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冷静でいられない
7(????)
しおりを挟む「おー、雄斗くんじゃないですか、久しぶりだね。」
「……………………………………」
俺は呆然とした
(1ヶ月前、この部屋を入った時は排泄物を漏らし、横たわり、ご飯も食べない………もうすぐ死ぬような人間が会話をできるまでに回復し、この部屋も随分と綺麗になっている。)
「………遥奈が、こんなに綺麗にしたのか?」
「遥奈ちゃん?あのメイドちゃん綺麗好きなんだよね~」
「……………………………」
(遥奈” ちゃん ”…………)
やっぱり……遥奈は何か企んでいる
だとしたら……….…、
「ところで、どうして俺に会いに来てくれたのかな?」
ふざけたような口調で分かりきってることを俺に聞いてくるゴミ屑。
「殺すからに決まってるじゃん。」
「うわっ即答だね~。…………でもいいの?俺が死んだら梶原悲しむな~」
(ふーくんの名前を軽々しく口にするな塵。)
「お前が死んでも悲しまないよ。ふーくんには、俺しかいないんだから。」
「うひゃー…………怖いねぇ。」
隼人はニタニタと笑いながら俺に視線を向ける
「………そのチェンソーで俺を殺るの?」
「そう思う?」
そんな早く殺さないよ
最初にお前の手足の爪、全部剥がして四肢を切り落とす。皮膚の皮は………ピーラーで少しずつ剥いて……最後には遥奈と茜に殺してもらおうかな。
俺よりも手馴れてるし死体処理がうまいんだよな、
「ははっ………おっかないねぇ………」
「は?」
隼人は手足に縛られてる鎖を無理矢理外そうと、”ガシャッガシャッ“と部屋中に強い金属音を鳴らす。
外せるわけないのに、
「俺は死なないよ。なぜならお前にも、遥奈ちゃんにも茜ちゃんにも俺は殺せない。」
「今、お前の眼球に針を刺しても言えることか?」
ポケットに隠し持ってる針を出し、隼人の瞼に当てる
針と隼人の眼球は至近距離
すこし前に出しただけでも確実に刺さり、少なくとも失明はする
「片目が失ってもいいよ。四肢を切られてもいい、ピーラーで皮膚を剥かれても、滅多刺しに体を刺されても……海に捨てられても俺は死なない」
「何故判る?」
「……………雄斗よりは頭があるからね。」
隼人は監視カメラに視線を置く。
「あのカメラの映像………アンタ見たことないでしょ。」
「………………………っ」
「図星だね。」
「黙れ」
見たことないじゃない、
見せてくれないんだ
無理矢理見せてもらおうと抵抗した、
勝手に監視部屋に入ったけど駄目だった、
“『私が監視するからあなたは風さんだけを見てなさい。』”
「………母様には逆らえないか、」
「は……………?」
「気持ちはわかるよ。好きな人を一生自分の中に閉じ込めていたい、誰とも話さないで欲しい、一生、俺とだけ生きて欲しい……邪魔されたくない。俺のものにならないなら……殺したいよね。」
「お前に何が判る」
「わかるよ。そんなドス黒い感情を俺と雄斗に抱かれる梶原も大変だよなー………」
「っ………!」
「おっと、刺しちゃだめだよ。」
「…………….……は?」
鎖で
縛られていたはずの
隼人の手が
俺の腕を掴んでいる
「お前………どういうつもりだ………、」
「軽いトリックと、新しい信頼関係ってやつ?」
隼人は口角を上げ、静かに言う
おいで
「”【come】”」
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