244 / 786
俊介の告白
11
しおりを挟むあの時俺が泣いていたら優しく抱きしめてくれた蒼はもう、どこにもいなくて。
いつも優しい声で「まーくん」って呼んでくれた蒼は、もういない。
…気づけばここにいない友達の名を、叫んでいた。
「しゅん、すけ…っ、たすけて…ッ」
「……」
そう叫んだ瞬間、蒼がぴくりと反応したことにおれは気づかない。
「俊介…っ…しゅんすけ…っ」
必死に逃げようと、教室のドアの方に手を伸ばしながら叫んだ。
股の間に蒼がいても構わない。
足をばたつかせ、抵抗する。
でも、そんな俺を気にも留めず膝裏を掴まれ、大きく左右に広げて持ち上げられる。
恥ずかしいなんて感情より、恐怖で心が埋め尽くされる。
「やめ…っ、やめて…っ、やだ…ッ、蒼…ッ」
後孔に、何かぬるりとしたものが擦れた。
その場所に目を向けると、見たことがないほど暴力的で、重量のありそうな爆発寸前に反り返った赤黒い”何か”があてがわれている。
なに。これは、なに。
目が合うと、蒼は酷く冷たい表情で微笑んだ。
「向き合う体勢にしたのは…ちゃんと初めての相手が俺だってこと、まーくんに覚えておいてほしかったから」
「あお…、…ッ!!ぅ、ぐ…っ、ぅぅ…っ、――ッ!!」
口を開いた瞬間、グ――と入口から奥に押し込まれてくる亀頭。
孔がぎちぎちになるぐらい…かなりでかい。
だって、俺のと全然違った。亀頭の包皮がずる剥けで、太さも長さも比べ物にならない。
あんなの、絶対に入るわけがない。
「…っ、ナカ、あっつ…」
「…ひ、う、う…っ、いた、いだ、い…っ」
初めは慣らすように…なじませるように、小刻みに腰を振ってくる。
やっぱり本来男のモノを受け入れるようにできてないソコは狭くて、痛くて、涙が零れる。
「…っ、は、ぐ…っ、ぅ、ゔ…っ、ぁあ゛…っ、」
ヌヂュヌヂュ、ゆっくりと浅い場所で前後にされる。
散々弄られ蕩けたナカが吸い付き、勝手に沈められているモノを扱く。
纏わりつく肉壁を引きずるように一緒に身体も動きに合わせて揺れた。
(…っ、無理、こんなの、無…理…っ、)
強制的に火照らされる身体が反応し、うねり、締め付ける。
36
お気に入りに追加
1,076
あなたにおすすめの小説
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる