253 / 828
九州三強と中央への目-肥前王 源朝臣小佐々弾正大弼純正-
吉岡長増、桃李満天下
しおりを挟む
九月八日 午三つ刻(1200) 筑前 津屋崎 第一艦隊 小佐々純正
宗殿の軍勢の上陸が終わり、筑前岳山城へ向けて進軍したところだ。第一軍から岳山城の攻城軍を、味方(第一軍)が対応できていない箇所より攻めてほしいとの要望があった。第三軍のみ遅れているが、それでも明日九日には現地に向かえるはずだ。
まだ岳山城落城の知らせ、第一軍が敗走したとの通信は入っていない。なんとか間に合った、とホッと一息ついた時であった。
なに!!??木崎原で
伊東軍が大敗?相良も援軍として向かっておったと?
早すぎる!だーかーら!早かったり変わらなかったり、変わる歴史がどれか先に教えてくれよ!確か四年後くらいじゃなかったか?貴久が死んですぐに攻め入るなんて、これは準備していたとしか考えられん。しかもこの刈り入れの時期に。
いや、三千ならありあわせの兵力か。
たしかに兵力は史実と変わらないようだ。それにしてもこれで伊東の斜陽は免れない。おそらく抵抗はするが、ほどなく肝付も島津に服属する。そして薩摩内で抵抗していた菱刈、入来院、東郷らの国人も傘下に加わるだろう。
幸いにして合戦には加わらなかったものの、伊東と組みしていた事は筒抜けだろうし、島津の攻勢は避けられない。一難去ってまた一難。今島津に回す兵力などないが・・・。いや、島津とてすぐに北上など出来ぬはず。
大隅の肝付はゆくゆくは降るとしてもまだ健在だし、仮に降ったとしても日向の伊東もいる。南肥後と同時に攻める事は出来ないだろう。まずは大隅、そして肥後にくるか日向にくるか、だな。
まったく。
「ハツ ソウシ アテ ヒトシ ヒメ エングンハ ジヨウリク シユウリヨウゴ タケヤマジヨウニ ムカウ イカウ シキケンヲ ヒトシニ イジヨウスル ワレ ノコリノテキジヨウ セイアツト ウスキジヨウ カウリヤクニ ススム ヒメ マルハチ ウマサン(1200)」
今の俺の戦略としてはこうだ。
第一軍と援軍で道雪・臼杵軍を岳山城に足止めし、艦隊は山鹿城から小倉、門司、松山を攻撃し奪還。これは海軍の兵で行い、花尾城の麻生氏とも連携する。長くは時間をかけられぬが、兵数は同じになるので岳山城も落ちる事はないであろう。
豊前諸城を第四軍と第二軍の合同軍に任せ、南下して臼杵城を攻める。艦砲射撃と同時に海上からの上陸も行い、第三軍と第五軍の城攻めを援助する。
総力戦で筑前と豊前では劣勢だが、それは単に兵力の差と道雪・鑑速・鑑理の力によるところが大きい。だがそれも時間とともにわれらが優位にたつ。厳に損害は大きかったものの香春岳城は落ち、道雪・臼杵軍は孤立しつつある。いや、孤立している。
そういう算段をしながら考え事をしていると、俺に会いたいという人がいた。
「申し上げます。大友家臣、吉岡左衛門大夫様がお見えです」。
なに?この期に及んでなんだ?まさか和平の申し出だろうか。
「通せ」
俺は間違いなく和平の使者だとわかってはいたが、会う事にした。
「初めて御意をえまする、吉岡左衛門大夫長増にございます。弾正大弼殿におかれましては私の挨拶に耳を傾けていただき、心より感謝申し上げます。この場を借りて、深く敬意と尊敬の念を表すとともに、弾正大弼殿の高い知識と卓越した指導力が、領国の安寧と発展に貢献してこられた事を心から讃えます。・・・」。
「世辞はいいです。和平の使者にござるか?」
話をしている長増を途中でさえぎり、俺は聞いた。
「は、さようでございます。われらの領国では、お互いに解決しなければならない重要な課題が山積しておるのではないでしょうか。そのため私は困難を乗り越え、両家に繁栄をもたらすために、協力し合う道を選べると信じております」。
「これまでの対立や分裂を超え、真の和平を築くための架け橋となるために参りました。互いの違いを尊重し、対話と協議を通じて解決策を見出し、共に前進してまいろうではありませんか」。
うーん、もっともらしい事を言ってはいるが・・・。
例によって次郎兵衛には留守居役を頼んできたが、直茂と弥三郎、それから庄兵衛の戦略会議室のメンバーは念のために連れてきた。
「直茂、どう思う?」
「そうですね。一理ある事・・・は、あります。しかし、それだけで和平となると弱いような気もしますが」。
「そうだな」
俺はそのままの考えを長増に伝えた。
「うむ。左衛門大夫殿の言い分はわかりました。して、今和平をして、われらにどんな益がありますか?」
「ございまする。まずは、無駄な損害をなくす事が出来まする。そしてどれだけ後で補おうとも、領民のうち家や家族を失ったものは、もとには戻りません。それから銭の問題もございます。戦をするにはまずもって銭がかかります。これはわれらだけではなく、弾正大弼殿も同じではないでしょうか」。
しかし弁がたつなあ。
「なるほど。確かにそうですね。銭もかかるし、戦になれば人も死ぬ。だから、われらは自ら攻め込んでの戦はしてきませんでした。今までの戦はすべて自衛のため。領土を侵されるか、そのおそれがあった時のみ。あわせて盟友から助けを求められても同じ事です」。
長増は反論、ではないが発言してきた。
「では、こたびの戦も自衛のためと?豊前の杉と筑前の麻生は、弾正大弼殿とは盟約を結んでいなかったと思いますが」。
俺もそれに応じる。
「確かに直接の盟は結んでおりませなんだ。しかし援軍を送らなかったとはいえ、毛利とは不可侵の盟を結んでおりました。その庇護下にあった杉と麻生より助力の求めがあれば、助太刀するのが道理ではありませぬか?われらに服属を申し出てきたのです」。
長増は目をつむり、考え込んでいる。
「との」
と弥三郎。
「なんじゃ?」
「先にお知らせしておきたい儀がございます」。
「申せ」
は、と前置きした後に弥三郎は小声で続ける。
「銭の事にございます。戦をする前から、三月の爆破の件もあり、膨大な費用をかけて修復してまいりました」。
うん、そうだな、と俺はうなずく。・・・?銭がどうした。まさか・・・。
宗殿の軍勢の上陸が終わり、筑前岳山城へ向けて進軍したところだ。第一軍から岳山城の攻城軍を、味方(第一軍)が対応できていない箇所より攻めてほしいとの要望があった。第三軍のみ遅れているが、それでも明日九日には現地に向かえるはずだ。
まだ岳山城落城の知らせ、第一軍が敗走したとの通信は入っていない。なんとか間に合った、とホッと一息ついた時であった。
なに!!??木崎原で
伊東軍が大敗?相良も援軍として向かっておったと?
早すぎる!だーかーら!早かったり変わらなかったり、変わる歴史がどれか先に教えてくれよ!確か四年後くらいじゃなかったか?貴久が死んですぐに攻め入るなんて、これは準備していたとしか考えられん。しかもこの刈り入れの時期に。
いや、三千ならありあわせの兵力か。
たしかに兵力は史実と変わらないようだ。それにしてもこれで伊東の斜陽は免れない。おそらく抵抗はするが、ほどなく肝付も島津に服属する。そして薩摩内で抵抗していた菱刈、入来院、東郷らの国人も傘下に加わるだろう。
幸いにして合戦には加わらなかったものの、伊東と組みしていた事は筒抜けだろうし、島津の攻勢は避けられない。一難去ってまた一難。今島津に回す兵力などないが・・・。いや、島津とてすぐに北上など出来ぬはず。
大隅の肝付はゆくゆくは降るとしてもまだ健在だし、仮に降ったとしても日向の伊東もいる。南肥後と同時に攻める事は出来ないだろう。まずは大隅、そして肥後にくるか日向にくるか、だな。
まったく。
「ハツ ソウシ アテ ヒトシ ヒメ エングンハ ジヨウリク シユウリヨウゴ タケヤマジヨウニ ムカウ イカウ シキケンヲ ヒトシニ イジヨウスル ワレ ノコリノテキジヨウ セイアツト ウスキジヨウ カウリヤクニ ススム ヒメ マルハチ ウマサン(1200)」
今の俺の戦略としてはこうだ。
第一軍と援軍で道雪・臼杵軍を岳山城に足止めし、艦隊は山鹿城から小倉、門司、松山を攻撃し奪還。これは海軍の兵で行い、花尾城の麻生氏とも連携する。長くは時間をかけられぬが、兵数は同じになるので岳山城も落ちる事はないであろう。
豊前諸城を第四軍と第二軍の合同軍に任せ、南下して臼杵城を攻める。艦砲射撃と同時に海上からの上陸も行い、第三軍と第五軍の城攻めを援助する。
総力戦で筑前と豊前では劣勢だが、それは単に兵力の差と道雪・鑑速・鑑理の力によるところが大きい。だがそれも時間とともにわれらが優位にたつ。厳に損害は大きかったものの香春岳城は落ち、道雪・臼杵軍は孤立しつつある。いや、孤立している。
そういう算段をしながら考え事をしていると、俺に会いたいという人がいた。
「申し上げます。大友家臣、吉岡左衛門大夫様がお見えです」。
なに?この期に及んでなんだ?まさか和平の申し出だろうか。
「通せ」
俺は間違いなく和平の使者だとわかってはいたが、会う事にした。
「初めて御意をえまする、吉岡左衛門大夫長増にございます。弾正大弼殿におかれましては私の挨拶に耳を傾けていただき、心より感謝申し上げます。この場を借りて、深く敬意と尊敬の念を表すとともに、弾正大弼殿の高い知識と卓越した指導力が、領国の安寧と発展に貢献してこられた事を心から讃えます。・・・」。
「世辞はいいです。和平の使者にござるか?」
話をしている長増を途中でさえぎり、俺は聞いた。
「は、さようでございます。われらの領国では、お互いに解決しなければならない重要な課題が山積しておるのではないでしょうか。そのため私は困難を乗り越え、両家に繁栄をもたらすために、協力し合う道を選べると信じております」。
「これまでの対立や分裂を超え、真の和平を築くための架け橋となるために参りました。互いの違いを尊重し、対話と協議を通じて解決策を見出し、共に前進してまいろうではありませんか」。
うーん、もっともらしい事を言ってはいるが・・・。
例によって次郎兵衛には留守居役を頼んできたが、直茂と弥三郎、それから庄兵衛の戦略会議室のメンバーは念のために連れてきた。
「直茂、どう思う?」
「そうですね。一理ある事・・・は、あります。しかし、それだけで和平となると弱いような気もしますが」。
「そうだな」
俺はそのままの考えを長増に伝えた。
「うむ。左衛門大夫殿の言い分はわかりました。して、今和平をして、われらにどんな益がありますか?」
「ございまする。まずは、無駄な損害をなくす事が出来まする。そしてどれだけ後で補おうとも、領民のうち家や家族を失ったものは、もとには戻りません。それから銭の問題もございます。戦をするにはまずもって銭がかかります。これはわれらだけではなく、弾正大弼殿も同じではないでしょうか」。
しかし弁がたつなあ。
「なるほど。確かにそうですね。銭もかかるし、戦になれば人も死ぬ。だから、われらは自ら攻め込んでの戦はしてきませんでした。今までの戦はすべて自衛のため。領土を侵されるか、そのおそれがあった時のみ。あわせて盟友から助けを求められても同じ事です」。
長増は反論、ではないが発言してきた。
「では、こたびの戦も自衛のためと?豊前の杉と筑前の麻生は、弾正大弼殿とは盟約を結んでいなかったと思いますが」。
俺もそれに応じる。
「確かに直接の盟は結んでおりませなんだ。しかし援軍を送らなかったとはいえ、毛利とは不可侵の盟を結んでおりました。その庇護下にあった杉と麻生より助力の求めがあれば、助太刀するのが道理ではありませぬか?われらに服属を申し出てきたのです」。
長増は目をつむり、考え込んでいる。
「との」
と弥三郎。
「なんじゃ?」
「先にお知らせしておきたい儀がございます」。
「申せ」
は、と前置きした後に弥三郎は小声で続ける。
「銭の事にございます。戦をする前から、三月の爆破の件もあり、膨大な費用をかけて修復してまいりました」。
うん、そうだな、と俺はうなずく。・・・?銭がどうした。まさか・・・。
2
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?


平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売中です!】
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる