「あいを教えて」

和泉奏

文字の大きさ
上 下
6 / 7
せっくすって何?

6

しおりを挟む




「…っ゛、」当然受け入れるわけがない。やだ、もう、知らない、嫌だとその手を拒否し、顔を背ければ

…ぽた、ぽた、と顔に落ちてくる雫。
驚いて見上げる、と


「…ごめん、紘、紘…」


湊人が、泣いてた。
目尻を下げて、ぐちゃぐちゃに涙で綺麗な顔を濡らしてた。


「…っ、俺だって、忘れられない、から、紘は、紘は何もされないのに、俺だけ、毎日毎日、って、なんで、なんで紘はそのままなのに、俺だけって、…っ、」

「…――」


叫ぶような声で、おれの胸に縋りついて きて


「皆、見てる、のに、気づいてる、のに…俺を、助けて、くれなくて、紘も、俺を…っ、」

「…みな、と…」


涙に埋もれたその言葉たちに、今度はおれが震える番だった。

…ああ、そっか。

湊人は、知ってたんだ。
おれが、全部見たのに、何もなかったことにしようとしたこと。

…ばれていた、そう知って蒼白になり、意味もなく謝ろうとする、と、


「でも、…紘がいてくれるなら、もうどうでも良い」

「…っ、」


ふわって柔らかく微笑み、暗く陰った目を細める。
おれにぎゅうっと抱き付いて、深い息を零した。


「これからも、俺がしたいときにしてくれるなら許してあげる」

「…なに、を…?」


違ったらいい。
違うことであればいい、って恐怖した問いに、…「今したやつ」お腹の上からさっきまで入ってただろう場所に触れられ、…大げさなほど首を横に振った。


「や、やだ、おれ、」

「怖がらないで。ちゃんと優しくするから。…痛くないようにゆっくり掻き混ぜてあげる。酷くなんてしないよ、大事な兄さんだもん、…あんなおじさん達にされるより絶対いいよ」

「…っ、」


気がおかしくなったかのように、湊人はうっとりと話し続けた。
薄く整った唇から零される言葉は、顔からは似ても似つかない泥に塗れていて、


「それとも、紘は俺より汚いおじさんにされる方がいいの?」


半分脅しみたいな台詞に、返せる答えは決まっていた。

…湊人がおかしくなったのはおれのせいだ。

前はもっとふつうだった。
こんなふうじゃ、なかった。

こわく、なくて

頭が良くて、優しくて、素直で、心まで純粋で、

なのに、おれが誰にも言わなかったから


「…湊人のが、いい…」


泣きながら、答える。
…これ以外は、存在しなかった。

湊人はおれのへんじに満足そうに微笑んで、


………

………………


永遠に感じるくらい、それは続いた。

お腹の中にいれられたちんちんに、何度もパンパンされる。
ソファーから崩れ落ちると今度は床で後ろからいれられて、

段々なんか痛いより、身体が熱くてびちゃびちゃで、お腹の奥がジンジンする方がおっきくなって「気持ちいい、でしょ…っ…?」って湊人に聞かれて、「っ、わ゛か、んな゛…ぁ゛っ、」って答えたら、「それ、…っ、紘が、俺のこと好きだから…っ、そうなるんだよ」って奥トントンしながら言われて、もうわけわかんないけどおっきいぎゅんぎゅんがいっぱいきて止まらなかった。

途中、頭の中が真っ白になって、ぱにっくになりながらぎゅっぎゅって湊人のをお尻の穴が締め付けてぶるぶるする。

涙を流しながらちんちんでお腹の中をグチャグチャにされて、いっぱいちゅーしまくって、…意識を飛ばす直前…おれの上で腰を振ってる湊人は、泣きながら幸せそうに笑っていた。


END

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

執着攻めと平凡受けの短編集

松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。 疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。 基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

鬼ごっこ

ハタセ
BL
年下からのイジメにより精神が摩耗していく年上平凡受けと そんな平凡を歪んだ愛情で追いかける年下攻めのお話です。

いじめてた奴に身体を入れ替えられた

和泉奏
BL
『リクは、僕が幸せにするから。』 俺の身体で笑うアイツに、全て奪われた。

綺麗事だけでは、手に入らない

和泉奏
BL
悪魔に代償を支払えば好きな人を手に入れられるのに想いあわないと意味がないってよくある漫画の主人公は拒否するけど、俺はそんなんじゃ報われない、救われないから何が何でも手に入れるって受けの話

十七歳の心模様

須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない… ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん 柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、 葵は初めての恋に溺れていた。 付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。 告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、 その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。 ※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

頭の上に現れた数字が平凡な俺で抜いた数って冗談ですよね?

いぶぷろふぇ
BL
 ある日突然頭の上に謎の数字が見えるようになったごくごく普通の高校生、佐藤栄司。何やら規則性があるらしい数字だが、その意味は分からないまま。  ところが、数字が頭上にある事にも慣れたある日、クラス替えによって隣の席になった学年一のイケメン白田慶は数字に何やら心当たりがあるようで……?   頭上の数字を発端に、普通のはずの高校生がヤンデレ達の愛に巻き込まれていく!? 「白田君!? っていうか、和真も!? 慎吾まで!? ちょ、やめて! そんな目で見つめてこないで!」 美形ヤンデレ攻め×平凡受け ※この作品は以前ぷらいべったーに載せた作品を改題・改稿したものです ※物語は高校生から始まりますが、主人公が成人する後半まで性描写はありません

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

処理中です...