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19話
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楽しかった日曜日が終わり、また学校が始まると、寝起きから朝日にドキドキさせられ、授業中は漆原さんに、お昼は五人で食べるのが定番になり全員から、放課後は図書室で真白さんに、生徒会では先輩にドキドキさせられていた。
いつの間にかこれが私の日常になり、数日が経ったある日みんなでお昼ご飯を食べていると突然漆原さんが言う。
「そういえばかずっちってさぁ」
私がなんだろ?
「私のこと名字で呼ぶよね」
うん?たしかに漆原さんって呼んでるけど…それがどうしたんだろ。
そう思ってると漆原さんが叫ぶ。
「かずっちに名前で呼ばれたいー!!!みんなもそう思わない!?」
「たしかにそうね!」
「呼ばれたいです…!」
先輩と真白さんまで!?
「ふふん!私はもう名前で呼ばれてるからね!いいでしょ、いいでしょー!」
みんなに自慢げに言う朝日。
朝日やめて…みんなを煽らないで…。
ほら…みんながずるいー!って怒ってるから…。
「ねぇねぇ!かずっち!私のこと名前で呼んでよー!」
そう言いながら迫ってくる漆原さん。
私は朝日以外の友達は名前どころかあだ名ですら呼ばず、名字で呼ぶようにしていた。
朝日は別の呼び方の時もあったし、小さい頃から一緒だから名前で呼べたけど…。
なんとか拒否できないか考えたけど、期待の眼差しで私を見る三人から逃げられないと悟り、覚悟を決め呼ぶことにした。
「え、えと…あの…な、夏海…さん…」
なんとかそう呼ぶとなんだか漆原さんが満足していないようだった。
「うーん…さん…かぁ。呼び捨てがいいなぁ…」
そう言い、さらにハードルを上げようとする漆原さん。
「えぇ…!?さん付けたら、だめなの…?」
「呼び捨てがいいなぁ…」
漆原さんが悲しそうな顔で、繰り返し言った。
「うぅ…わかったよぉ」
私はすでに顔が赤かったが、さらに赤くなりながら呼ぶことにした。
「あの…えっと…。な、夏海…」
私がそう呼ぶと漆原さんが満足したようですごく喜んでいる。
「かずっち!ありがとー!これからも夏海って呼んでね!」
「は、はい…」
そして、次は真白さんの番になる。
「お、王子様…私も名前を呼び捨てがいいです…!」
真白さん…最初から難易度最大にするんだね…。
「ち、ちゃんとか付けたらダメかな…?」
私は一応ダメ元で聞いてみる。
「ちゃんもいいですけど…呼び捨てがいいです…!」
はい…わかりました…。
「そ、それじゃあ呼ぶね…。ゆ、雪…」
そう呼ぶと真白さんが両手に手を当て、恥ずかしがりながら言う。
「す…すごいです…。王子様に名前で呼んでもらえると、こんなにドキドキしちゃうんですね…」
お、大袈裟だよ…。
最後に先輩の番になる。
「わたくしはそうねぇ…名前を呼び捨てと敬語禁止で!」
真白さん以上の要求をする先輩。
「せ、先輩…名前はともかく呼び捨てと敬語禁止はちょっと…生徒会長にそんな態度はみんなに怒られちゃいますよぉ…」
「あら?大丈夫よ!なにか文句を言う人がいれば、わたくしが制裁しますわ!」
そう力強く言う先輩だったけど、なんとか説得して、敬語禁止と呼び捨てをなしにしてもらった。
「それじゃあ呼びますね…か、楓さん!」
私が呼ぶと先輩がすごく興奮している。
「まぁ!好きな人に名前で呼んでもらえるのってこんなに嬉しいのね!今すぐ結婚しましょう!式場を確保するわ!」
暴走する先輩をなんとか止め、全員を呼んだことで私は安心した。
ふと、朝日の方を見ると、なんだかつまらなさそうにしている。
私は朝日に近づき聞いてみる。
「朝日、どうしたの?」
「んー。なんかみんなが羨ましいなって。呼び方変わると嬉しいもんね」
そういうものなのかなぁ。
私にはよくわからなかったけど、朝日が悲しんでるので言うことにする。
「ねぇ、あーちゃん」
それを聞き朝日が驚く。
「か、かずき!それって!」
「うん。小さい頃に呼んでた呼び方」
「覚えててくれたんだぁ!嬉しいなぁ!」
いつからだったか、しなくなったその呼び方をすると朝日はすごく喜んでくれた。
それが私も嬉しかった。
「これから朝日のこと、またあーちゃんって呼ぶようにするね」
「ううん!今まで通り朝日でいいよ!」
で、でもと言うと朝日が言う。
「あーちゃんって呼ばれるのも好きだったけど、朝日って呼ばれるのも大好きだからね!」
そう言い私の頬にキスをして、ありがとう!かずき!とお礼を言った。
それを見ていた、夏海と雪と楓さんが私達もするー!と言い、たくさんされたのだった。
これがある日のお昼、みんなを名前で呼ぶことになったお話。
これからみんなのこと名前で呼ぶのかぁ…。
がんばろ…。
それにしても、久々にあーちゃんって呼んで、懐かしかったなぁ。
いつの間にかこれが私の日常になり、数日が経ったある日みんなでお昼ご飯を食べていると突然漆原さんが言う。
「そういえばかずっちってさぁ」
私がなんだろ?
「私のこと名字で呼ぶよね」
うん?たしかに漆原さんって呼んでるけど…それがどうしたんだろ。
そう思ってると漆原さんが叫ぶ。
「かずっちに名前で呼ばれたいー!!!みんなもそう思わない!?」
「たしかにそうね!」
「呼ばれたいです…!」
先輩と真白さんまで!?
「ふふん!私はもう名前で呼ばれてるからね!いいでしょ、いいでしょー!」
みんなに自慢げに言う朝日。
朝日やめて…みんなを煽らないで…。
ほら…みんながずるいー!って怒ってるから…。
「ねぇねぇ!かずっち!私のこと名前で呼んでよー!」
そう言いながら迫ってくる漆原さん。
私は朝日以外の友達は名前どころかあだ名ですら呼ばず、名字で呼ぶようにしていた。
朝日は別の呼び方の時もあったし、小さい頃から一緒だから名前で呼べたけど…。
なんとか拒否できないか考えたけど、期待の眼差しで私を見る三人から逃げられないと悟り、覚悟を決め呼ぶことにした。
「え、えと…あの…な、夏海…さん…」
なんとかそう呼ぶとなんだか漆原さんが満足していないようだった。
「うーん…さん…かぁ。呼び捨てがいいなぁ…」
そう言い、さらにハードルを上げようとする漆原さん。
「えぇ…!?さん付けたら、だめなの…?」
「呼び捨てがいいなぁ…」
漆原さんが悲しそうな顔で、繰り返し言った。
「うぅ…わかったよぉ」
私はすでに顔が赤かったが、さらに赤くなりながら呼ぶことにした。
「あの…えっと…。な、夏海…」
私がそう呼ぶと漆原さんが満足したようですごく喜んでいる。
「かずっち!ありがとー!これからも夏海って呼んでね!」
「は、はい…」
そして、次は真白さんの番になる。
「お、王子様…私も名前を呼び捨てがいいです…!」
真白さん…最初から難易度最大にするんだね…。
「ち、ちゃんとか付けたらダメかな…?」
私は一応ダメ元で聞いてみる。
「ちゃんもいいですけど…呼び捨てがいいです…!」
はい…わかりました…。
「そ、それじゃあ呼ぶね…。ゆ、雪…」
そう呼ぶと真白さんが両手に手を当て、恥ずかしがりながら言う。
「す…すごいです…。王子様に名前で呼んでもらえると、こんなにドキドキしちゃうんですね…」
お、大袈裟だよ…。
最後に先輩の番になる。
「わたくしはそうねぇ…名前を呼び捨てと敬語禁止で!」
真白さん以上の要求をする先輩。
「せ、先輩…名前はともかく呼び捨てと敬語禁止はちょっと…生徒会長にそんな態度はみんなに怒られちゃいますよぉ…」
「あら?大丈夫よ!なにか文句を言う人がいれば、わたくしが制裁しますわ!」
そう力強く言う先輩だったけど、なんとか説得して、敬語禁止と呼び捨てをなしにしてもらった。
「それじゃあ呼びますね…か、楓さん!」
私が呼ぶと先輩がすごく興奮している。
「まぁ!好きな人に名前で呼んでもらえるのってこんなに嬉しいのね!今すぐ結婚しましょう!式場を確保するわ!」
暴走する先輩をなんとか止め、全員を呼んだことで私は安心した。
ふと、朝日の方を見ると、なんだかつまらなさそうにしている。
私は朝日に近づき聞いてみる。
「朝日、どうしたの?」
「んー。なんかみんなが羨ましいなって。呼び方変わると嬉しいもんね」
そういうものなのかなぁ。
私にはよくわからなかったけど、朝日が悲しんでるので言うことにする。
「ねぇ、あーちゃん」
それを聞き朝日が驚く。
「か、かずき!それって!」
「うん。小さい頃に呼んでた呼び方」
「覚えててくれたんだぁ!嬉しいなぁ!」
いつからだったか、しなくなったその呼び方をすると朝日はすごく喜んでくれた。
それが私も嬉しかった。
「これから朝日のこと、またあーちゃんって呼ぶようにするね」
「ううん!今まで通り朝日でいいよ!」
で、でもと言うと朝日が言う。
「あーちゃんって呼ばれるのも好きだったけど、朝日って呼ばれるのも大好きだからね!」
そう言い私の頬にキスをして、ありがとう!かずき!とお礼を言った。
それを見ていた、夏海と雪と楓さんが私達もするー!と言い、たくさんされたのだった。
これがある日のお昼、みんなを名前で呼ぶことになったお話。
これからみんなのこと名前で呼ぶのかぁ…。
がんばろ…。
それにしても、久々にあーちゃんって呼んで、懐かしかったなぁ。
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