手足を鎖で縛られる

和泉奏

文字の大きさ
上 下
248 / 804
俊介の告白

15

しおりを挟む




最早条件反射でその表情に気を緩めた瞬間


「出されないように、精々抵抗してみれば?…っ」

「…ッ、はぐ…っ、ぁ゛っ、や゛、ぅ゛あ゛ぁ…ッ、!!ぁ゛ッ、あ…!」


さっきとは比べ物にならない程速くなった律動のスピードに、振り落とされないように必死に蒼にしがみつくことしかできない。

腰を掴まれて最奥を激しく突かれる。
腰を押し付けられるとき、汁塗れの結合部が今まで以上に密着し、厭らしい音を鳴らす。

とろとろに蕩け、抜き差しの度に抜かれるのを拒むようにギューギュー締め付ける肚の中を硬く反りたった性器が暴力とも呼べる勢いで攪拌する。

脳天まで響く甘い痺れに、びくびくっと壊れたみたいに身体が痙攣し続けていた。
腰を掴まれて行われる狂うような激しいピストンに揺さぶられすぎて視界が安定しない。

歯を食いしばり、捏ね回される度に吸い付く肉襞が意思を持って精子を搾り取るように襲い掛かる。
脳内麻薬と快楽が泣きたいほど全身に広がって下腹部をきゅーきゅー淫らに締め付けさせる。


「ぁ゛ぅ…ッ、はや゛…、ぁ゛ッ!!こ゛、わ゛ぃ゛…っ゛!!こわ゛、…っぁ゛お゛い…っ、だ、ずげ…ッ、ぅ゛ぁぐ、っ、」


俺をこんな目に遭わせているのは蒼なのに、でも俺が助けを求められる相手も蒼しかいなくて。

…そんな俺に、目の前の顔がふ、と綺麗な笑みをつくった。


「だいじょうぶ。怖くないよ。俺が一緒にいるから」

「ぁ、゛っ、ぅ、ぁ゛、あ、ぁあ゛…っ、――っ!!!!」


泡立つほど激しく腰を打ち付けられた末、
…不意に、更に腰を隙間無く押し付けてくる。

ぎゅんぎゅん下腹部が痺れてる。

まるで肚の最奥と怒張した亀頭の先端がキスするみたいに、ナカがおかしいくらいにうねり肉棒を締め付けたままぴったりとくっつけられ、蕩けた奥がコリコリされて悲鳴を上げる。
まだ挿入し足りないのか、グー、と逞しい亀頭が更に奥の蕩けた壁を押し上げ、ゴリュゴリュ摩擦してくる。
悲鳴を上げるぐらいゴリって奥の形がグチャグチャになっちゃうほど最奥に硬い肉棒を押し込まれた。

まるで、逃がさない、とでも言ってるみたいに。
まるで、俺の肚のナカに出す何かを、一滴でも零させないようにするみたいに。

彼の堪えるように乱れた息遣いと肚の中で硬度を増したモノに、途方もない圧迫感を感じた瞬間
…どくんっと熱を放って身体の奥に大量の”何か”が放たれた。

びくびくと脈打ちながら、猛烈な勢いで熱く煮えたぎった白濁液が叩きつけられる。


(なか…っ、に、出されて…っ、る…)


最奥まで咥え込んだままゼロ距離でビューっと打ち付けられる。
出しながら軽く揺すられて押し上げられてる場所をコリコリされ、強烈な気持ち良さに血管が切れそうになりながらもびりびり腰と頭が途方もなく痺れ、ぎゅ――と肚の中のモノを締め付けてガクガクと痙攣した。
前でぶらぶらと揺れていた俺の性器からも射精する。


「…――――っ、ぁ、あ゛…っ、」


その途方もない量の熱が打ち付けられてる時間が、永遠の時間のように感じた。

絶頂と精子を受け入れた余韻に浸り、下腹部を突き上げたままブルブル震える。
勝手に肉襞が咥え込んだ性器全てに吸い付き、扱き、搾り上げ、もっとと射精を促す。

そのせいで、余計に敏感に感覚の鋭くなっている奥が、びゅく、びゅる…っと更に搾り上げられた性器から打ち付けられる熱い精子に歓喜で悶え、震えた。
汗で塗れる。脳が蕩けて、全身を満たす快感に何も考えられない。


「…っ、ゔ、ぁ、っ……は、…は…っ、」


息もままならない状態で、中出し後、お腹の中でびくびくしてる性器が軽く前後する。
たくさんの濃い精子を全部肚で受け止め切れるわけもなく、すべてを吐き出した蒼が肉棒をぐちゅぅ…と抜いた瞬間に尻を伝い、どろどろと床に垂れていく。


「…ッ、ぁ、…ん、…は、…はー…っ、」

「……っ、…休んでないで、もう一回股開いて俺の相手してよ」

「…ぇ…っ、?っ゛ぐ、ぅ…ッ!!ぅ、ぁ゛、ぁ、!も゛、やだ…ぁ゛っ!も゛、む、り゛…ッ!!!ァ゛あ゛…ッ!!が、ぐ、ぅ゛ン゛ぁあ゛あ゛…――ッ!!」


その後も再び息を整える間もなく、強制的に再開させられる交わり。

広げた股の間にいる彼は、余裕のない表情で何度も何度も俺を犯すために腰を打ち付けてくる。
ゴリゴリぶちゅぶちゅ肚の奥で掻き混ぜられる白濁液と泡立つ結合部。チカチカと点滅し、飛ぶ意識に、何回目かわからないほどの射精を受け入れた。

奥を亀頭で気がおかしくなるほど押し潰され、同時に頭の中が真っ白になるほど、全身もガクガクと震えながら前立腺を擦り上げられ、数えきれないぐらいイっていた。

そうしてまた飽きたら別の体位へと変えられ、両足を膝が胸につくほど上まで持ち上げられて抜き差しされたり、横向きにされて片足を持ち上げられながらズボズボされる。

まるでそうされるモノのような扱い方だった。
頭がおかしくなる。異常な快感に悶え、身を捩り、虫の息だった。身体がもつはずない。

抱き上げられて蒼の上に乗るような体勢でひたすら腰を突き上げられ、重力に従って体重のかかる身体を咥え込んだ性器に向かって落とされたり、喘ぎ声が教室中に響くほど激しいピストンをされ続け、好き放題に肚のナカを堪能され、掻き回された。

両手を纏めて縛られているせいで碌な抵抗もできないまま、オナホみたいに相手の望むように快楽の道具として肚の中を使われ続けて喘ぎ泣きながら数えきれないほどイかされて中出しされる。

その地獄みたいな時間を何度も何度も繰り返される。
イかされ続けて意識なんてほとんどない。

そこにただひたすらに、ぬるぬるひくひくと疼き続ける内壁と精液を掻き混ぜられるように性器を捩じ込まれ、獣同士の交尾のような行為を繰り返す。


「肚のナカめちゃくちゃに掻き回されて気持ち良い?」

「…っ、あ゛っ、ぐっ、ぅ…――っ」


脳天がおかしくなりそうな突き上げに、いいように弄ばれるだけの自分の身体。

……犯される。

それがどれだけ怖くてどういうことかを今、身を持って知った。

しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

執着攻めと平凡受けの短編集

松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。 疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。 基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 全8話。1日1話更新(20時)。 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

無自覚な

ネオン
BL
小さい頃に母が再婚した相手には連れ子がいた。 1つ上の義兄と1つ下の義弟、どちらも幼いながらに イケメンで運動もでき勉強もできる完璧な義兄弟だった。 それに比べて僕は周りの同級生や1つ下の義弟よりも小さくて いじめられやすく、母に教えられた料理や裁縫以外 何をやっても平凡だった。 そんな僕も花の高校2年生、1年生の頃と変わらず平和に過ごしてる それに比べて義兄弟達は学校で知らない人はいない そんな存在にまで上り積めていた。 こんな僕でも優しくしてくれる義兄と 僕のことを嫌ってる義弟。 でも最近みんなの様子が変で困ってます 無自覚美少年主人公が義兄弟や周りに愛される話です。

君のことなんてもう知らない

ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。 告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。 だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。 今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが… 「お前なんて知らないから」

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

処理中です...