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その後

チビ魔王と一緒6

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 うぅ、目が覚めました。
 知ってる天井です。
 そうミヤハルさんのお宅の天井です。
 どうやら私はリビングのソファに寝かされていたみたいです。
 え、と何があったんでしたっけ?

「りこおねぇちゃん、げんきでたぁ~?」

 お風呂上がりでポッカポカのチビ魔王が私の顔を覗き込みました。
 
 か、可愛い……。
 ほっぺ真っ赤じゃないですか!
 何かほかほか湯気立ってますし!
 着ている子供用の着ぐるみパジャマが愛らしいです!
 トラさん!
 トラさんなんですね!
 ガオー、と言って欲しいです。
 そうすれば私は又鼻血出します。

 ………。

 そうでした。
 私、チビ魔王の「おふろいっしょにはいろぉ~」攻撃に打ちのめされたのでした。
 お風呂上がりでこんなに可愛いのに!
 一緒にお風呂なんて入れませんよ!!
 チビ魔王の裸…物凄く猥褻な気がします。

 え、猥褻なのは私の頭の中?

 いいえ、違います。
 皆さんも生で見たら分かります。
 チビ魔王は魔性のお子様です。
 一緒にお風呂なんて新たな扉をフルオープンすること間違いなしです。

 魔王…チビになってまで歩く猥褻物だったんですね………。

 今まで番が現れなくて良かったです。
 2000年もあれば恋人の1人や2人や500人くらい居たでしょうに。
 誰とも結ばれなくて良かったです。
 お陰で現在の魔王の番は私ですから!ドヤァ

「やっと目ぇ覚ましたんやね。んじゃお風呂まだはうち等だけやから一緒に入ろうかリコリスちゃん」

 ここにも歩く猥褻物が居る事を忘れていました。
 ミヤハルさん…プロポーション良いんですよね……。 
 肌もスベスベのモチモチで何時までも触っていたくなりますし。
 引っ付くとお肉が柔らかくて気持ち良いですし。
 ついつい、その美乳で巨乳なお胸に顔埋めたくなりますし……。

 はっ!私ミヤハルさんでも新しい扉開きかけました!!

 流石は魔王の育ての親。
 似なくて良い所がそっくりです。

「ハル、リコリスは1人で入りたいそうだ」

「そうなん?んじゃウチは2階のシャワーだけで済まそうかぁ」

「はい、1人で入らせて貰います」

「おん、ゆっくり入っといでぇ」

 エントビースドさん…目が怖いです………。
 私の考え呼んでるとしか思えない察しの良さです。
 正直怖いです。
 ミヤハルさんに何かしたら義妹であることも構わずに八つ裂きにされそうな気配ぷんぷんです。
 エントビースドさんは敵に回さないようにしましょう。

「リコおねぇちゃん、おふろあがったらいっしょにねようねぇ~」

 ボダボダボダ

 あぁリビングの床が赤く染まってしまいました。
 原因?
 私ですが何か?
 あんなこと言われて鼻血を出すなと?
 そんな事無理に決まってます。

 私はサムズアップをして、そのままリビングの床に沈むのでした………。
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