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嫉妬
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そう言って高橋君は私にくるりと背を向けると駅のほうに向かって行ってしまった。
気がつけば肩で息をしていた。
……明確に拒絶するのが遅すぎたなと私は深く反省してしょんぼりした。
・
・
・
「……おかえり」
結局藤澤君のマンションに帰ったのは午後十一時になっていた。一瞬私を見た藤澤君の目が冷たかったような気がして、先ほどのやり取りを見られていたかのような錯覚に陥った。
「た、ただいま」
「遅かったんだね」
「あ……うん、まあ」
ちょっとした罪悪感があった。
荒井課長のときのように無理強いされたわけじゃない。今日のことは完全に私の油断が招いたことだった。
……あー、こんな私、南沢さんとのこと責める資格ないわ……。自分自身に落ち込んでいた。
「俺、もう寝るね」
藤澤君がやけに素っ気ないような気がして内心慌てた。高橋君とのやり取りを見られていたはずはないのに、なんだか落ち着かなかった。藤澤君は天然だけど変なところが鋭かったりする。
「え、あ、うん、遅くなってごめんね。おやすみ」
その日私と藤澤君は別々の布団で眠った。……なんでこう擦れ違ってしまっているんだろう。気持ちはいつでも藤澤君のことが大好きなのに。でも今日の私にそんなことを思う資格はないのかもしれない。
藤澤君の家に初めて泊まった日に眠ったあの同じ居候部屋で私は深いため息をついていた。
・
・
・
翌朝、朝食を食べた後で藤澤君に聞かれた。
「……昨日、誰と飲んでたの?」
いつもニコニコしている藤澤君が珍しく不機嫌そうな表情を浮かべていた。
「えっと……大学の時の友達」
「男?」
続けざまに質問される。
「え? あ、まあ、そんな感じかな」
「まさか二人きり、じゃないよね?」
「え……いや……その」
「二人だったの?」
私が無言でいると藤澤君は小さなため息をついた。藤澤君が怒っているのがはっきりとわかった。
「……昨日、そいつとなんかあった?」
「え、なんもないよ?」
そう答える私の目が泳いでいるのを藤澤君が見逃すはずはなかった。
「……奈々美さん、嘘が下手すぎる」
藤澤君に両腕を掴まれた。いつもは照れてしまって目を合わせられないけれど、今日は後ろめたさで目を合わせることができなかった。
「もしかして、俺を煽ってる?」
「ち、違います……」
怒っているときの藤澤君は迫力がある。いつも子犬みたいに絡んでくるときの彼とは別人のようだ。
「……俺、昨日見ちゃったから、偶然」
「え」
藤澤君の言葉に私はドキッとした。
「ち、違うの、あれは全然……。その、不意打ちで」
「不意打ちって……なに?」
「え、いや、その……」
焦って言い訳をする私に藤澤君はまた小さなため息をついた。
「……奈々美さん、カマかける、って知ってる?」
そう言われてはっと気づいた。そうか、今、藤澤君は私にカマをかけたのか。
藤澤君は実際には見ていないのだ、それはそうだろう。そんな偶然、そうそうあるわけない。
私が高橋君に抱き締められたのはマンションから少し離れた場所だったし、藤澤君が直前に出掛けていた形跡もなかった。
私が高橋君に抱き締められた場面を藤澤君が目にしていたはずがない。冷静になればわかることだけれど、後ろめたさでいっぱいになっていた私はまんまと彼の罠に嵌まったというわけだ。
黙っている私を藤澤君は睨みつけるように見ていた。藤澤君もこんなに怖い顔をすることがあるんだと私は思った。
「……他の男に、簡単に触らせんなよ」
そう言われて壁に押し付けられて強引にキスされた。藤澤君がこんなに強い力で私を押さえつけることができるだなんて初めて知った。
今までも藤澤君に寸止めされたり焦らされたりしてきたけれど、いつでもその奥には優しさがあった。今の藤澤君は本気で怒っていると思った。
「……あ」
唇を離された後、私は言った。
「そ、そういう藤澤君は南沢さんとはどうなのよ、皆噂してたよ、南沢さんは藤澤君のことが好きだって」
「……俺のほうには特別な感情は何もないから。……奈々美さんが今、それを言う?」
藤澤君の言う通りだった。そう言われて返す言葉もなく私が黙ってしまったその時、藤澤君のズボンのポケットの中でスマホが鳴った。
スマホを取り出して画面をちらりと見て藤澤君はふうとため息をついた。今日の藤澤君はやたらとため息ばかりついている。
「……南沢さん?」
「うん」
「……出たら?」
私が言うのとほぼ同時に藤澤君が通話ボタンを押した。藤澤君の腕の拘束から解放されて私はそのままぼんやりと立っていた。
「あ……南沢? え、近くに? 見積の件? ……わかった、今から行くよ」
藤澤君の返答に、また呼び出しか……、とがっかりしている自分がいた。
「奈々美さん、一緒に来てくれる?」
「え?」
状況が呑み込めず戸惑っている私を、藤澤君は強引に連れ出した。
・
・
・
「え……藤澤先輩?」
待ち合わせ場所の駅前のカフェに行くと南沢さんが待っていた。
店に到着した私と藤澤君を彼女は信じられないものを見るような目で見つめた。
休日だからか、南沢さんは普段ストレートのままおろしている髪をふわりと巻いていていつもよりも可愛らしく見えた。
白いフーディに細身のパンツを履いている。
足元はラフなスニーカー。なのに普段よりも数段女の子っぽさが増していた。
藤澤君は戸惑った表情で私たちを見ていた南沢さんにつかつかと近寄ると言った。
「見積、どれ? 早く出して」
「え……」
南沢さんはわけがわからないという顔で私と藤澤君の顔を交互に見ている。
「あの、二人ご一緒なのは……今日、お仕事ですか?」
南沢さんは遠慮がちに尋ねた。
「いや俺たち昨日から一緒にいたから」
「え?」
「葉月さんは俺の彼女だから」
藤澤君は南沢さんにそう言い放った。
藤澤君の突然の発言に隣にいた私のほうが驚いていた。
「え……、冗談ですよね?」
状況についていけず茫然としながらも私は心の中で、冗談ですよねってさすがに失礼じゃない? と彼女の発言に突っ込みを入れていた。
気がつけば肩で息をしていた。
……明確に拒絶するのが遅すぎたなと私は深く反省してしょんぼりした。
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「……おかえり」
結局藤澤君のマンションに帰ったのは午後十一時になっていた。一瞬私を見た藤澤君の目が冷たかったような気がして、先ほどのやり取りを見られていたかのような錯覚に陥った。
「た、ただいま」
「遅かったんだね」
「あ……うん、まあ」
ちょっとした罪悪感があった。
荒井課長のときのように無理強いされたわけじゃない。今日のことは完全に私の油断が招いたことだった。
……あー、こんな私、南沢さんとのこと責める資格ないわ……。自分自身に落ち込んでいた。
「俺、もう寝るね」
藤澤君がやけに素っ気ないような気がして内心慌てた。高橋君とのやり取りを見られていたはずはないのに、なんだか落ち着かなかった。藤澤君は天然だけど変なところが鋭かったりする。
「え、あ、うん、遅くなってごめんね。おやすみ」
その日私と藤澤君は別々の布団で眠った。……なんでこう擦れ違ってしまっているんだろう。気持ちはいつでも藤澤君のことが大好きなのに。でも今日の私にそんなことを思う資格はないのかもしれない。
藤澤君の家に初めて泊まった日に眠ったあの同じ居候部屋で私は深いため息をついていた。
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翌朝、朝食を食べた後で藤澤君に聞かれた。
「……昨日、誰と飲んでたの?」
いつもニコニコしている藤澤君が珍しく不機嫌そうな表情を浮かべていた。
「えっと……大学の時の友達」
「男?」
続けざまに質問される。
「え? あ、まあ、そんな感じかな」
「まさか二人きり、じゃないよね?」
「え……いや……その」
「二人だったの?」
私が無言でいると藤澤君は小さなため息をついた。藤澤君が怒っているのがはっきりとわかった。
「……昨日、そいつとなんかあった?」
「え、なんもないよ?」
そう答える私の目が泳いでいるのを藤澤君が見逃すはずはなかった。
「……奈々美さん、嘘が下手すぎる」
藤澤君に両腕を掴まれた。いつもは照れてしまって目を合わせられないけれど、今日は後ろめたさで目を合わせることができなかった。
「もしかして、俺を煽ってる?」
「ち、違います……」
怒っているときの藤澤君は迫力がある。いつも子犬みたいに絡んでくるときの彼とは別人のようだ。
「……俺、昨日見ちゃったから、偶然」
「え」
藤澤君の言葉に私はドキッとした。
「ち、違うの、あれは全然……。その、不意打ちで」
「不意打ちって……なに?」
「え、いや、その……」
焦って言い訳をする私に藤澤君はまた小さなため息をついた。
「……奈々美さん、カマかける、って知ってる?」
そう言われてはっと気づいた。そうか、今、藤澤君は私にカマをかけたのか。
藤澤君は実際には見ていないのだ、それはそうだろう。そんな偶然、そうそうあるわけない。
私が高橋君に抱き締められたのはマンションから少し離れた場所だったし、藤澤君が直前に出掛けていた形跡もなかった。
私が高橋君に抱き締められた場面を藤澤君が目にしていたはずがない。冷静になればわかることだけれど、後ろめたさでいっぱいになっていた私はまんまと彼の罠に嵌まったというわけだ。
黙っている私を藤澤君は睨みつけるように見ていた。藤澤君もこんなに怖い顔をすることがあるんだと私は思った。
「……他の男に、簡単に触らせんなよ」
そう言われて壁に押し付けられて強引にキスされた。藤澤君がこんなに強い力で私を押さえつけることができるだなんて初めて知った。
今までも藤澤君に寸止めされたり焦らされたりしてきたけれど、いつでもその奥には優しさがあった。今の藤澤君は本気で怒っていると思った。
「……あ」
唇を離された後、私は言った。
「そ、そういう藤澤君は南沢さんとはどうなのよ、皆噂してたよ、南沢さんは藤澤君のことが好きだって」
「……俺のほうには特別な感情は何もないから。……奈々美さんが今、それを言う?」
藤澤君の言う通りだった。そう言われて返す言葉もなく私が黙ってしまったその時、藤澤君のズボンのポケットの中でスマホが鳴った。
スマホを取り出して画面をちらりと見て藤澤君はふうとため息をついた。今日の藤澤君はやたらとため息ばかりついている。
「……南沢さん?」
「うん」
「……出たら?」
私が言うのとほぼ同時に藤澤君が通話ボタンを押した。藤澤君の腕の拘束から解放されて私はそのままぼんやりと立っていた。
「あ……南沢? え、近くに? 見積の件? ……わかった、今から行くよ」
藤澤君の返答に、また呼び出しか……、とがっかりしている自分がいた。
「奈々美さん、一緒に来てくれる?」
「え?」
状況が呑み込めず戸惑っている私を、藤澤君は強引に連れ出した。
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「え……藤澤先輩?」
待ち合わせ場所の駅前のカフェに行くと南沢さんが待っていた。
店に到着した私と藤澤君を彼女は信じられないものを見るような目で見つめた。
休日だからか、南沢さんは普段ストレートのままおろしている髪をふわりと巻いていていつもよりも可愛らしく見えた。
白いフーディに細身のパンツを履いている。
足元はラフなスニーカー。なのに普段よりも数段女の子っぽさが増していた。
藤澤君は戸惑った表情で私たちを見ていた南沢さんにつかつかと近寄ると言った。
「見積、どれ? 早く出して」
「え……」
南沢さんはわけがわからないという顔で私と藤澤君の顔を交互に見ている。
「あの、二人ご一緒なのは……今日、お仕事ですか?」
南沢さんは遠慮がちに尋ねた。
「いや俺たち昨日から一緒にいたから」
「え?」
「葉月さんは俺の彼女だから」
藤澤君は南沢さんにそう言い放った。
藤澤君の突然の発言に隣にいた私のほうが驚いていた。
「え……、冗談ですよね?」
状況についていけず茫然としながらも私は心の中で、冗談ですよねってさすがに失礼じゃない? と彼女の発言に突っ込みを入れていた。
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