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九州三強と中央への目-肥前王 源朝臣小佐々弾正大弼純正-
氏貞の奇策―守りながら勝つ!
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九月六日 卯の三つ刻(0600) 第一軍氏貞幕舎
警戒しつつも、昨日の損害でいきなりは攻めては来ないだろうと考えた氏貞は、朝食の後、軍議の前に考え事をしていた。ひとまずは他の軍団、豊前や豊後や筑後や肥後の事は考えられなかった。
昨日は南蛮で主体となっている『てるしお』なる陣形を試してみて、上手くいった。敵の騎馬兵のうち千は屠ったであろう。しかしまだ焼け石に水。
我らの到着を知って城方の士気はあがっていようが、あの大軍に四方から間断無く攻められては、数日も持つまい。城兵は七百もおらぬのだ。なんとか今日一日、明日、明後日と、三日守れれば殿の援軍もこよう。
そんな考えを巡らせながら軍議の時間を待っていると、物見の者が走り込んできた。
「申し上げます!敵、我らを包囲しております!しかし攻撃を仕掛けるでもなく、そのまま待機し、こちらの動きを待っているようにございます!」
なんだと?
氏貞は思わす声をあげた。それが本当なら、氏貞がつくったこの陣形は意味をなさない。急いで幕舎の外に出て確認するため、四方を見渡す。道雪・鑑速軍は氏貞軍の外側二町から三町は離れた距離にいる。鉄砲は届いたとしても貫通しない距離である。しかも囲いを狭めるわけでもなく、ただ黙ってそこにあるだけなのだ。
これは?一夜にして弱点を見抜かれたのか?
氏貞は目を疑った。方陣の強みはその極限まで強めた防御力である。しかし、敵が攻めてこず、黙っているだけなら意味が無い。防御力は防御してこそ発揮されるのだ。敵を誘発し、攻めて来させてこそ力を削げる。
でなければ城兵は時間とともに不利になる。こうしてはおれぬ、軍議を開かねば。
そう思った氏貞は至急諸将を集め、軍議を開いた。
「皆、外の状況は存じておるな?敵は我らを遠巻きに包囲し、攻めるわけでもなく、ただ黙って我らを囲んでおるだけじゃ。これでは敵の兵を削ぐ事もできぬし、城兵の負担を減らす事もできぬ。なにか策は無いか?」
石松但馬守が発言した。
「殿、お許しいただけるならば、提案がございます」。
申せ、と氏貞。皆、無礼講ぞ、許しはいらぬ。忌憚の無い意見を述べよ、と続けた。
「されば、敵が動かぬのであれば、我らが攻めるのはいかがでしょう?」
「それは危険ではありませぬか?敵は我らの動きを見ています。無闇に攻撃すると罠にはまるかもしれませぬ」。
そう反論したのは弟の摂津守である。
但馬守はなおも続ける。
「だからこそ、その見え透いた罠にはまるふりをしてやろうではないか。兵の犠牲は出るだろうが、本隊は別から攻撃するのだ」。
「なるほど、一考に値する。しかし、これ以上兵の犠牲は出したくはない。無論、戦ゆえ犠牲が出るのは仕方の無い事だが、犠牲を踏まえて、となると難しい」。
氏貞は渋い表情だ。
「それは・・・」と、但馬守は反論できなかった。犠牲を覚悟で攻撃するか、あるいは他の策を探すか。二者択一である。
「それに我らのこの陣形は、防御に徹した陣形です。どうやって攻めに転じるのですか?」
摂津守は発言した。兄弟で考え方も風貌も違う。兄の但馬守は猛将。弟の摂津守は智将といったところだろうか。
「そのとおりだ。しかしそこが問題なのだ。防御に優れており我らの大きな利点となっているが、このままではただ時間が過ぎるだけだ」。
今度は許斐氏鏡が発言した。
「我らが攻めずとも、敵を誘き出したり、混乱させるような策は無いだろうか?」
と続ける。
氏貞は目をつむり、考え込む。
「それはどういう事だ?詳しく説明せよ」。
氏鏡は話し始める。
「例えば夜襲をかけ、敵の陣形や物資を混乱させるのです。さすれば敵は我らに攻撃を仕掛けざるを得なくなります。または、我らの陣営から逃げ武者が多発していると見せかけるのです。それを追わせる事で敵陣を崩します」。
「しかしそれは、部分的な攻撃にしかなりませぬし、見せかけの兵はそのまま包囲殲滅されて終わりますぞ」。
摂津守が指摘する。
「それに今は朝の卯の三つ刻(0600)、日が昇ったばかりです。日の入りまで六刻(12時間)もある。城の兵はそれまで守りきれますか?」と続ける。
「確かにそうだな」。
氏貞はうなずいた。
「日はまだ高く、長い戦いが待っている」。
「しかし、どのようにすれば敵を攻撃できるのだ?防御に徹した我らの陣形を変える事など、そう簡単にはできぬ。そしてその変更中は防御が弱くなり敵に攻め込む機会を与えてしまう」。
今度は石松但馬守(兄)だ。
「では、こうしたらどうでしょう」。
末席にいた吉田伯耆守が発言の許可を求めた。氏貞は黙ってうなずく。
「ただいま、わが陣と城までは二十町(2km)ほどあります。わが陣形は移動には適していませんが、城に向けてゆっくりでもよいから進軍するのです」。
「さすれば敵はどう出ますでしょうか?おそらく、我らが突出した部分は退き、包囲を維持したまま、我らが城に向かえば、包囲ごと城へ移動するのではないでしょうか?」
「どういう事だ?」
氏貞はさらに聞く。
「実際にはやってみて敵の動きを見なければわかりません。しかし城へ近づく事によって敵の包囲網を城へと移動させ、城への攻撃軍と密接させるのです。そうすれば敵は混乱を避けるために、兵を左右どちらかに分けまする」。
「分けなくとも大砲の射程内ですから、そもまま砲撃すれば城の南、連続堀切から攻めている一隊を攻撃できまする。城兵は我らと力を合わせ攻め手を防げますし、またはその兵を他の曲輪に回す事もできましょう」。
伯耆守は理路整然と話す。
「しかし我々が城に近づけば、敵の鉄砲の射程に入ってしまうのではないか?」
許斐氏鏡が当然とも言える疑問を口にする。
「それは確かに」。
氏貞は認めた。
しかし伯耆守は続ける。
「敵の鉄砲の数は知れておりまするし、城を七方向から攻めているゆえ、鉄砲隊も七つにわかれ、一隊つにつき百もありません。また、我らには大砲があります。敵の動きを見て警戒しつつ、大砲の射程に入れば、その方向にいる城攻めの敵軍を攻撃できますし、混乱している敵に鉄砲を浴びせる事ができましょう」。
伯耆守の考えは理にかなっている。
「なるほど。我々の大砲が敵の鉄砲兵を一掃すれば、その後は我々の鉄砲兵が敵を一方的に攻撃できる。それにより、我々は城攻めの兵力を削ぎつつ敵の包囲網への対処もできる」。
「あいわかった。その策でいこう。我々は全力を尽くして敵の注意を引きつけ、城の兵たちのために時間を稼ぐ。そして、我々の大砲が敵の鉄砲兵を一掃すれば、その後は我々の鉄砲兵が敵を一方的に攻撃できる。これこそが我々の勝利の道だ」。
皆のもの、異論は無いか?と氏貞は周りを見回し、反論が無いのを確認して軍議を終了した。
警戒しつつも、昨日の損害でいきなりは攻めては来ないだろうと考えた氏貞は、朝食の後、軍議の前に考え事をしていた。ひとまずは他の軍団、豊前や豊後や筑後や肥後の事は考えられなかった。
昨日は南蛮で主体となっている『てるしお』なる陣形を試してみて、上手くいった。敵の騎馬兵のうち千は屠ったであろう。しかしまだ焼け石に水。
我らの到着を知って城方の士気はあがっていようが、あの大軍に四方から間断無く攻められては、数日も持つまい。城兵は七百もおらぬのだ。なんとか今日一日、明日、明後日と、三日守れれば殿の援軍もこよう。
そんな考えを巡らせながら軍議の時間を待っていると、物見の者が走り込んできた。
「申し上げます!敵、我らを包囲しております!しかし攻撃を仕掛けるでもなく、そのまま待機し、こちらの動きを待っているようにございます!」
なんだと?
氏貞は思わす声をあげた。それが本当なら、氏貞がつくったこの陣形は意味をなさない。急いで幕舎の外に出て確認するため、四方を見渡す。道雪・鑑速軍は氏貞軍の外側二町から三町は離れた距離にいる。鉄砲は届いたとしても貫通しない距離である。しかも囲いを狭めるわけでもなく、ただ黙ってそこにあるだけなのだ。
これは?一夜にして弱点を見抜かれたのか?
氏貞は目を疑った。方陣の強みはその極限まで強めた防御力である。しかし、敵が攻めてこず、黙っているだけなら意味が無い。防御力は防御してこそ発揮されるのだ。敵を誘発し、攻めて来させてこそ力を削げる。
でなければ城兵は時間とともに不利になる。こうしてはおれぬ、軍議を開かねば。
そう思った氏貞は至急諸将を集め、軍議を開いた。
「皆、外の状況は存じておるな?敵は我らを遠巻きに包囲し、攻めるわけでもなく、ただ黙って我らを囲んでおるだけじゃ。これでは敵の兵を削ぐ事もできぬし、城兵の負担を減らす事もできぬ。なにか策は無いか?」
石松但馬守が発言した。
「殿、お許しいただけるならば、提案がございます」。
申せ、と氏貞。皆、無礼講ぞ、許しはいらぬ。忌憚の無い意見を述べよ、と続けた。
「されば、敵が動かぬのであれば、我らが攻めるのはいかがでしょう?」
「それは危険ではありませぬか?敵は我らの動きを見ています。無闇に攻撃すると罠にはまるかもしれませぬ」。
そう反論したのは弟の摂津守である。
但馬守はなおも続ける。
「だからこそ、その見え透いた罠にはまるふりをしてやろうではないか。兵の犠牲は出るだろうが、本隊は別から攻撃するのだ」。
「なるほど、一考に値する。しかし、これ以上兵の犠牲は出したくはない。無論、戦ゆえ犠牲が出るのは仕方の無い事だが、犠牲を踏まえて、となると難しい」。
氏貞は渋い表情だ。
「それは・・・」と、但馬守は反論できなかった。犠牲を覚悟で攻撃するか、あるいは他の策を探すか。二者択一である。
「それに我らのこの陣形は、防御に徹した陣形です。どうやって攻めに転じるのですか?」
摂津守は発言した。兄弟で考え方も風貌も違う。兄の但馬守は猛将。弟の摂津守は智将といったところだろうか。
「そのとおりだ。しかしそこが問題なのだ。防御に優れており我らの大きな利点となっているが、このままではただ時間が過ぎるだけだ」。
今度は許斐氏鏡が発言した。
「我らが攻めずとも、敵を誘き出したり、混乱させるような策は無いだろうか?」
と続ける。
氏貞は目をつむり、考え込む。
「それはどういう事だ?詳しく説明せよ」。
氏鏡は話し始める。
「例えば夜襲をかけ、敵の陣形や物資を混乱させるのです。さすれば敵は我らに攻撃を仕掛けざるを得なくなります。または、我らの陣営から逃げ武者が多発していると見せかけるのです。それを追わせる事で敵陣を崩します」。
「しかしそれは、部分的な攻撃にしかなりませぬし、見せかけの兵はそのまま包囲殲滅されて終わりますぞ」。
摂津守が指摘する。
「それに今は朝の卯の三つ刻(0600)、日が昇ったばかりです。日の入りまで六刻(12時間)もある。城の兵はそれまで守りきれますか?」と続ける。
「確かにそうだな」。
氏貞はうなずいた。
「日はまだ高く、長い戦いが待っている」。
「しかし、どのようにすれば敵を攻撃できるのだ?防御に徹した我らの陣形を変える事など、そう簡単にはできぬ。そしてその変更中は防御が弱くなり敵に攻め込む機会を与えてしまう」。
今度は石松但馬守(兄)だ。
「では、こうしたらどうでしょう」。
末席にいた吉田伯耆守が発言の許可を求めた。氏貞は黙ってうなずく。
「ただいま、わが陣と城までは二十町(2km)ほどあります。わが陣形は移動には適していませんが、城に向けてゆっくりでもよいから進軍するのです」。
「さすれば敵はどう出ますでしょうか?おそらく、我らが突出した部分は退き、包囲を維持したまま、我らが城に向かえば、包囲ごと城へ移動するのではないでしょうか?」
「どういう事だ?」
氏貞はさらに聞く。
「実際にはやってみて敵の動きを見なければわかりません。しかし城へ近づく事によって敵の包囲網を城へと移動させ、城への攻撃軍と密接させるのです。そうすれば敵は混乱を避けるために、兵を左右どちらかに分けまする」。
「分けなくとも大砲の射程内ですから、そもまま砲撃すれば城の南、連続堀切から攻めている一隊を攻撃できまする。城兵は我らと力を合わせ攻め手を防げますし、またはその兵を他の曲輪に回す事もできましょう」。
伯耆守は理路整然と話す。
「しかし我々が城に近づけば、敵の鉄砲の射程に入ってしまうのではないか?」
許斐氏鏡が当然とも言える疑問を口にする。
「それは確かに」。
氏貞は認めた。
しかし伯耆守は続ける。
「敵の鉄砲の数は知れておりまするし、城を七方向から攻めているゆえ、鉄砲隊も七つにわかれ、一隊つにつき百もありません。また、我らには大砲があります。敵の動きを見て警戒しつつ、大砲の射程に入れば、その方向にいる城攻めの敵軍を攻撃できますし、混乱している敵に鉄砲を浴びせる事ができましょう」。
伯耆守の考えは理にかなっている。
「なるほど。我々の大砲が敵の鉄砲兵を一掃すれば、その後は我々の鉄砲兵が敵を一方的に攻撃できる。それにより、我々は城攻めの兵力を削ぎつつ敵の包囲網への対処もできる」。
「あいわかった。その策でいこう。我々は全力を尽くして敵の注意を引きつけ、城の兵たちのために時間を稼ぐ。そして、我々の大砲が敵の鉄砲兵を一掃すれば、その後は我々の鉄砲兵が敵を一方的に攻撃できる。これこそが我々の勝利の道だ」。
皆のもの、異論は無いか?と氏貞は周りを見回し、反論が無いのを確認して軍議を終了した。
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