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壊れて、
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しおりを挟む…と言っても、声帯がまともに機能してないせいで咳き込んだし干乾びた蛙みたいな声しかでていない気がする。
しかし、
「…っ、くーくん!!」
「ッ、!!!?!!…ぐが…ッ!」
バカかコイツは。
今のは失敗かと思ったのに、喜んで犬みたいに飛び掛って抱き付いてくる。
そのせいで、身体が地面に倒れた。
重症の身体には残酷すぎる仕打ちで、全身の神経とぐちゃぐちゃになった皮膚がびりびりして死んだ。痛みで吐いた。漏らした。ぼきぼきだった骨が容易く折れた。
(いてえっつのばか!くそ!消えろカス!!)
そう罵って突き飛ばしたい気持ちを必死に…かなり必死に堪える。
「へへ、くーくん…あったかい…」
「……(いや間違えねえだろ)」
こんなのアイツが聞いたら自害モンだぞ。
ぎゅっと首に回した腕で「(いでえええええいでで死ぬ死ぬぞこれマジ死ぬ!!!”)」と悶絶しながら抱きしめられた。
首筋に顔を埋められたせいでその髪がさらりと頬に触れる。
…しかも浴衣が乱れていて、この暗闇でもその白い首筋が光っているようによく見えた。
加えて上に乗ってる身体との密着度が高くて、…色々やばい部分が当たっている。
「……(あ゛ー)」
ムラっとした。
(…いますぐぶちこんでやりてぇ。)
…ま、勃起するはずのちんぽが異常形態でそれどころじゃないんだけどな。
いや、案外やればできるか?
「あのね、くーくん聞いて?」
「…何だよ」
あ、あいつこんな言葉遣いじゃなかった気がする。
しまったと思ったが、家畜は気づかなかったらしい。
「せんせいが、いた」
「…せんせい?」
ぽつりと零された声は、さっきの涙声とは違って、感情の抜け落ちた音に聞こえた。
この俺様を押し倒した状態のまま、身体を起こす家畜。
目が、合う。
が、
「……おい」
(…なんかコイツ、…おかしくねえか)
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