4 / 5
4
しおりを挟む下を向いて四つん這いになったまま、気持ち良い場所に当たるように、普段オナる時みたいに無我夢中で性器を扱く。
尻の中は他人の亀頭に、竿の形にぐちゃぐちゃ拡げられ、ごりゅごりゅされる感覚に息が切れ切れになる。
汗を滲ませ、ぐーっと奥に押し込まれると淫らに腰を自分で突き上げ、声をおさえようと歯を噛みしめる。
「…っ、…優希くん、…全部、挿入ったよ」
「ッ、!……は、ぃ゛…っ」
ぴったりと俺の尻と相手の股間がキスでもしてるみたいにくっついている。
ちょっと腰を動かせば、ぶちゅ、と肚の中が厭らしい音を鳴らして相手の腰に密着する尻に、…傍から見れば自分からくっつけたような体勢になった。
(…ほんとに、入ってる…)
嘘をつくわけないことはわかってる。
けど、ほんとうに挿入るなんて。
男の性器って、…本当にあんなちっちゃく見えた、俺の尻の穴に、…全部入っちゃうんだ、
「――っ、…ぁ、」
脂汗が滲み、顎からシーツに落ちる。
性器の形に拡げられているお腹の中の圧迫感がやばいぐらいで、…痛いし、色々やばいしで、こんなの、ちょっと動かれただけでおかしくなってしまいそうだった。
心臓の音も、相手のちんこ全体をぬるぬるぎゅうぎゅうに締め付けている俺の肚内がびくびくしてることも、その高い温度も、全部里見さんには伝わっているだろう。
相手が奥に入れた状態で何もしないことに身体が勝手に焦れたのか、ちんこの感触に少しでも慣らそうとする本能なのか、尻の中にちんこを咥えこんだまま腰が勝手に少し揺れた。
「動いてみるね」
「は、ぃ、…っ、ふ…っ、ぐ、ぅ…っ、」
ってグチュ、グチュ...ってゆっくり抜き差しされ、吸い付く肉も一緒に引きずり出されるような感覚。
込み上げる排泄感に汗が滲み、枕に強く爪を立てる。
「は、は…っ、なんか、可哀想って気持ちもなくは、ないけど…っ、寝取ってるみたいで興奮する、し、…っ、」
「…っ、ぅ゛、ん、ァっ、ァっ、あ、あ、ん゛っ、ん、ん、っ、…っ、は」
ぱんぱんっずぼずぼっ、
少しずつ、スローから段々速くなっていくピストン運動。
それに従い、纏わりつく肉壁を押し分け入ったり抜いたりされる感覚が短くなって、強引に肉を引きずられる。
「全部、彼氏のため、だからね…っ、仕方ない、ね…っ!」
「っ、…ん、ぐ、ぐぅ、っ?!」
ぱちゅぱちゅッ、ごりっ、
「明日のデートで、」
「ぉ゛ぅ…っ、ぅ゛ぐ…っ、」
「俺のことを思い出して気持ち良くなれるように、今日は優貴くんのイイトコ、…ッ、たくさん突いて教えてやるよ…っ、」
「ぇ、っ、ぉっぅ゛、ぃァァ゛ぁあ…っ、!!」
……そこからは想像していたものより、暴力的という感じだった。
人生で初めての感覚。
腰がぶつかり、他人の性器が肚の奥深くを打ち上げる感触。
ビチャビチャに濡れる汗がまじる肌が重なる。
全部がまるで暴力的な性交をする動物だった。
性欲に囚われた生き物と表現するのが正しいような行為、音、衝撃。
中に男の精子を受け入れる感覚。
シーツを握りしめ、絶頂してもそれは続いた。
かなり気持ちいいと感じ始めた頃…ようやく、明日のデートがうまくいきそうな気がしてきて、涙が滲み、笑みが零れた。
(これできっと、)
(冬真は今よりもっと俺のことを好きになってくれるはずだから)
12
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
秘密のお注射
風雅ゆゆ
BL
元気にサッカーをしていたトモは、転んで怪我をしたので保健室へ向かう。
だがそこに待っていたのは顔はいいが柄の悪い男性保健医だった。
トモの生意気な態度が気に食わなかった保健医は、治療と称してトモの中に薬を塗りこみ……
好きな人が乳首フェチのド変態だったので、乳を吸わせる権利と引き換えに童貞を頂きました。
スイセイ
BL
「先輩の乳首は、俺の理想の乳首なんです。」
イケメン童貞乳首フェチ変態へたれ後輩攻め(27)×男前包容力ツンデレデレデレちょろ先輩受け(29)の、タイトル以外の内容は何も無いアホエロコメディ話です。前中後編で完結済み。エロ突入は中編から、本番描写は後編からです。乳首責め・ハート喘ぎ・攻めへの甘やかしプレイ・攻めの喘ぎ・軽めの淫語などの描写を含みます。
2023.02.11 バレンタイン特別編を更新しました。
無知で純情で淫らな涼くん
和泉奏
BL
父(彩陽)×子(涼)
ぼくのお父さんは、他のおとうさんにくらべて格好いいし、すごく若い。
そんなわけで、まるで兄弟みたいだとよく言われるぼくらは、毎日色んなゲームをして遊んでいる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる