502 / 794
西国王小佐々純正と第三勢力-緊迫の極東と、より東へ-
信長、三度越前を攻める。
しおりを挟む
天正元年(元亀三年・1572年) 二月月二日
雪解けを待って織田軍が越前へ侵攻した。
織田家の直轄兵力が四万八千、浅井が一万二千、伊勢の兵が一万三千、合計七万三千である。
これでも十分各地に守備兵を残しているのだ。越前では敦賀郡司が前回の戦いで寝返っており、大野郡司は織田への寝返りを察知されて殺されている。
朝倉の敗北は火を見るより明らかであった。
■越前 一乗谷城
「おのおの方、いよいよもって危急の時にござる。信長が七万の軍をもって攻め入って来るとの由。事ここにいたっては、家門を守るために降るや否や。一戦交えるとしていかに戦うか」
重臣であり杣山城主である河合安芸守吉統が発議した。
敦賀郡司である朝倉景紀が織田に寝返ってからは南の防備を固め、城代に城を任せて軍議に参加したのである。
「論ずるなど詮無き事にござる。一戦すべし。信長恐るるに足らず、金で集めし兵など、一度負ければ蜘蛛の子を散らすかのように逃げるであろう」
そう声を上げたのは南条郡池上村を領する豪傑、富田長繁である。
戌山城にて謀反を起こした朝倉景鏡を討ち、逃散する兵をまとめて織田軍の侵攻を防いだ猛者であった。
「弥六郎(富田長繁)、その方の武勇はここにいる誰もが知っておる。御一門とは言え殿に背き、織田に寝返ろうとした者を討ち取った功はいかばかりか。然れどこたびは話が違う(たがう)」
家老の山崎長門守吉家は冷静に状況を分析する。
「いかが違う(たがう)のですか?」
「よいか、一度目も二度目も、信長には我らの他に敵がおったのだ。それゆえ信長は全ての兵を我らに向ける事あたわず、退かねばならぬ事となった。ゆえに我らは浅井と小競り合いをいたす程で済んだのじゃ」
吉家はそう言って座の中央にある地図を扇子で指し、信長の領土をぐるっと丸くなぞった。
上座には朝倉義景、そして左右に河合吉統、山崎吉家をはじめとする家臣が順に並んでいる。長繁はどちらかというと下座の方が近い。
「然れどこたびは違う。武田は代替わりをして織田と和睦を結び、本願寺は長島を潰され、信長に刃向かう敵はおらぬ。今われらに与する者はおらず、一力(単独)で信長と戦わねばならぬのだ」
そう言って武田、長島、本願寺等々を順番に扇子で指し示した。
全員が地図を眺め、沈黙が訪れる。
当主義景はというと、黙して語らない。自らの先見の明のなさが招いた結果ともいえるが、ここでも迷っているのだ。いや、単純に恐れていただけかもしれない。
信長に降伏したとしても、義景は無事ではすまないだろう。信長は無能な男が嫌いである。好きな者はいないだろうが、自らの領国を治める者が無能では困る。
家が残るとしても、減封され今の家格を保つことは出来ない。
上洛の遅れについての弁明の書状も遅きに失した。
決断を遅れに遅らせた挙句、信長の侵攻を招いたのである。ここで降伏するのなら、なぜもっと早く恭順の意を示さなかったのか……。
しかし、今それを論じても仕方がない。
「各々方、よろしいか。降るにしては……遅きに失しておる」
朝倉右兵衛尉景健である。
大野郡司であった景鏡が謀反の罪で討たれ、金ヶ崎の敦賀郡司である朝倉景紀が織田に寝返った今、一門衆の三席であった景健が、筆頭となって発言したのだ。
「信長は先の二度の戦の前に我らに上洛を求めた。我らはそれに従わず、その後弁明の書状を書いたが、思い消たれけり(無視された)。ここで降ったとして我らに先はござらん。争うより他なし。相違あろうか?」
一同がざわつく。景健は朝倉が品位を持ちつつ、命脈を保つにはそれしかないと考えていた。
「……。して孫三郎(景健)、争うとして、勝てるのか?」
ドキドキしながら、というのが現代風でいう一番近い表現であろうか。義景は不安と期待の入り交じった表情で訊く。
「無論にござる。我に策あり。信長になどむざむざ負けはしませぬ」
この考えを、無謀な戦いを先導する亡国の考えと断じるのは簡単である。
しかし降伏したとして、信長が厳しい処分を下し、朝倉家はもとより、家臣一同が冷や飯食らいとなるのは前述の通り確かなのだ。
「まずはこの、わが朝倉の足溜(本拠地)である一乗谷にござるが、この地がすなわち天嶮にございます。一乗谷川沿いに南北に長い盆地には北に下木戸、南に上木戸ありて土塁と石垣にて固めており申す」
越前、加賀、美濃、近江、若狭が描かれた広域の地図の横に置かれた、一乗谷周辺の地形図を指す。
「さらに上下の木戸の戦の有り様をみて如何様にも助力能うよう、東に一乗谷城がありまする。南の上木戸のさらに南には、鹿俣と西新町村の間を西に抜ける街道ありて、ここを塞げば谷には入る事能いませぬ」
一乗谷の町は川沿いの盆地に築かれており、南北に長く、その狭まった北側と南側の木戸を堅く守って塞ぐというのだ。
まさに地形を最大限に活かした、守るに易く攻めるに難い城塞都市である。
「いま一つ。この一乗谷を攻めるには、東は戌山城、南は杣山城を抜かねばなりませぬ。戌山城、杣山城ともに天嶮にて、守るに易く攻めるに難しの城にござる。そこを守らば一月や三月、いやさ半年一年は耐える事能いましょう」
おおお、と一同がざわめき立ったが、実のところ、持久戦の準備はしていたのだ。
河合、山崎の両家老が先頭となり、兵糧矢弾の蓄えをしていた。再び信長が攻めてくる事はわかっていたので、書状を送ると同時に、できる限りの準備はしていたのだ。
河合吉統と山崎吉家は腕を組み、目をつぶって考えている。
確かに、そう考えれば、勝算が全くないわけではない。
広範囲にわたる持久戦。戦果をあげつつ持久戦に持ち込めれば、反織田勢力が盛り返して、織田を後ろから攻撃するかもしれない。
しかしあくまでも『~かもしれない』である。確証はなく、たらればの域を出ないのだ。
「右兵衛尉様(自称・景健)、この弥六郎、感服つかまつりました」
最初に決戦を呼びかけた富田長繁が景健に同意する。
するといつの間にか、そうだそうだと全体に伝播し、次第に朝倉家中は決戦もやむなしの雰囲気になっていく。
「殿、いかがなさいますか?」
河合吉統が義景に裁可を仰ぐ。
「……」
「殿、いかなご決断であっても、われら一同、殿の御心に従いまする」
山崎吉家が続く。
「……。あいわかった。では……われら朝倉は一丸となって、織田と雌雄を決する事といたす!」
おおおおお! 全員がひときわ大きな歓声をあげた。
「して、布陣はいかがする?」
義景が河合吉統に訊く。
「は、されば先ほどの右兵衛尉様(景健)の言葉どおり兵をわけ、一乗谷を最後の砦として、杣山と戌山を守りて長戦といたしましょう。敵の丹後、若狭、近江の軍は金ヶ崎にて落ち合いて、そのまま杣山城を攻めるでしょう」
「うむ」
「美濃からの攻め口はいくつかあれど、這法師峠と高倉峠は杣山に向っております。また、仏峠、油坂峠、三国峠は箱ヶ瀬村と角野村にてあわさり、戌山城へ向いまする」
吉統は、考えている。
「いかがした?」
「は、信長がどこから来るかを考えておりまする。大軍を動かすには難儀なれど、ここを抜かれては、いささか面倒にございます」
吉統は冠峠からまっすぐ北へ扇子を指して、松谷(松が谷)村、横越村、東・西河原村を抜け一乗谷城と戌山城の間の街道を指した。
「ここを抜かれれば後の守りは下木戸のみとなりまする。ゆえに西河原、東河原村あたりに兵を潜ませ、敵を止めねばなりませぬ」
吉統は続ける。
「杣山はそれがしの城にて、身命を賭して守り抜きまする。あとは……」
「戌山は是非それがしに!」
名乗りを上げたのは山崎吉家である。
「ではそれがしは、西河原にて敵を抑えましょう」
景隆である。
「弥六郎(富田長繁)よ、そなたは街道を固め、もしわしが抜かれた際は、代わりにしかと敵を退けるのだぞ。なに、わしもそう簡単には抜かれはせぬ」
わはははは! と豪快に笑ってみせる。本当に自信があるのか、それとも士気を上げるための空元気なのか、それはわからない。
ともあれ軍議は終わり、杣山城に五千、戌山城に五千、西河原街道沿いに五千、一乗谷南から西へ抜ける朝倉街道に千、一乗谷には一万四千を残し、後詰めができるようにしたのだった。
雪解けを待って織田軍が越前へ侵攻した。
織田家の直轄兵力が四万八千、浅井が一万二千、伊勢の兵が一万三千、合計七万三千である。
これでも十分各地に守備兵を残しているのだ。越前では敦賀郡司が前回の戦いで寝返っており、大野郡司は織田への寝返りを察知されて殺されている。
朝倉の敗北は火を見るより明らかであった。
■越前 一乗谷城
「おのおの方、いよいよもって危急の時にござる。信長が七万の軍をもって攻め入って来るとの由。事ここにいたっては、家門を守るために降るや否や。一戦交えるとしていかに戦うか」
重臣であり杣山城主である河合安芸守吉統が発議した。
敦賀郡司である朝倉景紀が織田に寝返ってからは南の防備を固め、城代に城を任せて軍議に参加したのである。
「論ずるなど詮無き事にござる。一戦すべし。信長恐るるに足らず、金で集めし兵など、一度負ければ蜘蛛の子を散らすかのように逃げるであろう」
そう声を上げたのは南条郡池上村を領する豪傑、富田長繁である。
戌山城にて謀反を起こした朝倉景鏡を討ち、逃散する兵をまとめて織田軍の侵攻を防いだ猛者であった。
「弥六郎(富田長繁)、その方の武勇はここにいる誰もが知っておる。御一門とは言え殿に背き、織田に寝返ろうとした者を討ち取った功はいかばかりか。然れどこたびは話が違う(たがう)」
家老の山崎長門守吉家は冷静に状況を分析する。
「いかが違う(たがう)のですか?」
「よいか、一度目も二度目も、信長には我らの他に敵がおったのだ。それゆえ信長は全ての兵を我らに向ける事あたわず、退かねばならぬ事となった。ゆえに我らは浅井と小競り合いをいたす程で済んだのじゃ」
吉家はそう言って座の中央にある地図を扇子で指し、信長の領土をぐるっと丸くなぞった。
上座には朝倉義景、そして左右に河合吉統、山崎吉家をはじめとする家臣が順に並んでいる。長繁はどちらかというと下座の方が近い。
「然れどこたびは違う。武田は代替わりをして織田と和睦を結び、本願寺は長島を潰され、信長に刃向かう敵はおらぬ。今われらに与する者はおらず、一力(単独)で信長と戦わねばならぬのだ」
そう言って武田、長島、本願寺等々を順番に扇子で指し示した。
全員が地図を眺め、沈黙が訪れる。
当主義景はというと、黙して語らない。自らの先見の明のなさが招いた結果ともいえるが、ここでも迷っているのだ。いや、単純に恐れていただけかもしれない。
信長に降伏したとしても、義景は無事ではすまないだろう。信長は無能な男が嫌いである。好きな者はいないだろうが、自らの領国を治める者が無能では困る。
家が残るとしても、減封され今の家格を保つことは出来ない。
上洛の遅れについての弁明の書状も遅きに失した。
決断を遅れに遅らせた挙句、信長の侵攻を招いたのである。ここで降伏するのなら、なぜもっと早く恭順の意を示さなかったのか……。
しかし、今それを論じても仕方がない。
「各々方、よろしいか。降るにしては……遅きに失しておる」
朝倉右兵衛尉景健である。
大野郡司であった景鏡が謀反の罪で討たれ、金ヶ崎の敦賀郡司である朝倉景紀が織田に寝返った今、一門衆の三席であった景健が、筆頭となって発言したのだ。
「信長は先の二度の戦の前に我らに上洛を求めた。我らはそれに従わず、その後弁明の書状を書いたが、思い消たれけり(無視された)。ここで降ったとして我らに先はござらん。争うより他なし。相違あろうか?」
一同がざわつく。景健は朝倉が品位を持ちつつ、命脈を保つにはそれしかないと考えていた。
「……。して孫三郎(景健)、争うとして、勝てるのか?」
ドキドキしながら、というのが現代風でいう一番近い表現であろうか。義景は不安と期待の入り交じった表情で訊く。
「無論にござる。我に策あり。信長になどむざむざ負けはしませぬ」
この考えを、無謀な戦いを先導する亡国の考えと断じるのは簡単である。
しかし降伏したとして、信長が厳しい処分を下し、朝倉家はもとより、家臣一同が冷や飯食らいとなるのは前述の通り確かなのだ。
「まずはこの、わが朝倉の足溜(本拠地)である一乗谷にござるが、この地がすなわち天嶮にございます。一乗谷川沿いに南北に長い盆地には北に下木戸、南に上木戸ありて土塁と石垣にて固めており申す」
越前、加賀、美濃、近江、若狭が描かれた広域の地図の横に置かれた、一乗谷周辺の地形図を指す。
「さらに上下の木戸の戦の有り様をみて如何様にも助力能うよう、東に一乗谷城がありまする。南の上木戸のさらに南には、鹿俣と西新町村の間を西に抜ける街道ありて、ここを塞げば谷には入る事能いませぬ」
一乗谷の町は川沿いの盆地に築かれており、南北に長く、その狭まった北側と南側の木戸を堅く守って塞ぐというのだ。
まさに地形を最大限に活かした、守るに易く攻めるに難い城塞都市である。
「いま一つ。この一乗谷を攻めるには、東は戌山城、南は杣山城を抜かねばなりませぬ。戌山城、杣山城ともに天嶮にて、守るに易く攻めるに難しの城にござる。そこを守らば一月や三月、いやさ半年一年は耐える事能いましょう」
おおお、と一同がざわめき立ったが、実のところ、持久戦の準備はしていたのだ。
河合、山崎の両家老が先頭となり、兵糧矢弾の蓄えをしていた。再び信長が攻めてくる事はわかっていたので、書状を送ると同時に、できる限りの準備はしていたのだ。
河合吉統と山崎吉家は腕を組み、目をつぶって考えている。
確かに、そう考えれば、勝算が全くないわけではない。
広範囲にわたる持久戦。戦果をあげつつ持久戦に持ち込めれば、反織田勢力が盛り返して、織田を後ろから攻撃するかもしれない。
しかしあくまでも『~かもしれない』である。確証はなく、たらればの域を出ないのだ。
「右兵衛尉様(自称・景健)、この弥六郎、感服つかまつりました」
最初に決戦を呼びかけた富田長繁が景健に同意する。
するといつの間にか、そうだそうだと全体に伝播し、次第に朝倉家中は決戦もやむなしの雰囲気になっていく。
「殿、いかがなさいますか?」
河合吉統が義景に裁可を仰ぐ。
「……」
「殿、いかなご決断であっても、われら一同、殿の御心に従いまする」
山崎吉家が続く。
「……。あいわかった。では……われら朝倉は一丸となって、織田と雌雄を決する事といたす!」
おおおおお! 全員がひときわ大きな歓声をあげた。
「して、布陣はいかがする?」
義景が河合吉統に訊く。
「は、されば先ほどの右兵衛尉様(景健)の言葉どおり兵をわけ、一乗谷を最後の砦として、杣山と戌山を守りて長戦といたしましょう。敵の丹後、若狭、近江の軍は金ヶ崎にて落ち合いて、そのまま杣山城を攻めるでしょう」
「うむ」
「美濃からの攻め口はいくつかあれど、這法師峠と高倉峠は杣山に向っております。また、仏峠、油坂峠、三国峠は箱ヶ瀬村と角野村にてあわさり、戌山城へ向いまする」
吉統は、考えている。
「いかがした?」
「は、信長がどこから来るかを考えておりまする。大軍を動かすには難儀なれど、ここを抜かれては、いささか面倒にございます」
吉統は冠峠からまっすぐ北へ扇子を指して、松谷(松が谷)村、横越村、東・西河原村を抜け一乗谷城と戌山城の間の街道を指した。
「ここを抜かれれば後の守りは下木戸のみとなりまする。ゆえに西河原、東河原村あたりに兵を潜ませ、敵を止めねばなりませぬ」
吉統は続ける。
「杣山はそれがしの城にて、身命を賭して守り抜きまする。あとは……」
「戌山は是非それがしに!」
名乗りを上げたのは山崎吉家である。
「ではそれがしは、西河原にて敵を抑えましょう」
景隆である。
「弥六郎(富田長繁)よ、そなたは街道を固め、もしわしが抜かれた際は、代わりにしかと敵を退けるのだぞ。なに、わしもそう簡単には抜かれはせぬ」
わはははは! と豪快に笑ってみせる。本当に自信があるのか、それとも士気を上げるための空元気なのか、それはわからない。
ともあれ軍議は終わり、杣山城に五千、戌山城に五千、西河原街道沿いに五千、一乗谷南から西へ抜ける朝倉街道に千、一乗谷には一万四千を残し、後詰めができるようにしたのだった。
2
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
『転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』
姜維信繁
ファンタジー
佐賀藩より早く蒸気船に蒸気機関車、アームストロング砲。列強に勝つ!
人生100年時代の折り返し地点に来た企画営業部長の清水亨は、大きなプロジェクトをやり遂げて、久しぶりに長崎の実家に帰ってきた。
学生時代の仲間とどんちゃん騒ぎのあげく、急性アルコール中毒で死んでしまう。
しかし、目が覚めたら幕末の動乱期。龍馬や西郷や桂や高杉……と思いつつ。あまり幕末史でも知名度のない「薩長土肥」の『肥』のさらに隣の藩の大村藩のお話。
で、誰に転生したかと言うと、これまた誰も知らない、地元の人もおそらく知らない人の末裔として。
なーんにもしなければ、間違いなく幕末の動乱に巻き込まれ、戊辰戦争マッシグラ。それを回避して西洋列強にまけない国(藩)づくりに励む事になるのだが……。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
討妖の執剣者 ~魔王宿せし鉐眼叛徒~ (とうようのディーナケアルト)
LucifeR
ファンタジー
その日、俺は有限(いのち)を失った――――
どうも、ラーメンと兵器とHR/HM音楽のマニア、顔出しニコ生放送したり、ギャルゲーサークル“ConquistadoR(コンキスタドール)”を立ち上げたり、俳優やったり色々と活動中(有村架純さん/東山紀之さん主演・TBS主催の舞台“ジャンヌダルク”出演)の中学11年生・LucifeRです!
本作は“小説カキコ”様で、私が発表していた長編(小説大会2014 シリアス・ダーク部門4位入賞作)を加筆修正、挿絵を付けての転載です。
作者本人による重複投稿になります。
挿絵:白狼識さん
表紙:ラプターちゃん
† † † † † † †
文明の発達した現代社会ではあるが、解明できない事件は今なお多い。それもそのはず、これらを引き起こす存在は、ほとんどの人間には認識できないのだ。彼ら怪魔(マレフィクス)は、古より人知れず災いを生み出してきた。
時は2026年。これは、社会の暗部(かげ)で闇の捕食者を討つ、妖屠たちの物語である。
† † † † † † †
タイトル・・・主人公がデスペルタルという刀の使い手なので。
サブタイトルは彼の片目が魔王と契約したことにより鉐色となって、眼帯で封印していることから「隻眼」もかけたダブルミーニングです。
悪魔、天使などの設定はミルトンの“失楽園”をはじめ、コラン・ド・プランシーの“地獄の事典”など、キリス〇ト教がらみの文献を参考にしました。「違う学説だと云々」等、あるとは思いますが、フィクションを元にしたフィクションと受け取っていただければ幸いです。
天使、悪魔に興味のある方、厨二全開の詠唱が好きな方は、良かったら読んでみてください!
http://com.nicovideo.jp/community/co2677397
https://twitter.com/satanrising
ご感想、アドバイス等お待ちしています!
Fate/grand orderのフレンド申請もお待ちしていますw
※)アイコン写真はたまに変わりますが、いずれも本人です。
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる