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天下一統して大日本国となる。-大日本国から世界へ-
第745話 『オスマントルコ帝国とポルトガル』
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天正十七年八月十六日(1588/10/6) アラビア海ソコトラ島沖
「各員、警戒を厳となせ」
純正は単艦で(補給艦含まず)航海をしていたが、カリカットの印阿第一艦隊よりケープタウンまで護衛の要望があったので、隷下の一個水雷戦隊(軽巡一、駆逐艦四、補給艦一)を伴って航行していた。
純正は艦内の居室でくつろいでいた。
二人の妻と息子達と孫達。娘は全員嫁いでいる。純正として転生して、すでに27年が経っていた。家族と共に過ごす穏やかな時間は、領地視察の長旅の中で貴重な癒しのひとときだ。
「父上、ケープタウンまではあと如何ほどでしょうか?」
嫡男の純勝が聞いてきた。
「ふむ、なにもなければ一月、遅くとも二月で着くであろう」
「世界というものは、広うございますね」
「うむ。純勝よ、お主にとってもよい験となろう」
純正は笑いながら答えた。
純正が純勝と会話を交わしていると、突然、居室のドアが叩かれた。
「何事か?」
「申し上げます! 殿下、艦橋より伝令。敵艦らしきもの見ゆ、との事にございます」
純正は眉をひそめ、家族に向かって言った。
「しばしこちらで待っておれ、なに案ずる事はない。純勝、そなたは共にくるのだ」
「はい」
純正と純勝は居室を出て、艦橋へと向かった。甲板を渡る間、潮風が二人の頬を撫でる。艦橋に到着すると、そこには緊張した面持ちの乗組員たちがいた。
「如何なる事の様じゃ」
純正は冷静に、艦長であり弟である太田和治郎正澄に聞いた。
「は、殿下。右舷前方に不明艦隊を発見いたしました。赤地に三日月の白抜きにございます。オスマンの艦隊と思われます。我らの航路を塞ぐ形で近づいております!」
純正は海図を見つめながら状況を把握した。
「数は?」
「大型ガレー船が五、中型ならびに小型が五、合計十が認められます」
「わが方の倍か。砲は?」
「は。載せられてはおりますが、小型で数も少ないように見受けられます」
ふむ、と純正は一言つぶやくと考えた。
「敵との距離を保ちながら、針路を変更して離脱できるか?」
そう純正が言った直後であった。どううぅぅん、という鈍い音が数回聞こえたと思うと、艦隊から100m以上も離れた海面にばしゃああん、と砲弾が着水する音が聞こえた。
「なんだ、あれは?」
「は、威嚇射撃と思われますが、案ずる事はありませぬ。まったく届いておりませぬ」
「うむ、では艦長、距離をとりつつ敵の様子を見よ。攻撃を加えてくることがあるならば容赦はせぬ。攻撃せよ」
「はは」
艦長がいて、水雷戦隊の司令官もいたが、即席であるし最高指揮官の純正がいるのだ。その命令はすぐさま各艦へ伝えられた。
正澄は即座に命令を下す。
「最大戦速! 距離を1,000メートルに保て」
「父上、このまま逃げ切れるのではないですか?」
純正は首を横に振る。
「そうもいかん。これからインドとアフリカの航路上で妨害があれば、交易に支障がでる。ここで、オスマン海軍にわが艦隊の強さを知らしめておかなければならないのだ」
純正の目が鋭く光る。
「よし、水雷戦隊に伝えよ。『各個に距離をとりつつ、攻撃し、敵旗艦を狙え』と」
艦橋からは軽巡と駆逐艦がそれぞれ距離を取りながら、オスマン艦隊の旗艦に向けて展開を始める様子が見える。
小佐々艦隊の蒸気船は、オスマン艦隊のガレー船よりも高速で機動性に優れており、敵の射程外から攻撃できる位置を素早く取っていった。
「殿下」
正澄が報告した。
「水雷戦隊、最適射程に到達しつつあります」
「よし。水雷戦隊に伝えよ。射程に入り次第、砲撃開始だ。敵旗艦への集中砲火を忘れるな」
どうん、どうん、と敵からの砲撃が聞こえ、こちらに近づこうとしているが、正澄は敵との距離を保つ。狙いを定め、最適な距離と風向風速を見定めた後に命令を下した。
「撃ち方はじめ!」
「用意、てぇ!」
片舷37門の火砲がオスマン海軍旗艦に降り注ぐ。同様に水雷戦隊からも攻撃が繰り返され、一方的な展開となっていくのを純正は冷静に戦況を見守っていた。
旗艦への集中砲火が功を奏し、敵艦隊の動きが鈍くなっていくのが見て取れる。
「艦長(太田和正澄)、敵の状況は?」
正澄は望遠鏡から目を離し、報告する。
「殿下、敵旗艦は大破し、動きを止めております。他の艦も混乱している様子です」
「では……殲滅せよ」
純正の指示を受け、正澄は即座に手旗信号で水雷戦隊に新たな命令を伝えた。艦橋からは、軽巡と駆逐艦が素早く陣形を変え、オスマン艦隊の残存艦に向けて猛烈な攻撃を開始する様子が見える。
次々と砲弾が命中し、オスマン艦隊の船々のマストが折れ、帆が引き裂かれていく。船体に大きな穴が開き、海水が勢いよく流れ込んでいるのが見えた。
「殿下」
正澄が報告する。
「敵艦、ほぼ全てが航行不能となりました」
純正は冷徹な目で戦況を見守った。オスマン艦隊の船々は、ほとんど動きを止め、ゆっくりと沈みかけていた。
「よし」
純正は厳しく命じる。
「500メートルまで接近し、全艦ブドウ弾に切り替えよ」
小佐々艦隊が接近すると、オスマン艦の甲板上で必死に水を掻き出そうとする兵士たちの姿が見えた。
「撃て」
一斉にブドウ弾が発射された。無数の鉄球が甲板を薙ぎ払い、オスマン兵たちを倒していく。悲鳴と血しぶきが海風に乗って聞こえてくるようだ。
この攻撃を何度か繰り返すと、オスマン艦の甲板上から人影が消えた。次々と艦が傾き、ある艦は海中へと沈み、ある艦は完全に沈黙した。
純正は深くため息をついた。
「これで終わりだ。生存者の回収はするな」
「はっ!」
正澄は即座に命令を下し、小佐々艦隊は元の航路へと戻っていった。
純勝が父に尋ねる。
「父上、これほどまでに……」
純正は厳しい表情で答えた。
「うむ。……以前のオレなら降伏勧告の使者を出し、生存者を回収していたかもしれぬ。しかしそれがもし、使者の命を危うくしたり、兵糧が欠乏するような事になれば、敵に利する事となる。数名ならともかく、百は超えよう。……戦とは、非情にならねばならぬ時もあるのだ」
オスマン艦隊のミール・アリ・ベグは純正の艦隊を攻撃して拿捕しようと考えていたようだが、速度、武装にまさる小佐々艦隊は、オスマン艦隊の旗艦を目がけて砲撃、沈没させたのだ。
十隻に及ぶオスマン艦隊は壊滅した。
ここでアラビア海におけるオスマントルコ帝国とポルトガルとの争いの歴史に変化が現れる。史実では翌年行われるモンバサの戦いにおいてミール・アリ・ベグは捕虜となるのだ。
しかしミールの戦死とオスマン海軍の敗戦は、図らずもポルトガルのアラビア海における制海権の確立に寄与した事となった。
次回 第746話 (仮)『ケープタウンとポルトガル。周辺の王国とインドと同じ状況』
「各員、警戒を厳となせ」
純正は単艦で(補給艦含まず)航海をしていたが、カリカットの印阿第一艦隊よりケープタウンまで護衛の要望があったので、隷下の一個水雷戦隊(軽巡一、駆逐艦四、補給艦一)を伴って航行していた。
純正は艦内の居室でくつろいでいた。
二人の妻と息子達と孫達。娘は全員嫁いでいる。純正として転生して、すでに27年が経っていた。家族と共に過ごす穏やかな時間は、領地視察の長旅の中で貴重な癒しのひとときだ。
「父上、ケープタウンまではあと如何ほどでしょうか?」
嫡男の純勝が聞いてきた。
「ふむ、なにもなければ一月、遅くとも二月で着くであろう」
「世界というものは、広うございますね」
「うむ。純勝よ、お主にとってもよい験となろう」
純正は笑いながら答えた。
純正が純勝と会話を交わしていると、突然、居室のドアが叩かれた。
「何事か?」
「申し上げます! 殿下、艦橋より伝令。敵艦らしきもの見ゆ、との事にございます」
純正は眉をひそめ、家族に向かって言った。
「しばしこちらで待っておれ、なに案ずる事はない。純勝、そなたは共にくるのだ」
「はい」
純正と純勝は居室を出て、艦橋へと向かった。甲板を渡る間、潮風が二人の頬を撫でる。艦橋に到着すると、そこには緊張した面持ちの乗組員たちがいた。
「如何なる事の様じゃ」
純正は冷静に、艦長であり弟である太田和治郎正澄に聞いた。
「は、殿下。右舷前方に不明艦隊を発見いたしました。赤地に三日月の白抜きにございます。オスマンの艦隊と思われます。我らの航路を塞ぐ形で近づいております!」
純正は海図を見つめながら状況を把握した。
「数は?」
「大型ガレー船が五、中型ならびに小型が五、合計十が認められます」
「わが方の倍か。砲は?」
「は。載せられてはおりますが、小型で数も少ないように見受けられます」
ふむ、と純正は一言つぶやくと考えた。
「敵との距離を保ちながら、針路を変更して離脱できるか?」
そう純正が言った直後であった。どううぅぅん、という鈍い音が数回聞こえたと思うと、艦隊から100m以上も離れた海面にばしゃああん、と砲弾が着水する音が聞こえた。
「なんだ、あれは?」
「は、威嚇射撃と思われますが、案ずる事はありませぬ。まったく届いておりませぬ」
「うむ、では艦長、距離をとりつつ敵の様子を見よ。攻撃を加えてくることがあるならば容赦はせぬ。攻撃せよ」
「はは」
艦長がいて、水雷戦隊の司令官もいたが、即席であるし最高指揮官の純正がいるのだ。その命令はすぐさま各艦へ伝えられた。
正澄は即座に命令を下す。
「最大戦速! 距離を1,000メートルに保て」
「父上、このまま逃げ切れるのではないですか?」
純正は首を横に振る。
「そうもいかん。これからインドとアフリカの航路上で妨害があれば、交易に支障がでる。ここで、オスマン海軍にわが艦隊の強さを知らしめておかなければならないのだ」
純正の目が鋭く光る。
「よし、水雷戦隊に伝えよ。『各個に距離をとりつつ、攻撃し、敵旗艦を狙え』と」
艦橋からは軽巡と駆逐艦がそれぞれ距離を取りながら、オスマン艦隊の旗艦に向けて展開を始める様子が見える。
小佐々艦隊の蒸気船は、オスマン艦隊のガレー船よりも高速で機動性に優れており、敵の射程外から攻撃できる位置を素早く取っていった。
「殿下」
正澄が報告した。
「水雷戦隊、最適射程に到達しつつあります」
「よし。水雷戦隊に伝えよ。射程に入り次第、砲撃開始だ。敵旗艦への集中砲火を忘れるな」
どうん、どうん、と敵からの砲撃が聞こえ、こちらに近づこうとしているが、正澄は敵との距離を保つ。狙いを定め、最適な距離と風向風速を見定めた後に命令を下した。
「撃ち方はじめ!」
「用意、てぇ!」
片舷37門の火砲がオスマン海軍旗艦に降り注ぐ。同様に水雷戦隊からも攻撃が繰り返され、一方的な展開となっていくのを純正は冷静に戦況を見守っていた。
旗艦への集中砲火が功を奏し、敵艦隊の動きが鈍くなっていくのが見て取れる。
「艦長(太田和正澄)、敵の状況は?」
正澄は望遠鏡から目を離し、報告する。
「殿下、敵旗艦は大破し、動きを止めております。他の艦も混乱している様子です」
「では……殲滅せよ」
純正の指示を受け、正澄は即座に手旗信号で水雷戦隊に新たな命令を伝えた。艦橋からは、軽巡と駆逐艦が素早く陣形を変え、オスマン艦隊の残存艦に向けて猛烈な攻撃を開始する様子が見える。
次々と砲弾が命中し、オスマン艦隊の船々のマストが折れ、帆が引き裂かれていく。船体に大きな穴が開き、海水が勢いよく流れ込んでいるのが見えた。
「殿下」
正澄が報告する。
「敵艦、ほぼ全てが航行不能となりました」
純正は冷徹な目で戦況を見守った。オスマン艦隊の船々は、ほとんど動きを止め、ゆっくりと沈みかけていた。
「よし」
純正は厳しく命じる。
「500メートルまで接近し、全艦ブドウ弾に切り替えよ」
小佐々艦隊が接近すると、オスマン艦の甲板上で必死に水を掻き出そうとする兵士たちの姿が見えた。
「撃て」
一斉にブドウ弾が発射された。無数の鉄球が甲板を薙ぎ払い、オスマン兵たちを倒していく。悲鳴と血しぶきが海風に乗って聞こえてくるようだ。
この攻撃を何度か繰り返すと、オスマン艦の甲板上から人影が消えた。次々と艦が傾き、ある艦は海中へと沈み、ある艦は完全に沈黙した。
純正は深くため息をついた。
「これで終わりだ。生存者の回収はするな」
「はっ!」
正澄は即座に命令を下し、小佐々艦隊は元の航路へと戻っていった。
純勝が父に尋ねる。
「父上、これほどまでに……」
純正は厳しい表情で答えた。
「うむ。……以前のオレなら降伏勧告の使者を出し、生存者を回収していたかもしれぬ。しかしそれがもし、使者の命を危うくしたり、兵糧が欠乏するような事になれば、敵に利する事となる。数名ならともかく、百は超えよう。……戦とは、非情にならねばならぬ時もあるのだ」
オスマン艦隊のミール・アリ・ベグは純正の艦隊を攻撃して拿捕しようと考えていたようだが、速度、武装にまさる小佐々艦隊は、オスマン艦隊の旗艦を目がけて砲撃、沈没させたのだ。
十隻に及ぶオスマン艦隊は壊滅した。
ここでアラビア海におけるオスマントルコ帝国とポルトガルとの争いの歴史に変化が現れる。史実では翌年行われるモンバサの戦いにおいてミール・アリ・ベグは捕虜となるのだ。
しかしミールの戦死とオスマン海軍の敗戦は、図らずもポルトガルのアラビア海における制海権の確立に寄与した事となった。
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