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しおりを挟むきっと、くーくんは
『……澪』
そう、少し低めの、凛とした声音で呼んで
格好良く微笑んで
唇を重ねて
身体に指を這わせて
女の、澪の胸に手を当てて、揉んで
膣を解して、息を乱して
……余裕がなくて、欲情したような瞳をしたくーくんの、でっかい性器が
そこに、入って
「…っ、…」
コンドームを開いて、白いのを指につけた。
浴衣をめくって、下着の下に手を突っ込む。
それから、
「…っ、っ、は…ッ、ぁ゛」
性器にそれを塗り付けて、上下に擦った。
腰も自然とゆらゆら揺れて、ぬちゅぬちゅという音が増す。
下腹部から性器全体が甘く痺れるようになると息が乱れた。
「……っ、くーく、ぁ…っ、くーく、ん゛…っ」
こうしてるとちょっとは寂しいのが紛れる気がした。
股をぶるぶるさせて一度欲を放つと、今度はせいえきをつけたまま、お尻に指を突っ込む。
さっきくーくんがおれにしたみたいに、奥のこりこりしたところを一心不乱に二本の指の腹で擦る。
ぼたぼたと、精液じゃない、よくわからない染みも余計に浴衣にいっぱい染みを作る。
「は、は…、――ッ、」
扉に背を向けて、
浴衣をはだけさせて、
涎を垂らし、身体がガクガク痙攣させながら何度も欲を放つ。
……………だから、
「……ふふ、」
気がつかなかった。
カラカラカラ…と扉の開く音に。
靴下をはいた足が、畳を歩いて近づいてきていたことに、
”その人”が、すぐ真後ろにいたことに、
「相変わらず君が厭らしいままで、お兄さんは嬉しいなぁ」
舐めるような声と同時に、腕らしきものが首元に回ってくる。
そして、…誰かにふわりと抱きしめられた。
行為の途中。
予想もしない体温に、反応が遅れる。
「ずっと君にもう一度会いたいと思ってたんだよ。真冬くん」
「…――え?」
ドク、
心臓が、勝手に跳ねた。
(…この、声、は)
何故かわからないけど、ぞわっと寒気がした。
知らない人のはずなのに、どうしてか…耳は覚えていたらしい。
「このへや 、 監視カメラがない特別な構造になってるから、昔みたいに楽しいこと…沢山 出来るね?」
「…っ、」
”…今の続き…先生と一緒にしようか”
そう、耳元で囁かれる声は、酷く、聞き覚えのあるものだった。
―――――――
せんせい…?
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