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《53話》
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獣車の旅は今の所快適である。
が、セブンは困っていた。
人生でTOP3に入るくらい困っていた。
ご子息が1人勃ちである。
このままなら這い這いまで覚えそうだ。
何故にご子息がこれ程成長したのか?
セブンは眉間に視線を寄せて出来るだけ隣の存在を意識しないようにした。
サラがセブンの肩に頭を預け寝入っているのである。
(コイツ何でこんな良い匂いするんだ?宿屋のシャンプーも石鹸も同じだよな?アラ自身の匂いと混じって香りが変わっているのか?)
隣のサラの髪の毛がサラリ、と靡きセブンの首を擽る。
髪からシャンプーの良い匂いがする。
肌から香る石鹸の香りも脳髄を蕩かす。
足を組んで誤魔化しているが、はたして周りに気付かれていないのか?
思わず頬に汗が流れる。
「ドクター、どうかした?」
ニヤニヤと笑みを浮かべナナが聞く。
絶対に全部わかっていて聞いている。
何故なら物凄く嬉しそうだからだ。
ナナはセブンの貞操を狙っているが、セブンにプライドを傷つけられた恨みもあるのだ。
本来ならナナでそうあって欲しかったがサラなら良し。
むしろ面白い展開すぎる。
「うっさいエロナース。お前は適当に乳を放り出して性欲発散でもしてろ」
「私別に露出狂じゃ無いんだけど…」
「それくらいでしか人の為になることが出来んのだから出すとこ出しとけエロナース」
「ドクター攻撃的~」
「法術浴びたいかエロナース?」
「あ、法術は止めて。ナナさん服じゃなくて体が溶けちゃう」
セブンの怒りにこれ以上触れられないとナナは離れた位置に座った。
長い脚が組まれる。
ミニスカートを履いているのでチラリと奥の方も見える。
馬車に乗っていた男たちが身を低くした。
だが見ようと思ったものは見れなかった。
さぞや刺激的な下着を付けていると思われたが、男たちはそんなもの見る事が出来なかった。
何せナナは何も履いていなかったので。
「ブッ………」
1人の男が床に伏した。
刺激が強すぎたらしい。
勢いよく噴き出した鼻血で”ピンク”とダイイングメッセージを残している。
(運動の第1法則または慣性の法則は、慣性系における力を受けていない質点の運動を記述する経験則である。ガリレイやデカルトによってほぼ同じ形で提唱されていたものをニュートンが基本法則として整理した。
「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける。」
この法則は、第2法則の具体例の1つで、力がかからない場合を考えている。
慣性の法則は、どのような座標系でも成立するわけではない。
例えば加速中の電車内に固定された座標系では、力を受けていない空き缶がひとりでに動きだすことがある。慣性の法則が成立するような基準系を慣性系という。
この法則は、第2法則と第3法則が常に例外なく成り立つような基準系が存在する事を主張する法則であると解釈される場合がある。ただし、プリンキピアで3法則を述べる前の注釈で、絶対空間を説明していて、ここで慣性系の存在を主張している)
セブンはご子息を落ち着かせるべく、必死に頭の中で慣性の法則を思い浮かべていた。
が、セブンは困っていた。
人生でTOP3に入るくらい困っていた。
ご子息が1人勃ちである。
このままなら這い這いまで覚えそうだ。
何故にご子息がこれ程成長したのか?
セブンは眉間に視線を寄せて出来るだけ隣の存在を意識しないようにした。
サラがセブンの肩に頭を預け寝入っているのである。
(コイツ何でこんな良い匂いするんだ?宿屋のシャンプーも石鹸も同じだよな?アラ自身の匂いと混じって香りが変わっているのか?)
隣のサラの髪の毛がサラリ、と靡きセブンの首を擽る。
髪からシャンプーの良い匂いがする。
肌から香る石鹸の香りも脳髄を蕩かす。
足を組んで誤魔化しているが、はたして周りに気付かれていないのか?
思わず頬に汗が流れる。
「ドクター、どうかした?」
ニヤニヤと笑みを浮かべナナが聞く。
絶対に全部わかっていて聞いている。
何故なら物凄く嬉しそうだからだ。
ナナはセブンの貞操を狙っているが、セブンにプライドを傷つけられた恨みもあるのだ。
本来ならナナでそうあって欲しかったがサラなら良し。
むしろ面白い展開すぎる。
「うっさいエロナース。お前は適当に乳を放り出して性欲発散でもしてろ」
「私別に露出狂じゃ無いんだけど…」
「それくらいでしか人の為になることが出来んのだから出すとこ出しとけエロナース」
「ドクター攻撃的~」
「法術浴びたいかエロナース?」
「あ、法術は止めて。ナナさん服じゃなくて体が溶けちゃう」
セブンの怒りにこれ以上触れられないとナナは離れた位置に座った。
長い脚が組まれる。
ミニスカートを履いているのでチラリと奥の方も見える。
馬車に乗っていた男たちが身を低くした。
だが見ようと思ったものは見れなかった。
さぞや刺激的な下着を付けていると思われたが、男たちはそんなもの見る事が出来なかった。
何せナナは何も履いていなかったので。
「ブッ………」
1人の男が床に伏した。
刺激が強すぎたらしい。
勢いよく噴き出した鼻血で”ピンク”とダイイングメッセージを残している。
(運動の第1法則または慣性の法則は、慣性系における力を受けていない質点の運動を記述する経験則である。ガリレイやデカルトによってほぼ同じ形で提唱されていたものをニュートンが基本法則として整理した。
「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける。」
この法則は、第2法則の具体例の1つで、力がかからない場合を考えている。
慣性の法則は、どのような座標系でも成立するわけではない。
例えば加速中の電車内に固定された座標系では、力を受けていない空き缶がひとりでに動きだすことがある。慣性の法則が成立するような基準系を慣性系という。
この法則は、第2法則と第3法則が常に例外なく成り立つような基準系が存在する事を主張する法則であると解釈される場合がある。ただし、プリンキピアで3法則を述べる前の注釈で、絶対空間を説明していて、ここで慣性系の存在を主張している)
セブンはご子息を落ち着かせるべく、必死に頭の中で慣性の法則を思い浮かべていた。
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