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本編で語られなかったイチャラブ事情
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本日はルーシュの実家ドラゴニア邸でお茶会である。
貴族の令嬢と言うものはお茶会を開いてなんぼだ。
ルーシュは男として騎士団に勤めて来たので、その能力は皆無であった。
だがアンドュアイスと婚約してからは猛勉強。
茶会の1つも開けない皇妃が居て良い訳がない。
貴族社会の女性たちのトップの座に立つのだ。
誰よりも精錬された行動が求められる。
なので本日はソレを想定してのドラゴニア邸でのお茶会となった。
お客様は恐れ多くも未来の旦那様。
ガフティラベル帝国第1王位継承者アンドュアイスである。
そして他人を呼べるレベルに達していないので、未婚の3人の姉が招待客変わりだ。
ルーシュは頑張った。
紅茶が渋みを出さず淹れれるようになるまで、ひたすら自分の淹れた失敗作の渋い紅茶を飲み続けた。
作れるお菓子の種類も増やした。
カヌレが中身がドロドロで半泣きになりながら食したりもした。
食べ物を粗末にするの駄目絶対!
騎士団に所属して遠征もしていたルーシュは遠征先で食に困る事も多々あった。
そのため食べれるものは何でも食べたし、食べ物を粗末にすることも無かった。
前回のニンジン事件はソレも起因する。
思い出しても情けない事件である。
アンドュアイスに無理をさせてしまったばかりか心友にニンジンを絶滅させられそうになった。
ルーシュはそこまでニンジンに愛着がある訳ではないが、無くなれば困る者も世の中には居るだろう。
馬のために心友が思いとどまってくれて良かった。
本当にアンドュアイスが絡むと短慮になる心友である。
その気持ちもっと伴侶に向けてやれ。
いや、向けた上でのあの保護欲だ。
そしてその伴侶もアンドュアイスが絡むと人が変わる。
ブラコンもブラコンで地に深く根付いたブラコンである。
正確には従兄弟なのだが実の兄弟のような間柄なのでブラコンで多分あっていると思う。
そんな小姑・小舅に大切にされてる保護犬事アンドュアイス。
下手なものは食べさせられない。
本日は朝から菓子を焼き、そして身支度。
久しぶりの女装である。
ルーシュの髪がショートからショートボブ程に伸びたのでドレス姿も前より様になる。
女嫌いなアンドュアイスが嫌がらないかが現在のルーシュの不安である。
チリン
ベルが鳴る。
客人が来た知らせだ。
つまりはアンドュアイスが来たのである。
ルーシュは淑女らしく走らず淑やかな足取りで門へ向かう。
「わぁ、ルーシュがドレスだぁ」
アンドュアイスが目をキラキラと輝かせる。
その事にルーシュはホッとする。
女装に嫌悪感は抱かれなかったようである。
ルーシュの髪色と同じ若草色のシンプルなドレス。
スレンダーラインである。
背の高いルーシュにプリンセスラインは似合わない。
姉たちが選んでくれたものだ。
そして装飾品はアンドュアイスの瞳と同じ色の碧色。
ただしシンプルな物。
ルーシュは着飾らない方が似合うのだ。
薄化粧も施し、品の良い淑女に仕上がっている。
「ルーシュ、可愛いね~」
キラキラした笑顔でアンドュアイスがそう言った。
ドレスに嫌悪感を抱かれることを恐れていたのにまさかの「可愛い」発言。
ルーシュが固まったのは仕方ないだろう。
こうして茹蛸状態のルーシュは我が家のサロンへとアンドュアイスを案内するのであった。
貴族の令嬢と言うものはお茶会を開いてなんぼだ。
ルーシュは男として騎士団に勤めて来たので、その能力は皆無であった。
だがアンドュアイスと婚約してからは猛勉強。
茶会の1つも開けない皇妃が居て良い訳がない。
貴族社会の女性たちのトップの座に立つのだ。
誰よりも精錬された行動が求められる。
なので本日はソレを想定してのドラゴニア邸でのお茶会となった。
お客様は恐れ多くも未来の旦那様。
ガフティラベル帝国第1王位継承者アンドュアイスである。
そして他人を呼べるレベルに達していないので、未婚の3人の姉が招待客変わりだ。
ルーシュは頑張った。
紅茶が渋みを出さず淹れれるようになるまで、ひたすら自分の淹れた失敗作の渋い紅茶を飲み続けた。
作れるお菓子の種類も増やした。
カヌレが中身がドロドロで半泣きになりながら食したりもした。
食べ物を粗末にするの駄目絶対!
騎士団に所属して遠征もしていたルーシュは遠征先で食に困る事も多々あった。
そのため食べれるものは何でも食べたし、食べ物を粗末にすることも無かった。
前回のニンジン事件はソレも起因する。
思い出しても情けない事件である。
アンドュアイスに無理をさせてしまったばかりか心友にニンジンを絶滅させられそうになった。
ルーシュはそこまでニンジンに愛着がある訳ではないが、無くなれば困る者も世の中には居るだろう。
馬のために心友が思いとどまってくれて良かった。
本当にアンドュアイスが絡むと短慮になる心友である。
その気持ちもっと伴侶に向けてやれ。
いや、向けた上でのあの保護欲だ。
そしてその伴侶もアンドュアイスが絡むと人が変わる。
ブラコンもブラコンで地に深く根付いたブラコンである。
正確には従兄弟なのだが実の兄弟のような間柄なのでブラコンで多分あっていると思う。
そんな小姑・小舅に大切にされてる保護犬事アンドュアイス。
下手なものは食べさせられない。
本日は朝から菓子を焼き、そして身支度。
久しぶりの女装である。
ルーシュの髪がショートからショートボブ程に伸びたのでドレス姿も前より様になる。
女嫌いなアンドュアイスが嫌がらないかが現在のルーシュの不安である。
チリン
ベルが鳴る。
客人が来た知らせだ。
つまりはアンドュアイスが来たのである。
ルーシュは淑女らしく走らず淑やかな足取りで門へ向かう。
「わぁ、ルーシュがドレスだぁ」
アンドュアイスが目をキラキラと輝かせる。
その事にルーシュはホッとする。
女装に嫌悪感は抱かれなかったようである。
ルーシュの髪色と同じ若草色のシンプルなドレス。
スレンダーラインである。
背の高いルーシュにプリンセスラインは似合わない。
姉たちが選んでくれたものだ。
そして装飾品はアンドュアイスの瞳と同じ色の碧色。
ただしシンプルな物。
ルーシュは着飾らない方が似合うのだ。
薄化粧も施し、品の良い淑女に仕上がっている。
「ルーシュ、可愛いね~」
キラキラした笑顔でアンドュアイスがそう言った。
ドレスに嫌悪感を抱かれることを恐れていたのにまさかの「可愛い」発言。
ルーシュが固まったのは仕方ないだろう。
こうして茹蛸状態のルーシュは我が家のサロンへとアンドュアイスを案内するのであった。
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