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デート前日〜一之瀬麗の一日〜②
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自分のクラスに着くと、友達の凛ちゃんと柚子ちゃんがすでにいて。
「おはよ!凛ちゃん!柚子ちゃん!」と挨拶をする。
「おはよ~。」とおっとりした柚子ちゃんが。
「おはよう。」とクールな凛ちゃんがそれぞれ挨拶をしてくれる。
二人はわたしの中学からの友達で。
よくお姉さんの話や相談にも乗ってくれていた。
昨日のことも当然話していて。
「おめでと~。麗ちゃんよかったね~。」と柚子ちゃんが少し涙ぐんで。
「うん。本当におめでとう。麗さん。」と凛ちゃんが微笑んで。
まるで、わたしがお姉さんと付き合えたみたいに祝福してくれる二人。
まぁ、実際はお姉さんにデートに誘われただけなのだけど。
それでも、わたしだけでなく二人もすごく喜んでいてくれて。
そんな二人の気持ちがすごく嬉しくて「二人ともありがとー!大好きー!」と抱きしめる。
あ、でもでもこれは友達に対しての大好きとハグであって、お姉さんに対してはもっと特別だから!と、心の中で言い訳をしていると。
「でも~お姉様には負けちゃうけどね~。」
「たしかに。お姉様にはもっとすごいからね。」
と、お姉さんとのことをいつも話しているから二人にはわかっていて。
「えへへ!だってお姉さんは特別だからね!」と笑いながら返す。
それから授業が始まるとお姉さんのことを想いながら時間は経っていく。
途中、先生にボーッとしないの!と注意を受けたけど…。
そして、お昼の時間になり、三人でお弁当を食べながら話し始める。
ほとんどがわたしが話すお姉さんのことなんだけど、それでも楽しそうに聞いてくれる二人。
話の内容は同居生活のことになり。
「ね~ね~。麗ちゃ~ん。やっぱり同居生活って大変~?」と柚子ちゃんがわたしに質問する。
「んー。大変だけど。お姉さんといられるから幸せだよ!」と笑顔で返すと「そっか~!」と嬉しそうな柚子ちゃん。
毎日話しているのに改めてそう質問した柚子ちゃんに「でも、どうしたの?」と聞く。
「ん~麗ちゃんとお姉様の同居の話聞いてね~。あたしもしてみたいな~って思ったんだけどね~。」と、柚子ちゃんが言った。
「柚子ちゃんもするの?」と質問する。
「ん~。でも、考えてみたら麗ちゃんみたいに素敵なお姉様がいないし~。あたし家事とか苦手だからどうかな~ってね~。凛ちゃんはどう思う~?」と柚子ちゃんは凛ちゃんに尋ねる。
「柚子は昔からそういうの苦手だもんね。」と凛ちゃんが言うと「そうなんだよね~。」と苦笑いする柚子ちゃん。
二人はわたしと友達になる前から仲良しで、それなら二人で暮らしたらどうかなと思い提案する。
すると「あ~!そっか~!それいいかも~!」と乗り気な柚子ちゃん。
それとは対照的に凛ちゃんは少し考えると「無理。」と顔を逸らして拒否する凛ちゃん。
「え~。残念~。」と柚子ちゃんががっかりするとこの話は終わる。
それからお昼の時間も半分が過ぎると、柚子ちゃんが先生に呼ばれていた事を思い出し席を離れることに。
さて、わたしは今から凛ちゃんに説教をしないといけない。
なんで、そんなことをするのかといえば…
「ねぇ?凛ちゃん?」と少しトーンを落として話しかける。
すると、ビクッとする凛ちゃん。
「わたしいつも言ってるよね?」とニコッと微笑む。
またビクッとする凛ちゃん。
「なんで、正直にならないの!」と言うと「むりだよぉ…。」といつもクールなはずの凛ちゃんは顔を赤くしてそう言った。
実は凛ちゃんはわたしと二人で柚子ちゃんのことを話す時だけ、照れ屋になる。
本人曰く、柚子ちゃんのことが大好きすぎて話せなくなっちゃうから、照れ隠しでクールなふりをしているそうで。
わたしがそれを知ったのは凛ちゃんが柚子ちゃんのことを好きなんじゃないかと気づき、聞いてみると顔を真っ赤にした為だった。
それからわたしはよく凛ちゃんの相談相手になっていて。
たまにこうやって叱ったりもするわけで。
「無理じゃない!柚子ちゃんがっかりしちゃってたよ!」と少し強めに言うと「だ、だってね。柚子と一緒に暮らすこと考えただけで、顔が赤くなるのに。もしほんとに暮らしたら…。」と落ち込む凛ちゃん。
「でもこのままだとなにも変わらないよ!」と言うと「そ、それはそうだけど…。でも、麗さんみたいに正直になれないよ…。」とさらに落ち込んでしまう凛ちゃん。
「それは二人のおかげで!昔は…。」
昔のわたしは人見知りで。
それこそ、初めて二人に会った時も上手く話せなかった。
けど、二人のおかげで。
そして、お姉さんのおかげで今のわたしがあるわけで。
それを知っている凛ちゃんが「麗さん頑張ったもんね。すごいよ。」と褒めてくれて。
「凛ちゃんだってなれるよ!」と言うと「うん。少しずつになっちゃうけどがんばる。」とやる気になってくれたので。
わたしはこれ以上責めることはせず「さっきは強く言っちゃってごめんね。」と謝る。
すると「ううん。麗さんは私の為に言ってくれてるから。いつもありがと。」と微笑む凛ちゃん。
わたしと凛ちゃんは今では正反対ではあるけど、凛ちゃんの気持ちもわかるから応援していて。
「お互い頑張ろうね!」と言うと「うん!がんばろ!」と励まし合い笑顔になる。
柚子ちゃんが戻ってきて「あ~!二人共楽しそうだけどなんの話~?」と聞いてきて。
「なんでもない。柚子には内緒。」と凛ちゃんがまたクールに戻って言うと「え~。ひどい~。」と凛ちゃんに後ろから抱きつく柚子ちゃん。
凛ちゃんは顔が赤くなっているのを隠しながら「重い。離れて。」と言い「重くないです~!」とさらに体重をかける柚子ちゃん。
なんだか、二人を見ているとわたしとお姉さんの様で思わず笑ってしまう。
すると、柚子ちゃんが「あ~!麗ちゃんなんで笑ってるの~!」と怒るので「えー!なんでもないよー!」と笑いながら言った。
柚子ちゃんもきっと凛ちゃんのことが好きなんだろうけど、いまいち柚子ちゃんはそういうのが分かりにくくて。
でも、二人が恋人同士になってくれたらすごく嬉しいから、わたしは応援している。
こんな風にお昼の時間を過ごすと、午後の授業が始まり、またお姉さんの事を考えながら放課後になる。
「おはよ!凛ちゃん!柚子ちゃん!」と挨拶をする。
「おはよ~。」とおっとりした柚子ちゃんが。
「おはよう。」とクールな凛ちゃんがそれぞれ挨拶をしてくれる。
二人はわたしの中学からの友達で。
よくお姉さんの話や相談にも乗ってくれていた。
昨日のことも当然話していて。
「おめでと~。麗ちゃんよかったね~。」と柚子ちゃんが少し涙ぐんで。
「うん。本当におめでとう。麗さん。」と凛ちゃんが微笑んで。
まるで、わたしがお姉さんと付き合えたみたいに祝福してくれる二人。
まぁ、実際はお姉さんにデートに誘われただけなのだけど。
それでも、わたしだけでなく二人もすごく喜んでいてくれて。
そんな二人の気持ちがすごく嬉しくて「二人ともありがとー!大好きー!」と抱きしめる。
あ、でもでもこれは友達に対しての大好きとハグであって、お姉さんに対してはもっと特別だから!と、心の中で言い訳をしていると。
「でも~お姉様には負けちゃうけどね~。」
「たしかに。お姉様にはもっとすごいからね。」
と、お姉さんとのことをいつも話しているから二人にはわかっていて。
「えへへ!だってお姉さんは特別だからね!」と笑いながら返す。
それから授業が始まるとお姉さんのことを想いながら時間は経っていく。
途中、先生にボーッとしないの!と注意を受けたけど…。
そして、お昼の時間になり、三人でお弁当を食べながら話し始める。
ほとんどがわたしが話すお姉さんのことなんだけど、それでも楽しそうに聞いてくれる二人。
話の内容は同居生活のことになり。
「ね~ね~。麗ちゃ~ん。やっぱり同居生活って大変~?」と柚子ちゃんがわたしに質問する。
「んー。大変だけど。お姉さんといられるから幸せだよ!」と笑顔で返すと「そっか~!」と嬉しそうな柚子ちゃん。
毎日話しているのに改めてそう質問した柚子ちゃんに「でも、どうしたの?」と聞く。
「ん~麗ちゃんとお姉様の同居の話聞いてね~。あたしもしてみたいな~って思ったんだけどね~。」と、柚子ちゃんが言った。
「柚子ちゃんもするの?」と質問する。
「ん~。でも、考えてみたら麗ちゃんみたいに素敵なお姉様がいないし~。あたし家事とか苦手だからどうかな~ってね~。凛ちゃんはどう思う~?」と柚子ちゃんは凛ちゃんに尋ねる。
「柚子は昔からそういうの苦手だもんね。」と凛ちゃんが言うと「そうなんだよね~。」と苦笑いする柚子ちゃん。
二人はわたしと友達になる前から仲良しで、それなら二人で暮らしたらどうかなと思い提案する。
すると「あ~!そっか~!それいいかも~!」と乗り気な柚子ちゃん。
それとは対照的に凛ちゃんは少し考えると「無理。」と顔を逸らして拒否する凛ちゃん。
「え~。残念~。」と柚子ちゃんががっかりするとこの話は終わる。
それからお昼の時間も半分が過ぎると、柚子ちゃんが先生に呼ばれていた事を思い出し席を離れることに。
さて、わたしは今から凛ちゃんに説教をしないといけない。
なんで、そんなことをするのかといえば…
「ねぇ?凛ちゃん?」と少しトーンを落として話しかける。
すると、ビクッとする凛ちゃん。
「わたしいつも言ってるよね?」とニコッと微笑む。
またビクッとする凛ちゃん。
「なんで、正直にならないの!」と言うと「むりだよぉ…。」といつもクールなはずの凛ちゃんは顔を赤くしてそう言った。
実は凛ちゃんはわたしと二人で柚子ちゃんのことを話す時だけ、照れ屋になる。
本人曰く、柚子ちゃんのことが大好きすぎて話せなくなっちゃうから、照れ隠しでクールなふりをしているそうで。
わたしがそれを知ったのは凛ちゃんが柚子ちゃんのことを好きなんじゃないかと気づき、聞いてみると顔を真っ赤にした為だった。
それからわたしはよく凛ちゃんの相談相手になっていて。
たまにこうやって叱ったりもするわけで。
「無理じゃない!柚子ちゃんがっかりしちゃってたよ!」と少し強めに言うと「だ、だってね。柚子と一緒に暮らすこと考えただけで、顔が赤くなるのに。もしほんとに暮らしたら…。」と落ち込む凛ちゃん。
「でもこのままだとなにも変わらないよ!」と言うと「そ、それはそうだけど…。でも、麗さんみたいに正直になれないよ…。」とさらに落ち込んでしまう凛ちゃん。
「それは二人のおかげで!昔は…。」
昔のわたしは人見知りで。
それこそ、初めて二人に会った時も上手く話せなかった。
けど、二人のおかげで。
そして、お姉さんのおかげで今のわたしがあるわけで。
それを知っている凛ちゃんが「麗さん頑張ったもんね。すごいよ。」と褒めてくれて。
「凛ちゃんだってなれるよ!」と言うと「うん。少しずつになっちゃうけどがんばる。」とやる気になってくれたので。
わたしはこれ以上責めることはせず「さっきは強く言っちゃってごめんね。」と謝る。
すると「ううん。麗さんは私の為に言ってくれてるから。いつもありがと。」と微笑む凛ちゃん。
わたしと凛ちゃんは今では正反対ではあるけど、凛ちゃんの気持ちもわかるから応援していて。
「お互い頑張ろうね!」と言うと「うん!がんばろ!」と励まし合い笑顔になる。
柚子ちゃんが戻ってきて「あ~!二人共楽しそうだけどなんの話~?」と聞いてきて。
「なんでもない。柚子には内緒。」と凛ちゃんがまたクールに戻って言うと「え~。ひどい~。」と凛ちゃんに後ろから抱きつく柚子ちゃん。
凛ちゃんは顔が赤くなっているのを隠しながら「重い。離れて。」と言い「重くないです~!」とさらに体重をかける柚子ちゃん。
なんだか、二人を見ているとわたしとお姉さんの様で思わず笑ってしまう。
すると、柚子ちゃんが「あ~!麗ちゃんなんで笑ってるの~!」と怒るので「えー!なんでもないよー!」と笑いながら言った。
柚子ちゃんもきっと凛ちゃんのことが好きなんだろうけど、いまいち柚子ちゃんはそういうのが分かりにくくて。
でも、二人が恋人同士になってくれたらすごく嬉しいから、わたしは応援している。
こんな風にお昼の時間を過ごすと、午後の授業が始まり、またお姉さんの事を考えながら放課後になる。
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