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いらない

おまけ(えっちです)

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このお話は梶原くんと雄斗が中学生の時の話です。











「あぁ"…っ、きもちッい"よぉ……」

お互いの精液が絡み合う音がぱちゅ、ぱちゅ、と卑猥に聞こえる。

「かわいいなぁ……ほんとにかわいい…一生、俺のモノにしたいな。」

雄斗が俺を抱き上げる。
よしよし、と優しく俺の背中を愛おしいように優しく撫でる。

「ん、ゆうとぉ……」

「キスしてほしいの?仕方ないなぁ」

俺がだらしなく舌を出すと雄斗はそれを受け止めてくれた。
部屋中に恥ずかしい音が響く中、俺は今雄斗がもっと欲しいことしか考えられない。


なんでだっけ。



「処女でこれは凄すぎる。まさか……先に俺以外の人とやってないよね?」

「……、?しょ?」

「……なんでもない。そんな機会があれば見逃すはずがないしね。」

そう言いながら雄斗は再度、腰を動かす。

今日は塾に行く日なのに。

隼人に勉強を教えてもらって、雄斗と3人でアイスを食べながら帰るんだ。

高校受験が近いから、雄斗といる場合じゃない。

「……かえる」

「だめだよ。」

肩の骨が脱臼するんじゃないかってくらい、雄斗は俺の腕を引っ張って抱きしめる。

「いっ……」

「帰っても………意味ないよ……。」

「、?"ぁあっ……」

「今日は疲れたから、たくさんふーくんを愛したい。」

雄斗は俺の耳を舐めたり、脇をくすぐったり、こちょばしいところばかり触ってくる。

最初は笑っていたけど、だんだん苦しくなってきた。

「だめっ、きぜつするっ…あたま、あつくなるっ」

「いいじゃん。頭がおかしくなって、後遺症を抱えて、俺のことしか考えられなくなればいいんだ。」

さらに膨らんだ雄斗の性器。

初めて見た時、大きすぎて怖かった。

中学生とは思えないほどに重々しく立派なモノに俺は逃げたかったけど、雄斗は俺を逃してはくれなかった。

雄斗も……なんか、怒っていたから俺の声なんて聞こえていない。

だからこうなっているんだ。


「ふーくんの、ずっとピクピクしててかわいい。もう出ないのに頑張って勃起してるの情けないね。」

「ひゃっ?!さわらないでっ」

「女の子みたい。」

意地悪な顔をする雄斗。

(普段っこんな顔しないくせに!)

俺だけに見せる表情

周りの人間には、絶対に雄斗はこんな顔しない

俺だけの、もの………

「ぜんぶ、ぜんぶおれのものになればいいんだ…」

小さい声で囁いた。

多分、雄斗には聞こえていない。

(……………)

この気持ちは何だ?

「脚、上げて。」

「あっ……」

「あー……ふーくん丸見え……最高……」

「っ……いたっ…」

「たくさん、跡付けるからトイレする時、お風呂に入る時に思い出してね。」

ちゅ、ちゅ、とリップ音を立てながら雄斗は俺の太ももにキスマークを付けていく。

(俺も、彼女に付けたことあるけど実際に付けられるとこんな痛いんだ……)

「……もう、他の女とセックスしたら駄目だよ?」

「しないっ…ゆうとだけっぁん"!!もっと…」

「………約束だからね。」

あ、キスだ。

俺が大好きなえっちなキス。

「ん、はぁ……んん……」


雄斗の唾液が俺の口の中に入ってくる感覚
雄斗の柔らかい唇が俺のモノになってる満足感
…お互い、いやらしく身体をくっつけてる幸せなきもち。

全部、全部おれのだ……


(……何だ、この気持ち……)

わからない。

そういえば
なんで俺はこんなに弱くなってるんだ?

「………ゆうと、……なに、これ……」

「あー、解けちゃった?」

「は……?」

「じゃーやり直し。はい、身体の力を抜いて、目を瞑って……」

「っ?!!何だこれ!!やめろ、離せっ!!チンコ抜けよ!!!」

バチン"っ!!!

「!!?"いっ"た……」

「言うこと聞いて。ほら、力を抜いて」

「殴ったな?!!殴り返してやるっ!!!」

   止まれ
「……"【Stop】"」

「っ!!"」

「次は無い。」

(は?……なんで……なんで俺……commandに反応した?………まさか……?)

「余計なこと考えないで。」

「あぅ"っ?」

ぎゅぅっと俺のチンコが紐か何かで強く絞められている。

「まだ抵抗するならソレ、使い物にならなくするよ。」

酷く冷たい声。
冗談じゃない。

「やだっ、やだやだ…ごめんなさいっごめんなさい……」
    いい子
「………"【good boy】"」

「はぅ……」

あれ、めっちゃ気持ちいい


「へへ……ふわふわ……」

「飛ばないでよ、ほら。」

バチンッ!

「っ、?!!」

「意識、飛びそうになったらその度に叩くから。」

「ぁ、え?ゆうと……?ぁあ"…んっ」

「……………」

ゆうとが、

雄斗が感情の無い瞳で俺を見つめている

辛い

痛い

「なんで……そんな顔する……の?"ッ」

ぱちゅ、ぱちゅ、

卑猥な音が響く中、俺は小さな声でそう言った。

「……………」

「………?」

顔色を変えない雄斗

(何か、悩みがあるのかな?)

「ゆうと」

「ふーくんは俺のものじゃないもんね。」

「ん?"ッゆうとのもの……?」

「………俺のものじゃないから……ふーくんに傷つけることはできないのに……でも、少しだけ……今だけは、俺のふーくんでいてよ。」

髪の毛で顔が見えない。

だけど、多分泣いてる。

俺は何かしてしまったんじゃないかと焦った。

でも、考えてみれば分かる。

いや、幼馴染だからこそ判るんだ。


雄斗は罪悪感を感じて泣いている。

中学生だからこそ

大人と子供の間の年頃だからこそ

彼は葛藤してるんだ。

「……痛くないよ。雄斗、大丈夫だから泣かないで。」


「っ………」

俺がそう頭を撫でると雄斗は俺に何か言う。

雄斗に言われたことが何か覚えていない。

だけど、そのあとはすごく眠たくなって俺は気を失うようにベッドに身体を預けた。




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