52 / 244
幼馴染-osananajimi-3
しおりを挟む
「んじゃ、行ってきます。また後で、樹矢。」
「うーん…行ってらっしゃいー…。」
今日は楽しみにしていた樹矢の撮影日。俺は準備があるため、何時も樹矢より早く出る。
寝起きの樹矢が見送る。と、玄関まで来てくれた。
ちゅ…
眠たそうな樹矢の目を覚まそうとキスをした。
表情は一気に明るくなり眩しい笑顔を俺に向ける。
「しゆちゃん!後で!楽しみにしてるね!」
手をブンブンと振っている樹矢を横目に俺は玄関の扉を開けた。
____________________
「お願いしまーす。」
撮影スタジオでは最初に撮る雑誌のスタッフさんの挨拶が飛び交い、準備が進んでいた。
まずはダークな雰囲気から。っと。
黒い背景にゴージャスな置物、衣装はそこに居ても馴染むようなフォーマルな物を選んだ。
そろそろモデルも来るかな…。
時計を見つつ今日のスケジュールを再び確認する。
「瀬羅さん入りまーす。」
「お願いします。」
スタッフさんの声にドキッとした。
毎回この声掛けに俺はドキドキする。
樹矢はどんな着こなしで、どんな表情を俺に向けるんだろうと心臓の鼓動が高鳴る。
コツコツコツ……
革靴のせいか、足音が何時もより大きく響き、俺に向かって近づいてくる。
コツコツ…コツ……
俺の視界に樹矢が現れ、目が合う。
「今日もよろしくお願いします、須藤さん。」
彼はそう言って笑い掛けてくれた。
白いシャツに黒いジャケット、ネクタイもキュッとしっかり締めている。
カッコイイ…っ…心臓がうるさい…。
「よろしくお願いしまーすっ。」
樹矢に見惚れているともう一人のモデルさんがスタジオに入ってきていた。
「あっ、こっちこっちー!」
樹矢が手を振って呼ぶ。
コツコツコツコツコツコツ…
樹矢とは違い、足早に音が近づき目の前に現れる。
「おはようございます!杠葉鶫です。今日はよろしくお願いします!」
そう元気に挨拶した彼は、しばらく疎遠になっていた俺の幼馴染だった。
「うーん…行ってらっしゃいー…。」
今日は楽しみにしていた樹矢の撮影日。俺は準備があるため、何時も樹矢より早く出る。
寝起きの樹矢が見送る。と、玄関まで来てくれた。
ちゅ…
眠たそうな樹矢の目を覚まそうとキスをした。
表情は一気に明るくなり眩しい笑顔を俺に向ける。
「しゆちゃん!後で!楽しみにしてるね!」
手をブンブンと振っている樹矢を横目に俺は玄関の扉を開けた。
____________________
「お願いしまーす。」
撮影スタジオでは最初に撮る雑誌のスタッフさんの挨拶が飛び交い、準備が進んでいた。
まずはダークな雰囲気から。っと。
黒い背景にゴージャスな置物、衣装はそこに居ても馴染むようなフォーマルな物を選んだ。
そろそろモデルも来るかな…。
時計を見つつ今日のスケジュールを再び確認する。
「瀬羅さん入りまーす。」
「お願いします。」
スタッフさんの声にドキッとした。
毎回この声掛けに俺はドキドキする。
樹矢はどんな着こなしで、どんな表情を俺に向けるんだろうと心臓の鼓動が高鳴る。
コツコツコツ……
革靴のせいか、足音が何時もより大きく響き、俺に向かって近づいてくる。
コツコツ…コツ……
俺の視界に樹矢が現れ、目が合う。
「今日もよろしくお願いします、須藤さん。」
彼はそう言って笑い掛けてくれた。
白いシャツに黒いジャケット、ネクタイもキュッとしっかり締めている。
カッコイイ…っ…心臓がうるさい…。
「よろしくお願いしまーすっ。」
樹矢に見惚れているともう一人のモデルさんがスタジオに入ってきていた。
「あっ、こっちこっちー!」
樹矢が手を振って呼ぶ。
コツコツコツコツコツコツ…
樹矢とは違い、足早に音が近づき目の前に現れる。
「おはようございます!杠葉鶫です。今日はよろしくお願いします!」
そう元気に挨拶した彼は、しばらく疎遠になっていた俺の幼馴染だった。
0
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
3人の弟に逆らえない
ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。
主人公:高校2年生の瑠璃
長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。
次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。
三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい?
3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。
しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか?
そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。
調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m
【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】
海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。
発情期はあるのに妊娠ができない。
番を作ることさえ叶わない。
そんなΩとして生まれた少年の生活は
荒んだものでした。
親には疎まれ味方なんて居ない。
「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」
少年達はそう言って玩具にしました。
誰も救えない
誰も救ってくれない
いっそ消えてしまった方が楽だ。
旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは
「噂の玩具君だろ?」
陽キャの三年生でした。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる