58 / 61
第58話 『菜々子と恵美とのテスト勉強』
しおりを挟む
1986年(昭和61年)2月24日(月) <風間悠真>
毎週月曜日になって会社に行きたくなくなるっていうのは、学生の時もあんまり変わらんな。まあ当時は時間は無限にあると思っていたから、不毛な時間を無為に過ごしたとしても、『暇だー!』くらいにしか思わなかった。
だがしかし! オレは2回目の人生なのだ。
そんな事は言ってられない。将来の選択肢を増やすために、勉強もやらなくちゃいけないんだ。
「お、早いな。もう来てたんだ」
「うん……あれ? なんか眠そう」
「ああ、昨日ちょっとあんまり寝てなくてな。大丈夫だよ」
「ちょっと待って……はいこれ」
菜々子はそう言ってバッグからガムを取りだして渡してくれた。
おおー! ブラックブラックガムだ。懐かしい! 今でこそ耐性が出来ているが、中学生のオレ(13脳)にとっては刺激的だ。大人の味? なのか何なのか。流行ったのを憶えている。
「ありがとー」
「じゃあ時間がないから苦手なところを集中してやろうか。どこ?」
強い刺激のブラックブラックガムを噛みながら、理科のノートを開く。
「う、うん……大地の変化が全然分かんなくて……」
菜々子が申し訳なさそうに俯く。
図書室には誰もいない。そうだ、確かに昼休みのような短い時間に利用する生徒はいなかった。今回も同じか。それでなくても隅っこで本棚の陰に隠れたテーブルにオレ達は座っている。
「まあこれは単純に記憶問題だからな。憶えるしかないけど。……火山の部分から見ていこうか。この前の実験、覚えてる?」
「実験?」
「うん、先生が軽石を水に浮かべた」
「あ! あれ!」
菜々子の目が輝く。実験の記憶が蘇ってきたようだ。
「軽石ってすごく軽かったよね。なんであんなに軽いのか説明できる?」
「えっと……」
菜々子が教科書を覗き込む。長めのポニーテールがさわさわっと揺れる。
ああ! 触りたい! 毎日でも触りたい! いますぐ触りたい! 常に触りたい! オッパイとかお尻とか触りまくりたい! 触って触られて……そして……。
「ねえ、聞いてる?」
「あ、ああ、もちろん……」
やばい。煩悩が脳内で暴発してしまったようだ。13脳よ、ちょっと深呼吸して落ち着こう。そうだ。冷静になれば大丈夫なはずだ。心頭滅却すれば火もまた涼しだ!
よし。オレは今、極めて冷静だ。いくぞ!
「じゃあもう1回。軽石のことだけど、まず溶岩から説明するね」
冷静に、冷静に。
「えっと、溶岩って地面に出てきたマグマのことだよね?」
「そう。で、その溶岩の一部が発泡して軽石になるんだ」
ポニーテールがまた揺れる。いや、見るな。教科書だ。教科書を見るんだ。ポニーテールが嫌いな男子はいないとはよく言ったもんだ(誰が言った?)。カレーが嫌いな人はいないと同義だぜ。
「発泡って……あ! マグマの中に溶けていた気体が泡になって、それが固まったってこと?」
「正解! だから軽石にはたくさんの穴が開いてて、水に浮くほど軽いんだ」
声が少し震えた気がする。いや、気のせいだ。オレは今、極めて冷静だ。理科を教えることだけを考えている。
「じゃあ火山が噴火すると、溶岩と……」
ポニーテールがまた揺れる。フローラルのシャンプーの香り。
いや、見るな。教科書だ。教科書を見るんだ。
オレの13脳は教科書の文章を棒読みするように説明する。目線は教科書から動かさない。動かすな。絶対に動かすな。
「悠真、さっきから大丈夫? 顔赤いよ?」
「だ、大丈夫! ブラックブラックの刺激が効いてきただけ!」
声が裏返った。13脳支配下の体は正直すぎる。早く大人の精神を取り戻さないと。いつも思うんだが、この13脳と51脳の入れ替わりはなんとかならねえのか?
いや、それはそれで楽しいんだが、事故が起きないことを祈る。
「あのね、もしかして……」
菜々子が少し身を乗り出してきた。
「次のページ! 次のページを見よう!」
慌ててページをめくる音が、図書室に響いた。
■28日(水)昼休み
「ここがよく分からないんだよね」
図書室の隅で月曜日に菜々子と勉強した同じ机を使って、今度は恵美と二人で勉強だ。
「ん、平氏と源氏の戦いか。平清盛が……」
説明しながらふと気配を感じた。本棚の向こうに人影。まさか……。
「平清盛って、最初は貴族に取り入って出世したんだよね?」
恵美の質問に戻る。でも、本棚の隙間から見える影が気になって仕方ない。黒髪のポニーテール……間違いない、菜々子だ。
「そう。清盛は娘を天皇の妃にして、平家の力を強めていったんだ。でも、それが貴族たちの反感を……」
説明を続けながら、ちらりと本棚の方を見る。菜々子は慌てて身を隠した。本棚の間から覗く様子が何とも可愛らしい……いや、今は恵美に集中……いやいや、源平の戦いに集中しないと。
「あ! そうか。だから源氏が……」
恵美がノートをとって顔をうつむかせている隙に、オレたち二人の距離を確認するように菜々子がそっと顔を覗かせている。
「うん。源頼朝が鎌倉に幕府を開いて、武士の世の中が始まったんだ」
本棚の陰で、菜々子が少し体を乗り出してきた。バランスを崩したのか、本棚がカタッと音を立てる。
「今の音、なに?」
「え? ちょっと待って」
オレはそう言って本棚の方へ向かい、裏側の恵美からの死角に入って菜々子の存在を確認した。
「誰もいないよ」
「そう?」
恵美はちょっとだけ首をかしげたが、すぐにもとの笑顔に戻る。
「御恩と奉公の話に戻ろうか」
「悠真……」
オレは恵美の右側に座っていたんだが、恵美が椅子を寄せてきた。肩が触れそうになるその瞬間、恵美がオレのふとももに触れてきた。
「おわっ」
オレはびっくりしてちょっとのけぞってしまったが、落ち着け13脳。お前には51脳がついているじゃないか。
「どうしたの?」
どうしたの? ってわざと? それとも天然?
恵美はオレを屈託のない笑顔でみつめて『?』という顔をしている。この前ハグしてから、オレの好意が伝わったから積極的になっているのか?
「あ、ごめん。この図が見にくいよね」
自然な感じで距離をとって教科書の図を指す。恵美は少し残念そうだけど、表情を崩さない。おっとりした性格なのに、やっぱり天然なのか計算なのか?
「将軍の下に御家人がいて、土地をもらう代わりに戦いに出るんだよね」
「そうそう。これを御恩と奉公って言うんだ」
「御恩と奉公か……」
恵美が小さくつぶやく。その声には何か深い意味が込められているような気がした。
「将軍が与えてくれた恩に対して、御家人は忠誠を誓って……」
説明を続けながら、本棚の方をちらりと見る。菜々子の気配はまだある。きっと今も覗いているんだろう。
「悠真も、いつも勉強を教えてくれて……」
恵美の声が少し上ずっている。13脳が警報を発する。これは、もしかして……。
「いや、そんな大したことじゃ……」
「でも、私すごく嬉しいんだ」
ガタン!
今度ははっきりと本棚が揺れる音がした。
「やっぱり誰かいるよ?」
恵美が不安そうに本棚の方を見る。
「あ、あはは……猫、かな?」
言い訳が苦しい。まるで中学生じゃないか。いや、オレは本当に中学生なんだった。
「猫? 学校に?」
「そ、そうだよね……」
この時のオレの顔は、きっと真っ赤になっているに違いない。13脳の動揺が顔に出るのを抑えられない。
そして、ついに。
「あの、ちょっと待って……」
菜々子が本棚の向こうから姿を現した。
「菜々子?」
恵美の声が小さく震える。
「ごめん……本を返しに来たら二人の声が聞こえてきて……」
そんな中、突然チャイムが鳴った。
「あ! もう次の授業の時間だ!」
三人同時に立ち上がる。慌ただしい動作の中で、教科書やノートを片付ける音だけが響く。
まあ、わかってはいても、自分以外とオレが仲良くすりゃあ気になるよな。
オレのハーレム計画、絶賛進行中。
次回予告 第59話『テスト終わりと女の子の制服』
毎週月曜日になって会社に行きたくなくなるっていうのは、学生の時もあんまり変わらんな。まあ当時は時間は無限にあると思っていたから、不毛な時間を無為に過ごしたとしても、『暇だー!』くらいにしか思わなかった。
だがしかし! オレは2回目の人生なのだ。
そんな事は言ってられない。将来の選択肢を増やすために、勉強もやらなくちゃいけないんだ。
「お、早いな。もう来てたんだ」
「うん……あれ? なんか眠そう」
「ああ、昨日ちょっとあんまり寝てなくてな。大丈夫だよ」
「ちょっと待って……はいこれ」
菜々子はそう言ってバッグからガムを取りだして渡してくれた。
おおー! ブラックブラックガムだ。懐かしい! 今でこそ耐性が出来ているが、中学生のオレ(13脳)にとっては刺激的だ。大人の味? なのか何なのか。流行ったのを憶えている。
「ありがとー」
「じゃあ時間がないから苦手なところを集中してやろうか。どこ?」
強い刺激のブラックブラックガムを噛みながら、理科のノートを開く。
「う、うん……大地の変化が全然分かんなくて……」
菜々子が申し訳なさそうに俯く。
図書室には誰もいない。そうだ、確かに昼休みのような短い時間に利用する生徒はいなかった。今回も同じか。それでなくても隅っこで本棚の陰に隠れたテーブルにオレ達は座っている。
「まあこれは単純に記憶問題だからな。憶えるしかないけど。……火山の部分から見ていこうか。この前の実験、覚えてる?」
「実験?」
「うん、先生が軽石を水に浮かべた」
「あ! あれ!」
菜々子の目が輝く。実験の記憶が蘇ってきたようだ。
「軽石ってすごく軽かったよね。なんであんなに軽いのか説明できる?」
「えっと……」
菜々子が教科書を覗き込む。長めのポニーテールがさわさわっと揺れる。
ああ! 触りたい! 毎日でも触りたい! いますぐ触りたい! 常に触りたい! オッパイとかお尻とか触りまくりたい! 触って触られて……そして……。
「ねえ、聞いてる?」
「あ、ああ、もちろん……」
やばい。煩悩が脳内で暴発してしまったようだ。13脳よ、ちょっと深呼吸して落ち着こう。そうだ。冷静になれば大丈夫なはずだ。心頭滅却すれば火もまた涼しだ!
よし。オレは今、極めて冷静だ。いくぞ!
「じゃあもう1回。軽石のことだけど、まず溶岩から説明するね」
冷静に、冷静に。
「えっと、溶岩って地面に出てきたマグマのことだよね?」
「そう。で、その溶岩の一部が発泡して軽石になるんだ」
ポニーテールがまた揺れる。いや、見るな。教科書だ。教科書を見るんだ。ポニーテールが嫌いな男子はいないとはよく言ったもんだ(誰が言った?)。カレーが嫌いな人はいないと同義だぜ。
「発泡って……あ! マグマの中に溶けていた気体が泡になって、それが固まったってこと?」
「正解! だから軽石にはたくさんの穴が開いてて、水に浮くほど軽いんだ」
声が少し震えた気がする。いや、気のせいだ。オレは今、極めて冷静だ。理科を教えることだけを考えている。
「じゃあ火山が噴火すると、溶岩と……」
ポニーテールがまた揺れる。フローラルのシャンプーの香り。
いや、見るな。教科書だ。教科書を見るんだ。
オレの13脳は教科書の文章を棒読みするように説明する。目線は教科書から動かさない。動かすな。絶対に動かすな。
「悠真、さっきから大丈夫? 顔赤いよ?」
「だ、大丈夫! ブラックブラックの刺激が効いてきただけ!」
声が裏返った。13脳支配下の体は正直すぎる。早く大人の精神を取り戻さないと。いつも思うんだが、この13脳と51脳の入れ替わりはなんとかならねえのか?
いや、それはそれで楽しいんだが、事故が起きないことを祈る。
「あのね、もしかして……」
菜々子が少し身を乗り出してきた。
「次のページ! 次のページを見よう!」
慌ててページをめくる音が、図書室に響いた。
■28日(水)昼休み
「ここがよく分からないんだよね」
図書室の隅で月曜日に菜々子と勉強した同じ机を使って、今度は恵美と二人で勉強だ。
「ん、平氏と源氏の戦いか。平清盛が……」
説明しながらふと気配を感じた。本棚の向こうに人影。まさか……。
「平清盛って、最初は貴族に取り入って出世したんだよね?」
恵美の質問に戻る。でも、本棚の隙間から見える影が気になって仕方ない。黒髪のポニーテール……間違いない、菜々子だ。
「そう。清盛は娘を天皇の妃にして、平家の力を強めていったんだ。でも、それが貴族たちの反感を……」
説明を続けながら、ちらりと本棚の方を見る。菜々子は慌てて身を隠した。本棚の間から覗く様子が何とも可愛らしい……いや、今は恵美に集中……いやいや、源平の戦いに集中しないと。
「あ! そうか。だから源氏が……」
恵美がノートをとって顔をうつむかせている隙に、オレたち二人の距離を確認するように菜々子がそっと顔を覗かせている。
「うん。源頼朝が鎌倉に幕府を開いて、武士の世の中が始まったんだ」
本棚の陰で、菜々子が少し体を乗り出してきた。バランスを崩したのか、本棚がカタッと音を立てる。
「今の音、なに?」
「え? ちょっと待って」
オレはそう言って本棚の方へ向かい、裏側の恵美からの死角に入って菜々子の存在を確認した。
「誰もいないよ」
「そう?」
恵美はちょっとだけ首をかしげたが、すぐにもとの笑顔に戻る。
「御恩と奉公の話に戻ろうか」
「悠真……」
オレは恵美の右側に座っていたんだが、恵美が椅子を寄せてきた。肩が触れそうになるその瞬間、恵美がオレのふとももに触れてきた。
「おわっ」
オレはびっくりしてちょっとのけぞってしまったが、落ち着け13脳。お前には51脳がついているじゃないか。
「どうしたの?」
どうしたの? ってわざと? それとも天然?
恵美はオレを屈託のない笑顔でみつめて『?』という顔をしている。この前ハグしてから、オレの好意が伝わったから積極的になっているのか?
「あ、ごめん。この図が見にくいよね」
自然な感じで距離をとって教科書の図を指す。恵美は少し残念そうだけど、表情を崩さない。おっとりした性格なのに、やっぱり天然なのか計算なのか?
「将軍の下に御家人がいて、土地をもらう代わりに戦いに出るんだよね」
「そうそう。これを御恩と奉公って言うんだ」
「御恩と奉公か……」
恵美が小さくつぶやく。その声には何か深い意味が込められているような気がした。
「将軍が与えてくれた恩に対して、御家人は忠誠を誓って……」
説明を続けながら、本棚の方をちらりと見る。菜々子の気配はまだある。きっと今も覗いているんだろう。
「悠真も、いつも勉強を教えてくれて……」
恵美の声が少し上ずっている。13脳が警報を発する。これは、もしかして……。
「いや、そんな大したことじゃ……」
「でも、私すごく嬉しいんだ」
ガタン!
今度ははっきりと本棚が揺れる音がした。
「やっぱり誰かいるよ?」
恵美が不安そうに本棚の方を見る。
「あ、あはは……猫、かな?」
言い訳が苦しい。まるで中学生じゃないか。いや、オレは本当に中学生なんだった。
「猫? 学校に?」
「そ、そうだよね……」
この時のオレの顔は、きっと真っ赤になっているに違いない。13脳の動揺が顔に出るのを抑えられない。
そして、ついに。
「あの、ちょっと待って……」
菜々子が本棚の向こうから姿を現した。
「菜々子?」
恵美の声が小さく震える。
「ごめん……本を返しに来たら二人の声が聞こえてきて……」
そんな中、突然チャイムが鳴った。
「あ! もう次の授業の時間だ!」
三人同時に立ち上がる。慌ただしい動作の中で、教科書やノートを片付ける音だけが響く。
まあ、わかってはいても、自分以外とオレが仲良くすりゃあ気になるよな。
オレのハーレム計画、絶賛進行中。
次回予告 第59話『テスト終わりと女の子の制服』
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
わけあって美少女達の恋を手伝うことになった隠キャボッチの僕、知らぬ間にヒロイン全員オトしてた件
果 一
恋愛
僕こと、境楓は陰の者だ。
クラスの誰もがお付き合いを夢見る美少女達を遠巻きに眺め、しかし決して僕のような者とは交わらないことを知っている。
それが証拠に、クラスカーストトップの美少女、朝比奈梨子には思い人がいる。サッカー部でイケメンでとにかくイケメンな飯島海人だ。
しかし、ひょんなことから僕は朝比奈と関わりを持つようになり、その場でとんでもないお願いをされる。
「私と、海人くんの恋のキューピッドになってください!」
彼女いない歴=年齢の恋愛マスター(大爆笑)は、美少女の恋を応援するようになって――ってちょっと待て。恋愛の矢印が向く方向おかしい。なんか僕とフラグ立ってない?
――これは、学校の美少女達の恋を応援していたら、なぜか僕がモテていたお話。
※本作はカクヨムでも公開しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる