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9.知りたくなかった自分
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私はつい想像してしまった。
アミーラが放尿する姿を。
私たちが普段寝起きしている寝室。
その床にタライを置き、剥き出しの下半身を晒しながらしゃがみこむアミーラ。
そして秘すべき陰部を覗き込むアルト。
アミーラはアルトに見せつけるように陰唇を指で開き、そして尿をほとばしらせるのだ。
「なかなか勢いのある放尿でした。
タライを叩く水音が寝室中に響いておりましたよ。
もしかしたら、廊下にいても丸聞こえだったかもしれませんね。
さすがにアミーラ様も恥ずかしかったのか、顔を赤く染めていらっしゃいました。
私はすかさずアミーラ様の股間へと魔道具を伸ばしました。
すぐに尿に触れさせる必要がありますからね。
尿道口とタライを結ぶ水流。
その流れを絶つように魔道具を差し込みました。
すると魔道具に当たって弾けた飛沫が私の手だけでなく服や顔まで濡らしたのです。
アミーラ様はさらに顔を赤くして涙目になりながら、『申し訳ありません』と謝っていらっしゃいました。
謝りながらも放尿は続いていましたけどね」
顔を赤くし、涙目で謝りながら放尿をするアミーラ。
私が見たことのない、そして今後も見ることのないだろう光景。
それを私はアルトの言葉を頼りに脳裏に描く。
描いてしまう。
「そしてこれが昨日使用した魔道具です」
アルトは先ほどと同じ細長い紙を取り出した。
ただし、先ほどの紙が白かったのに対し、今取り出した紙は赤く染まっていた。
「妊娠している女性の尿に触れると、このように赤く反応するのです。現状は使用にコツが必要であり、また使い捨てであるためコストがかかりますが、いずれ改良を重ねていけば画期的な魔道具になると思いませんか」
「……そう、だな」
そう答えるのがやっとだった。
昨日、私が仕事をしている間に繰り広げられていたアミーラの痴態。
それはまるで鈍器で殴られたような衝撃をもたらした。
「……旦那様もお疲れのようですし、今日の報告はこの辺で終わりに致しましょう」
反応が鈍くなった私の様子を見てアルトが言った。
私を心配しての言葉ではない。
アルトが望むような反応を、今日はこれ以上引き出せないと判断したからだろう。
アルトが書斎を去ってからも私は動くことができないでいた。
震えるほど怒りが込み上げている。
大切なアミーラが医療行為とはいえ、他の男に辱しめられ、その話を聞かされたのだ。
夫として怒りの感情が沸くのは当然のことだろう。
そのはずなのに。
私の内にある感情は怒りだけてはなかった。
興奮していたのだ、アルトの話を聞いて。
アミーラが私にも見せたことのない痴態をアルトの前に晒していたと知って、表面上はアルトを睨みながら、テーブルの下では股間を硬くしていたのだ。
「なんなのだ……、これは……っ!」
このような気持ち、あってはならない。
そのはずなのに、頭に思い浮かぶのはアミーラがアルトの前で股を開いて尿を放つ姿ばかりだ。
昂る感情を沈めようにも、アミーラと行為をするわけにもいかない。
仕方なく独り己を慰めた。
そのことがどこまでも虚しく、そしてかつて体験したことのない快楽に身を委ねたことに悦を感じていた。
アミーラが放尿する姿を。
私たちが普段寝起きしている寝室。
その床にタライを置き、剥き出しの下半身を晒しながらしゃがみこむアミーラ。
そして秘すべき陰部を覗き込むアルト。
アミーラはアルトに見せつけるように陰唇を指で開き、そして尿をほとばしらせるのだ。
「なかなか勢いのある放尿でした。
タライを叩く水音が寝室中に響いておりましたよ。
もしかしたら、廊下にいても丸聞こえだったかもしれませんね。
さすがにアミーラ様も恥ずかしかったのか、顔を赤く染めていらっしゃいました。
私はすかさずアミーラ様の股間へと魔道具を伸ばしました。
すぐに尿に触れさせる必要がありますからね。
尿道口とタライを結ぶ水流。
その流れを絶つように魔道具を差し込みました。
すると魔道具に当たって弾けた飛沫が私の手だけでなく服や顔まで濡らしたのです。
アミーラ様はさらに顔を赤くして涙目になりながら、『申し訳ありません』と謝っていらっしゃいました。
謝りながらも放尿は続いていましたけどね」
顔を赤くし、涙目で謝りながら放尿をするアミーラ。
私が見たことのない、そして今後も見ることのないだろう光景。
それを私はアルトの言葉を頼りに脳裏に描く。
描いてしまう。
「そしてこれが昨日使用した魔道具です」
アルトは先ほどと同じ細長い紙を取り出した。
ただし、先ほどの紙が白かったのに対し、今取り出した紙は赤く染まっていた。
「妊娠している女性の尿に触れると、このように赤く反応するのです。現状は使用にコツが必要であり、また使い捨てであるためコストがかかりますが、いずれ改良を重ねていけば画期的な魔道具になると思いませんか」
「……そう、だな」
そう答えるのがやっとだった。
昨日、私が仕事をしている間に繰り広げられていたアミーラの痴態。
それはまるで鈍器で殴られたような衝撃をもたらした。
「……旦那様もお疲れのようですし、今日の報告はこの辺で終わりに致しましょう」
反応が鈍くなった私の様子を見てアルトが言った。
私を心配しての言葉ではない。
アルトが望むような反応を、今日はこれ以上引き出せないと判断したからだろう。
アルトが書斎を去ってからも私は動くことができないでいた。
震えるほど怒りが込み上げている。
大切なアミーラが医療行為とはいえ、他の男に辱しめられ、その話を聞かされたのだ。
夫として怒りの感情が沸くのは当然のことだろう。
そのはずなのに。
私の内にある感情は怒りだけてはなかった。
興奮していたのだ、アルトの話を聞いて。
アミーラが私にも見せたことのない痴態をアルトの前に晒していたと知って、表面上はアルトを睨みながら、テーブルの下では股間を硬くしていたのだ。
「なんなのだ……、これは……っ!」
このような気持ち、あってはならない。
そのはずなのに、頭に思い浮かぶのはアミーラがアルトの前で股を開いて尿を放つ姿ばかりだ。
昂る感情を沈めようにも、アミーラと行為をするわけにもいかない。
仕方なく独り己を慰めた。
そのことがどこまでも虚しく、そしてかつて体験したことのない快楽に身を委ねたことに悦を感じていた。
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