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【閑話・小話詰め3】
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【小話5】
※晩餐会でサイヒと皇帝がどんな話をしたのか
サイヒ→サ・ルーク→ル・皇帝→皇・皇妃→妃
サ「それにしてもルクティエス皇太子様の綺麗なエメラルドの瞳は皇帝陛下と同じ色だったのですね」
皇「あれの髪の色と顔立ちは母親譲りであるがな」
サ「そうですね。でもよく見ると皇帝陛下にも似ておられますよ」
サイヒがニッコリと微笑む。
黒曜石の瞳で皇帝のエメラルドの瞳を見つめて。
皇「そ、そうであるか?」
サ「ええ、皇帝陛下と皇妃様の美しい所を選んで受け継いで生まれてきたのがルクティエス皇太子様なんだと、こうして陛下を御前にして近くて見れば良く分かります」
皇「…私にも似ているか?本当であろうな?」
皇帝の厳つい顔がより険しくなる。
周囲の者はその圧に耐え切れずジリジリとソーシャルディスタンスを広げていく。
サ「それにしても本当に美しい瞳です。私が知っている色の中でそのエメラルドが1番美しい。この世の何よりも美しい色を纏う事が出来て今日の私は幸いであります」
皇「この世の何よりも美しい……」
サ「えぇ、悠久の時にも眺めていたい美しい瞳です。ルクティエス皇太子様のアーモンドのような形の良い瞳も美しいですが、皇帝陛下の切れ長の涼やかな瞳もまた美しいです」
皇「悠久の時も眺めていたい……」
サ「皇帝陛下から受け継いだルクティエス皇太子様のエメラルドの瞳は冷たい宝石よりも熱を持ち輝きを変え、願えるのなら永遠に我がものとしたいほどです」
皇「宝石より美しい…永遠に我がものにしたい……」
サ「そのこの世に2つしかない輝きの1つを手に入れられた皇妃様は本当に幸せ者です。皇帝陛下の写しである残る1つのルクティエス皇太子様の輝きを私は永遠に見続けたいです」
皇「私の写しの輝きを永遠に見続けたい……」
段々と皇帝陛下の顔は強張っていく。
その強面な顔は険を強くし、双眸は吊り上がっていく。
周囲のソーシャルディスタンスの距離は更に広がっていく。
ル「父上、それでは私は他の者とも挨拶をしなくてはいけません。レイランを連れて失礼します」
サ「では失礼いたします麗しき瞳の皇帝陛下様」
ドレスの端を摘まんでサイヒは膝を曲げる。
その場で後ろにやった右足をトントンと爪先をついた。
ルークに強引に腕を引かれ消えていくサイヒの後姿を皇帝は見続けていた。
険しい表情をしたままで。
怒りの為か顔が赤くなっている。
妃「あらあら、ルークが連れて来たお嬢さんはえらく耽美なお嬢さんね」
皇「………」
妃「陛下、耳まで真っ赤ですわよ。そんなに照れなくても宜しいのに」
皇「………口説かれている気分になった」ボソリ
妃「随分とときめいたようですわね。陛下は意外とロマンチストですものねぇ」
皇「物語から出て来た王子様かと思った……」
どうやらルークの乙女思考回路は父親譲りだったらしい。
【小話6】
※サイヒがマロンと踊った後
サイヒ→サ・カスタット→カ・マカロ→マ
マ「何者かしらぁ、あの娘ぇ?女同士でダンスを踊るとかぁ、下品でなくてぇ?」
カ「………素敵」
マ「はい?」
カ「………あんな格好の良い女性が存在しますの?」
マ「えぇっとぉ~」
カ「私とは踊って下さらないのかしら?」
マ「えぇっとぉカスタット様ぁ、年増とは言え認知にはまだお早いんじゃなかしらぁ?」
カ「私!行って来ますわ!!」
カスタットがピンヒールで良くぞそのスピードが出せたものだ、と言うスピードでサイヒの方に向かう。
カ「私とも踊って下さいまし!!」
サ「無も…じゃなくて、第1皇太子妃様。私は女ですが宜しいのですか?」
カ「はい!是非とも1曲お付き合い下さいませ!!」
サ「(目がキラキラしている、コレは餌を強請る時のアホ犬の目だ!断れん!!)では1曲」
そうしてサイヒは自分より背の高いカスタットも見事リードして踊り、その後その場に居たマカロ以外の令嬢たちを相手に晩餐会が終わるまで男性ステップを踏み続ける羽目になった。
マカロはサイヒがアンドュアイスと踊ったのが気に喰わなかったのかダンスを求められる事は無かった。
翌日の貴族の茶会の場ではサイヒの話題で持ち切りだったらしい。
主にヅカ的な意味で。
そうなるであろうと感ずいていたマロンが、サイヒが自分の部屋を訪ねるのを遅かったことに不安を思ったことは的外れではなかったようだ。
ルークも結局サイヒとは踊れなくて嫉妬の気持ち満々でサイヒの部屋を訪れたが、上半身前後共にマーキングされすっかり快楽堕ちし嫉妬心は消え去ったらしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皇帝陛下も乙女でした。
顔厳ついけど、野獣で武王だけど。
ルークは瞳の色と乙女回路だけ皇帝から受け継いだらしい。
カスタットは綺麗系の男が好みな為、マロンをリードして華麗に踊るスパダリサイヒにもときめいた様子。
アホ犬は懐くと可愛いものだ。
※晩餐会でサイヒと皇帝がどんな話をしたのか
サイヒ→サ・ルーク→ル・皇帝→皇・皇妃→妃
サ「それにしてもルクティエス皇太子様の綺麗なエメラルドの瞳は皇帝陛下と同じ色だったのですね」
皇「あれの髪の色と顔立ちは母親譲りであるがな」
サ「そうですね。でもよく見ると皇帝陛下にも似ておられますよ」
サイヒがニッコリと微笑む。
黒曜石の瞳で皇帝のエメラルドの瞳を見つめて。
皇「そ、そうであるか?」
サ「ええ、皇帝陛下と皇妃様の美しい所を選んで受け継いで生まれてきたのがルクティエス皇太子様なんだと、こうして陛下を御前にして近くて見れば良く分かります」
皇「…私にも似ているか?本当であろうな?」
皇帝の厳つい顔がより険しくなる。
周囲の者はその圧に耐え切れずジリジリとソーシャルディスタンスを広げていく。
サ「それにしても本当に美しい瞳です。私が知っている色の中でそのエメラルドが1番美しい。この世の何よりも美しい色を纏う事が出来て今日の私は幸いであります」
皇「この世の何よりも美しい……」
サ「えぇ、悠久の時にも眺めていたい美しい瞳です。ルクティエス皇太子様のアーモンドのような形の良い瞳も美しいですが、皇帝陛下の切れ長の涼やかな瞳もまた美しいです」
皇「悠久の時も眺めていたい……」
サ「皇帝陛下から受け継いだルクティエス皇太子様のエメラルドの瞳は冷たい宝石よりも熱を持ち輝きを変え、願えるのなら永遠に我がものとしたいほどです」
皇「宝石より美しい…永遠に我がものにしたい……」
サ「そのこの世に2つしかない輝きの1つを手に入れられた皇妃様は本当に幸せ者です。皇帝陛下の写しである残る1つのルクティエス皇太子様の輝きを私は永遠に見続けたいです」
皇「私の写しの輝きを永遠に見続けたい……」
段々と皇帝陛下の顔は強張っていく。
その強面な顔は険を強くし、双眸は吊り上がっていく。
周囲のソーシャルディスタンスの距離は更に広がっていく。
ル「父上、それでは私は他の者とも挨拶をしなくてはいけません。レイランを連れて失礼します」
サ「では失礼いたします麗しき瞳の皇帝陛下様」
ドレスの端を摘まんでサイヒは膝を曲げる。
その場で後ろにやった右足をトントンと爪先をついた。
ルークに強引に腕を引かれ消えていくサイヒの後姿を皇帝は見続けていた。
険しい表情をしたままで。
怒りの為か顔が赤くなっている。
妃「あらあら、ルークが連れて来たお嬢さんはえらく耽美なお嬢さんね」
皇「………」
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妃「随分とときめいたようですわね。陛下は意外とロマンチストですものねぇ」
皇「物語から出て来た王子様かと思った……」
どうやらルークの乙女思考回路は父親譲りだったらしい。
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サイヒ→サ・カスタット→カ・マカロ→マ
マ「何者かしらぁ、あの娘ぇ?女同士でダンスを踊るとかぁ、下品でなくてぇ?」
カ「………素敵」
マ「はい?」
カ「………あんな格好の良い女性が存在しますの?」
マ「えぇっとぉ~」
カ「私とは踊って下さらないのかしら?」
マ「えぇっとぉカスタット様ぁ、年増とは言え認知にはまだお早いんじゃなかしらぁ?」
カ「私!行って来ますわ!!」
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サ「無も…じゃなくて、第1皇太子妃様。私は女ですが宜しいのですか?」
カ「はい!是非とも1曲お付き合い下さいませ!!」
サ「(目がキラキラしている、コレは餌を強請る時のアホ犬の目だ!断れん!!)では1曲」
そうしてサイヒは自分より背の高いカスタットも見事リードして踊り、その後その場に居たマカロ以外の令嬢たちを相手に晩餐会が終わるまで男性ステップを踏み続ける羽目になった。
マカロはサイヒがアンドュアイスと踊ったのが気に喰わなかったのかダンスを求められる事は無かった。
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主にヅカ的な意味で。
そうなるであろうと感ずいていたマロンが、サイヒが自分の部屋を訪ねるのを遅かったことに不安を思ったことは的外れではなかったようだ。
ルークも結局サイヒとは踊れなくて嫉妬の気持ち満々でサイヒの部屋を訪れたが、上半身前後共にマーキングされすっかり快楽堕ちし嫉妬心は消え去ったらしい。
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皇帝陛下も乙女でした。
顔厳ついけど、野獣で武王だけど。
ルークは瞳の色と乙女回路だけ皇帝から受け継いだらしい。
カスタットは綺麗系の男が好みな為、マロンをリードして華麗に踊るスパダリサイヒにもときめいた様子。
アホ犬は懐くと可愛いものだ。
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