あんたは俺のだから。

そらいろ

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休息-kyusoku-1

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旅館へ戻り、部屋に備え付けられているお風呂に交互に入る。
今日のデータまとめるから、先にお風呂入って。とPCに向かい作業を始める俺へ、一緒に入りたかった?と少し口角を上げて聞いてくる樹矢はきっと確信犯だろう。

「はぁー。気持ちよかったぁー!」

髪の毛をわしゃわしゃとタオルで拭きながら出てきた彼をチラッと見ると、腰にタオルを巻いただけの艷やかな格好で、いつも見慣れているはずなのに、ドキッと胸が高鳴り慌ててデスクトップの影に隠れる。


「顔、赤いよ?」


右の耳から脳に直接響いた樹矢の声に驚いてバネのように身体が跳ねた。

「俺の写真見てリンゴちゃんみたいな顔になって、しゆちゃんってばえっちぃー。」

ニカっと笑いながら冗談でからかってくる。

「へ、変な事考えてる訳じゃねぇし。それより早く服着ろよ。」

顔を合わせるのが嫌で目を逸らし、言葉を放つ。

「えー!やぁだー。今夜はしゆちゃんを可愛がるんだもん。」
「:今夜も!…。の間違いだろ。」

「なら…。同意の上だね?」


しまった…。肯定してしまった…。
天使みたいな顔した天然な悪魔に嵌められた。

「ふふーんっ。しゆちゃん可愛いっ。」

ギュッと抱き締めて、囁かれる。


「気づいたら朝になるまで、覚悟しててね?」
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