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日が沈み、夜を迎え、皆が寝静まった頃。
淡い赤色の光を身に纏った来訪者が王宮に突如姿を現した。
それは人間ならば誰もが魅了してしまうほど美しい容姿の女性だった。
彼女が現れた場所は王妃の部屋の前だった。
美しい装飾が施された扉を愛おしそうに撫でる。
そのままドアノブに触れようとした時、
「会いに来る人を間違ってないかい?」
前触れもなく後ろから聞こえた声。
彼女は驚いた様子もなく、ゆっくり振り返った。
スカートの裾をつまみ、お辞儀する。
「お久しぶりですわ、おーさま」
「久しぶりの再会なのに、まず会いに来るのがアイシラってどういうことなの?」
すると彼女は鈴のような心地よい笑い声を漏らした。
「あら、いやですわ。お咎めはなしにしてくださいませ。わたくしはこのハッピーエンドの一番の功労者ですのよ?」
精霊王は肩を竦めてみせた。
「そうだね。君には本当に感謝しているよ。愛と命の精霊ユキリア」
「全ては精霊王のお心のままに」
再び頭を下げる。
「君が戻ってきたということは避難させていた森の生き物たちは無事に戻ったようだね。ご苦労だった。ゆっくり休んだらいい」
この国を飢饉に陥らせた精霊王だったが、生命を見捨てるようなことはしなかった。
生き物たちをユキリアに託し、この国の植物たちを仮死状態にさせた。
人間たちには枯れてしまったように見えたようだが、眠らせただけで命の灯を消していなかった。
精霊として生命を見捨てることはあってはならない。
自然の命あってこその王なのだから。
人間の王はそのことを理解できていなかった。
国民あってこその王だと気付かなかった。
だから、あっさり裏切られた。
「愚鈍な王だと、下の者たちは苦労するねぇ」
「元国王、元王子でしたら、森の中の小さな小屋でみすぼらしく生きていましたわよ。たった二人だけで」
「あははっ。惨めだねぇ」
「殺してしまえばよかったのに」
ユキリアの言葉に精霊王は目を丸くした。
「命を司る君が、とても物騒なことを言うじゃないか」
「アイシラを捨てた連中ですもの。構いやしませんわ。」
つんとユキリアは顔を背ける。
「アイシラという婚約者がいながら他に目移りするようなクズは不幸になって当然よ」
「人を魅了することに長けている君に言われてもねぇ。えーっと……アンナ、だっけ?」
ユキリアは嘲笑し、くるりと体を回転させた。
再びこちらを向いたその顔は、幼さを残した可愛らしいものだった。
アイシラの義妹アンナだった。
「こんな姿に騙されて……本当に自分を想っている存在に気付かないなんて、馬鹿な男」
「精霊の力の前では、人間なんて無力さ」
ユキリアはふっと鼻で笑った。
「あら。わたくし、何の力も使ってませんわよ」
「は?」
さすがの精霊王も驚いた。
すぐにその言葉の意味を理解し、失笑する。
「なるほど。本当に恋多き男だったわけだ」
「あんな男、最初からアイシラにはふさわしくありませんわ」
「やけにアイシラの肩を持つじゃないか」
「当然ですわ。だってわたくし、アイシラのこと大好きですもの。愛してるといってもいいですわ」
「君だから許せる言葉だねぇ」
愛と命の精霊であるユキリアに気に入られているのは良いことだ。
アイシラを守る存在として心強い。
他の者の言葉だったら絶対に許せないけど。
「アイシラの寝顔を見ることを許してくださるかしら?」
「構わないけど。話さなくていいのかい?」
「彼女にもう私の記憶はありませんもの」
そういえばと精霊王は思い出した。
「何故君の記憶を王や王子たちから消さなかった?」
悪戯っぽい笑みを浮かべたユキリア。
「面白そうだからに決まっているでしょう。その方が苦しめることができたでしょうし」
「いい趣味してるねぇ」
「褒め言葉として受け取っておきますわ」
ユキリアは本来の姿に戻り、精霊王に別れを告げ、アイシラの部屋に入った。
豪華絢爛な調度品に囲まれ、ふかふかのベッドで眠るアイシラ。
その寝顔が幸せそうでユキリアは知らぬ間に微笑んでいた。
そっと頬を撫でる。
「んっ……」と小さく声を上げたものの、ユキリアの手に擦り寄るだけで、アイシラが起きる気配はなかった。
その愛らしい仕草に胸が締め付けられる。
「アイシラ。わたくし、あの時からずっとあなたに夢中だわ」
ユキリアは過去のある出来事を思い出した。
アイシラとの大事な記憶。
アンナとして学園生活を送っていた時、孤児としての生い立ちのせいで他の貴族の令嬢から忌み嫌われ、いじめられていた。
なんて愛のないつまらない行為だろうと思っていた。
全く心惹かれない。
とりあえず適当にいなしておこうと思っていた矢先、一人の令嬢に突き飛ばされて藪に倒れ込んでしまった。
腕を見れば藪で皮膚が裂け、血が流れていた。
精霊だからすぐに治すことができるけれど、人間たちの前ではそれも叶わない。
それどころか、しばらくは怪我したままにしておかなければ不自然か。
あぁ、本当に面倒くさい。
「アンナ!」
誰かが名を呼び、駆け寄ってきた。
その正体に目を見張った。
その顔には明らかに焦りと心配の感情があった。
「あなたたち!」
アイシラが貴族の令嬢たちに声を上げる。
すぐに令嬢たちは逃げていったが、そんなことはどうでもよかった。
どうして……。
「お義姉様……?」
アイシラ、あなたはどうして……。
「どうして、泣いているのですか?」
アイシラ自身も今気付いたようだった。
あなたは義妹のアンナが憎くないの?
両親だけではなく、婚約者の愛も奪っているのに。
愛を司る精霊だから分かる。
愛とは美しいばかりのものではない。
嫉妬や憎悪、それらなしに愛は成り立たない。
あのおーさまですら、愛の前では嫉妬にまみれた、ただの男。
それなのにあなたは義妹の身を案じ、涙を流すの?
感情を表に出さないよう必死に堪えてきたのに。
なんて、美しい愛を持っているのかしら。
愛の精霊なのに、アイシラの無償の愛に感動してしまった。
アイシラは慌てて辺りを見回した。
きっとおーさまを恐れているのね。
アイシラの目には見えていないが、すぐ傍におーさまはいた。
アイシラは泣いている。
怒りと悲しみに支配されている。
本来ならこれでおーさまのものになってもよさそうだけど……。
それはずるいですわよ、おーさま。
アイシラがいるから口には出さずにおーさまに伝える。
精霊であるわたくしを想っての涙を利用するなんて。
おーさまは肩を竦め、見逃すことに決めたようだった。
安心している様子のアイシラ。
でも、今回だけよ。
次はないわ。
おーさまの命令で義妹としての役目を果たそうとしていたけれど、ここからはあなたを精霊にするためにわたくしも本気を出すわ。
張り切ってあの王子を夢中にさせないとね。
あなたを精霊にするために。
穏やかな表情で眠るアイシラの額にユキリアはそっとキスをした。
「精霊になってくれて嬉しいわ、アイシラ」
これでずっと一緒。
アンナの記憶はもう消しているから、また新たな関係性を考えなければならない。
そうね、今度は王妃付侍女なんてどうかしら。
この愛と命の精霊ユキリアが誠心誠意あなたに仕え、お守りいたしますわ。
愛しい王妃様。
淡い赤色の光を身に纏った来訪者が王宮に突如姿を現した。
それは人間ならば誰もが魅了してしまうほど美しい容姿の女性だった。
彼女が現れた場所は王妃の部屋の前だった。
美しい装飾が施された扉を愛おしそうに撫でる。
そのままドアノブに触れようとした時、
「会いに来る人を間違ってないかい?」
前触れもなく後ろから聞こえた声。
彼女は驚いた様子もなく、ゆっくり振り返った。
スカートの裾をつまみ、お辞儀する。
「お久しぶりですわ、おーさま」
「久しぶりの再会なのに、まず会いに来るのがアイシラってどういうことなの?」
すると彼女は鈴のような心地よい笑い声を漏らした。
「あら、いやですわ。お咎めはなしにしてくださいませ。わたくしはこのハッピーエンドの一番の功労者ですのよ?」
精霊王は肩を竦めてみせた。
「そうだね。君には本当に感謝しているよ。愛と命の精霊ユキリア」
「全ては精霊王のお心のままに」
再び頭を下げる。
「君が戻ってきたということは避難させていた森の生き物たちは無事に戻ったようだね。ご苦労だった。ゆっくり休んだらいい」
この国を飢饉に陥らせた精霊王だったが、生命を見捨てるようなことはしなかった。
生き物たちをユキリアに託し、この国の植物たちを仮死状態にさせた。
人間たちには枯れてしまったように見えたようだが、眠らせただけで命の灯を消していなかった。
精霊として生命を見捨てることはあってはならない。
自然の命あってこその王なのだから。
人間の王はそのことを理解できていなかった。
国民あってこその王だと気付かなかった。
だから、あっさり裏切られた。
「愚鈍な王だと、下の者たちは苦労するねぇ」
「元国王、元王子でしたら、森の中の小さな小屋でみすぼらしく生きていましたわよ。たった二人だけで」
「あははっ。惨めだねぇ」
「殺してしまえばよかったのに」
ユキリアの言葉に精霊王は目を丸くした。
「命を司る君が、とても物騒なことを言うじゃないか」
「アイシラを捨てた連中ですもの。構いやしませんわ。」
つんとユキリアは顔を背ける。
「アイシラという婚約者がいながら他に目移りするようなクズは不幸になって当然よ」
「人を魅了することに長けている君に言われてもねぇ。えーっと……アンナ、だっけ?」
ユキリアは嘲笑し、くるりと体を回転させた。
再びこちらを向いたその顔は、幼さを残した可愛らしいものだった。
アイシラの義妹アンナだった。
「こんな姿に騙されて……本当に自分を想っている存在に気付かないなんて、馬鹿な男」
「精霊の力の前では、人間なんて無力さ」
ユキリアはふっと鼻で笑った。
「あら。わたくし、何の力も使ってませんわよ」
「は?」
さすがの精霊王も驚いた。
すぐにその言葉の意味を理解し、失笑する。
「なるほど。本当に恋多き男だったわけだ」
「あんな男、最初からアイシラにはふさわしくありませんわ」
「やけにアイシラの肩を持つじゃないか」
「当然ですわ。だってわたくし、アイシラのこと大好きですもの。愛してるといってもいいですわ」
「君だから許せる言葉だねぇ」
愛と命の精霊であるユキリアに気に入られているのは良いことだ。
アイシラを守る存在として心強い。
他の者の言葉だったら絶対に許せないけど。
「アイシラの寝顔を見ることを許してくださるかしら?」
「構わないけど。話さなくていいのかい?」
「彼女にもう私の記憶はありませんもの」
そういえばと精霊王は思い出した。
「何故君の記憶を王や王子たちから消さなかった?」
悪戯っぽい笑みを浮かべたユキリア。
「面白そうだからに決まっているでしょう。その方が苦しめることができたでしょうし」
「いい趣味してるねぇ」
「褒め言葉として受け取っておきますわ」
ユキリアは本来の姿に戻り、精霊王に別れを告げ、アイシラの部屋に入った。
豪華絢爛な調度品に囲まれ、ふかふかのベッドで眠るアイシラ。
その寝顔が幸せそうでユキリアは知らぬ間に微笑んでいた。
そっと頬を撫でる。
「んっ……」と小さく声を上げたものの、ユキリアの手に擦り寄るだけで、アイシラが起きる気配はなかった。
その愛らしい仕草に胸が締め付けられる。
「アイシラ。わたくし、あの時からずっとあなたに夢中だわ」
ユキリアは過去のある出来事を思い出した。
アイシラとの大事な記憶。
アンナとして学園生活を送っていた時、孤児としての生い立ちのせいで他の貴族の令嬢から忌み嫌われ、いじめられていた。
なんて愛のないつまらない行為だろうと思っていた。
全く心惹かれない。
とりあえず適当にいなしておこうと思っていた矢先、一人の令嬢に突き飛ばされて藪に倒れ込んでしまった。
腕を見れば藪で皮膚が裂け、血が流れていた。
精霊だからすぐに治すことができるけれど、人間たちの前ではそれも叶わない。
それどころか、しばらくは怪我したままにしておかなければ不自然か。
あぁ、本当に面倒くさい。
「アンナ!」
誰かが名を呼び、駆け寄ってきた。
その正体に目を見張った。
その顔には明らかに焦りと心配の感情があった。
「あなたたち!」
アイシラが貴族の令嬢たちに声を上げる。
すぐに令嬢たちは逃げていったが、そんなことはどうでもよかった。
どうして……。
「お義姉様……?」
アイシラ、あなたはどうして……。
「どうして、泣いているのですか?」
アイシラ自身も今気付いたようだった。
あなたは義妹のアンナが憎くないの?
両親だけではなく、婚約者の愛も奪っているのに。
愛を司る精霊だから分かる。
愛とは美しいばかりのものではない。
嫉妬や憎悪、それらなしに愛は成り立たない。
あのおーさまですら、愛の前では嫉妬にまみれた、ただの男。
それなのにあなたは義妹の身を案じ、涙を流すの?
感情を表に出さないよう必死に堪えてきたのに。
なんて、美しい愛を持っているのかしら。
愛の精霊なのに、アイシラの無償の愛に感動してしまった。
アイシラは慌てて辺りを見回した。
きっとおーさまを恐れているのね。
アイシラの目には見えていないが、すぐ傍におーさまはいた。
アイシラは泣いている。
怒りと悲しみに支配されている。
本来ならこれでおーさまのものになってもよさそうだけど……。
それはずるいですわよ、おーさま。
アイシラがいるから口には出さずにおーさまに伝える。
精霊であるわたくしを想っての涙を利用するなんて。
おーさまは肩を竦め、見逃すことに決めたようだった。
安心している様子のアイシラ。
でも、今回だけよ。
次はないわ。
おーさまの命令で義妹としての役目を果たそうとしていたけれど、ここからはあなたを精霊にするためにわたくしも本気を出すわ。
張り切ってあの王子を夢中にさせないとね。
あなたを精霊にするために。
穏やかな表情で眠るアイシラの額にユキリアはそっとキスをした。
「精霊になってくれて嬉しいわ、アイシラ」
これでずっと一緒。
アンナの記憶はもう消しているから、また新たな関係性を考えなければならない。
そうね、今度は王妃付侍女なんてどうかしら。
この愛と命の精霊ユキリアが誠心誠意あなたに仕え、お守りいたしますわ。
愛しい王妃様。
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