イケメン幼馴染に執着されるSub

雄斗__Part1

1.

頭が痛い



まぶたがやけに重いし体も意識があるのに動けない。まるで金縛りにあってるような、そんな感覚だ


ここはどこだ？
確かふーくんの告白を失敗させてまた俺だけを視界に入れて、見てもらおうとした。
その後は……










思い出した
やばい、やばいやばいやばい
どうしよう

俺、ふーくんを殺そうとしたんだ。

思い出した瞬間あんなに硬直してた体がすぐ動いて辺りを見わたす

精液の匂いが広まった古い教室
裸の自分
濡れている床

（俺、ふーくんとヤったのか）

それならふーくんは自分がSubだってことも知ったのだろうか。

うん。知ったんだろう。俺に殺されそうになったんだからセーフワードを言って逃げたんだ

「あー、やっちゃった…」

自分への後悔や罪悪感で心が苦しくて、ふーくんに嫌われたかもしれない、なんて不安で胸がいっぱいだ。

やってしまった。反省しよう。どうしよう、そう思っているはずなのに、何故か今の俺は頬が緩んでおり、笑わずにはいられない状態になっている。

「はは…あっはは！！」

おかしくなったからではない

嬉しいんだ

ふーくんは自分がSubだと分かってくれた。

まだ教える必要はないと思ってた。
だから、ふーくんの親にふーくんはnormalだと言い続けて欲しいと話した。

だが自分がSubだと分かってくれた今、ずっと我慢していた　”ふーくんを支配する”  夢が叶う


「ふーくん…」

俺は君を支配する

君を支配して、愛して、殺してあげる。

それほど君のしたことは大きいんだよ