175 / 279
その後
騎士団長だって本気の恋をする5
しおりを挟む
アムカが連れて来たのは静かなカフェ。
半地下にあり、階段を下りたところに扉があった。
どちらかと言うと純喫茶に雰囲気が近い。
大人なアムカの雰囲気に良く似合っている。
(アムカさん、こう言う店に来るんだぁ)
メニューを見るアムカをちらりとオウマは見る。
同時に、
(何人くらいこの店に連れて来たんだろう………)
喜び半分嫉妬半分である。
「ここの飯は美味しいぞ、きっとオウマも気に居る。最後の〆にマスターが淹れてくれるコーヒーとケーキが最高だ」
「俺、コーヒーミルクと砂糖たっぷりじゃないと飲めない……」
(うぅぅぅ自分の子供舌がこんなに恨めしいのは初めてだよぉぉぉ…)
クスクスとアムカが笑う。
「カフェオレも紅茶も美味しいぞ?」
「じゃぁ飲む…」
オウマの顔が赤くなる。
アムカが優しすぎる。
1つ1つの動作にドキドキが止まらない。
「あ、じゃぁランチメニューのコースにする」
「パスタ?パエリア?」
「パスタの方」
「では俺はパエリアの方にしよう。シェアして食べるのも悪くない」
「純喫茶でパエリア置いてるの珍しいね?」
「そうだな、だがこれが意外に美味い。お前に食べさせたいと思ってな」
「アムカさんの誑し………」
オウマはメニューで顔を覆った。
きっと今凄く赤くなっている。
ソレを見られるのは恥ずかしい。
☆ランチメニュー・パスタコース☆
■ アフェタティ ミスト (イタリア産ハムの盛り合わせ)
< アンティパスト Antipasto >
■ パテ・ド・カンパーニュ
< パスタ2種 Pasta >
■ クワトロフォルマッジチーズクリームのニョッキ
茄子とバジリコのトマトソース リガトーニ
< ペッシェ Pesce >
■ グリリア・ミスタ・ディ・マーレ (魚、海老、イカ、ホタテ)
< カルネ Carne >
黒毛和牛のロースト Mixベリーのソース
< ドルチェ Dolce >
■ 本日のドルチェ3品盛り合わせ
■ コーヒー又は紅茶
☆ランチメニュー・パエリアコース☆
< 先付 Amuse >
■ 玉葱のムース
< 前菜 Antipasto >
■ 自家製スモークサーモンの彩り野菜サラダ仕立て エレガンテ
< パスタ Pasta >
■ 海鮮パエリア
< 魚料理Pesce >
■ メカジキのソテー アンチョビ、ケッパー、ジェノベーゼのソース
< 肉料理 Carne >
■ 豚肩ロースの低温ロースト 粒マスタードとケッパーのクリームソース
< デザート Dolce >
■ ブラッドオレンジのソルベ
< コーヒー Café >
■ コーヒーまたは紅茶
想像以上にちゃんとしたメニューだ。
昔よく連れて行ってもらったレストランみたいにオムライスだとかナポリタンだとが出ると思っていた。
想像以上にデート向けのメニューである。
「ここに連れてくるのはお前が初めてだよおオウマ」
(えぇぇぇぇぇぇアムカさん今それ言っちゃうのぉぉぉぉぉぉぉっ!!)
甘いバリトンボイスでそんな事を言うものだから、すっかりオウマは腰が抜けてふにゃにゃになってしまうのだった。
メニューが届く前にテーブルに沈んだ上半身を上げて欲しいものである。
半地下にあり、階段を下りたところに扉があった。
どちらかと言うと純喫茶に雰囲気が近い。
大人なアムカの雰囲気に良く似合っている。
(アムカさん、こう言う店に来るんだぁ)
メニューを見るアムカをちらりとオウマは見る。
同時に、
(何人くらいこの店に連れて来たんだろう………)
喜び半分嫉妬半分である。
「ここの飯は美味しいぞ、きっとオウマも気に居る。最後の〆にマスターが淹れてくれるコーヒーとケーキが最高だ」
「俺、コーヒーミルクと砂糖たっぷりじゃないと飲めない……」
(うぅぅぅ自分の子供舌がこんなに恨めしいのは初めてだよぉぉぉ…)
クスクスとアムカが笑う。
「カフェオレも紅茶も美味しいぞ?」
「じゃぁ飲む…」
オウマの顔が赤くなる。
アムカが優しすぎる。
1つ1つの動作にドキドキが止まらない。
「あ、じゃぁランチメニューのコースにする」
「パスタ?パエリア?」
「パスタの方」
「では俺はパエリアの方にしよう。シェアして食べるのも悪くない」
「純喫茶でパエリア置いてるの珍しいね?」
「そうだな、だがこれが意外に美味い。お前に食べさせたいと思ってな」
「アムカさんの誑し………」
オウマはメニューで顔を覆った。
きっと今凄く赤くなっている。
ソレを見られるのは恥ずかしい。
☆ランチメニュー・パスタコース☆
■ アフェタティ ミスト (イタリア産ハムの盛り合わせ)
< アンティパスト Antipasto >
■ パテ・ド・カンパーニュ
< パスタ2種 Pasta >
■ クワトロフォルマッジチーズクリームのニョッキ
茄子とバジリコのトマトソース リガトーニ
< ペッシェ Pesce >
■ グリリア・ミスタ・ディ・マーレ (魚、海老、イカ、ホタテ)
< カルネ Carne >
黒毛和牛のロースト Mixベリーのソース
< ドルチェ Dolce >
■ 本日のドルチェ3品盛り合わせ
■ コーヒー又は紅茶
☆ランチメニュー・パエリアコース☆
< 先付 Amuse >
■ 玉葱のムース
< 前菜 Antipasto >
■ 自家製スモークサーモンの彩り野菜サラダ仕立て エレガンテ
< パスタ Pasta >
■ 海鮮パエリア
< 魚料理Pesce >
■ メカジキのソテー アンチョビ、ケッパー、ジェノベーゼのソース
< 肉料理 Carne >
■ 豚肩ロースの低温ロースト 粒マスタードとケッパーのクリームソース
< デザート Dolce >
■ ブラッドオレンジのソルベ
< コーヒー Café >
■ コーヒーまたは紅茶
想像以上にちゃんとしたメニューだ。
昔よく連れて行ってもらったレストランみたいにオムライスだとかナポリタンだとが出ると思っていた。
想像以上にデート向けのメニューである。
「ここに連れてくるのはお前が初めてだよおオウマ」
(えぇぇぇぇぇぇアムカさん今それ言っちゃうのぉぉぉぉぉぉぉっ!!)
甘いバリトンボイスでそんな事を言うものだから、すっかりオウマは腰が抜けてふにゃにゃになってしまうのだった。
メニューが届く前にテーブルに沈んだ上半身を上げて欲しいものである。
0
お気に入りに追加
3,965
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
愚か者の話をしよう
鈴宮(すずみや)
恋愛
シェイマスは、婚約者であるエーファを心から愛している。けれど、控えめな性格のエーファは、聖女ミランダがシェイマスにちょっかいを掛けても、穏やかに微笑むばかり。
そんな彼女の反応に物足りなさを感じつつも、シェイマスはエーファとの幸せな未来を夢見ていた。
けれどある日、シェイマスは父親である国王から「エーファとの婚約は破棄する」と告げられて――――?
婚約破棄はまだですか?─豊穣をもたらす伝説の公爵令嬢に転生したけど、王太子がなかなか婚約破棄してこない
nanahi
恋愛
火事のあと、私は王太子の婚約者:シンシア・ウォーレンに転生した。王国に豊穣をもたらすという伝説の黒髪黒眼の公爵令嬢だ。王太子は婚約者の私がいながら、男爵令嬢ケリーを愛していた。「王太子から婚約破棄されるパターンね」…私はつらい前世から解放された喜びから、破棄を進んで受け入れようと自由に振る舞っていた。ところが王太子はなかなか破棄を告げてこなくて…?
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
教会を追放された元聖女の私、果実飴を作っていたのに、なぜかイケメン騎士様が溺愛してきます!
海空里和
恋愛
王都にある果実店の果実飴は、連日行列の人気店。
そこで働く孤児院出身のエレノアは、聖女として教会からやりがい搾取されたあげく、あっさり捨てられた。大切な人を失い、働くことへの意義を失ったエレノア。しかし、果実飴の成功により、働き方改革に成功して、穏やかな日常を取り戻していた。
そこにやって来たのは、場違いなイケメン騎士。
「エレノア殿、迎えに来ました」
「はあ?」
それから毎日果実飴を買いにやって来る騎士。
果実飴が気に入ったのかと思ったその騎士、イザークは、実はエレノアとの結婚が目的で?!
これは、エレノアにだけ距離感がおかしいイザークと、失意にいながらも大切な物を取り返していくエレノアが、次第に心を通わせていくラブストーリー。
聖女に巻き込まれた、愛されなかった彼女の話
下菊みこと
恋愛
転生聖女に嵌められた現地主人公が幸せになるだけ。
主人公は誰にも愛されなかった。そんな彼女が幸せになるためには過去彼女を愛さなかった人々への制裁が必要なのである。
小説家になろう様でも投稿しています。
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる