードは?と聞くと、あるよ。と言われました。面白いから作ったと」
私は考え事をポイと投げ捨て。何だろうか?どこかのBARのマスターが出てくる
「まぁ・・有難く受け取りましょう。」
「お嬢様がそれで良いのなら」
ロッテも考えた事を捨てた様子だった。
ゲームは終盤私はジョーカーを持ってない。目の前には微笑むアウラ。私は悩みに悩んだカードを選び取る憎たらしい事にジョーカーだ。見事に騙したアウラは悪い笑顔だ。
私は最後のカード2枚をシャッフルをする。そして差し出す2枚のカードを見比べ、私の目を見るアウラがジョーカーを掴むとニッコリと笑い、すかさず隣のカードを掴み取る。
アウラが手元のカードと掴んだカードを2枚見せ、手を空にした。キラキラ嬉しそうに笑っている。私はジョーカーを手にあ然とした。
「カーナって顔にすぐ出るよね?」
「えっ?!私顔に出てました?」
私は顔をペタペタして、表情筋を解す。それを見てアウラも真似する。止めて!ババ抜きする前にテーブルの周りは人払いはしてる、その内に護衛の人や庭の片隅に居るメイドと目が合うから。その前に私達いつの間にかにらめっこしてるの?
フッと互いの目が合う。アウラが笑い始め、つられて笑う。
「この遊び面白いね!誰が考えたの?」
「私この遊びは夢の中で遊んだ物なのです。」
夢の中?アウラは首を傾げる。この設定の許容範囲は、家族、使用人と王家迄だ。お父様と馬車の中で相談した結果だった。多分この話もお父様に行く、それでもアウラがメイドや護衛に言わない様、更に口止めをする。
「はい。でも家族以外は、アウラ様は婚約者なので教えますが、本当は内緒なのです言わないで下さいね?しーぃーですよ?」
「分かった。しーぃーだね!」
人差し指を立てて自分の口に当てる。そしてこの前と逆ですね?と微笑んだ。アウラは歳相応に指を口に当て笑っていた。
◆◇◆◇
結果はババ抜きは5敗
神経衰弱は4敗1引き分け
ロッテが迎えに来て、お茶会は終了になり別れの挨拶の後、トランプを気に入ったアウラが是非買うと言い出す。
「でもこれは渡せませんよ?」
貴族面倒臭いシリーズの一つに、目上の立場の人間に自分が使用した物を渡せない。これがある為に、アウラには渡せないのだ、ロッテが明らかにホッとしている。絵はロッテお手製だものね。
「どうしたら手に入る?」
「明日無地のカードを持って来ましょうか?絵は絵師の方がジョーカーの絵も個性が出て良いと思いますよ?」
「そうか!じゃあ明日待ってる。」
「では、このトランプは忘れて行きますね」
私はトランプをテーブルの上に置く。
「明日無地をアウラ様渡しに来ます。そこで初めて忘れ物に気がつくのです。これなら大丈夫でしょ?」
ニッコリ微笑む平和的解決だ。さよなら不敬罪
アウラは微笑み
「ありがとう。忘れ物は大事に預かるよ」
「お願いします。」
私は再度別れの挨拶をし、ロッテと共に帰る
◆◇◆◇
家に着き、今回は何事も無く戻りの挨拶を、兄様と姉様した。兄様はなぜ姉様に睨まれているのですか?不思議に思いながら、少し雑談をする。夕食後のお茶の時間に、ゆっくり話をします。と言い。着替える為に自室に戻った。
◆◇◆◇
着替えが終わり、緑茶を飲みながら窓から見える庭を見る。庭の状態は冬の花が終わり春の花がちらほらと咲いている。花を愛でる、ゆっくりとした気持ちで緑茶を音もなく啜る。気分はおばあちゃんだ。
ロッテは庭師の所へ行き、私は今日の一人反省会をした。何故素人相手に負けたのだろう。アウラ頭良すぎ・・・深く考える時間もなくロッテの手に数セットの無地カード。何かあったのだろうか?
「お嬢様。無地カードを庭師に渡されました」
「えっ?何で?」
「カードは?と聞くと、あるよ。と言われました。面白いから作ったと」
私は考え事をポイと投げ捨て。何だろうか?どこかのBARのマスターが出てくる
「まぁ・・有難く受け取りましょう。」
「お嬢様がそれで良いのなら」
ロッテも考えた事を捨てた様子だった。
0
お気に入りに追加
1,095
あなたにおすすめの小説
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
婚約者が王子に加担してザマァ婚約破棄したので父親の騎士団長様に責任をとって結婚してもらうことにしました
山田ジギタリス
恋愛
女騎士マリーゴールドには幼馴染で姉弟のように育った婚約者のマックスが居た。
でも、彼は王子の婚約破棄劇の当事者の一人となってしまい、婚約は解消されてしまう。
そこで息子のやらかしは親の責任と婚約者の父親で騎士団長のアレックスに妻にしてくれと頼む。
長いこと男やもめで女っ気のなかったアレックスはぐいぐい来るマリーゴールドに推されっぱなしだけど、先輩騎士でもあるマリーゴールドの母親は一筋縄でいかなくて。
脳筋イノシシ娘の猪突猛進劇です、
「ザマァされるはずのヒロインに転生してしまった」
「なりすましヒロインの娘」
と同じ世界です。
このお話は小説家になろうにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる