イケメン幼馴染に執着されるSub

冷静でいられない

3

「俺のこと、好きですか？」


「世界で1番大好き。」


世界で1番？

2番目も3番目もいるってこと？


1番と2番との差ってどれくらいあるの？


俺以外に好きな人がいるってこと？



　　“百合先輩”



“『梶原くんだぁ！！！』”










「………ご主人様、」


「わっ……急に甘えたりやだな……。」


「………………………、」


俺はご主人様に抱きついて、匂いを嗅ぐ


（いつも通り、上品な匂い…………）


「………………………」


「………ふーくん、ずっと元気ないね。」


「あぇ…っ、そんなこと………」


「俺から離れたくなった？」


「っ！そんなことない！！！絶対ない！！」



「………冗談。」



そう悲しそうに微笑む彼に申し訳ない。






聞きたい



百合先輩と繋がっているのか




『うん、付き合ってるよ』


なんて言われたくない、、



目を背けたい










「………俺から離れないでください……。」


「離れないよ。絶対に離さない。」


「……………………、」


（本当かな、………）


信じられないわけじゃない



すごく、すっごく不安で、俺の心の中のモヤモヤが止まらなくて、




俺だけのご主人様なのに






「嬉しいな。」



「………え？」


ご主人様は満足気に微笑んで俺の頬を撫でる



「俺のことしか考えてない。」


「ゆうとのこと………？」


「うん。お母さんのこと忘れてる？」


「おかあさん…………」



あー


そういえば指輪、


父さんも死んだっけ


でも



そんなこと




糞程どうでもいい





「雄斗でいっぱい。」


「かわいいなぁ」


お互いの隙間がないほど強く抱きしめ合う


これもいいかもしれない



俺はご主人様……雄斗を信じてるから、




この匂いのことは忘れよう



ご主人様が生きているなら


それでいいじゃん
























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「そろそろ行くか。」