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第2章
24話
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”パンダでギュッ事件”から3日が過ぎました。
ところで誰がそんな名前をつけたのでしょう?
そこから最近の臣下の皆さんが魔王を見る目は憐みが混じっている気がします。
気のせいでしょうか?
それとも魔王は何か辛い事でもあったのでしょうか!?
それなら誰よりも真っ先に番の私に相談して欲しいです。
そう言ったら魔王は何故かまたギュッ、としてくれました。
スキンシップが足りなかったんですか?
それなら私からもギュッ、しますね。
さて最近の私は王妃となる勉強を頑張っています。
先生はみな優しいですよ。
コンジュ様の婚約者だったころの先生は良く教鞭で手を叩かれていたことを思えば天と地の差です。
魔族の皆さんは皆優しいです。
人間が言っていた魔族の話とは全然違いますね。
噂はあてにならないって奴です。
お勉強が終わったら魔王とお茶タイムです。
”パンダでギュッ”からまた魔王の手作りお菓子でのお茶が再開されました。
綺麗なテラスでお茶です。
薔薇が咲き誇っていてとても綺麗です。
綺麗な薔薇に囲まれ食べるお菓子は絶品です。
普通こういう場合は執事さんやメイドさんがお茶の準備をするのですが、魔王は頑なに2人のお茶に拘っていてお茶も自分で淹れます。
私の舌はすっかり魔王の作るお菓子が1番美味しいと感じるようになっているので嬉しいですが、あんまり無理しないで下さいね魔王。
お仕事も忙しいんですから大変なら他に人がいても良いんですよ?
でも本音では2人きりのお茶の時間は嬉しかったりします。
魔王と2人の時間は胸がポカポカして幸せです。
流石にお片付けは使用人さん達がしてくれますよ。
毎日有難うございます。
そして最近の魔王絡みでない1番の楽しみは図書室に通う事です。
図書室にはいっぱい本があります。
その中でも変わり種が!
”漫画”と言う本です!
こんなの世界中回っても人族の国では無いんじゃないでしょか?
漫画は絵がいっぱい載ってます。
そしてキャラクターたちが紙の上で動き喋ります。
小説とは大違いです。
躍動感があって、小気味よく話が進んで、とても珍しい設定がいっぱいあります。
最近では”妹を鬼にされた主人公の少年が鬼退治をする”お話しがお気に入りです。
コレは面白いです。
絵も綺麗でお話しもグッ、ときます。
魅力的なキャラクターが満載で、人間が鬼を倒すための独自の呼吸を使って鬼の首を斬る。
思わず真似したくなります。
これ戦闘に役立てられないでしょうか?
”雷の呼吸”使いたいです!
でも私、抜刀苦手なんですよねぇ…。
オウマさんに相談したら一緒に再現に協力してくれるでしょうか?
ところでオウマさんは3日前からやたらと厚着しています。
何でも【極寒】の呪いをかけられているらしいです。
誰かの恨みでも買ったのでしょうか?
まぁオウマさんなら大丈夫でしょう。
生命力強そうですし。
その他にも球を7つ集めたら龍が出てきて願いを叶えてくれるとか。
ゴム人間が海賊王を目指すとか。
見た目は子供、頭脳は大人とか。
あぁぁぁ楽しい――――♫
誰かと語り合いたいです!
何でも漫画はミヤハルさんが、自分と同じ”古代種”の友達に複写をした物を譲り受けたそうです。
神話よりも更に古い時代には漫画が溢れていたのですね。
【時間逆行】の魔法が使えたら是非その時代の本を読み漁りたいものです。
【時間逆行】の魔法はエントビースドさんでも無理らしいので叶わぬ夢ですが。
なんでも”タイムパラドックス”がどうとか言っていました。
感覚で魔法を使う私には、エントビースドさんの魔法を組み立てる複雑で緻密な魔法構成は理解できません。
流石は魔国1の魔法の使い手です。
ミヤハルさんなら漫画について語り合えるでしょうが、現在のミヤハルさんはミノムシさんです。
早く良くなって貰いたいです。
ミヤハルさんと過ごす時間も凄く楽しいものですから。
エントビースドさん曰く大分良くなったそうです。
何でも”パンダでギュッ事件”以来元気になって来たのだとか。
くるまった布団の中で事件の詳細を聞いている時、笑いを堪えてプルプルしていたらしいです。
何がツボにはまったのかは分からないのですが元気になってきているのは素直に嬉しいです。
まだまだ読んでない漫画があるので当分は至福の時が続けれそうです。
そう言えば図書室には禁書庫もあります。
禁書庫では表に置いておけない恐ろしい本ばかりあるのだとか…。
何でも薄い本が大量に保管されており、ソレを読んだ者は頭が腐ってしまうらしいです。
読むだけで頭を腐らせるとはどんな魔法が組み込まれているのでしょう?
今まで餌食になった存在は数知れず。
禁書庫の手入れはメイド達がしているのですが、欲望に負けて少し読む程度なら、と本を読んで腐ってしまったらしいです。
1度腐るともう戻ってはこれないそうで、日常生活でも何もかもが腐って見えるそうです。
そんな恐ろしい魔法をくらった彼女たちは皆して婚期を逃しているのだとかとか。
私も魔王と正式に夫婦になるまでは読まない様にしましょう。
婚期は逃すわけにはいけないのです。
でも魔王と正式に夫婦になれたら禁書庫に忍び込みたい欲求が抑えられそうにないですね。
腐らないよう【解呪】の魔法は駆けて読みましょう。
王妃になるのだから腐る訳にはいけないですからね!
それにしても読んだだけで人を腐らせるなんて古代種の方々は凄い魔法の使い手だったのですね。
ミヤハルさんにもっと失われた文明の話も聞きたいものです。
ミヤハルさんがミノムシさんから脱皮したら是非遊びに行かせて貰いましょう!
その際”薄い本”も差し入れに持って行けば喜んでくれるでしょうか?
考えたらワクワクしてきました。
どうやって禁書庫に忍び込むか計画を練りましょう!
ミヤハルさん早く元気になってくれたら良いですね♫
ところで誰がそんな名前をつけたのでしょう?
そこから最近の臣下の皆さんが魔王を見る目は憐みが混じっている気がします。
気のせいでしょうか?
それとも魔王は何か辛い事でもあったのでしょうか!?
それなら誰よりも真っ先に番の私に相談して欲しいです。
そう言ったら魔王は何故かまたギュッ、としてくれました。
スキンシップが足りなかったんですか?
それなら私からもギュッ、しますね。
さて最近の私は王妃となる勉強を頑張っています。
先生はみな優しいですよ。
コンジュ様の婚約者だったころの先生は良く教鞭で手を叩かれていたことを思えば天と地の差です。
魔族の皆さんは皆優しいです。
人間が言っていた魔族の話とは全然違いますね。
噂はあてにならないって奴です。
お勉強が終わったら魔王とお茶タイムです。
”パンダでギュッ”からまた魔王の手作りお菓子でのお茶が再開されました。
綺麗なテラスでお茶です。
薔薇が咲き誇っていてとても綺麗です。
綺麗な薔薇に囲まれ食べるお菓子は絶品です。
普通こういう場合は執事さんやメイドさんがお茶の準備をするのですが、魔王は頑なに2人のお茶に拘っていてお茶も自分で淹れます。
私の舌はすっかり魔王の作るお菓子が1番美味しいと感じるようになっているので嬉しいですが、あんまり無理しないで下さいね魔王。
お仕事も忙しいんですから大変なら他に人がいても良いんですよ?
でも本音では2人きりのお茶の時間は嬉しかったりします。
魔王と2人の時間は胸がポカポカして幸せです。
流石にお片付けは使用人さん達がしてくれますよ。
毎日有難うございます。
そして最近の魔王絡みでない1番の楽しみは図書室に通う事です。
図書室にはいっぱい本があります。
その中でも変わり種が!
”漫画”と言う本です!
こんなの世界中回っても人族の国では無いんじゃないでしょか?
漫画は絵がいっぱい載ってます。
そしてキャラクターたちが紙の上で動き喋ります。
小説とは大違いです。
躍動感があって、小気味よく話が進んで、とても珍しい設定がいっぱいあります。
最近では”妹を鬼にされた主人公の少年が鬼退治をする”お話しがお気に入りです。
コレは面白いです。
絵も綺麗でお話しもグッ、ときます。
魅力的なキャラクターが満載で、人間が鬼を倒すための独自の呼吸を使って鬼の首を斬る。
思わず真似したくなります。
これ戦闘に役立てられないでしょうか?
”雷の呼吸”使いたいです!
でも私、抜刀苦手なんですよねぇ…。
オウマさんに相談したら一緒に再現に協力してくれるでしょうか?
ところでオウマさんは3日前からやたらと厚着しています。
何でも【極寒】の呪いをかけられているらしいです。
誰かの恨みでも買ったのでしょうか?
まぁオウマさんなら大丈夫でしょう。
生命力強そうですし。
その他にも球を7つ集めたら龍が出てきて願いを叶えてくれるとか。
ゴム人間が海賊王を目指すとか。
見た目は子供、頭脳は大人とか。
あぁぁぁ楽しい――――♫
誰かと語り合いたいです!
何でも漫画はミヤハルさんが、自分と同じ”古代種”の友達に複写をした物を譲り受けたそうです。
神話よりも更に古い時代には漫画が溢れていたのですね。
【時間逆行】の魔法が使えたら是非その時代の本を読み漁りたいものです。
【時間逆行】の魔法はエントビースドさんでも無理らしいので叶わぬ夢ですが。
なんでも”タイムパラドックス”がどうとか言っていました。
感覚で魔法を使う私には、エントビースドさんの魔法を組み立てる複雑で緻密な魔法構成は理解できません。
流石は魔国1の魔法の使い手です。
ミヤハルさんなら漫画について語り合えるでしょうが、現在のミヤハルさんはミノムシさんです。
早く良くなって貰いたいです。
ミヤハルさんと過ごす時間も凄く楽しいものですから。
エントビースドさん曰く大分良くなったそうです。
何でも”パンダでギュッ事件”以来元気になって来たのだとか。
くるまった布団の中で事件の詳細を聞いている時、笑いを堪えてプルプルしていたらしいです。
何がツボにはまったのかは分からないのですが元気になってきているのは素直に嬉しいです。
まだまだ読んでない漫画があるので当分は至福の時が続けれそうです。
そう言えば図書室には禁書庫もあります。
禁書庫では表に置いておけない恐ろしい本ばかりあるのだとか…。
何でも薄い本が大量に保管されており、ソレを読んだ者は頭が腐ってしまうらしいです。
読むだけで頭を腐らせるとはどんな魔法が組み込まれているのでしょう?
今まで餌食になった存在は数知れず。
禁書庫の手入れはメイド達がしているのですが、欲望に負けて少し読む程度なら、と本を読んで腐ってしまったらしいです。
1度腐るともう戻ってはこれないそうで、日常生活でも何もかもが腐って見えるそうです。
そんな恐ろしい魔法をくらった彼女たちは皆して婚期を逃しているのだとかとか。
私も魔王と正式に夫婦になるまでは読まない様にしましょう。
婚期は逃すわけにはいけないのです。
でも魔王と正式に夫婦になれたら禁書庫に忍び込みたい欲求が抑えられそうにないですね。
腐らないよう【解呪】の魔法は駆けて読みましょう。
王妃になるのだから腐る訳にはいけないですからね!
それにしても読んだだけで人を腐らせるなんて古代種の方々は凄い魔法の使い手だったのですね。
ミヤハルさんにもっと失われた文明の話も聞きたいものです。
ミヤハルさんがミノムシさんから脱皮したら是非遊びに行かせて貰いましょう!
その際”薄い本”も差し入れに持って行けば喜んでくれるでしょうか?
考えたらワクワクしてきました。
どうやって禁書庫に忍び込むか計画を練りましょう!
ミヤハルさん早く元気になってくれたら良いですね♫
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