65 / 69
2【子育て日記】
2-36 社交界の花(17)※
しおりを挟む「ふ、あぅ…んんんっ」
楓真くんの僅かな動きすら快楽となって僕を追い詰める。
じわり、と下着を濡らすシミが広がる光景をこんなにも至近距離で見られることなんてそうそうない。
あ、濡れてく…と嬉しそうにもらす楓真くん。
ソコ越しに上目遣いで目を合わせてくるのをやめて欲しい。
羞恥で死にそう。
「はぁ…直接触ってないのに、つかささんのココ、フルフル健気に震えて大きくして、かわいい」
「やぁ……言わなくてい…い」
「だぁめ、隠さないで」
「あぅ…っ」
「すぐとろとろになってほんとえっちすぎ、あー…俺の番世界一かわいー…あー…脱がせるの勿体ねー…このままできないかな」
独り言を漏らす楓真くんの珍しい言葉遣いにドキリとする。取り繕うことの無いアルファの本能が出ている。
そんな興奮しきった彼がコレを知ったら、僕は一体、どうなってしまうんだろうか……いまだ楓真くんが知らない、この下着の背面。
「……できるよ」
「え―――」
「このまま、できるよ」
仰向けの体制のまま両手で取った楓真くんの片手をゆっくりゆっくり、ソファに埋もれる股の後ろに導いていく。
されるがままだった楓真くんの指がそこに触れた瞬間、大きく目を見開き、瞬く間に視界が反転していた。
何が起きたのか一瞬理解が追いつかなかった頭が、体の向きをひっくり返されうつ伏せになったのだと気付いたと同時に、未だ見られていなかった、ほぼ露わになった尻が楓真くんの目の前にさらけ出される。
前面がレースだった下着の背面、尻を覆うのは、三往復程の黒い編み上げ紐のみ。
丁度尻のトップの部分でリボン結びになっている。
それを見た楓真くんの表情は見えないが、あからさまに息を呑む気配を感じた。
そこからは、一言で言うと、凄かった。
「あっ、ぁんっ、んんぅっ…ぁっだめっいっちゃ、いっちゃう、あぁ…っ」
ひっきりなしに上がる嬌声は自分でも止めることができず、ねちっこく、どろどろに溶かされた孔を下着の紐を掻い潜った楓真くんの硬いのが出入りするたびに、どちゅどちゅと鳴り響く卑猥な水音が耳をも犯す。
もう何回イったかわからない。
顔や上半身はうつ伏せのまま既に力の入らない腰を楓真くんの腕により、高く上げたまま維持させられ、膝立ちの楓真くんに背後から犯されていた。
「つかささん、つかささんの中、気持ちよすぎ…俺のキュンキュン締めてるの、わかります?」
「わか…わかんな、ぁっ」
「わかんないですか?じゃあ教えてあげますね」
何を問われてももはや訳が分からなくなっている僕に、中に入ったままピタリと動きを止めた楓真くんはわざわざ親切に教えようとしてくる。
腰を掴んでいた片方の手が手探りながらも腹に周り、へその辺から股の間目掛けて降りてくる、その動きのその先が恐ろしく、うわ言のように「だめ…だめ、だめだめ」と繰り返しながら楓真くんの手を掴んで止めようとする。
そんな必死な思いも虚しく、股の少し上、楓真くんが今いるだろう所に手が到達してしまう。
そして―――
「ここが、つかささんの子宮です」
そう耳元で囁かれるのと同時に、腹の上からグッと押され、止めていた腰をどちゅんっと強くねじ込まれた。
「ぁ―――っ」
内からも外からも与えられる強い快感に処理が追いつかず、全身雷に撃たれたような衝撃と共に、目の前が真っ白にホワイトアウトして、気付けば意識を手放していた。
14
お気に入りに追加
1,116
あなたにおすすめの小説
住所不定の引きこもりダンジョン配信者はのんびりと暮らしたい〜双子の人気アイドル配信者を助けたら、目立ちまくってしまった件〜
タジリユウ
ファンタジー
外の世界で仕事やお金や家すらも奪われた主人公。
自暴自棄になり、ダンジョンへ引きこもってひたすら攻略を進めていたある日、孤独に耐えられずにリスナーとコメントで会話ができるダンジョン配信というものを始めた。
数少ないリスナー達へ向けて配信をしながら、ダンジョンに引きこもって生活をしていたのだが、双子の人気アイドル配信者やリスナーを助けることによってだんだんと…
※掲示板回は少なめで、しばらくあとになります。
男の娘レイヤー時雨-メス堕ち調教-
清盛
BL
女装コスプレイヤー“時雨”としてデビューした、中性的容貌を持つ15歳の男子高校生カオルは、知り合った背の高い女性カメラマン“ミカさん”(本当は♂)に2人きりのコスプレ撮影会に誘い出され、その場でなす術もなくレイプ・調教された挙句、性奴隷になることを強要される。
カオル=時雨は、ミカさんの性奴隷として苛烈な調教を受け続けるうちに自分の中に隠れていた被虐願望を自覚し、マゾヒズムに目覚め、そして、ミカさんを愛するようなり、2人だけの壊れた愛を育んでゆく・・・
基本的にガチめでハードなレイプ、調教の描写多めでお送りしますが、最後は(頭のおかしい)ハッピーエンドを目指しております。
残酷なレイプ・調教表現が苦手な方は、ご注意下さい。
この作品はノクターンノベルズにも投稿しています
表紙イラストは、
Picrewの「無題のおんなのこ」で作りました
時雨
https://picrew.me/share?cd=IlEBtSPelO
ついでに使わなかったけれど
夕立
https://picrew.me/share?cd=hPx6KL0iFy
巻き戻り令息の脱・悪役計画
日村透
BL
※本編完結済。現在は番外後日談を連載中。
日本人男性だった『俺』は、目覚めたら赤い髪の美少年になっていた。
記憶を辿り、どうやらこれは乙女ゲームのキャラクターの子供時代だと気付く。
それも、自分が仕事で製作に関わっていたゲームの、個人的な不憫ランキングナンバー1に輝いていた悪役令息オルフェオ=ロッソだ。
しかしこの悪役、本当に悪だったのか? なんか違わない?
巻き戻って明らかになる真実に『俺』は激怒する。
表に出なかった裏設定の記憶を駆使し、ヒロインと元凶から何もかもを奪うべく、生まれ変わったオルフェオの脱・悪役計画が始まった。
淫美な虜囚
ヤミイ
BL
うっかり起こしてしまった自転車事故で、老人に大怪我を負わせることになった、大学1年生の僕。
そんな僕の目の前に、老人の孫だという青年が現れる。
彼が僕に持ちかけたのは、とんでもない提案だった。
莫大な賠償金を免除してやる代わりに、僕に自分の奴隷(ペット)になれ、というのである。
そうして彼の淫らな”調教”が始まった・・・。
木曜日生まれの子供達
十河
BL
毒を喰らわば皿まで。番外編第四弾。
五十四歳の誕生日を迎えたアンドリムは、ヨルガと共に残された日々を穏やかに過ごしていた。
年齢を重ねたヨルガの緩やかな老いも愛おしく、アンドリムはこの世界に自らが招かれた真の理由を、朧げながらも理解しつつある。
しかし運命の歯車は【主人公】である彼の晩年であっても、休むことなく廻り続けていた。
或る日。
宰相モリノから王城に招かれたアンドリムとヨルガは、驚きの報告を受けることになる。
「キコエドの高等学院に、アンドリム様の庶子が在籍しているとの噂が広まっています」
「なんと。俺にはもう一人、子供がいたのか」
「……面白がっている場合か?」
状況を楽しんでいるアンドリムと彼の番であるヨルガは、最後の旅に出ることになった。
賢妃ベネロペの故郷でもある連合国家キコエドで、二人を待つ新たな運命とはーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる