イケメン幼馴染に執着されるSub

いらない

3

「そうやって……俺を信じてくれないなら、ここで梶原と死ぬ。」

「……っは？」

「何があっても離さない。離れたくない。梶原が死ぬなら……ここで俺も死ぬ。」

「……雄斗との、約束は？」

「別にいいや。
俺は死ぬ奴の約束より梶原が大切だから。」

「っでも」

「ご主人様の約束も守らない梶原は雄斗を助ける資格なんてない。此処で俺と死ぬしかないよ。」

「……冗談だろ？」

「梶原は馬鹿だね。馬鹿なところも愛おしいよ。」

隼人は俺の足に全体重をかけて俺を、動けなくしている。

「やめろ……」

「じゃあ2人で逃げよう。」

「っ………」


逃げてしまったほうが楽かもしれない。

だって生きれるんだから。

だけどさ……

「だけどさ、だけどさ……雄斗に……会いたいんだってば………」

「…………」

感情のない瞳で俺を見つめる隼人。

雄斗と同じ目をしている。

（だけど……今更引けない……）


「っあ、」

ヤバい、

息を吸い込みすぎた。

意識が朦朧とする。

呼吸がしづらい。

目が霞む。

（本当に……）

ほんとうに、俺は……隼人と死ぬのか……？


（愛する人と死ねない苦しみ………）

麻耶も、同じ気持ちだったのかな……

「……雄斗……愛してる………っ」

「梶原、俺は梶原を愛してるよ。」

「隼人……俺は………」